グループでのコンテンツの共有
サポートされているアイテム タイプ (マップ、レイヤー、ファイルなど) をコラボレーションに含まれる参加者間で共有することができます。コンテンツが参加者と共有されている場合、参加者の管理者のフォルダーの下に新しいフォルダーが作成されます。このフォルダーは、コンテンツのインポートとアイテムの格納に使用されます。この後、これらのコンテンツとアイテムは、コラボレーション ワークスペースに関連付けられているグループで共有されます。フォルダー名は、コラボレーション名に基づいて指定されます。
注意:
今回のリリースでは、コラボレーションでアプリを共有することができません。
アイテムの共有方法を変更する場合は、必ず、関連するアイテムの共有設定も変更してください。たとえば、これまで [すべてのユーザー] と共有していた Web マップを組織で共有するように変更した場合は、それに応じて、Web マップに含まれるすべての操作レイヤーの設定も変更する必要があります。
マップの共有
ホスト レイヤーを含む Web マップをコラボレーション参加者と共有する場合は、対応する Web マップ アイテムがコラボレーション内に作成されます。Web マップ内のホスト レイヤーとこれらのレイヤーの作成元となったソース データの関連アイテムもコラボレーショングループで共有する必要があります。たとえば、シェープファイルから公開されたホスト フィーチャ レイヤーを含む Web マップを共有する場合は、コラボレーション ワークスペースに関連付けられているグループでホスト フィーチャ レイヤーとシェープファイルを共有します。これにより、コラボレーション参加者は Web マップのコピー、ホスト フィーチャ レイヤーのコピー、元のシェープファイルのコピーを受信します。
レイヤーの共有
すべてのレイヤー アイテムは、元のソース データへの参照としてコラボレーションで共有することができます。ArcGIS Enterprise 10.5.1 では、コラボレーション ホストが ArcGIS Online 組織の場合にホスト フィーチャ レイヤー アイテムをコピーとして共有できるオプションが新規に導入されました。
レイヤーを参照として共有
すべてのレイヤー アイテムは、参照として共有できます。レイヤーを参照として共有すると、元のサービスを参照する新規アイテムが参加ポータル内に作成されます。サービスとそれに対応するデータは、それぞれの参加ポータルにコピーされません。参加者がフィーチャ サービスを共有する場合、サービスの所有者のみが元のフィーチャ サービスを編集できます。コラボレーション参加者には、指定のワークスペース内のフィーチャ レイヤーにリアルタイムでアクセスする権限が付与されます。コラボレーション参加者には、送信側ポータルからフィーチャを表示するためのアクセス権が必要です。
ホスト フィーチャ レイヤーまたはフェデレーション フィーチャ レイヤーをコピーとして共有
ArcGIS Enterprise 10.5.1 では、コラボレーション ホストが ArcGIS Online ポータルの場合に、データをコピーするオプションを使用して、ホスト フィーチャ レイヤー アイテムまたはフェデレーション フィーチャ レイヤー アイテムを共有できます。データをコピーしてフィーチャ レイヤーを共有する場合は、受信側の参加ポータル内に新規のアイテムが作成され、コピーされたデータを使用して参加ポータルのフィーチャ レイヤーが公開されます。元のフィーチャ サービスの所有者は、そのフィーチャ サービスを編集し、一定の間隔で変更内容を参加ポータルと同期させることができます。この方法を使用するには、コラボレーション ワークスペース内で同期間隔を設定し、コラボレーション内の各参加アイテムに対して同期を有効にする必要があります。
注意:
フィーチャ レイヤーをコピーとして共有するオプションは、次の場合に利用できます。
- コラボレーション ホストが ArcGIS Online 組織である。
- コラボレーション ゲストが ArcGIS Enterprise 10.5.1 を使用しており、コンテンツを [送信] または [送受信] するためのアクセス権を所有している。
- コラボレーション ゲストが ArcGIS Enterprise の基本配置の仕様に準拠している。
フィーチャ レイヤーをコピーとして共有するオプションは、2 つ以上の ArcGIS Enterprise ポータルで構成されたコラボレーションに対応していません。
コンテンツを [送信] するアクセス権が付与されたワークスペースに加入した場合、そのワークスペースのグループに追加したアイテムは、そのワークスペースからコンテンツを [受信] するように構成された組織に送信されます。同期が有効になっているフィーチャ レイヤー アイテムの場合は、データとフィーチャ レイヤーが受信側の組織にコピーされます。コピーされたフィーチャ レイヤーは、受信側の組織でホストされ、受信側の組織を参照する URL が割り当てられます。組織内でフィーチャ レイヤーに加えられた編集は、ワークスペースが同期された時点で受信側の組織のコピーに適用されます。
詳細については、「 フィーチャ レイヤー データをコピーとして共有する方法について」をご参照ください。
ArcGIS Server サービスの共有
ArcGIS Server サービス アイテムがその作成元のポータルで共有されており、コラボレーション ワークスペースに関連付けられているグループでも共有されている場合、その他の参加者のメンバーは、マップにサービスを追加する際に認証情報の入力を求められます。認証情報の入力を要求されないようにするには、送信側ポータルのサービスを [すべてのユーザー] およびコラボレーション ワークスペースに関連付けられているグループと共有する必要があります。
コラボレーション参加者間で共有されている [ArcGIS Server] サービスでは、元のサービスを参照する新規アイテムが参加ポータル内に作成されます。サービスとそれに対応するデータは、各参加ポータルにコピーされません。参加者がフィーチャ サービスを共有する場合、サービスの所有者のみが元のフィーチャ サービスを編集できます。
フィーチャ レイヤーがデータ コピーとして共有された後、それ以降に加えられたスキーマの変更 (添付ファイルの有効化など) は、その他の参加ポータルと同期されません。元のホスト フィーチャ レイヤーの所有権ベースのアクセス制御設定は、コピーされたデータに含まれません。
ファイルの共有
コラボレーション参加者間で共有されている PDF などのファイルにより、コラボレーション参加ポータルに、対応するファイル アイテムが作成されます。ゲスト参加者としてこれらのファイルに加えた変更は、コンテンツがアイテムのソースから同期された場合に上書きされます。アイテムに関連付けられているメタデータの場合も同じです。
注意:
アイテムのコメントは、コラボレーション参加者間で同期されません。