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ArcGIS Data Store 10.6.x のシステム要件

ArcGIS Data Store の実行に必要なシステム要件とハードウェア要件を次に示します。 ArcGIS Data StoreArcGIS Enterprise のコンポーネントであり、どちらも同じオペレーティング システムとブラウザーをサポートしています。以前のバージョンについては、Esri Support でご確認ください。

製品リリース情報を参照して、お使いのハードウェア コンポーネントやソフトウェア コンポーネントにバージョン 10.6.1 との互換性があるかどうかを確認することをお勧めします。

オペレーティング システム要件

以下の 64 ビット オペレーティング システムは、最低限必要なオペレーティング システム要件を満たしています。32 ビット オペレーティング システムはサポートされていないため、セットアップが実行されるのは、オペレーティング システムが 64 ビットの場合のみです。

アンダースコア (_) が含まれているコンピューター名はサポートされていません。いくつかの一般的に普及しているインターネット ホスト名に関する仕様では、アンダースコア文字を規格外と定めています。Windows ではコンピューター名にアンダースコアを使用できますが、他のサーバーやプラットフォームを操作するときに問題が生じる可能性があります。このため、ホスト名にアンダースコアが含まれるサーバーでは ArcGIS Data Store のインストールは実行されません。

ArcGIS Data Store はドメイン コントローラー上ではサポートされません。ArcGIS Data Store をドメイン コントローラー上にインストールすると、機能に悪影響が出る可能性があります。

注意:

ArcGIS Data Store には、Microsoft Visual C++ 2017 Redistributable (x64) が必要です。Visual C++ 2017 Redistributable がまだインストールされていない場合、setup.exe を実行するとインストールされます。setup.msi を実行しても Microsoft Visual C++ 2017 Redistributables (x64) はインストールされません。このため、setup.msi を実行する前に Microsoft Visual C++ 2017 Redistributables (x64) をインストールする必要があります。

サポートされているオペレーティング システム 検証済みの最新アップデートまたはサービス パック

Windows Server 2019 Standard and Datacenter (64 bit [EM64T])

2018 年 11 月リリース

Windows Server 2016 Standard、Datacenter (64 ビット (EM64T))

バージョン 1607 (2018 年 5 月 8 日公開のパッチ適用)

Windows Server 2012 R2 Standard および Datacenter (64 ビット (EM64T))

2018 年 5 月 8 日公開のパッチ適用

Windows Server 2012 Standard、Datacenter (64 ビット (EM64T))

2018 年 5 月 8 日公開のパッチ適用

Windows Server 2008 R2 Standard、Enterprise、Datacenter (64 ビット (EM64T))

SP1 (2018 年 5 月 8 日公開のパッチ適用)

これらのオペレーティング システムに対する更新やサービス パックは、特に明記されない限り、サポートされます。また、オペレーティング システムのバージョンとアップデートはオペレーティング システムのプロバイダーでもサポートされている必要があります。

注意:

Windows 10、8.1、および 7 は、基本的なテストやアプリケーション開発での使用のみでサポートされています。運用環境への配置は推奨されません。

サポートされているオペレーティング システム検証済みの最新アップデートまたはサービス パック

Windows 10 Pro および Enterprise (64 ビット (EM64T))

バージョン 1803 (2018 年 5 月 8 日公開のパッチ適用)

Windows 8.1 Pro および Enterprise (64 ビット (EM64T))

2018 年 5 月 8 日公開のパッチ適用

Windows 7 Ultimate、Professional、および Enterprise (64 ビット (EM64T))

SP1 (2018 年 5 月 8 日公開のパッチ適用)

必要なディスク空き容量

ArcGIS Data Store をインストールおよび構成するには、システム ドライブに 13 GB 以上の空き容量が必要です。これは、空のデータ ストア タイプが 1 つあるコンピューターにおけるディスク容量の最小要件です。データ ストアに格納するデータやコンピューターに保存されるバックアップ ファイルは考慮されていません。このような要件があるので、ArcGIS Data Storeは、空き容量が大きなコンピューターにインストールするように計画してください。

注意:

リレーショナル データ ストア用またはタイル キャッシュ データ ストア用のコンピューターの空き容量が 10 GB 未満の場合、ArcGIS Data Store は空き容量が不足しているという警告のログ出力を開始します。ビッグ データ ストア用コンピューターの空きディスク容量が 20% 未満になると、ArcGIS Data Storeは空き容量が不足しているという警告のログ出力を開始します。このような事態を早期に認識できるよう、データ ストアのログは定期的に監視してください。ディスク ドライブの空き容量が 1 GB 未満になると、リレーショナル データ ストアは読み取り専用モードになり、タイル キャッシュとビッグ データ ストアはシャットダウンします。

