次に示すような ArcGIS クライアント ソフトウェアを使用して、ジオデータベースにアクセスできます。
- ArcGIS Pro (ファイル ジオデータベース、モバイル ジオデータベース、およびエンタープライズ ジオデータベースへの接続をサポート)
- ArcGIS Server サービス (ファイル ジオデータベースとエンタープライズ ジオデータベースへの接続をサポート)
ArcGIS クライアントとジオデータベースとの互換性の大部分は、ジオデータベースに何が格納されているかによって決まり、エンタープライズ ジオデータベースの場合は、ジオデータベースが格納されているデータベースのバージョンによって決まります。
ArcGIS クライアント
クライアントの互換性には次のルールが適用されます:
- サポートされているバージョンの ArcGIS クライアントを必ず使用します。 クライアントをアップグレードする必要があるかどうかは、Esri サポート サイトでご確認ください。
- 新しい ArcGIS クライアントから以前のリリースのエンタープライズ ジオデータベースに接続する際、そのリリースのジオデータベースに最新のパッチが存在する場合は、そのパッチをジオデータベースに適用します。
- ArcGIS クライアントには、当該クライアントの API が含まれています。
- クライアントを ArcGIS Field Maps や ArcGIS Survey123 などの ArcGIS Server サービスに接続して使用する場合、実際には ArcGIS Server がジオデータベースのクライアントになります。 この場合は、ArcGIS Server とジオデータベースのバージョンに互換性があることを確認してください。
ジオデータベース バージョン
ジオデータベース バージョンは、ジオデータベースのプロパティとして格納されています。 ユーザーが使用できる機能は、バージョンにすべて反映されているわけではありません。これは、ジオデータベース機能の多くが、ジオデータベースそのものではなく、ジオデータベースにアクセスするクライアントに実装されているからです。
エンタープライズ ジオデータベースの場合、ジオデータベースのバージョンには、ジオデータベースの作成やアップグレードに使用された ArcGIS クライアントのバージョンが反映されています。 ジオデータベース管理者はダイアログ ボックスでバージョンを確認できます。 詳細については、「データベース プロパティ」をご参照ください。
ジオデータベース レプリケーションを使用する場合、子レプリカ ジオデータベースのバージョンは親レプリカ ジオデータベースと同じかそれ以降でなければなりません。
ファイル ジオデータベースのバージョンは 10.0 以降変わっていません。 このファイル ジオデータベースのバージョンは、現在サポートされているすべてのバージョンの ArcGIS Pro と ArcGIS Server でサポートされます。
モバイル ジオデータベースのバージョンは ArcGIS Pro 2.7 で導入されて以降変わっていません。 モバイル ジオデータベースは、現在サポートされているすべてのバージョンの ArcGIS Pro でサポートされます。
データベース バージョン
エンタープライズ ジオデータベースは、ジオデータベースと使用する ArcGIS リリースの両方でサポートされているデータベース リリースに格納する必要があります。 ArcGIS クライアント コンピューターにインストールするデータベース クライアントが、使用する ArcGIS のリリースに対応している必要があります。 サポートされているデータベースおよびデータベース クライアントのリリースの詳細については、以降のページをご参照ください。 以前のソフトウェア リリースとその他のオペレーティング システムの情報にアクセスするには、[他のバージョン] ドロップダウン メニューを使用します。
データセット
一部のデータセット タイプのバージョンは、ジオデータベースのバージョンとも ArcGIS クライアントのバージョンとも異なります。 これらのデータセット タイプは別個にアップグレードする必要があり、独自の互換性ルールがあります。 データセットの互換性に関連する情報を次に示します:
- 古い ArcGIS クライアントでは、新しいリリースのジオデータベースのデータを表示、検索、編集、および保存することはできますが、新しい機能が含まれたデータセットを開くことはできません。 古い ArcGIS クライアントから新しいデータセット タイプにアクセスしようとすると、次のようなエラー メッセージが表示されます:
このデータセットは、このバージョンのジオデータベース クライアントとの互換性がないため開くことができません。
データを追加できませんでした。データ タイプがサポートされていません。
- ユーティリティー ネットワークと ArcGIS クライアントの互換性については、ArcGIS Pro ヘルプの「ユーティリティー ネットワークの互換性」をご参照ください。
- ArcGIS Pro 3.0 以降または ArcGIS Server 11.0 以降を使用して作成またはアップグレードされた次のデータセットは、ArcGIS Pro 2.9 以前または ArcGIS Enterprise 10.9.1 以前では使用できません。
- アノテーション データセット
- ディメンション
- ArcGIS Pro 3.0 以前または ArcGIS Enterprise 11.0 以前では、カタログ データセットを使用できません。
- ArcGIS Pro 3.2 と ArcGIS Enterprise 11.2 以降では、カタログ データセットに新しい内部バージョン番号が使用されます。 これには、次のような意味があります。
