アップグレード方法は、Amazon Web Services (AWS) に ArcGIS Enterprise デプロイメントを作成した方法と時期に応じて異なります。
- AWS 上の ArcGIS Enterprise デプロイメントは、手動アップグレード手順でアップグレードできます。 10.8 より前のバージョンでサイトを作成した場合は、必ず手動手順でアップグレードする必要があります。
- ArcGIS Enterprise の基本デプロイメントの作成に ArcGIS Enterprise 10.8 または 10.8.1 Esri Amazon Web Services CloudFormation テンプレート (arcgis-enterprise-ha.template.json) を使用している場合は、Chef スクリプトを使用してアップグレードできます。
- ArcGIS Enterprise の基本デプロイメントの作成に高可用性の ArcGIS Enterprise 10.9、10.9.1、11.0、または 11.1 Esri CloudFormation テンプレート (arcgis-enterprise-ha.template.json) を使用している場合は、11.2 CloudFormation テンプレートを使用してアップグレードできます。
- 複数の 10.9、10.9.1、11.0、または 11.1 CloudFormation テンプレートを使用して各基本 ArcGIS Enterprise コンポーネントを別々のコンピューターに作成している場合、各コンポーネントは、複数の 11.2 CloudFormation テンプレートを使用してアップグレードできます。
- ArcGIS Enterprise デプロイメントの作成に 10.9、10.9.1、11.0、または 11.1 ArcGIS Enterprise Cloud Builder for Amazon Web Services を使用している場合は、11.2 ArcGIS Enterprise Cloud Builder for AWS を使用してアップグレードできます。
アップグレードする前に
使用するアップグレード方法にかかわらず、デプロイメントをアップグレードする前に次の情報を確認します。
- 現在のソフトウェア バージョンに必要な ArcGIS ライセンスを取得します。 ライセンスは、My Esri からダウンロードできます。
- デプロイメントのバックアップを作成して、アップグレード手順に問題があった場合に復元できるようにします。
Portal for ArcGIS に付属している webgisdr ユーティリティを使用して、ArcGIS Enterprise デプロイメント内のほとんどのコンポーネントのバックアップを作成できます。 ただし、ビッグ データ ストアはこのバックアップの対象外です。 デプロイメントにビッグ データ ストアが含まれている場合は、ArcGIS Data Store backupdatastore ユーティリティを使用して、個別にバックアップを作成します。
手動アップグレード手順によるアップグレード
複数台のコンピューターによる Amazon Web Services 上の ArcGIS Enterprise デプロイメントを手動でアップグレードする手順は、オンプレミスでのソフトウェアの更新とほぼ同じです。 ソフトウェア アップデートを My Esri から Amazon Elastic Compute Cloud (EC2) インスタンス上にダウンロードして、既存のデプロイメントに更新を直接適用します。 各コンピューター上にあるすべての ArcGIS Enterprise コンポーネントは、同じバージョンのソフトウェアを実行している必要があります。
注意:
ArcGIS Enterprise 10.6.1 以前のコンポーネントを直接 11.2 にアップグレードすることはできません。 最初に中間バージョンにアップグレードしてから 11.2 にアップグレードする必要があります。 11.2 へのアップグレード手順を実行する前に、中間バージョンへのアップグレード手順を実行してください。
コンポーネントの更新の準備
コンポーネントの更新の準備として、次の手順を完了します:
- Portal for ArcGIS、ArcGIS Web Adaptor、ArcGIS Server、ArcGIS Data Store の新しいバージョンを My Esri からダウンロードします。 また、Esri から新しいライセンスも取得します。
- ポート 5701 ~ 5703、7005、7099、7199、7654、7120、7220、29079 ~ 29090、および 4369 がファイアウォールで許可されており、現時点で別のアプリケーションで使用されていないことを確認します。
可用性の高いデプロイメントでは、コンピューター間の通信および同期にこれらのポートを使用します。
- タイル キャッシュ データストアのバックアップ用に構成された共有ディレクトリが存在することを確認します。 ディレクトリが存在しない場合は、アップグレードする前にディレクトリを構成します。
現時点で AWS では、ファイル共有のみがサポートされています。
- 誰も ArcGIS Enterprise ポータルまたは ArcGIS Server サイトに接続していないことを確認します。
注意:
Portal for ArcGIS、ArcGIS Server、または ArcGIS Data Store サービスを停止してはいけません。 これらのサービスを停止すると、webgisdr ユーティリティがデプロイメントのバックアップを作成できなくなります。
