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ArcGIS Notebook Server サイトの拡張

10.7.1 以降のバージョンでは、ArcGIS Notebook Server で複数コンピューター サイトがサポートされます。複数コンピューターのサイトでは、各コンピューターの Docker 設定および構成は同じであり、それぞれが ArcGIS Notebooks を実行できます。

メモ:

大量のコンピューター リソースを必要とするノートブック ユーザーが数名しか存在しない場合は、コンピューターを追加する代わりに、サイトのリソース制限を変更することを検討してください。

複数コンピューターの ArcGIS Notebook Server サイトを設定するには、まず 1 台のコンピューターから新しいサイトを作成する必要があります。その後、追加のコンピューターをサイトに加えることができます。同じライセンス ファイルと Docker コンテナー イメージを使用して、すべてのコンピューターに同じバージョンで ArcGIS Notebook Server ソフトウェアをインストールする必要があります。ArcGIS Notebook Server 10.7.1 のサイトは、1 台のコンピューターから複数のコンピューターにいつでも拡張できます。

ノートブック ユーザーが自身のノートブックでポータル アイテムを参照する場合、アイテムのすべての解析と処理でポータルのホスティング サーバーを使用します。サイトに多数のノートブックが存在しているか、ポータル アイテムを参照する多数のノートブックが同時接続している際に、ホスティング サーバー サイトに十分な処理リソースがない場合は、ノートブックのパフォーマンスが低下する可能性があります。ArcGIS Notebook Server サイトを 1 台のコンピューターから複数のコンピューターに拡張する場合は、ホスティング サーバーとして登録されている ArcGIS Server サイトで使用できるコンピューター リソースも合わせて拡張することを検討してください。

単一コンピューター サイトを 10.7 から 10.7.1 にアップグレードし、コンピューターを追加してサイトを拡張する場合は、まずサイトをアップグレードし、構成ストアおよびサーバー ディレクトリ パスの共有場所を指定してから、次の手順に従って追加のコンピューターをサイトに加えます

ArcGIS Notebook Server インストール ガイドの手順に従って、複数コンピューターのサイトを設定します。このガイドでは、複数コンピューターのサイトで追加の手順が必要になるタイミングについて説明しています。

サーバー ディレクトリおよびレプリケーション

複数コンピューターの ArcGIS Notebook Server サイトでは、ほとんどのサーバー ディレクトリおよびサイト構成ストアは、各コンピューターからアクセスできる共有場所にホストされています。ただし、各ユーザーの Docker コンテナーにマウントされているワークスペース ディレクトリを除きます。Docker では、Windows システムでのコンテナーへの共有ドライブのマウントをサポートしていないため、ワークスペース ディレクトリは各コンピューター上でローカルのままにしておく必要があります。ユーザーは複数コンピューターのサイトの各コンピューターでコンテナーを起動してノートブックを開くことができるため、ワークスペース ディレクトリの内容を複数のコンピューター間で同期させる必要があります。

ArcGIS Notebook Server サイトのワークスペース ディレクトリのコンテンツを同期する方法は DFS レプリケーション以外にも存在します。ただし、これは Windows ネイティブかつ頻繁に使用される方法であるため、ArcGIS Notebook Server インストール ガイドでは DFS レプリケーションを構成する手順を説明しています。DFS と他のレプリケーション システムのどちらが組織に適しているかについては、IT 管理者と議論してください。