ArcGIS では、PostgreSQL の PostgreSQL データベースとエンタープライズ ジオデータベースとへの接続をサポートしています。
ヒント:
10.9 および ArcGIS Pro 2.8 より前の ArcGIS リリースの場合は、ArcGIS Desktop Web サイトに掲載されているシステム要件をご参照ください。
Esri がサポートする環境ポリシーの詳細については、Esri テクニカル サポートをご参照ください。
サポートされるデータベースの最小バージョン
ArcGIS では、次のバージョンの PostgreSQL および PostGIS がサポートされています。 リストされたバージョンは、サポートされている PostgreSQL と PostGIS の各メジャー リリースでサポートおよび認定されている最小のマイナー バージョンです。 特に明記されない限り、これより新しいバージョンはサポートされていますが、認定されていません。 PostgreSQL のバージョンとアップデートは、PostgreSQL Global Development Group でもサポートされている必要があります。
PostgreSQL の定義に従い、PostgreSQL 10.x 以降のリリースでは x の数字がマイナー バージョンを示します。
- PostgreSQL 13.6 (64 ビット)
- PostGIS 3.2
- PostgreSQL 12.10 (64 ビット)
- PostGIS 3.2
- PostgreSQL 11.15 (64 ビット)
- PostGIS 3.2
- PostgreSQL 10.20 (64 ビット)
- PostGIS 3.2
注意:
PostgreSQL 12.x 以降では、サポートされているデータ タイプが変更されたため、データベースにジオデータベースが含まれている場合は、pg_dump および pg_restore コマンドを使用して PostgreSQL 12.x 以降にアップグレードする必要があります。 この方法を使用してアップグレードすると、サポートされていない未使用の OID フィールドがジオデータベース システム テーブルから削除されます。これ以外の方法では、これらのフィールドが原因で PostgreSQL にアップグレードできません。
PostgreSQL 12.x 以降へのアップグレード後は、データベースにジオデータベースが含まれている場合、ArcGIS 10.8 以前のクライアントおよび ArcGIS Pro 2.5 以前ではデータを利用できなくなるため、ArcGIS クライアントのアップグレードが必要になります。
Esri は PostgreSQL.org から入手可能な PostgreSQL のインストールのテストと認定を行っています。 また、Esri でサポートされている PostgreSQL リリースごとに、使用可能な PostGIS モジュールのテストと認定も行っています。 PostgreSQL を機能拡張するその他のモジュールは、Esri 認定の対象外です。
EDB Postgres Advanced Server
ArcGIS は EDB Postgres Advanced Server をサポートしています。 サポートされているバージョンは、前のセクションにリストされている PostgreSQL および PostGIS の最小認定バージョンに基づいています。
[エンタープライズ ジオデータベースの有効化 (Enable Enterprise Geodatabase)] ジオプロセシング ツールを使用して、EDB Postgres Advanced Server 内にジオデータベースを作成できます。 EDB Postgres Advanced Server では、PostGIS 空間タイプのみがサポートされます。ST_Geometry はサポートされません。
ST_Geometry でサポートされているオペレーティング システム:
次のオペレーティング システムは、ST_Geometry ライブラリに対してテスト済みで、サポートされている最小バージョンです。 ST_Geometry タイプを使用する PostgreSQL のデータベースまたはジオデータベースを使用している場合、PostgreSQL データベース クラスターを、これらのオペレーティング システムのいずれかにインストールする必要があります。
また、使用するオペレーティング システムのバージョンとアップデートは、オペレーティング システムのプロバイダーでもサポートされている必要があります。
Microsoft Windows
Windows の PostgreSQL で ST_Geometry タイプを使用するには、PostgreSQL コンピューターに最新の Microsoft Visual C++ Redistributable for Visual Studio 2015、2017、2019、2022 がインストールされている必要があります。 詳細については、Microsoft Support の「The latest supported Visual C++ downloads」をご参照ください。
サポートされているオペレーティング システム | 最新の更新内容またはテスト済みサービス パック |
---|---|
Windows Server 2022 Standard および Datacenter | 2022 年 5 月更新 |
Windows Server 2019 Standard および Datacenter | 2022 年 5 月更新 |
Windows Server 2016 Standard および Datacenter | 2022 年 5 月更新 |
開発環境
サポートされているオペレーティング システム | 最新の更新内容またはテスト済みサービス パック |
---|---|
Windows 11 Pro および Enterprise | 2022 年 5 月更新 |
Windows 10 Pro および Enterprise | 2022 年 5 月更新 |
Windows 8.1 Pro および Enterprise | 2022 年 5 月更新 |
注意:
- 特に指定がない限り、これらのオペレーティング システムのバージョンに関して過去と今後のアップデートまたはサービス パックはサポートされています。 また、オペレーティング システムのバージョンとアップデートはオペレーティング システムのプロバイダーでもサポートされている必要があります。
- Windows 11、10、および 8.1 は、基本的なテストやアプリケーション開発での使用のみでサポートされています。 運用環境へのデプロイは推奨されません。
クラウド サポート
クラウドにデプロイされたデータベース サービスとデータベースのサポートについては、「ArcGIS でクラウドのデータベースを使用するための要件」をご参照ください。
PostgreSQL への接続
PostgreSQL データベースに接続できる ArcGIS アプリケーションには、接続の確立に必要な PostgreSQL クライアント ライブラリが格納されています。 こういったアプリケーションには、ArcGIS Server や ArcGIS Pro などがあります。
ArcGIS から PostgreSQL への接続では、データベース認証を受けた接続のみがサポートされます。