ArcGIS Pro 1.1 の 3 次元データ (マルチパッチ) と 2 次元データをホスト シーン レイヤーとしてポータルで公開できます。ArcGIS Pro 1.2 以降のリリースの 3 次元ポイントをホスト シーン レイヤー (別名 3D シーン レイヤー) としてポータルで公開できます。シーン レイヤー パッケージをポータルにアップロードして、ホスト シーン レイヤーを公開することもできます。
注意:
マルチパッチ データを使用してホスト シーン レイヤーを公開するには、ポータルが ArcGIS Data Store (10.3.1 以降のリリース) を使用して構成され、タイル キャッシュ データ ストアを備えている必要があります。ArcGIS Pro 1.3、ArcGIS Data Store 10.4、および Portal for ArcGIS 10.4 以降では、3D ポイント データを使用してホスト シーン レイヤーを公開できます。ArcGIS Pro 1.4、ArcGIS Data Store 10.5、および Portal for ArcGIS 10.5 以降では、点群データを公開できます。
ホスト シーン レイヤーは、マップに含まれるすべてのベクター データセットを公開します。シーン レイヤーは、ベクター データと、データの高速な視覚化をサポートするキャッシュを含むホスト フィーチャ レイヤーで構成されます。このキャッシュを作成するには、ArcGIS Data Store をインストールして、タイル キャッシュ データ ストアをポータルのホスティング サーバーで構成する必要があります。
コンテンツの作成、ホスト フィーチャ レイヤーの公開、およびホスト シーン レイヤーの公開を実行する権限が必要です。
ArcGIS Pro シーンからの公開
ArcGIS Pro からシーン レイヤーを公開して、ポータル上でホストできます。公開前に ArcGIS Pro で Web シーンを構成する方法については、「Web シーンの共有」の「Web シーンの構成」をご参照ください。
公開前に、ポータル接続がアクティブな状態であることと、コンテンツの作成、ホスト フィーチャの公開、およびホスト シーン レイヤーの公開を実行する権限を持つアカウントでサイン インしていることを確認します。
マップ作成時に使用されていた複雑なカートグラフィック シンボルの中には、Web ブラウザーで表示できないものがあることにも注意してください。ほとんどのシンボル タイプは利用できますが、公開時にシンボルがダウングレードされる場合があります。ArcGIS Server ヘルプの「フィーチャ サービスの作成」で、サポートされるシンボルの種類の詳細について確認し、必要に応じて公開前にマップ シンボルに変更を加えてください。
- ArcGIS Pro を起動し、公開するデータを含むプロジェクトを開きます。
- ArcGIS Pro から組織サイトにサイン インします。
- 組織サイトにシーン レイヤーを公開するには、次のいずれかを実行します。
- シーンおよびそのレイヤーすべてをシーン レイヤーとして公開するには、[共有] タブの [共有] グループで、[Web シーン] をクリックします。
- 選択されたレイヤーをシーンから公開するには、[コンテンツ] ウィンドウでレイヤーを選択します。選択したレイヤーを右クリックして、[Web レイヤーとして共有] をクリックします。
注意:
このオプションをアクティブにするには、ポータルのホスティング サーバーが ArcGIS Data Store を使用している必要があります。
- マップ内のフィーチャ レイヤーとシーン レイヤーの名前を入力します。レイヤーは、デフォルトでは [マイ コンテンツ] に保存されます。[マイ コンテンツ] 内のフォルダーに保存するには、フォルダー名を入力するか、既存のフォルダーに移動します。
- [サマリー] フィールドと [タグ] フィールドに値を入力します。
- レイヤーの共有方法を指定します。公開するすべてのレイヤーが、組織のパーソナル ワークスペース ([マイ コンテンツ]) に自動的に共有されます。次のいずれかに共有するまで、他のユーザーはコンテンツにアクセスできません。
- Portal for ArcGIS— このオプションを選択すると、レイヤーを組織内のすべての認証済みユーザーと共有できます。
- すべてのユーザー -このオプションを選択すると、ポータルの URL にアクセスできるすべてのユーザーがレイヤーを使用できるようになります。
- グループ - 所属するグループのメンバーとレイヤーを共有できます。
- デフォルトでは、シーン レイヤーとともに生成されたホスト フィーチャ レイヤーは編集不可で、オフラインにすることはできず、また、そこに含まれるデータはエクスポートできません。他のユーザーがホスト フィーチャ レイヤーに対してこれらの操作を実行できるようにするには、[構成] タブをクリックして、許可する操作の横にあるチェックボックスをオンにします。
- 編集の有効化 - 編集権限を持つ組織のメンバーが、ホスト フィーチャ レイヤー内のフィーチャを追加、更新、または削除できるようにします。
- 同期の有効化 - 他のユーザーがホスト フィーチャ レイヤーをオフラインで取得できるようにします。
- データのエクスポート - 他のユーザーがホスト フィーチャ レイヤーのデータを CSV ファイル、シェープファイル、ファイル ジオデータベース、または GeoJSON にエクスポートできるようにします。
- シーン レイヤーでは、シーン レイヤーの公開時に ArcGIS が構築するキャッシュが使用されます。または、シーン レイヤーの公開後にキャッシュを手動で作成することもできます。[構成] タブで、使用するキャッシュ方法を指定します。
シーン キャッシュの構成に関する詳細については、ArcGIS Pro ヘルプの「Web シーン レイヤー」をご参照ください。
- [コンテンツ] タブをクリックして、ホスト Web レイヤーに対象のデータ レイヤーが含まれていることを確認します。
- [分析] をクリックして、エラーや問題がないか確認します。
問題が見つかると、[メッセージ] タブに表示されます。各メッセージを右クリックすると、詳細情報を表示したり、エラーや警告に関するヘルプを確認したり、推奨される解決策を入手したりできます。公開する前に、エラーを修正する必要があります。さらに必要であれば、警告に従って問題を修正し、ホスト フィーチャ レイヤーのパフォーマンスと外観を改善します。
- エラーを修正し、必要に応じて警告を修正したら、[共有] をクリックします。
注意:
データがこの時点でサーバーにコピーされます。公開に要する時間は、データのサイズ、ネットワークの速度と帯域幅によって変わります。
公開が完了すると、[Web レイヤーの管理] をクリックして、ポータル Web サイトを開くことができます。
シーン レイヤー パッケージからの公開
シーン レイヤー パッケージにはシーン レイヤーとそのデータが格納されます。ArcGIS Pro 1.3 以降では、[シーン レイヤー パッケージの作成 (Create Scene Layer Package)] ジオプロセシング ツールを使用して、シーン レイヤー パッケージを作成できます。シーン レイヤー パッケージをポータルに追加すると、ホスト シーン レイヤーを公開できるようになります。
次の手順に従って、シーン レイヤー パッケージをアップロードし、ホスト シーン レイヤーを公開します。
- 組織サイトにサイン インして、[マイ コンテンツ] を開きます。
- [アイテムの追加] > [コンピューター上] の順にクリックします。
- 参照ボタンをクリックして、コンピューター上のシーン レイヤー パッケージを選択します。
- シーン レイヤー パッケージを説明するタイトルとタグを入力します。
- [このファイルをホスト レイヤーとして公開します] の横にあるチェックボックスをオンにします。
このチェックボックスをオフのままにした場合、シーン レイヤー パッケージは [マイ コンテンツ] に追加されますが、シーン レイヤーは公開されません。そのシーン レイヤーを後で公開するには、シーン レイヤー パッケージのアイテム詳細ページを開いて [公開] をクリックします。
- [アイテムの追加] をクリックします。