- Portal for ArcGIS とともにインストールされている webgisdr ユーティリティを使用して、デプロイメントの完全バックアップを作成します。
アップグレード プロセス中に問題が起きた場合に、このバックアップ ファイルを使用して以前のソフトウェア バージョンを再配置できます。
注意:
デプロイメントにビッグ データ ストアが含まれている場合は、ArcGIS Data Store backupdatastore ユーティリティを使用してバックアップを作成してください。これは、ビッグ データ ストアが webgisdr ツールによって作成されたバックアップに含まれないためです。
Portal for ArcGIS のアップグレード
最初に、Portal for ArcGIS をアップグレードします。
- AWS 上の Portal for ArcGIS コンピューターへのリモート デスクトップ接続 (Microsoft Windows) または SSH (Linux) 接続を作成します。 高可用性ポータルの場合は、AWS 上のいずれかの Portal for ArcGIS コンピューターに接続します。 arcgis ユーザーとして接続します。
AWS 上の Windows で初めて Portal for ArcGIS をアップグレードする場合は、arcgis ユーザーのパスワードを変更します。 この変更はデプロイメント内のすべてのコンピューターについて行う必要があり、パスワードはすべてのコンピューターで同じである必要があります。
AWS Management Console を使用して ArcGIS Enterprise をデプロイした場合、Portal for ArcGIS のアップグレード手順でコンテンツ ディレクトリの一時的ストレージ用に S3 バケットが作成されるため、このコンピューターが自分の AWS アカウントに Amazon Simple Storage Service (S3) バケットを作成できることを確認します。 Esri が提供する CloudFormation テンプレートを使用してデプロイを行った場合、これはテンプレートによってすでに構成されています。
- 新しい Portal for ArcGIS および ArcGIS Web Adaptor インストールと、新しい Portal for ArcGIS ライセンス ファイル (該当する場合) を、このコンピューターに配置します。
- ポータルに 1 台の Portal for ArcGIS コンピューターのみが含まれている場合は、次の手順に従って Portal for ArcGIS をアップグレードしてポータル コンピューターとその Web アダプターを更新し、必要に応じて新しいライセンス ファイルで Portal for ArcGIS を認証します。
- 高可用性ポータルの場合は、2 台目の Portal for ArcGIS コンピューターで手順 1 と 2 を繰り返します。 次に、次の手順に従って高可用性ポータルをアップグレードしてソフトウェアを更新し、必要に応じて新しいライセンス ファイルで各コンピューター上の Portal for ArcGIS を認証します。
ArcGIS Server のアップグレード
ポータルのホスティング サーバー、およびポータルとフェデレートした追加の ArcGIS Server サイトをアップグレードします。
ポータルのホスティング サーバーをアップグレードする場合は、ArcGIS GIS Server のライセンスを指定してください。 フェデレーション サーバーをアップグレードするときに指定するライセンスは、ArcGIS Server がデプロイメントで果たしているロールによって異なります。
注意:
ArcGIS Data Store をアップグレードする前に、ArcGIS Server をアップグレードする必要があります。
- arcgis ユーザーとして、ポータルのホスティング サーバーの ArcGIS Server SITEHOST コンピューターにリモート デスクトップ接続 (Windows) または SSH (Linux) 接続を作成します。
- 新しい ArcGIS Server および ArcGIS Web Adaptor インストールと、新しい ArcGIS GIS Server ライセンス ファイルを、このコンピューターに置きます。
- ArcGIS Server サイトに 1 台のコンピューターのみが含まれている場合、「ArcGIS Server のアップグレード」の手順に従って、単一コンピューターのサイトをアップグレードします。
- ArcGIS Server サイトに複数のコンピューターが含まれている場合、各コンピューターで手順 1 と 2 を繰り返します。 次に、「ArcGIS Server のアップグレード」の手順に従って、複数台のコンピューターのサイトをアップグレードします。
- 追加の ArcGIS Server サイトをポータルと手動でフェデレートした場合、それらのコンピューターに接続し、それらのサイトのソフトウェアおよびライセンスもアップグレードします。
ArcGIS Data Store のアップグレード
ポータルのホスティング サーバーを使用して構成された複数のタイプのデータ ストアが存在する場合、それらの各データ ストアをアップグレードします。
可用性の高いリレーショナルまたはタイル キャッシュ データ ストアをアップグレードするときは、スタンバイ コンピューターをアップグレードする前にプライマリ コンピューターをアップグレードします。
