ArcGIS Web Adaptor はセットアップ プログラムとして用意されており、Setup.exe という名前のユーティリティを使用して実行できます。ArcGIS Web Adaptor は、ここで説明する手順を使用してインストールするか、Windows インストーラーのコマンド ライン パラメーターを使用してインストールをサイレント実行できます。
インストール要件
ArcGIS Web Adaptor のバージョンは、使用している Portal for ArcGIS のバージョンと必ず一致しなければなりません。
ArcGIS Web Adaptor は、他のバージョンと共存できます。ArcGIS Web Adaptor をインストールするために ArcGIS Web Adaptor をアンインストールする必要はなく、ArcGIS Web Adaptor は旧バージョンのアップグレードではありません。
それぞれの ArcGIS Web Adaptor の名前は、一意である必要があります。1 つの Web サーバー上に同じ名前を持つ 2 つの ArcGIS Web Adaptor をインストールすることはできません。インストール中に名前の重複が検出された場合、警告メッセージが表示されます。競合を解決するには、同じ名前の前のバージョンをアンインストールする必要があります。あるいは、一方の ArcGIS Web Adaptor の名前を変更してインストールを続行できます。
以前のバージョンの のアップグレード ArcGIS Web Adaptor
ArcGIS Web Adaptor を以前のバージョンから 10.7.1 にアップグレードするには、以前のバージョンをアンインストールして、10.7.1 セットアップをインストールする必要があります。10.7.1 のインストール中に、以前の ArcGIS Web Adaptor と同じ名前を指定します。これにより、ArcGIS Web Adaptor の URL が以前のバージョンと同じままになります。
10.7.1 のインストール中に名前の重複が検出されると、警告メッセージが表示されます。アップグレードを実行するには、同じ名前の前のバージョンをアンインストールする必要があります。
10.7.1 をインストールしたら、ArcGIS Web Adaptor を Portal for ArcGIS で構成する必要があります。
レガシー:
10.2 以前のバージョンでは、セットアップを実行すると、すべての既存の ArcGIS Web Adaptor が最新バージョンにアップグレードされました。
ArcGIS Web Adaptor のインストール前
- システムがすべてのシステム要件を満たしていることを確認します。Portal for ArcGIS で構成できる ArcGIS Web Adaptor は 1 つだけです。
- 管理者権限のあるユーザーでログインします。
- Web サイトがポート 80 で稼働しており、HTTPS がポート 443 で有効化されていることを確認します。これは、Portal for ArcGIS へのさまざまな暗号化された呼び出し、および暗号化されていない呼び出しに対応するためです。Web サイトの作成手順については、IIS 製品ドキュメントをご参照ください。HTTPS の設定と使用の詳細については、「Web サーバーで HTTPS を有効化」をご参照ください。
備考:
大多数のユーザーには、デフォルトの HTTPS ポート 443 を使用することが適切です。まれに、組織特有の理由から、ArcGIS Web Adaptor インスタンスが Web サーバー上でポート 443 を使用できない場合があります。組織がこれに該当する場合は、回避策を構成する追加手順の詳細について、「ポータルの ArcGIS Web Adaptor にデフォルト以外のポートを使用する」をご参照ください。
- すべてのアプリケーションを終了します。
- ArcGIS Web Adaptor セットアップをダウンロードしたフォルダーに移動します。適切なドライブに Portal for ArcGIS メディアを挿入して、自動的にセットアップを起動することもできます。
これで、ArcGIS Web Adaptor のインストールを開始できます。
注意:
URL に追加レベルを含めた ArcGIS Web Adaptor の構成はサポートされておらず、クライアント アプリケーションに問題が生じる原因になります。
ArcGIS Web Adaptor のインストール
- ダウンロードが終了すると、ArcGIS Web Adaptor セットアップ プログラムが自動的に起動します。セットアップが自動的に起動されなかった場合は、セットアップ ファイルのダウンロード先を参照し、[Setup.exe] をダブルクリックします。
- マスター契約書の契約条件を確認します。処理を続行するには、条件に同意する必要があります。
- ArcGIS Web Adaptor をポート 80 で稼働している Web サイトを選択してください。使用可能な Web サイトは、<Web サイト名 (ポート)> という形式で表示されます。[Web サイトの選択] ダイアログ ボックスが表示されない場合は、1 つしか Web サイトが存在しないということです。コンピューター上に 1 つしか Web サイトが見つからなかった場合、ArcGIS Web Adaptor は自動的にその Web サイト上に配置され、[Web サイトの選択] ダイアログ ボックスは表示されません。
- ArcGIS Web Adaptor の名前を入力します。デフォルト値は arcgis です。このインスタンス名にスペースを含めることはできません。
備考:
選択された Web サイトに同じ名前の仮想ディレクトリが ArcGIS Web Adaptor としてすでに存在する場合、メッセージが表示されます。[OK] をクリックしてメッセージを閉じてから、ArcGIS Web Adaptor に別の名前を入力します。
- 画面上の指示に従って、インストールを完了します。
インストールが完了すると、ArcGIS Web Adaptor の構成ページが開きます。これで、ポータルで使用するための ArcGIS Web Adaptor を構成する準備が整いました。