ArcGIS Data Store 専用のコンピューターに必要なディスク容量を判定するには、次のすべてを考慮する必要があります。

  • ソフトウェアのインストールには、800 MB のディスク容量が使用されます。
  • 各データ ストアは、作成時に空のままで追加の空き容量を使用します。
    • タイル キャッシュ データ ストア = 1 MB
    • ビッグ データ ストア = 200 MB
    • リレーショナル データ ストア = 2.5 GB*

    *空のリレーショナル データ ストアは、高可用性と信頼性の高いバックアップ ポリシーをサポートするために、時間経過に伴って最大 2.5 GB のディスク容量を使用します。リレーショナル データ ストアの構成には、約 200 MB のディスク容量が使用されます。空のリレーショナル データ ストアが使用するディスク容量は、2.5 GB に設定されるまで、11 時間の間 1 時間ごとに 200 MB ずつ増加します。このベースラインの格納要件に、使用中にシステムに格納されるデータが追加されます。

  • データ ストアに格納されるデータに必要なディスク容量を推定する必要があります。
  • データ ストアのコンピューターに格納されるバックアップ ファイルもディスク容量を消費します。バックアップを共有ドライブに書き込むように構成していない場合は、別途バックアップのディスク容量も計画する必要があります。

メモリ要件

単一で空の ArcGIS Data Store を構成するために必要な最小メモリ容量は、タイプによって異なります。最小メモリ要件を満たしていれば、データ ストアは動作を開始します。動作開始後も、必要なメモリ量は増えていきます。

以下に示すメモリ要件は、各タイプの ArcGIS Data Store を専用のコンピューターにインストールした、すなわち、他のタイプのデータ ストアや ArcGIS Enterprise コンポーネントはない場合を想定しています。以下に示す空きメモリ容量が、ArcGIS Data Storeをインストールし、データ ストアを構成するために必要です。

  • リレーショナル データ ストア = 8 GB
  • ビッグ データ ストア = 16 GB
  • タイル キャッシュ データ ストア = 8 GB

ファイアウォールの設定

ArcGIS Data Store は、特定のポートを使用して、ポータルおよび ArcGIS Server と通信します。

  • HTTPS ポート - ArcGIS Data Store には、セキュリティで保護されたポート 2443 を使用してアクセスします。
  • データ ストアのポート - リレーショナル データ ストアは、ポート 9876 を使用して通信します。タイル キャッシュ データ ストアは、ポート 29080 と 29081 を使用して通信します ビッグ データ ストアは、ポート 9220 と 9320 を使用して通信します

サポートされる Web ブラウザー

ArcGIS Data Store 管理リソースを使用するには、次のいずれかの Web ブラウザーをインストールする必要があります。

  • Chrome
  • Edge
  • Internet Explorer 11
  • Firefox

クラウド プラットフォーム上の ArcGIS Enterprise

多くのクラウド プラットフォーム上で ArcGIS Enterprise を配置できます。仮想コンピューターを提供するクラウド プラットフォームはどれも、仮想コンピューターがオペレーティング システムとシステムの仕様に対する基本的なシステム要件を満たす場合、ArcGIS Enterprise での使用がサポートされています。

Esri では、基本的なサポートに加えて、一般的な 2 つのクラウド プラットフォームのアマゾン ウェブ サービスと Microsoft Azure で、配置ツールとあらかじめ作成された仮想コンピューター画像を提供しています。これら 2 つのクラウド プラットフォーム上に配置する場合は、これらの特殊なツールと画像を使用して、配置およびテクニカル サポートを簡略化することをお勧めします。

Esri は、ArcGIS Enterprise 配置ツールがその通常動作の一環として作成および管理するもの以外については、クラウド インフラストラクチャのプロビジョニングおよび構成のテクニカル サポートを提供しません。Esri が特殊な配置ツールを提供しないクラウド プラットフォームでは、サポートはソフトウェア固有の問題のトラブルシューティングに限られます。

ArcGIS Enterprise は、いくつかのクラウド プラットフォーム上のストレージやデータベースなど、さまざまなクラウド ネイティブ機能もサポートします。たとえば、Amazon Simple Storage Service (S3) や Microsoft Azure SQL Database などです。サポートされているネイティブ クラウド機能については、各 ArcGIS コンポーネントのドキュメントをご参照ください。

サポートされている仮想化環境

ArcGIS Enterprise のすべてのコンポーネントは、サポート対象のプラットフォームで実行されている限り、仮想化環境で完全にサポートされます。 ArcGIS Enterprise で、リレーショナル データベースなどのサードパーティ アプリケーションを実行する場合、そのアプリケーションは仮想化環境でもサポートされていなければなりません。仮想化のサポートについては、サードパーティ ベンダーに確認してください。

次の仮想化環境は、ArcGIS Enterprise で正常に機能することが確認されています。

  • VMware vSphere 5.5、6.0、および 6.5
  • Microsoft Hyper-V

詳細については、「仮想化と ArcGIS Enterprise」をご参照ください。