- arcgis ユーザーとして、ArcGIS Data Store がインストールされている各コンピューターへのリモート デスクトップ接続 (Windows) または SSH (Linux) 接続を作成します。
- ArcGIS Data Store のインストール ファイルを各コンピューターに置きます。
- デプロイメントが AWS 上の Windows で実行されている場合、「ArcGIS Data Store のアップグレード」の手順に従ってデータ ストアの各タイプを更新します。
アップグレードされたデプロイメントをテストします。
アップグレードされた ArcGIS Enterprise のデプロイメントをテストし、すべてのサービスが実行されてアクセス可能になっており、通常のワークフローが引き続き機能することを確認します。
テストが正常に完了したら、アップグレード前に作成したバックアップは、アップグレード後のコンピューターの復元には使用できないため削除できます。
ヒント:
このバージョンのデプロイメントのベース バックアップを確保するために、webgisdr ユーティリティを使用して、正常にアップグレードされたデプロイメントの完全バックアップを作成します。
Chef スクリプトによるアップグレード
ArcGIS Enterprise の基本デプロイメントの作成に ArcGIS Enterprise 10.8 または 10.8.1 Esri Amazon Web Services CloudFormation テンプレート (arcgis-enterprise-ha.template.json) を使用している場合は、Chef スクリプトを使用してアップグレードできます。
デプロイメントのアップグレード手順は、Microsoft Windows と Ubuntu で異なります。 デプロイメントに使用しているオペレーティング システムに応じた手順に従ってください。
Windows 上の高可用性 ArcGIS Enterprise デプロイメントのアップグレード
2 つの EC2 インスタンス (プライマリとスタンバイ) 上の ArcGIS Enterprise をアップグレードするには、以下の手順で Chef を使用してください。
スタンバイ インスタンスのアップグレード
スタンバイ インスタンスのコンポーネントを先にアップグレードします。
- スタンバイ EC2 インスタンスへのリモート デスクトップ接続を作成します。
- Chef または Cinc クライアント 16.18.30 をダウンロードしてインストールします。 古いバージョンの Chef がインストールされている場合、バージョン 16.18.30 に更新します。
- 11.2 インストール ファイルを My Esri の自分のアカウントからダウンロードし、EC2 インスタンスのフォルダーにアップロードします。
- ArcGIS_Web_Adaptor_for_Microsoft_IIS_112_188264.exe
- Portal_for_ArcGIS_Windows_112_188250.exe
- ArcGIS_Server_Windows_112_188239.exe
- ArcGIS_DataStore_Windows_112_188252.exe
- Portal_for_ArcGIS_Web_Styles_Windows_112_188250.exe
- Portal for ArcGIS 11.2 認証ファイル (.json) および ArcGIS GIS Server 用にライセンスされた ArcGIS Server 認証 (.epc または .prvc) を入手し、EC2 インスタンスに置きます。
- ArcGIS Cookbook バージョン 4.2.0 (arcgis-4.2.0-cookbooks.zip) を EC2 インスタンスにダウンロードし、ファイルを展開して、内容を C:\chef フォルダーに置きます。
- 次のフォルダーを削除します。
- C:\chef\nodes
- C:\Users\Administrator\.chef\local-mode-cache
- 元の C:\chef\node.json ファイルのコピーを作成し、名前を upgrade_base_enterprise_ha_windows_standby_step1.json に変更します。
- テキスト エディターで upgrade_base_enterprise_ha_windows_standby_step1.json ファイルを開き、次のパラメーターを変更します:
- arcgis のバージョンを 11.2 に設定します。
"arcgis" : { "version": "11.2",
- arcgis アーカイブ リポジトリを、EC2 インスタンスでソフトウェア ファイルを置いたフォルダーに設定します。
"arcgis" : { "repository": { "archives": "<drive>\\<folder>"
- サーバー認証を、ArcGIS Server 11.2 の認証ファイルの場所に設定します。
"server" : { "authorization_file" : "<drive>:\\<folder_path>\\My_New_Server.prvc"
- ポータル認証を、Portal for ArcGIS 11.2 の認証ファイルの場所に設定します。
"portal" : { "authorization_file" : "<drive>:\\<folder_path>\\my_new_portal.json",
- 実行リストを、次の要素を使用するように変更します:
