ArcGIS Data Store の実行に必要なシステム要件とハードウェア要件を次に示します。 ArcGIS Data Store は ArcGIS Enterprise のコンポーネントであり、どちらも同じオペレーティング システムとブラウザーをサポートしています。
3 つの ArcGIS Data Store タイプ (リレーショナル、タイル キャッシュ、およびビッグ データ ストア) によって、必要なメモリ、ディスク領域、およびその他のリソースの量は異なります。 コンピューターがそれぞれの要件を満たしていることを確認します。 同じコンピューターに複数のデータ ストア タイプを配置することはお勧めしません。配置する場合は、コンピューターにインストールしたすべてのデータ ストアと他のソフトウェアの組み合わせの要件を、コンピューターが満たしていることを確認してください。
お使いのハードウェアおよびソフトウェア コンポーネントが ArcGIS Data Store 10.8 および 10.8.1 と互換性があるかどうかを確認するには、製品リリース情報を確認することをお勧めします。
Windows オペレーティング システム要件
以下の 64 ビット オペレーティング システムは、最低限必要なオペレーティング システム要件を満たしています。 32 ビット オペレーティング システムはサポートされていないため、セットアップが実行されるのは、オペレーティング システムが 64 ビットの場合のみです。
特に指定がない限り、これらのオペレーティング システムのバージョンに関して過去と今後のアップデートまたはサービス パックはサポートされています。 また、オペレーティング システムのバージョンとアップデートはオペレーティング システムのプロバイダーでもサポートされている必要があります。
メモ:
ArcGIS Enterprise コンポーネントには Microsoft Visual C++ 2015-2019 Redistributable (x86 および x64) バージョン 14.22.27821 以上が必要です。 Microsoft サイトから、Microsoft Visual C++ Redistributable for Visual Studio 2015 - 2019 ファイルを入手してください。
必要な Visual C++ Redistributable がまだインストールされていない場合、ArcGIS Data Store の setup.exe ファイルを実行するとインストールされます。 ArcGIS Data Store の setup.msi ファイルを実行しても、Microsoft Visual C++ Redistributable (x64) はインストールされません。 そのため、ArcGIS Data Store の setup.msi を実行する場合、はじめに Microsoft Visual C++ 2015 - 2019 Redistributable (x64) をインストールする必要があります。
サポートされているオペレーティング システム | 最新の更新内容またはテスト済みサービス パック |
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Windows Server 2022 Standard および Datacenter ArcGIS 10.8.1 以降でサポートされています。 | |
Windows Server 2019 Standard および Datacenter | 2020 年 6 月更新 |
Windows Server 2016 Standard および Datacenter | 2020 年 6 月更新 |
Windows Server 2012 R2 Standard および Datacenter 64 ビット | 2020 年 6 月更新 |
Windows Server 2012 Standard および Datacenter | 2020 年 6 月更新 |
メモ:
Windows Server のすべてのバージョンで、[デスクトップ エクスペリエンス] オプションが必要です。
サポートされているオペレーティング システム | 最新の更新内容またはテスト済みサービス パック |
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Windows 11 Pro および Enterprise (64 ビット (EM64T)) ArcGIS 10.8.1 以降でサポートされています。 | 2021 年 11 月更新 |
Windows 10 Pro および Enterprise (64 ビット [EM64T]) | 2020 年 6 月更新 |
Windows 8.1 Pro および Enterprise (64 ビット [EM64T]) | 2020 年 6 月更新 |
メモ:
Windows 11、10、および 8.1 は、基本的なテストやアプリケーション開発での使用のみでサポートされています。 運用環境への配置は推奨されません。
アンダースコア (_) が含まれているコンピューター名はサポートされていません。 インターネット ホスト名に関して一般に普及しているいくつかの仕様では、アンダースコア文字を規格外と定めています。 Microsoft Windows ではコンピューター名にアンダースコアを使用できますが、他のサーバーやプラットフォームを操作するときに問題が生じる可能性があります。 このため、ホスト名にアンダースコアが含まれるサーバーでは ArcGIS Data Store のインストールは実行されません。
ArcGIS Data Store はドメイン コントローラー上ではサポートされません。 ArcGIS Data Store をドメイン コントローラー上にインストールすると、機能に悪影響が出る可能性があります。
必要なディスク空き容量
