公開者は、公開したポータル上でホストしているフィーチャ、タイル、およびシーン レイヤーを管理する必要があります。 ホストされた Web レイヤーの次の設定を制御します。
- ホスト Web レイヤーを表示できるユーザー
- ホストされた Web レイヤーとともに格納される名前、サマリー、サムネイルなどの詳細情報
- 他のユーザーがホスト フィーチャ レイヤーを編集できるかどうか
- 他のユーザーがホスト フィーチャ レイヤーからレイヤーをダウンロードできるかどうか
不要になった Web レイヤーを削除することもできます。
組織サイトの管理者も、組織サイト内のホスト Web レイヤーを管理できます。
Web レイヤーの共有
Web レイヤーをポータルで最初に公開するときは、公開者だけに表示されます (共有している場合を除く)。 ホストされた Web レイヤーを共有すると、他のユーザーがアクセスできるようになります。アイテムは、所属するグループ、組織、またはすべての人と共有 (パブリック) できます。次に、これらの共有オプションについて説明します。
- 所属するグループ
Web レイヤーやその他のアイテムは、組織サイト内の特定のグループと共有できます (そのグループのメンバーである必要があります)。共有すると、組織サイト内の対象ユーザーと Web レイヤーを共有できます。Web レイヤーにアクセスするには、グループ メンバーは、ポータルにサイン インする必要があります。
- 組織
組織のメンバーは、ポータルにサイン インすると、組織で共有している Web レイヤーにアクセスできます。
- すべての人 (パブリック)
すべての人が利用できるようにした Web レイヤーは、その Web レイヤーの URL にアクセスすることで、誰でも表示できます。そのため、ポータル Web サイトに接続できるユーザーや、ArcGIS アプリ、ArcGIS for Desktop、および ArcGIS Web API を使用して開発されたカスタム アプリなどのクライアントで、そのレイヤーの URL にアクセスできるユーザーは、パブリックな Web レイヤーを表示できます。
ホスト Web レイヤーに対するアクセスのセキュリティ保護の詳細については、「ホスト Web レイヤーのセキュリティ」をご参照ください。
ポータル Web サイトの [マイ コンテンツ] ページから複数の Web レイヤーとその他のアイテムを同時に共有したり、レイヤーの詳細ページから Web レイヤーを個別に共有したりできます。
複数の Web レイヤーを共有するには、次の手順に従います。
アイテムの詳細ページから Web レイヤーを共有するには、次の手順に従います。これは、Web レイヤーのその他の詳細をすでに編集していて、共有プロパティを同時に変更したい場合に便利です。
デフォルトでは、他のユーザーは、共有した Web レイヤーを表示できます。フィーチャ レイヤーを他のユーザーが編集またはエクスポートすることを許可することもできます。
Web レイヤーの詳細の編集
ユーザーが Web レイヤーを使用する前に、参照、検索、理解するのに役立つさまざまな設定を編集できます。Web レイヤーの次の設定を編集できます。
- タイトル - これは、ユーザーが Web レイヤーにアクセスするときに表示され、[マイ コンテンツ] ページに表示される名前です。タイトルは、Web レイヤーの内容を表す必要があります。タイトルには、文字、数字、アンダースコア (_) を使用できます。空白は使用できません。
- サマリー -これは Web レイヤーの簡単な説明で、ユーザーがポータル Web サイトでレイヤーを検索したときに、結果リストで返されます。
- 説明 - これは Web レイヤーの詳細な説明で、Web レイヤーの詳細を開いたときに表示されます。
- サムネイル画像 - デフォルトでは、サムネイル画像は Web レイヤーを公開するときに作成されます。デフォルトの画像に必要な情報が含まれていない場合は、別の画像を作成および読み込むことができます。サムネイル画像は、ギャラリー、検索結果およびアイテムの詳細ページに表示されます。
- アクセスと使用の制限 - Web レイヤーの使用方法と使用できるユーザーに関する情報を提供します。
- タグ - ユーザーがアイテムを検索するときに使用されます。ユーザーが Web レイヤーを検索するときに使用すると思われるキーワードに対応したタグを指定する必要があります。
- クレジット - Web レイヤーには、さまざまな機関や個人のデータが含まれている場合があります。これは、データ プロバイダーの著作権を表示する場所です。
- 範囲 - 範囲は、Web レイヤーに指定する地理的境界線です。これは、エリアの X 座標と Y 座標の最小値と最大値を使用して定義します。これらの座標は、入力したり、ボックスを描画してエリアを定義したりできます。ポータルは、描画した内容に基づいて範囲の座標を更新します。
- 表示範囲 (ホスト タイル レイヤーのみ) - ホスト タイル レイヤーをマップに追加したときに描画される縮尺の最小値と最大値を定義できます。
- オフライン モード (ホスト タイル レイヤーのみ) - ホスト タイル レイヤーをオフラインのマップで使用する場合に、このオフライン モードを有効にします
これらすべての設定は、Web レイヤーの詳細ページで編集できます。
- Web レイヤーの所有者または管理者として、またはすべてのメンバーのアイテムを更新する権限を持っているアカウントでサイン インします。
