既存の管理されたデータベースおよびホスト フィーチャ レイヤーを使用している場合、既存の管理されたデータベースを削除し、そのデータベースを登録されたデータベースとして再登録することができます。既存のホスト フィーチャ レイヤーは引き続き機能します。Esri は、この手順を使用して、既存のホスト フィーチャ レイヤーを維持することをお勧めします。
ただし、既存の管理されたデータベースを維持できず、それでも既存のホスト フィーチャ レイヤーが必要な場合は、既存のホスト フィーチャ レイヤーのデータをエクスポートし、既存のフィーチャ レイヤーを削除し、ArcGIS Data Store を構成した後に再公開し、新しいホスト フィーチャ レイヤーの共有およびその他のプロパティをリセットし、マップのレイヤーのシンボルを再設定し、プレゼンテーションを再作成して、アプリを再公開します。
次のセクションでは、ホスト フィーチャ レイヤー データを ArcGIS Data Store に移行するための、推奨されるワークフローについて説明します。ポータルおよび ArcGIS Server サイトを 10.3 以降のバージョンにアップグレードした後に、次の手順を実行します。
注意:
ArcMap または ArcGIS Pro マップから公開されたホスト フィーチャ レイヤーは、ホスト フィーチャ レイヤー データをエクスポートせずに、ArcMap または ArcGIS Pro から再公開できます。ただし、これは、ホスト フィーチャ レイヤーがこれまでに編集に使用されていない場合のみです。ArcMap または ArcGIS Pro から公開すると、レイヤー シンボルは維持されますが、ホスト フィーチャ レイヤーを使用して編集された場合は、その編集内容は公開時に失われます。ArcMap または ArcGIS Pro から未編集のホスト フィーチャ レイヤーを再公開したい場合、既存のホスト フィーチャ レイヤーを削除し、管理されたデータベースを ArcGIS Data Store と置き換えて、再公開します。
データのエクスポート
ArcGIS Server サイトから管理されたデータベースを削除する前に、既存のホスト フィーチャ レイヤーからデータをエクスポートします。
ArcGIS Data Store を構成する前に、ポータル管理者は、次の手順を実行してすべてのホスト フィーチャ レイヤー データをエクスポートします。または、ホスト フィーチャ レイヤーを所有する各ポータル メンバーは、各自のホスト フィーチャ レイヤーのデータをエクスポートできます。
ホスト フィーチャ データを編集し、元のデータ ソース (シェープファイル、CSV、またはファイル ジオデータベースなど) から再公開すると、その編集内容は失われるため、ホスト フィーチャ レイヤーからデータをエクスポートする必要があります。
- ポータルにサイン インします。
- ポータル管理者としてサイン インする場合、最初のポータル メンバー名の横にある [アクション] をクリックして、[アイテムの管理] をクリックします。このメンバーが所有しているすべてのコンテンツのリストが開きます。
- ホスト フィーチャ レイヤーの所有者としてサイン インする場合、[マイ コンテンツ] を開きます。
- 移行するホスト フィーチャ レイヤーのアイテムの詳細を開きます。
- ファイル ジオデータベースにエクスポートします。[エクスポート] > [FGDB にエクスポート] の順にクリックします。
これにより、ホスト フィーチャ レイヤーのレイヤーごとにフィーチャクラスを含むファイル ジオデータベースが作成されます。新しいファイル ジオデータベースのアイテム詳細ページが開きます。
- 維持および ArcGIS Data Store に移行する各ホスト フィーチャ レイヤーに対して、次の手順を繰り返します。
次に、既存のホスト フィーチャ レイヤーを削除し、管理されたデータベースを削除し、ArcGIS Data Store を構成し、エクスポートされたファイルから再公開します。
既存のレイヤーの削除
ホスト フィーチャ レイヤー名は一意でなくてはならないため、所有者は、再公開する前に、既存のホスト フィーチャ レイヤーを削除する必要があります。
注意:
ホスト フィーチャ レイヤーを削除すると、データも管理されたデータベースから削除されます。所有者によってホスト フィーチャ レイヤーが削除される前に、管理されたデータベースのバックアップを作成します。こうすることで、前のセクションでエクスポートされたデータに問題があることが分かった場合に、データのコピーを利用できます。
既存のホスト フィーチャ レイヤーを削除すると、これらのレイヤーを使用したマップおよびアプリは機能しなくなります。ArcGIS Data Store を構成し、再公開した後に、それらを再作成する必要があります。
既存のホスト タイル レイヤーを削除する必要はありません。ホスト タイル レイヤー データは、管理されたデータベースに保存されません。
ポータル管理者またはホスト フィーチャ レイヤーの所有者は、前のセクションでエクスポートしたのと同じホスト フィーチャ レイヤーを削除する必要があります。
- ポータルにサイン インします。
- ポータル管理者としてサイン インする場合、最初のポータル メンバー名の横にある [アクション] をクリックして、[アイテムの管理] をクリックします。このメンバーが所有しているすべてのコンテンツのリストが開きます。
- ホスト フィーチャ レイヤーの所有者としてサイン インする場合、[マイ コンテンツ] を開きます。
- 移行する各ホスト フィーチャ レイヤーの横にあるチェックボックスをオンにして、[削除] をクリックします。
次に、既存の管理されたデータベースを削除し、ArcGIS Data Store を構成します。
管理されたデータベースの置換
既存の管理されたデータベースを削除し、ArcGIS Data Store と入れ替えます。
最初に、既存の管理されたデータベースを削除します。
- 管理者として ArcGIS Server Manager にサイン インします。
- ArcGIS Server Manager の上部にある [サイト] をクリックします。
- [データ ストア] をクリックします。
- 既存の管理されたデータベースの横にある [X] をクリックして、ArcGIS Server サイトから削除します。
- このデータベースを登録解除してよいかどうかの確認を求められたら、[はい] をクリックします。
次に、ArcGIS Data Storeをインストールして、ArcGIS Server サイトで ArcGIS Data Storeを構成します。
ArcGIS Data Store を構成すると、新しく公開されたホスト フィーチャ レイヤー データのすべては、ArcGIS Data Store の管理されたデータベースに格納されます。
ホスト フィーチャ レイヤーの再公開
公開者は、以前にエクスポートしたファイル ジオデータベースからホスト フィーチャ レイヤーを再公開する必要があります。新しいホスト フィーチャ レイヤーの名前が、古いホスト フィーチャ レイヤーと同じ名前になっていることを確認します。
注意:
データを公開するすべてのユーザーは、ホスト フィーチャ レイヤーを所有します。ポータル管理者としてデータをエクスポートしたが、各ポータル メンバー (公開者) に引き続きホスト フィーチャ レイヤーを所有してもらいたい場合、公開者が属しているグループとファイル ジオデータベースを共有します。
- エクスポートされたファイル ジオデータベースのアイテム詳細を開きます。
- [公開] をクリックします。
- 新しいホスト フィーチャ レイヤーのプロパティ (保護の共有、編集、および削除など) をリセットします。詳しい手順については、Portal for ArcGIS の「ホスト Web レイヤーの管理」をご参照ください。
- エクスポートされた各ファイル ジオデータベースに対して、次の手順を繰り返します。
マップの更新とアプリの再公開
新しいホスト フィーチャ レイヤーは、置換されたホスト フィーチャ レイヤーとは異なる ID を持ちます。既存のマップのホスト フィーチャ レイヤーを入れ替え、マップのスタイル設定をリセットし、マップのプレゼンテーションを再作成して、これらのマップを使用したアプリを再公開します。