- ArcGIS Pro 3.2 以降のリリースで作成されたカタログ データセットや、ArcGIS Server 11.2 以降のリリースでインストールされたツールを使用して作成されたカタログ データセットは、以前のソフトウェア リリースでは使用できません。
- ArcGIS Pro 3.6 または ArcGIS Server 12.0 のツールを使用し、ArcGIS Pro 3.1 または ArcGIS Server 11.1 で作成したカタログ データセットにアイテムを追加したり、ポータル アイテムを追加したりするには、カタログ データセットをアップグレードする必要があります。
- ArcGIS Pro 3.1 以前または ArcGIS Enterprise 11.1 以前でアップグレードされたカタログ データセットにはアクセスできません。
- 方向付き画像レイヤーをサポートするエンタープライズ ジオデータベースの最小バージョンは 11.2.0 です。 ArcGIS Pro 3.1 以前または ArcGIS Enterprise 11.1 以前では、方向付き画像レイヤーを使用できません。
フィールドのデータ タイプ
新しいデータ タイプがジオデータベースに追加されたため、古いクライアントはこれらのデータ タイプにアクセスできないことがよくあります。
フィールドのデータ タイプと、ArcGIS クライアントおよびジオデータベースとの互換性については、次の情報があてはまります。
- 64 ビットの object ID、big integer、date only、time only、timestamp with offset データ タイプをサポートする、エンタープライズ ジオデータベースの最小バージョンは 11.2.0 です。 すべてのデータベース管理システムで、すべてのデータ タイプがサポートされているわけではありません。 使用しているデータベース タイプのデータ タイプのページをご参照ください。
- date only、time only、timestamp offset、big integer、または 64-bit object ID フィールドが含まれているテーブルまたはフィーチャクラスを 10.0 より前のバージョンのファイル ジオデータベース内に作成、貼り付け、インポートすることはできません。
ジオデータベースの更新時期
ジオデータベースと ArcGIS クライアントを同じバージョンにしておく必要はありませんが、同じバージョンにしておくことをおすすめします。 ジオデータベースとクライアント ソフトウェアは連携して動作するように設計されており、一方のバージョンがもう一方のバージョンとかけ離れると、問題や予期しない動作が生じるリスクがあります。
これは、サイトでクライアント バージョンの組み合わせを使用する場合に特に当てはまります。 新しいクライアントは、ジオデータベースに古いクライアントがアクセスできない新しいデータベース タイプを作成できます。 エンタープライズ ジオデータベースの場合、ジオデータベースのアップグレード間隔が長すぎると、ジオデータベースをアップグレードする前に、基礎になるデータベースを複数回アップグレードする必要があることがあります。
次のいずれかに該当する場合には、ジオデータベースのアップグレードが必要です。
- 使用しているバージョンのクライアントでは、使用したいバージョンのジオデータベースに接続できない場合 エンタープライズ ジオデータベースの場合、使用するクライアント リリースは使用するデータベース管理システム バージョンに接続できない可能性があります。その場合、新しいクライアントから接続するには、データベース、データベース クライアント、ジオデータベースをアップグレードする必要があります。
- 新しいリリースのジオデータベースで追加された機能が必要な場合 ジオデータベースの新機能およびデータセット タイプについては、各バージョンの「ArcGIS Pro の新機能」をご参照ください。 また、前述のセクションで互換性のルールも確認してください。 パーセル ファブリックやネットワーク データセットなど、特定のタイプのデータセットを作成したりアップグレードしたりすると、古いクライアントがデータセットにアクセスできなくなる場合があることに注意してください。
- エンタープライズ ジオデータベースにブランチ バージョン対応データが含まれ、ジオデータベースをバージョン 11.3.0 にまだアップグレードしていないか、いずれの Branch Versioning General パッチも適用しておらず、アップグレードも行っていない場合
- ジオデータベースのアップグレードが必要な ArcGIS パッチを適用します。 ArcGIS Pro や ArcGIS Server のパッチによっては、適用後にエンタープライズ ジオデータベースのアップグレードが必要になる場合があります。 パッチの説明をよく読んで、ジオデータベースをアップグレードする必要があるかどうかを判断してください。 アップグレード手順は、必ず、パッチを適用した ArcGIS クライアントから実行してください。
ジオデータベースのアップグレードの詳細については、お使いのジオデータベースのタイプに応じたアップグレード トピックをご参照ください:
ファイル ジオデータベース | ファイル ジオデータベースのアップグレード |
Db2 のジオデータベース | Db2 でのジオデータベースのアップグレード |
Oracle のジオデータベース | Oracle でのジオデータベースのアップグレード |
PostgreSQL のジオデータベース | PostgreSQL でのジオデータベースのアップグレード |
SAP HANA のジオデータベース | SAP HANA でのジオデータベースのアップグレード |
SQL Server のジオデータベース | SQL Server でのジオデータベースのアップグレード |