セットアップ プログラムとして提供される ArcGIS GeoEvent Server 11.1 は、Setup.exe という名前のユーティリティを使用して実行できます。
GeoEvent Server のアップグレードの準備
GeoEvent Server セットアップ プログラムは、対象システムで GeoEvent Server の既存のインストールを検出してアップグレードします。
注意:
GeoEvent Server の新しいバージョンをインストールする前に、ArcGIS GeoEvent Server の既存のバージョンをアンインストールしないでください。 代わりに、GeoEvent Server セットアップ プログラムを実行して、既存の GeoEvent Server 構成を新しいバージョンにアップグレードします。
新しいバージョンの GeoEvent Server にアップグレードする前に、ArcGIS GeoEvent Manager を使用して GeoEvent Server の構成をエクスポートし、インストールまたは追加されているコンポーネントのバックアップを作成することをお勧めします。 <ArcGIS Server installation directory>\GeoEvent\deploy フォルダーにコンポーネントが追加されます。
注意:
バージョン 10.x から GeoEvent Server 11.1 にアップグレードする場合、インストール時に既存の GeoEvent Server のサイト構成は自動的にアップグレードされません。 アップグレードが正常に完了した後に、構成ファイルを手動でインポートする必要があります。 この変更を承認するための手順がインストール ウィザーに追加されました。 GeoEvent Server のサイト構成のエクスポートとインポートの詳細については、「GeoEvent Server のサイト構成のバックアップと復元」をご参照ください。
ArcGIS Server と ArcGIS GeoEvent Server を新しいバージョンにアップグレードする前に、ArcGIS GeoEvent Server および ArcGIS GeoEvent Gateway Windows サービスを停止し、[スタートアップの種類] プロパティを [手動] に設定しておくことをお勧めします。 これで、GeoEvent Server は、同じコンピューター上にリリースが一致しないソフトウェアが存在する非サポート状態にならなくなります。 ArcGIS Server と GeoEvent Server のアップグレードが正常に終了したら、ArcGIS GeoEvent Server および ArcGIS GeoEvent Gateway Windows サービスの [スタートアップの種類] プロパティを [自動] (デフォルト設定) に戻します。
コネクタやプロセッサなど、開発したカスタム コンポーネントでは、コード、リリース番号、構成を変更して、適切なバージョンの GeoEvent Server ソフトウェア開発キット (SDK) で再構築しなければならない場合があります。 詳細については、以下の「アップグレードする際、最新の GeoEvent Server SDK に対して配置済みのカスタム コンポーネント (コネクタまたはプロセッサ) を再コンパイルする必要はありますか?」をご参照ください。
GeoEvent Server のアップグレード
GeoEvent Server をアップグレードするには、製品ごとに Setup.exe ファイルを使用して最初に ArcGIS Server をアップグレードしてから、GeoEvent Server をアップグレードします。 GeoEvent Server をサイレントにアップグレードする場合は、「GeoEvent Server のサイレント インストール」をご参照ください。
ソフトウェアのアップグレードに関する一般的な質問
このセクションでは、GeoEvent Server のアップグレードに関する一般的な質問を解決します。
新しいバージョンをインストールする前に、以前のバージョンの GeoEvent Server をアンインストールする必要がありますか?
いいえ。既存のバージョンの GeoEvent Server をすでにインストールしている場合は、セットアップの実行中に新しいバージョンに自動的にアップグレードされるので、別途構成を行う必要はありません。
新しいバージョンの GeoEvent Server をインストールする前にバックアップは必要ですか?
はい。 GeoEvent Server の構成および追加したコンポーネントのバックアップを作成することをお勧めします。
GeoEvent Server のサイト構成のバックアップを作成するには、GeoEvent Manager を使用して、その構成を構成ファイルとしてエクスポートします。 詳細については、「GeoEvent Server のサイト構成のバックアップと復元」をご参照ください。
注意:
バージョン 10.x から GeoEvent Server 11.1 にアップグレードする場合、インストール時に既存の GeoEvent Server のサイト構成は自動的にアップグレードされません。 アップグレードが正常に完了した後に、構成ファイルを手動でインポートする必要があります。 GeoEvent Server のサイト構成のエクスポートとインポートの詳細については、「GeoEvent Server のサイト構成のバックアップと復元」をご参照ください。
追加したコンポーネントのバックアップを作成するには、<ArcGIS Server installation directory>\GeoEvent\deploy フォルダーに含まれるコンテンツのバックアップを作成します。
新しいバージョンの ArcGIS Server にアップグレードする場合、GeoEvent Server にアップグレードする必要はありますか?
はい。 GeoEvent Server のリリースが、ArcGIS Server に一致している必要があります。 リリースが一致していないソフトウェアを同じコンピューター上で実行することはできません。
アップグレードする際、最新の GeoEvent Server SDK に対して配置済みのカスタム コンポーネント (コネクタまたはプロセッサ) を再コンパイルする必要はありますか?
どの GeoEvent Server リリースでも、バックエンド ライブラリと依存関係に対する重要な更新があれば、GeoEvent Server の旧バージョンで開発され配置されたカスタム コンポーネント (コネクタまたはプロセッサ) を、インストールされる GeoEvent Server SDK を使用して再コンパイルすることが必要な場合があります。 旧バージョンの SDK に対してビルドされたカスタム コンポーネントを運用環境に配置する前に、正常に動作することを確認してください。
カスタム コンポーネントが正しく配置された場合、それ以上の操作は必要ありません。 カスタム コンポーネントが正しく配置されない場合、インストールする GeoEvent Server SDK リリースに対して再コンパイルしてください。