ArcGIS Data Store をインストールおよび構成するには、システム ドライブに 13 GB 以上の空き容量が必要です。 これは、空のデータ ストア タイプが 1 つあるコンピューターにおけるディスク容量の最小要件です。データ ストアに格納するデータやコンピューターに保存されるバックアップ ファイルは考慮されていません。 このような要件があるので、ArcGIS Data Store は、空き容量が大きなコンピューターにインストールするように計画してください。
メモ:
このような事態を早期に認識できるよう、データ ストアのログは定期的に監視してください。 リレーショナル データ ストア用またはタイル キャッシュ データ ストア用のコンピューターの空き容量が 10 GB 未満の場合、ArcGIS Data Store は空き容量が不足しているという警告のログ出力を開始します。 10.8 では、ビッグ データ ストア用コンピューターの空きディスク容量が 20% 未満になると、ArcGIS Data Store は空き容量が不足しているという警告のログ出力を開始します。 10.8.1 では、ビッグ データ ストア用コンピューターの空きディスク容量が 10 GB 未満になると、警告がログに記録されます。 コンピューターの空き容量が 1 GB 未満になると、データ ストアがシャット ダウンするか、読み取り専用モードになります。
- ArcGIS Data Store 10.8: リレーショナル データ ストアは読み取り専用モードになり、タイル キャッシュ データ ストアとビッグ データ ストアはシャットダウンします。
- ArcGIS Data Store 10.8.1: リレーショナル データ ストアとビッグ データ ストアは読み取り専用モードになり、タイル キャッシュ データ ストアはシャットダウンします。
ArcGIS Data Store 専用のコンピューターに必要なディスク容量を判定するには、次のすべてを考慮する必要があります。
- ソフトウェアのインストールには、800 MB のディスク容量が使用されます。
- 各データ ストアは、作成時に空のままで追加の空き容量を使用します。
- タイル キャッシュ データ ストア = 1 MB
- ビッグ データ ストア = 200 MB
- リレーショナル データ ストア = 2.5 GB*
*空のリレーショナル データ ストアは、高可用性と信頼性の高いバックアップ ポリシーをサポートするために、時間経過に伴って最大 2.5 GB のディスク容量を使用します。 リレーショナル データ ストアの構成には、約 200 MB のディスク容量が使用されます。 空のリレーショナル データ ストアが使用するディスク容量は、2.5 GB に設定されるまで、11 時間の間 1 時間ごとに 200 MB ずつ増加します。 このベースラインの格納要件に、使用中にシステムに格納されるデータが追加されます。
- データ ストアに格納されるデータに必要なディスク容量を推定する必要があります。
- 時空間ビッグ データ ストアを構成またはアップグレードするときは、各コンピューター上で少なくともディスク容量の 20% が一時ファイルに使用可能である必要があります。
- データ ストアのコンピューターに格納されるバックアップ ファイルもディスク容量を消費します。 バックアップを共有ドライブに書き込むように構成していない場合は、別途バックアップのディスク容量も計画する必要があります。
メモリ要件
単一で空の ArcGIS Data Store を構成するために必要な最小メモリ容量は、タイプによって異なります。 最小メモリ要件を満たしていれば、データ ストアは動作を開始します。 動作開始後も、必要なメモリ量は増えていきます。
以下に示すメモリ要件は、各タイプの ArcGIS Data Store を専用のコンピューターにインストールした、すなわち、他のタイプのデータ ストアや ArcGIS Enterprise コンポーネントはない場合を想定しています。 以下に示す空きメモリ容量が、ArcGIS Data Store をインストールし、データ ストアを構成するために必要です。
- リレーショナル データ ストア = 8 GB
- 時空間ビッグ データ ストア = 16 GB
- タイル キャッシュ データ ストア = 8 GB
ファイアウォールの設定
ArcGIS Data Store は、ポータル、ホスティング サーバー、およびデータ ストア内のコンピューターと通信するために、特定のポートを使用します。
この通信を可能にするためにファイアウォールで開く必要があるポートの詳細については、「ArcGIS Data Store で使用されるポート」をご参照ください。
サポートされる Web ブラウザー
ArcGIS Data Store の管理リソースおよびデータ ストア構成ウィザードには、次のいずれかの Web ブラウザーが必要です。
- Google Chrome
- Mozilla Firefox
- Microsoft Internet Explorer 11*
- Microsoft Edge (新規) および Edge Legacy (これは、Edge Legacy がサポートされている最新リリースです)
*Internet Explorer 11 の使用は、このリリースで廃止されました。 Esri では、上記の他のブラウザーのいずれかに移行することを強くお勧めします。 現在のリリースでは Internet Explorer 11 が引き続きサポートされていますが、Internet Explorer 11 の使用は一般的にお勧めしません。サポートも今後のリリースで廃止される予定です。 サポートが終了する前に、再度お知らせします。
サポートされている仮想化環境とクラウド プラットフォーム
仮想化環境とクラウド環境のサポート内容は、ArcGIS Enterprise の基本配置の全コンポーネントで同じです。 詳細については、ArcGIS Enterprise システム要件の「クラウド プラットフォーム上の ArcGIS Enterprise」および「サポートされている仮想化環境」をご参照ください。