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データのアペンド (Append Data)

データのアペンド (Append Data) [データのアペンド (Append Data)] ツールを使用すると、ArcGIS Enterprise 組織の既存のホスト レイヤーにフィーチャを追加することができます。[データのアペンド (Append Data)] では、既存のデータセットの更新または修正ができます。

ワークフロー図

[データのアペンド (Append Data)] のワークフロー図

注意:

[データのアペンド (Append Data)] ツールは、ArcGIS Enterprise 10.6.1 で使用できます。

ある大型チェーン レストランが、各店舗の毎月の売上記録を収集しています。会社は、店舗ごとの毎月のデータセットを管理するのではなく、店舗ごとの年間売上レイヤーを使用したいと考えています。[データのアペンド (Append Data)] ツールを使用すると、新しく収集された販売記録が入手される毎月末に、データをマスター データセットに追加することができます。

時間経過に伴う大西洋の海底パターンをより詳細に把握するために、Ecological Marine Unit による研究が行われています。この研究は、過去に大西洋から集められた情報を持つさまざまな環境組織から収集されたデータを使用して行われます。各組織が独自にデータセットを管理しているため、[データのアペンド (Append Data)] ツールを使用すると、複数の海底データセットを 1 つのレイヤーに追加することができます。

GeoAnalytics ツール を使用した解析

GeoAnalytics ツール を使用した解析は、複数の ArcGIS GeoAnalytics Server コンピューターやコアにまたがる分散型処理を使用して実施されます。GeoAnalytics ツールArcGIS Enterprise の標準的なフィーチャ解析ツールは、異なるパラメーターと機能を持ちます。これらの相違点については、「フィーチャ解析ツールの相違点」をご参照ください。

使用上の注意

入力レイヤーは、[追加先のレイヤーを選択] パラメーターを使用して定義されます。入力レイヤーは、既存のホスト ポイント、ライン、エリア、またはテーブル レイヤーである必要があります。

追加レイヤーは、[追加するレイヤーを選択] パラメーターを使用して定義されます。追加レイヤーは、ポイント、ライン、エリア、またはテーブル ビッグ データ ファイル共有データセットまたはフィーチャ レイヤーです。

[データのアペンド (Append Data)] では、入力レイヤーと追加レイヤーのジオメトリ タイプが同じである必要があります。

必要に応じて、[クエリ] ボタン クエリ をクリックして、[すべてのフィーチャを追加するかサブセットを定義] を使用できます。条件に一致するフィーチャのみが追加されます。たとえば、temperature という名前のフィールドがある場合、条件 temperature is greater than 10 を指定すると、10 より大きい気温値を持つすべてのフィーチャを追加できます。

入力レイヤーのフィールドは変更されません。[フィールドの追加方法を選択] パラメーターで一致しない追加レイヤー フィールドは、追加される結果から除外されます。

入力レイヤーと追加レイヤーを選択すると、[フィールドの追加方法を選択] パラメーターが表示されます。入力レイヤー フィールドと、追加レイヤーの一致する値が自動的に入力されます。

デフォルトでは、追加レイヤーに一致するフィールドがない場合は、null 値が追加されます。必要に応じて、[フィールドの追加方法を選択] パラメーターを使用して、次の 2 つのタイプのカスタム値を追加できます。

たとえば、人の移動の研究員が、以下に示す入力レイヤーおよび追加レイヤー スキーマをデータセットに追加するとします。両方のレイヤーには、タイプが textCountry という名前の共通するフィールドが 1 つあり、データ タイプは同じであるが名前は異なるフィールドが 2 つあります。入力レイヤーには、Pop_ フィールドと Pop_Density フィールドがあり、追加レイヤーには、Population フィールドと area_km2 フィールドがあります。研究員は、Country フィールドと Country フィールドを照合し、Population フィールドを Pop_ フィールドに追加し、演算を使用して Pop_Density フィールドの人口密度を計算します。

[データのアペンド (Append Data)] の入力レイヤーおよび追加レイヤー スキーマ
[データのアペンド (Append Data)] ツールで使用される入力レイヤーおよび追加レイヤーのスキーマ例を示します。

デフォルトでは、フィールドの割り当てで、フィールド名とフィールド タイプに基づいて、Country フィールドが照合されます。Pop_ フィールドと Pop_Density フィールドに追加レイヤーでの一致がない場合、null 値が追加されます。

[データのアペンド (Append Data)] のデフォルトのフィールドの割り当て
[フィールドの追加方法を選択] パラメーターのデフォルトのフィールドの割り当てを示します。

[フィールドの追加方法を選択] オプションを使用して、入力レイヤーの Pop_ フィールドに Population フィールドからの追加レイヤー値を追加します。[条件式] オプションを使用し、Arcade 条件式 $feature["Population"]/$feature["area_km2"] を構築することで、追加レイヤーの Population フィールドと area_km2 フィールドを使用して、追加するフィーチャの Pop_Density 値を計算します。

[データのアペンド (Append Data)] で定義されたフィールドの割り当て
[フィールドの追加方法を選択] パラメーターで定義されたフィールドの割り当てを示します。

制限事項

  • 入力レイヤーのフィーチャのジオメトリ タイプは、追加レイヤーのフィーチャと同じである必要があります。
  • 入力レイヤーは、ホスティング サーバーの既存のレイヤーである必要があります。他のレイヤーに追加する場合は、まずそのデータセットのホスト レイヤーを作成する必要があります。作成するには、[データ ストアにコピー (Copy To Data Store)] ツールを使用して、レイヤーをポータルで共有します。レイヤーの共有については、「Web レイヤーの共有手順」をご参照ください。データセットのホスト レイヤーを作成したら、[データのアペンド (Append Data)] ツールを実行して、フィーチャを追加します。
  • [フィールドの割り当て] パラメーターでは、入力レイヤーのフィールドの追加、削除、名前変更はできません。
  • ホスト入力レイヤーと追加フィーチャの時間タイプが異なる場合 (即時、間隔、またはなし)、入力レイヤーの時間タイプが維持され、追加フィーチャの時間タイプは無視されます。追加フィーチャの属性は追加されます。

類似のツール

ArcGIS GeoAnalytics Server の [データのアペンド (Append Data)] ツールを使用して、ホスティング サーバーのレイヤーにフィーチャを追加します。これ以外にも、少しだけ異なる同種の問題を解決する際に役立つツールがあります。

Map Viewer 解析ツール

ArcGIS GeoAnalytics Server[データ ストアにコピー (Copy To Data Store)] ツールを使用して、データを選択してポータルの新しいフィーチャ レイヤーにコピーします。

ArcGIS GeoAnalytics Server[フィールド演算] ツールを使用して、新しいフィールドまたは既存のフィールドのフィーチャの値を計算します。

ArcGIS Desktop 解析ツール

ArcGIS Pro からこのツールを実行するには、アクティブなポータルが Enterprise 10.6 1 以降である必要があります。GeoAnalytics フィーチャ解析を実行できる権限を持つアカウントでサイン インする必要があります。

ArcGIS Pro[アペンド (Append)] ジオプロセシング ツールを使用して同様の追加操作を実行します。