ArcGIS Enterprise on Amazon Web Services (AWS) の 11.4 リリースには、以下のセクションで説明する新しいオプションと変更が含まれています。
ArcGIS Enterprise Cloud Builder for Amazon Web Services に対する変更
今回の ArcGIS Enterprise Cloud Builder for Amazon Web Services リリースでは、次の変更が行われました。
- 11.4 Cloud Builder アプリおよび ArcGIS Enterprise Cloud Builder Command Line Interface for Amazon Web Services では、ArcGIS GeoAnalytics Server がサポートされなくなったため、ArcGIS GeoAnalytics Server サイトの作成とアップグレードが行われなくなりました。
ArcGIS GeoAnalytics Server サイトを ArcGIS Enterprise デプロイメントとフェデレートしている場合、アップグレード時にそのサイトは GeoAnalytics Server ロールから削除されますが、ポータルからそのサイトのフェデレーションを解除し、ArcGIS GeoAnalytics Server がインストールされた Amazon Elastic Compute Cloud (EC2) インスタンスを削除する必要があります。
- マネージド データベースを作成するオプションはサポートされていないため、削除されました。
- ArcGIS Enterprise デプロイメントをアップグレードした後、メンバーがホスト シーン レイヤーまたはホスト 3D タイル レイヤーを公開したり、ホスト フィーチャ レイヤーのクエリ キャッシュを使用したりする予定がある場合は、そのデプロイメントに対してオブジェクト ストアを構成する必要があります。
新規または更新された CloudFormation テンプレート
11.4 リリースで Esri が提供する CloudFormation テンプレートは、次のように変更されています。
新規テンプレート
11.4 では、次の新しい CloudFormation テンプレートを利用できます。
- ポータル コンテンツ ディレクトリ、ArcGIS Server 構成ストア、ArcGIS Server ディレクトリ、ArcGIS Data Store バックアップ用の共有ファイル サーバーとして機能する EC2 インスタンスを作成できる、新しいインフラストラクチャ テンプレートを利用できます。
- 別々のロールを含むビッグ データ ストア クラスター テンプレートを使用して作成したビッグ データ ストアをアップグレードできる、新しいテンプレートを利用できます。
既存のテンプレートの変更
このリリースでは、Esri が提供する CloudFormation テンプレートにいくつかの変更が加えられました。
- 新しい共有ファイル サーバー テンプレートを使用して作成する EC2 インスタンスの ID は、Esri が提供する、複数のコンピューターを含むスタックを作成するすべての CloudFormation テンプレートで使用できます。
- 可用性の高い ArcGIS Enterprise デプロイメントを作成するテンプレートと、高可用性モードで Portal for ArcGIS をデプロイするテンプレートにデプロイ モード パラメーターが追加され、コンポーネントを 1 台のコンピューターまたは 2 台のコンピューターにインストールするかを定義できます。
- CloudFormation テンプレートを使用する際に、次のワークフローで内部通信に使用するセカンダリ ドメインを指定できます。
- 1 つの EC2 インスタンスへの ArcGIS Enterprise のデプロイ
- 可用性の高い ArcGIS Enterprise デプロイメントの作成
- 高可用性モードでの Portal for ArcGIS のデプロイ
テンプレートを実行する前に、ドメインを作成する必要があります。
- CloudFormation テンプレートを使用してサイトをフェデレートする場合に、サイトが ArcGIS Enterprise デプロイメントとフェデレートされた際に内部通信に使用するサーバー管理 URL を指定できます。
- ArcGIS Server GeoAnalytics ロールが、サイトをフェデレートする CloudFormation テンプレートから削除されました。
- マネージド データベースを作成するオプションが、すべてのデータベース CloudFormation テンプレートから削除されました。
- テンプレートを使用して、ラスター解析またはイメージ ホスティング用の ArcGIS Image Server サイトをフェデレートする前に、ラスター ストアを ArcGIS Server Manager で構成する必要があります。
バージョンとサポートの変更内容
- 新しい AWS リージョン (ap-southeast-5) がサポートされました。
- このリリースで、ArcGIS Data Store タイル キャッシュ データ ストアが非推奨になりました。 既存のタイル キャッシュ データ ストアをアップグレードでき、既存のホスト シーン レイヤーは引き続き機能します。 ただし、ユーザーが新しいホスト シーン レイヤーを公開できるようにするには、デプロイ時にオブジェクト ストアを構成する必要があります。 また、ホスト シーン レイヤー キャッシュをオブジェクト ストアに移行することをおすすめします。
注意:
デプロイメントを Esri が提供する CloudFormation テンプレートを使用してアップグレードする場合、IAM ロール ポリシーを更新してから、オブジェクト ストアを設定する必要があります。
- 廃止された機能の一覧については、Esri サポート サイトで最新の非推奨のお知らせをご参照ください。
修正された問題
不具合の修正の詳細については、「11.4 で対処された問題一覧」をご参照ください。