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ノートブック作成者のカスタム ロールの作成

ArcGIS Enterprise ポータルでは、該当するタスクを実行できる権限が含まれたメンバー ロールを割り当てられたメンバーだけがそのタスクを実行できます。 たとえば、ホスト タイル レイヤーの公開がある 1 つの権限によって制御されるのに対して、データ ストアの登録が別の権限によって制御されます。 ポータルには複数のデフォルト ポータル ロールがあり、それぞれに権限セットがあります。ただし、ポータル管理者はカスタム ロールを作成して必要な権限をそのロールに構成することができます。

ポータル メンバーが ArcGIS Notebooks を開いて、作成と編集を行えるようにするには、次の 1 つ以上の権限をメンバーのアカウントに割り当てる必要があります。

  • [ノートブックの作成と編集] 権限では、メンバーがノートブック (共有ノートブック、およびポータルからインポートされたノートブック ファイル (*.ipynb) から作成されたノートブックを含む) を開いて実行することができ、さらに、ArcGIS Notebooks Standard ランタイムを使用してノートブックを作成および編集することができます。
  • Advanced ノートブック ランタイムを使うノートブックの作成と編集をメンバーができるようにするには、[高度なノートブック] 権限と [ノートブックの作成と編集] 権限の両方を割り当てる必要があります。
  • [ノートブックのスケジュール設定] 権限では、上記の一方または両方の権限を持つメンバーはノートブック エディターの [タスク] ウィンドウを使用してノートブックの自動実行をスケジュール設定することができます。
  • [Web ツールの公開] 権限は、[ノートブックの作成と編集] 権限を持っているメンバーが、パラメーターを作成し、ノートブック エディターからノートブックを Web ツールとして公開できるようにします。
  • [組織の Webhook] 権限を持つメンバーは Webhook を構成することができます。 ノートブックを自動化するための Webhook を構成する場合、メンバーには [ノートブックの作成と編集] 権限が必要であり、場合によっては [高度なノートブック] 権限も必要となります。
  • [Web ツールの実行] 権限を持つメンバーは、ノートブックから公開された Web ツールを実行できます。 この権限を持つメンバーには、ノートブックから公開された Web ツールを実行する場合に [ノートブックの作成と編集] 権限と [高度なノートブック] 権限が必要ありません。
    注意:

    [ノートブックの作成と編集] 権限、[高度なノートブック] 権限、または [Web ツールの公開] 権限を持つメンバーは、ノートブックから公開された Web ツールを実行することもできます。

ヒント:

ノートブック ランタイムについては「DockerArcGIS Notebook Server」で説明しています。

これらの権限がデフォルトで含まれているのは管理者ロールだけです。 ポータル管理者ではないノートブック作成者には、いずれか、または両方のノートブック権限を含むカスタム ロールを割り当てる必要があります。 各メンバーに割り当てられるロールは一度に 1 つだけです。 ノートブック作成者のカスタム ロール (または複数のカスタム ロール) を作成するには、以下の手順を実行します。

  1. ポータル管理者としてサイン インしていることを確認します。
  2. [組織] > [設定] ページに移動して [メンバー ロール] をクリックします。

    このページでは、ポータルのロールの表示、カスタム ロールの作成、ロールへのメンバーの割り当てを行うことができます。

  3. [ロールの作成] をクリックします。
  4. ロールの名前と説明を指定します。

    名前は組織サイト内で一意である必要があり、最大 128 文字を使用できます。 名前と説明は大文字と小文字を判別しません。 「管理者」、「公開者」、「ユーザー」、「データ編集者」、および「閲覧者」は名前として使用できません。 説明の最大長は 250 文字です。

  5. 必要な権限をカスタム ロールに割り当てます。

    ノートブック作成者には少なくとも [ノートブックの作成と編集] 権限が必要です。 [ノートブックのスケジュール設定] 権限も割り当てられている場合は、ノートブックの自動実行をスケジュール設定するタスクを作成できます。 いずれの権限も [コンテンツ] カテゴリにあります。

    Advanced ノートブック ランタイムを使用する場合、ノートブック作成者には、[ノートブックの作成と編集] 権限だけでなく [高度なノートブック] 権限も必要となります。 [高度なノートブック] 権限は [コンテンツおよび解析] カテゴリにあります。

    ノートブックの作成者は、ノートブックを Web ツールとして公開しようとする場合、[Web ツールの公開] 権限および [ノートブックの作成と編集] 権限を必要とします。 [Web ツールの公開] 権限は、[管理権限コンテンツ] カテゴリの下にあります。

    ノートブック作成者にノートブックを自動化するための Webhook を作成する権限が必要な場合は、[組織の Webhook] 権限を割り当てます。

    ノートブック作成者がポータルの自分のアカウントから他の操作も実行できるようにしたい場合などもありますが、ノートブックの一部の操作では他のポータル権限 (GeoAnalytics Tools を使ったレイヤーの公開や分析の実行など) が必要です。 作成するカスタム ロールには、一方または両方のノートブック権限に加えて、少なくとも [コンテンツの作成、更新、および削除] 権限と [ホスト フィーチャ レイヤーの公開] 権限も含める必要があります。

    ノートブックから公開された Web ツールを実行することだけが必要な Web ツール ユーザーのカスタム ロールを作成するには、[Web ツールの実行] 権限を割り当てます。

    注意:
    ノートブックから公開された Web ツールを実行する場合に、ノートブック権限は必要ありません。

  6. 利用できる権限を確認し、ノートブック作成者に必要な権限を選択します。
    ヒント:

    別のロールの権限を使って権限リストを作成することができます。 [既存のロールまたはテンプレートから設定をインポートします] をクリックし、「公開者」や「アナリスト」などのロールを選択します。 選択したロールに含まれている権限が有効になり、ノートブック権限を追加できます。

  7. カスタム ロールへの権限の追加が完了したら、[ロールの保存] をクリックします。
  8. ノートブック作成者の複数のカスタム ロールを作成するには (Standard と Advanced のノートブック作成者を分ける場合など)、新しい各ロールでステップ 3 ~ 7 を繰り返します。
  9. 新しいカスタム ロールを既存のポータル メンバーに割り当てます。
    1. [メンバー] ページに移動します。
    2. 名前、グループ、またはロールでメンバーを検索します。
    3. [ロール] ドロップダウン メニューからメンバーに割り当てる新しいロールを選択します。
  10. 選択したメンバーに割り当てるロールを選択し、[割り当て] をクリックします。
  11. ステップ 9 とステップ 10 を繰り返し、メンバーに別のカスタム ロールを割り当てます。

こちらが ArcGIS Notebook Server インストール ガイドの最後のトピックになります。 管理関連の情報とワークフローについては、ArcGIS Notebook Server ドキュメントの管理者のセクションをご参照ください。


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