- [マイ コンテンツ] をクリックします。
- Web レイヤーをクリックして、その詳細を開きます。
- [編集] をクリックします。
ページが変化して、情報を入力できるようになります。
- 必要な変更を加えます。完了したら [保存] をクリックします。
ホスト フィーチャ レイヤーには、変更できるその他の編集設定があります。それらの設定は、ホスト フィーチャ レイヤーのレイヤーを編集およびエクスポートできるユーザーを制御します。
他のユーザーによるホスト フィーチャ レイヤーの変更の許可
ホスト フィーチャ レイヤーの所有者または組織サイトの管理者は、ホスト フィーチャ レイヤーに対して可能な編集を制御します。レイヤー内の各フィーチャに対して編集を加えた日時とユーザーを記録するように、レイヤーを構成できます。また、ユーザーによる添付ファイルのフィーチャへの追加、フィーチャ レイヤーのデータのダウンロード、編集、変更内容のホスト フィーチャ レイヤーとの同期を許可できます。
これらの各機能は、ホスト フィーチャ レイヤーの詳細ページで別々に設定します。
オフライン編集のためにデータをチェック アウトする設定またはデータをエクスポートする設定は、ホスト フィーチャ レイヤーにアクセスできるすべてのユーザーに適用されます。レイヤーを共有するときは、このことを考慮してください。
編集の有効化
ホスト フィーチャ レイヤーにアクセスするユーザーがフィーチャのジオメトリや属性を編集する必要がある場合、ホスト フィーチャ レイヤーに対する編集を有効化できます。Web レイヤーの詳細を編集する手順を実行し、[編集を有効化して、次の操作を編集者に許可します] をオンにして、編集可能なタイプを選択します。
次の編集オプションの中から選択できます。
- [フィーチャの追加、更新、および削除] では、編集者に 3 つの選択肢のうちで最高の権限が付与されます。したがって、この設定では、お互いが行った編集内容を遵守するように、最高の信頼性が編集者に要求されます。この設定では、編集者がフィーチャ ジオメトリを追加、更新、削除したり、フィーチャの属性を変更したりできます。
- [フィーチャの属性のみを更新] は、フィーチャ ジオメトリを変更せずに属性情報を入力することを編集者に求める場合に利用できます。たとえば、場所は変更することができないが、属性が定期的に更新される一連の観測塔が存在する場合などがあります。
- [フィーチャの追加のみ] は、編集者が新しいフィーチャの報告とその属性の定義はできるが、既存のフィーチャの削除または更新はできないようにする場合に便利です。たとえば、フィーチャ レイヤーを使用して構成員が給水管の破損や街灯の故障を報告できるようにするコミュニティ アプリは、このカテゴリに入ります。構成員に対して、新しい事故の報告と説明を求める一方で、他の構成員が報告した情報の変更または削除はできないようにします。
オフライン編集の許可
ネットワークから切断された環境で作業する必要のある編集者は、オフライン中に使用できるデータをチェック アウトし、データを編集して、接続できるときにホスト フィーチャ レイヤーと同期する必要があります。その方法は、ポータルのホスティング サーバーで ArcGIS Data Store を使用しているかどうかによって異なります。
- ArcGIS Data Store を使用する場合、Web レイヤー詳細で [編集] をクリックして、編集を有効化し、[同期の有効化] をオンにします。
- ArcGIS Data Store を使用しない場合、オフライン編集のためのデータを準備する必要があります。データが準備できたら、ポータル Web サイトのフィーチャ レイヤーの詳細ページの [同期の有効化] をオンにします。
編集情報の記録と制限
ホスト フィーチャ レイヤー内にフィーチャを作成したユーザーを記録し、それに従ってアクセスを制限できます。シナリオによっては、編集者自身が作成したフィーチャの削除または変更を許可するが、他のユーザーが作成したフィーチャの削除または変更は許可したくない場合もあります。VGI (Volunteered Geographic Information) アプリにおいて、各提供者によるデータに対する制御を制限したい場合がこれに該当します。または、編集者自身が追加したフィーチャのみを表示することもできます。たとえば、レイヤーに医療記録や研究データなどの機密情報が含まれている場合は、編集者は自分自身が収集したデータしか扱えないよう制限できます。編集情報の記録の有効化および所有者に基づいた編集情報の制限方法は、ポータルのホスティング サーバーが ArcGIS Data Store を使用しているかどうかによって異なります。
- ポータルのホスティング サーバーで ArcGIS Data Store を使用する場合、Web レイヤー詳細で [編集] をクリックして、編集を有効化し、[フィーチャの作成者および最終更新者を記録します。] をオンにします。フィーチャの変更を、そのフィーチャの作成者だけに制限するには、[編集者は追加したフィーチャを更新および削除することしかできません。] をオンにします。フィーチャの表示変更を、そのフィーチャの作成者だけに制限するには、[編集者は追加したフィーチャを更新および削除することしかできません。] をオンにします。