"recipe[arcgis-enterprise::install_portal]", "recipe[arcgis-enterprise::webstyles]", "recipe[arcgis-enterprise::install_portal_wa]", "recipe[arcgis-enterprise::server]", "recipe[arcgis-enterprise::server_wa]", "recipe[arcgis-enterprise::install_datastore]"
- arcgis のバージョンを 11.2 に設定します。
- upgrade_base_enterprise_ha_windows_standby_step1.json ファイルを保存して閉じます。
- 管理者としてコマンド ライン ウィンドウを開き、ディレクトリを C:\chef に変更して、次のコマンドを実行します: chef-client -z -j c:\chef\upgrade_base_enterprise_ha_windows_standby_step1.json
スクリプトが実行され、スタンバイ インスタンスのコンポーネントがアップグレードされます。
スタンバイのアップグレードが正しく完了したら、プライマリ インスタンスのアップグレードに進むことができます。
プライマリ インスタンスのアップグレード
スタンバイの Chef-Run が完了したら、プライマリ インスタンスをアップグレードします。
- プライマリ EC2 インスタンスへのリモート デスクトップ接続を作成します。
- Chef または Cinc クライアント 16.18.30 をダウンロードしてインストールします。 古いバージョンの Chef がインストールされている場合、バージョン 16.18.30 に更新します。
- 11.2 インストール ファイルを My Esri の自分のアカウントからダウンロードし、EC2 インスタンスのフォルダーにアップロードします。
- ArcGIS_Web_Adaptor_for_Microsoft_IIS_112_188264.exe
- Portal_for_ArcGIS_Windows_112_188250.exe
- ArcGIS_Server_Windows_112_188239.exe
- ArcGIS_DataStore_Windows_112_188252.exe
- Portal_for_ArcGIS_Web_Styles_Windows_112_188250.exe
- Portal for ArcGIS 11.2 認証ファイル (.json) および ArcGIS GIS Server 用にライセンスされた ArcGIS Server 認証 (.epc または .prvc) を入手し、EC2 インスタンスに置きます。
- ArcGIS Cookbook バージョン 4.2.0 (arcgis-4.2.0-cookbooks.zip) を EC2 インスタンスにダウンロードし、ファイルを展開して、内容を C:\chef フォルダーに置きます。
- 次のフォルダーを削除します。
- C:\chef\nodes
- C:\Users\Administrator\.chef\local-mode-cache
- 元の C:\chef\node.json ファイルのコピーを作成し、名前を upgrade_base_enterprise_ha_windows_primary_step2.json に変更します。
- テキスト エディターで upgrade_base_enterprise_ha_windows_primary_step2.json ファイルを開き、次のパラメーターを変更します:
- arcgis のバージョンを 11.2 に設定します。
"arcgis" : { "version": "11.2",
- arcgis アーカイブ リポジトリを、EC2 インスタンスでソフトウェア ファイルを置いたフォルダーに設定します。
"arcgis" : { "repository": { "archives": "<drive>\\<folder>"
- サーバー認証を、ArcGIS Server 11.2 の認証ファイルの場所に設定します。
"server" : { "authorization_file" : "<drive>:\\<folder_path>\\My_New_Server.prvc"
- ポータル認証を、Portal for ArcGIS 11.2 の認証ファイルの場所に設定します。
"portal" : { "authorization_file" : "<drive>:\\<folder_path>\\my_new_portal.json",
- 実行リストを、次の要素を使用するように変更します:
"recipe[arcgis-enterprise::install_portal]", "recipe[arcgis-enterprise::webstyles]", "recipe[arcgis-enterprise::portal]", "recipe[arcgis-enterprise::portal_wa]", "recipe[arcgis-enterprise::server]", "recipe[arcgis-enterprise::server_wa]", "recipe[arcgis-enterprise::datastore]"
- arcgis のバージョンを 11.2 に設定します。
- upgrade_base_enterprise_ha_windows_primary_step2.json ファイルを保存して閉じます。