- ポータルが ArcGIS Data Store を使用しない場合は、[フィーチャの作成者および最終更新者を記録します。]、[編集者は追加したフィーチャを更新および削除することしかできません。]、[編集者は、自分が追加したフィーチャのみを表示、更新、および削除できます。] オプションはポータル Web サイトで使用できません。編集情報を記録し、ポータル Web サイト外で所有権に基づいてフィーチャへのアクセスを制限するようにホスト フィーチャ レイヤーを構成する必要があります。
管理者の編集権限
組織サイトのデフォルトの管理者ロールのメンバーは、編集を有効化したホスト フィーチャ レイヤーをマップ ビューアーで開くことができます。これは管理者でないユーザーに設定した編集レベルや、そのレイヤーが他のユーザーによって編集可能かどうかに関係なく行うことができます。この方法は、他のユーザーが編集しているマップを管理または更新する必要がある場合に有効です。1 つのフィーチャ レイヤーを公開表示と内部編集の両方に利用することもできます。
編集を有効にするには、ホスト フィーチャ レイヤーの詳細ページを開き、[開く] ボタンをクリックして [編集のフルコントロールを使用してレイヤーを新しいマップに追加] をクリックします。
所有者の編集権限
編集が有効になったマップ ビューアーで、自分が所有するホスト フィーチャ レイヤーを開くことができます。この操作は、他のユーザーがフィーチャ レイヤーを編集できるかどうかにかかわらず実行できます。1 つのフィーチャ レイヤーを公開表示と内部編集の両方に利用することができます。
編集を有効にするには、ホスト フィーチャ レイヤーの詳細ページを開き、[開く] ボタンをクリックして [編集のフルコントロールを使用してレイヤーを新しいマップに追加] をクリックします。
添付ファイルの許可
編集者に対して、フィーチャ レイヤーの個々のフィーチャに画像やその他のファイルを添付することを許可するように設定できます。これは、特定のフィーチャに関連するドキュメントや写真を共有できるため便利です。たとえば、コードのコンプライアンス責任者は、特定のアドレス ポイントのコード違反の写真を添付したり、建物検査官は建物フィーチャの許可書の PDF を含めたりできます。
注意:
添付ファイルを追加できるのは、ポータルのホスティング サーバーで、ArcGIS Data Store から作成されたリレーショナル データ ストアが使用されている場合のみです。ポータルでリレーショナル データ ストアが使用されているかどうか不明な場合は、ポータル管理者に問い合わせてください。
フィーチャに添付できるファイルのサイズは、最大 10 MB です。10 MB を超えるファイルを添付するには、Upload Part および Add Attachment REST API を使用し、マルチパート アップロードを行います。
添付できるファイル タイプの一覧については、「フィーチャの編集」をご参照ください。
フィーチャ レイヤー内のフィーチャに他のユーザーがファイルを添付できるようにするには、次の手順に従います。
- 最初に、ホスト フィーチャ レイヤーの編集を有効化する必要があります。
- ArcGIS Online アカウントにサイン インしている場合は、[マイ コンテンツ] 内のレイヤーをクリックして、フィーチャ レイヤーの詳細ページを開きます。
- 添付ファイルを許可するレイヤーの横にある小さな矢印アイコンをクリックして、[添付ファイルの有効化] を選択します。
これで、フィーチャ レイヤーを編集するときに、ファイルを個別のフィーチャに添付できるようになりました。
フィーチャ レイヤーにファイルを添付する許可を取り消す場合は、フィーチャ レイヤーの詳細ページでレイヤーの横にある小さな矢印アイコンをクリックして、[添付ファイルの無効化] をクリックします。すると、既存のすべての添付ファイルが削除され、添付ファイルを追加できなくなります。
データのエクスポートの許可
ホスト フィーチャのレイヤーの所有者または管理者として、任意のレイヤーから CSV (カンマ区切り値) ファイル、シェープファイル、ファイル ジオデータベース フィーチャクラス、GeoJSON ファイル、またはフィーチャ コレクションにエクスポートできます。また、ホスト フィーチャ レイヤーからのエクスポートを他のユーザーに許可するよう構成することもできます。
ホスト フィーチャ レイヤーからのエクスポートを他のユーザーに許可するには、次の手順に従います。
- ホスト フィーチャ レイヤーの所有者またはポータルの管理者としてサイン インします。
- 他のユーザーにエクスポートを許可するホスト フィーチャ レイヤーのアイテム詳細を開きます。
- ホスト フィーチャ レイヤーのアイテム詳細ページで [編集] をクリックし、[プロパティ] リストの下の [他のユーザーが別の形式にエクスポートすることを許可します] をクリックします。
これで、組織内の他のメンバーも、ホスト フィーチャ レイヤーからエクスポートできるようになります。
Web レイヤーの削除
ホスト Web レイヤーを削除するには、[マイ コンテンツ] ページで名前をクリックしてから、[削除] をクリックします。Web レイヤーと対応するすべてのタイルが削除されます (タイルの削除には数時間かかる場合があります)。サービス定義を削除する場合は、別の操作として明示的に実行する必要があります。
ホストされた Web レイヤーを所有している、またはコンテンツを削除する権限を持っている場合、ホストされた Web レイヤーを削除できます。