- 管理者としてコマンド ライン ウィンドウを開き、ディレクトリを C:\chef に変更して、次のコマンドを実行します: chef-client -z -j c:\chef\upgrade_base_enterprise_ha_windows_primary_step2.json
スクリプトが実行され、プライマリ インスタンスのコンポーネントがアップグレードされます。
プライマリのアップグレードが正しく完了したら、スタンバイ インスタンスの Web Adaptor の構成に進むことができます。
スタンバイの Web Adaptor のアップグレード
プライマリの Chef-Run が完了したら、スタンバイ インスタンスに再度ログインし、ポータルの Web Adaptor をアップグレードします。
- スタンバイ EC2 インスタンスへのリモート デスクトップ接続を作成し、ログインします。
- upgrade_base_enterprise_ha_windows_standby_step1.json ファイルのコピーを作成し、名前を upgrade_base_enterprise_ha_windows_standby_step3.json に変更します。
- テキスト エディターで upgrade_base_enterprise_ha_windows_standby_step3.json を開き、portal_wa 要素のみを使用するよう実行リストを変更します。
"run_list" : [ "recipe[arcgis-enterprise::portal_wa]" ]
- 管理者としてコマンド ライン ウィンドウを開き、ディレクトリを C:\chef に変更して、次のコマンドを実行します: chef-client -z -j c:\chef\upgrade_base_enterprise_ha_windows_standby_step3.json
スクリプトにより、ポータル用の ArcGIS Web Adaptor が構成されます。
Ubuntu 上の高可用性 ArcGIS Enterprise デプロイメントのアップグレード
2 つの EC2 インスタンス (プライマリとスタンバイ) 上の ArcGIS Enterprise をアップグレードするには、以下の手順で Chef を使用してください。
スタンバイ インスタンスのアップグレード
スタンバイ EC2 インスタンスのコンポーネントを先にアップグレードします。
- Ubuntu ユーザーとして、スタンバイ EC2 インスタンスに SSH で接続します。
- 次のいずれかのコマンドを使用して、Chef または Cinc クライアント 16.18.30 をダウンロードしてインストールします。 古いバージョンの Chef がインストールされている場合、バージョン 16.18.30 に更新します。
- Chef クライアント: sudo curl -L https://omnitruck.chef.io/install.sh | sudo bash -s -- -v 16.18.30
- Cinc クライアント: sudo curl -L https://omnitruck.cinc.sh/install.sh | sudo bash -s -- -v 16.18.30
- 11.2 インストール ファイルを My Esri の自分のアカウントからダウンロードし、EC2 インスタンスのフォルダーにアップロードします。
- ArcGIS_Web_Adaptor_Java_Linux_112_188339.tar.gz
- Portal_for_ArcGIS_Linux_112_188338.tar.gz
- ArcGIS_Server_Linux_112_188327.tar.gz
- ArcGIS_DataStore_Linux_112_188340.tar.gz
- Portal_for_ArcGIS_Web_Styles_Linux_112_188339.tar.gz
- Portal for ArcGIS 11.2 認証ファイル (.json) および ArcGIS GIS Server 用にライセンスされた ArcGIS Server 認証 (.epc または .prvc) を入手し、EC2 インスタンスに置きます。
- ArcGIS Cookbook バージョン 4.2.0 (arcgis-4.2.0-cookbooks.tar.gz) を EC2 インスタンスにダウンロードし、ファイルを展開して、内容を /var/chef ディレクトリに置きます。
- /var/chef/nodes ディレクトリを削除します。
- 元の /etc/chef/node.json ファイルのコピーを作成し、名前を upgrade_base_enterprise_ha_ubuntu_standby_step1.json に変更します。
- テキスト エディターで upgrade_base_enterprise_ha_ubuntu_standby_step1.json ファイルを開き、次のパラメーターを変更します:
- arcgis のバージョンを 11.2 に設定します。
"arcgis" : { "version": "11.2",
- arcgis アーカイブ リポジトリを、EC2 インスタンスでソフトウェア ファイルを置いたフォルダーに設定します。
"arcgis" : { "repository": { "archives": "/<path and folder>"
- サーバー認証を、ArcGIS Server 11.2 の認証ファイルの場所に設定します。
"server" : { "authorization_file" : "/<path>/my_new_server.prvc"
- ポータル認証を、Portal for ArcGIS 11.2 の認証ファイルの場所に設定します。
"portal" : { "authorization_file" : "/<path>/my_new_portal.json",
- 実行リストを、次の要素を使用するように変更します:
"recipe[arcgis-enterprise::install_portal]", "recipe[arcgis-enterprise::start_portal]", "recipe[arcgis-enterprise::webstyles]", "recipe[arcgis-enterprise::install_portal_wa]", "recipe[arcgis-enterprise::unregister_server_wa]", "recipe[arcgis-enterprise::server]", "recipe[arcgis-enterprise::server_wa]", "recipe[arcgis-enterprise::install_datastore]", "recipe[arcgis-enterprise::start_datastore]"
- arcgis のバージョンを 11.2 に設定します。
- upgrade_base_enterprise_ha_ubuntu_standby_step1.json ファイルを保存して閉じます。
- Ubuntu ユーザーとして、ディレクトリを /var/chef に変更し、次のコマンドを実行します: sudo chef-client -z -j /etc/chef/upgrade_base_enterprise_ha_ubuntu_standby_step1.json
スクリプトが実行され、スタンバイ インスタンスのコンポーネントがアップグレードされます。
スタンバイのアップグレードが正しく完了したら、プライマリ インスタンスのアップグレードに進むことができます。
プライマリ インスタンスのアップグレード
スタンバイの Chef-Run が完了したら、プライマリ インスタンスをアップグレードします。
- Ubuntu ユーザーとして、プライマリ EC2 インスタンスに SSH で接続します。
- 次のいずれかのコマンドを使用して、Chef または Cinc クライアント 16.18.30 をダウンロードしてインストールします。 古いバージョンの Chef がインストールされている場合、バージョン 16.18.30 に更新します。
- Chef クライアント: sudo curl -L https://omnitruck.chef.io/install.sh | sudo bash -s -- -v 16.18.30
- Cinc クライアント: sudo curl -L https://omnitruck.cinc.sh/install.sh | sudo bash -s -- -v 16.18.30
- 11.2 インストール ファイルを My Esri の自分のアカウントからダウンロードし、EC2 インスタンスのフォルダーにアップロードします。
- ArcGIS_Web_Adaptor_Java_Linux_112_188339.tar.gz
- Portal_for_ArcGIS_Linux_112_188338.tar.gz
- ArcGIS_Server_Linux_112_188327.tar.gz
- ArcGIS_DataStore_Linux_112_188340.tar.gz
- Portal_for_ArcGIS_Web_Styles_Linux_112_188339.tar.gz
- Portal for ArcGIS 11.2 認証ファイル (.json) および ArcGIS GIS Server 用にライセンスされた ArcGIS Server 認証 (.epc または .prvc) を入手し、EC2 インスタンスに置きます。
- ArcGIS Cookbook バージョン 4.2.0 (arcgis-4.2.0-cookbooks.tar.gz) を EC2 インスタンスにダウンロードし、ファイルを展開して、内容を /var/chef ディレクトリに置きます。
- /var/chef/nodes ディレクトリを削除します。
- 元の /etc/chef/node.json ファイルのコピーを作成し、名前を upgrade_base_enterprise_ha_ubuntu_primary_step2.json に変更します。
- テキスト エディターで upgrade_base_enterprise_ha_ubuntu_primary_step2.json ファイルを開き、次のパラメーターを変更します:
- arcgis のバージョンを 11.2 に設定します。
"arcgis" : { "version": "11.2",
- arcgis アーカイブ リポジトリを、EC2 インスタンスでソフトウェア ファイルを置いたフォルダーに設定します。
"arcgis" : { "repository": { "archives": "/<path and folder>"
- サーバー認証を、ArcGIS Server 11.2 の認証ファイルの場所に設定します。
"server" : { "authorization_file" : "/<path>/my_new_server.prvc"
- ポータル認証を、Portal for ArcGIS 11.2 の認証ファイルの場所に設定します。
"portal" : { "authorization_file" : "/<path>/my_new_portal.json",
- 実行リストを、次の要素を使用するように変更します:
"recipe[arcgis-enterprise::install_portal]", "recipe[arcgis-enterprise::webstyles]", "recipe[arcgis-enterprise::portal]", "recipe[arcgis-enterprise::portal_wa]", "recipe[arcgis-enterprise::server]", "recipe[arcgis-enterprise::server_wa]", "recipe[arcgis-enterprise::datastore]"
- arcgis のバージョンを 11.2 に設定します。
- upgrade_base_enterprise_ha_ubuntu_primary_step2.json ファイルを保存して閉じます。
- Ubuntu ユーザーとして、ディレクトリを /var/chef に変更し、次のコマンドを実行します: sudo chef-client -z -j /etc/chef/upgrade_base_enterprise_ha_ubuntu_primary_step2.json
スクリプトが実行され、プライマリ インスタンスのコンポーネントがアップグレードされます。
プライマリのアップグレードが正しく完了したら、スタンバイ インスタンスの Web Adaptor の構成に進むことができます。
スタンバイの Web Adaptor のアップグレード
プライマリの Chef-Run が完了したら、スタンバイ インスタンスに再度ログインし、ポータルの Web Adaptor を構成します。
- Ubuntu ユーザーとして、スタンバイ EC2 インスタンスに SSH で接続します。
- /etc/chef/upgrade_base_enterprise_ha_ubuntu_standby_step1.json ファイルのコピーを作成し、名前を upgrade_base_enterprise_ha_ubuntu_standby_step3.json に変更します。
- テキスト エディターで upgrade_base_enterprise_ha_ubuntu_standby_step3.json を開き、portal_wa 要素のみを使用するよう実行リストを変更します。
"run_list" : [ "recipe[arcgis-enterprise::portal_wa]" ]
- Ubuntu ユーザーとして、ディレクトリを /var/chef に変更し、次のコマンドを実行します: sudo chef-client -z -j /etc/chef/upgrade_base_enterprise_ha_ubuntu_standby_step3.json
スクリプトにより、ポータル用の ArcGIS Web Adaptor が構成されます。
CloudFormation テンプレートを使用したアップグレード
10.9、10.9.1、11.0、または 11.1 arcgis-enterprise-ha.template.json CloudFormation テンプレートを使用して可用性の高い ArcGIS Enterprise の基本デプロイメントを作成している場合は、11.2 arcgis-enterprise-ha-upgrade.template.json ファイルを使用してアップグレードできます。 手順については、「CloudFormation を使用した高可用性 ArcGIS Enterprise コンポーネントのアップグレード」をご参照ください。
10.9、10.9.1、11.0、または 11.1 CloudFormation テンプレートを使用して、別々の EC2 インスタンスに構成された、分散された高可用性 ArcGIS Enterprise コンポーネントを作成している場合は、対応するテンプレートを使用してアップグレードします。 以下の表で、該当するデプロイメントおよびアップグレード テンプレートをリストし、アップグレード テンプレートを使用するための手順へのリンクを示します。
10.9、10.9.1、11.0、または 11.1 デプロイメント テンプレート | 11.2 アップグレード テンプレート | CloudFormation アップグレード テンプレートの手順 |
---|---|---|
arcgis-portal-ha.template.json | arcgis-portal-ha-upgrade.template.json | |
arcgis-server-ha.template.json | arcgis-server-ha-upgrade.template.json | |
arcgis-datastore-primarystandby.template.json | arcgis-datastore-primarystandby-upgrade.template.json | CloudFormation を使用した、プライマリ/スタンバイ モードの ArcGIS Data Store のデプロイのアップグレード |
arcgis-datastore-cluster.template.json | arcgis-datastore-cluster-upgrade.template.json | CloudFormation を使用した、クラスタリングされた ArcGIS Data Store のデプロイメントのアップグレード |