公開者またはポータルの管理者は、ポータルに公開したホスト レイヤーを管理する必要があります。
一部の管理は、ホスト レイヤーのタイプによって異なります。レイヤー タイプに特有の設定および管理タスクの詳細については、「ホスト フィーチャ レイヤーの管理」、「ホスト タイル レイヤーの管理」、「ホスト シーン レイヤーの管理」、「ホスト フィーチャ レイヤー ビュー定義の設定」をご参照ください。
次のリストとセクションでは、すべてのホスト レイヤー タイプに対してホスト レイヤーの所有者と管理者が制御する設定について説明します。
- ホスト レイヤーにアクセスできるユーザー - ホスト レイヤーを初めて公開したとき、それらのレイヤーは、共有されていない限り、公開者と管理者だけにしか表示されません。
- ホスト レイヤーとともに格納される名前、サマリー、サムネイルなどの詳細情報
- ホスト レイヤーが削除可能かどうか
- 不要になったレイヤーの削除
- レイヤーの範囲の設定
- ポップアップの有効化
削除操作の管理
ホスト レイヤーが不要になったら、そのレイヤーを削除できます。ホスト レイヤーを削除する前に、レイヤーとデータ間の依存関係を理解する必要があります。
ホスト レイヤーを直接ポータルに公開した場合、ホスト レイヤーを削除すると、レイヤーが表す元のデータも削除されます。代わりに、既存のホスト フィーチャ レイヤーからレイヤーを作成した場合、既存のホスト フィーチャ レイヤーはプライマリ レイヤーとなり、データ ソースと見なされます。ホスト フィーチャ レイヤーから作成した、依存するレイヤーを削除しても、データは削除されません。
依存するレイヤーが存在すると、依存するレイヤーの作成元のホスト フィーチャ レイヤーを削除できません。アイテムの詳細ページの [削除] ボタンを使用して、依存するレイヤーを含むファイルまたはホスト フィーチャ レイヤーを削除しようとすると、依存するレイヤーをリストするメッセージが表示されます。このメッセージには、依存する各レイヤーを表示および削除するリンクが含まれています。依存するすべてのレイヤーを削除すると、ホスト フィーチャ レイヤーまたはファイルを削除できるようになります。
ホスト レイヤーの公開元のファイルを削除した場合、依存するレイヤーがあることを警告するメッセージが表示されます。ファイルを削除することはできますが、削除すると一部の機能が使用できなくなる場合があります。たとえば、ArcGIS Desktop クライアントからホスト フィーチャ レイヤーを公開するときに作成されたサービス定義ファイルを削除すると、ArcMap からホスト フィーチャ レイヤーを上書きできなくなります。同様に、ホスト タイル パッケージの公開元のタイル パッケージを削除した場合、そのホスト タイル レイヤーを含むマップはオフラインで利用できなくなります。
依存するホスト レイヤーには、以下の内容が適用されます。
- ホスト フィーチャ レイヤーからホスト タイル レイヤーまたはホスト WFS レイヤーを公開した場合、ホスト フィーチャ レイヤーを削除するには、ホスト タイル レイヤーまたはホスト WFS レイヤーを削除しておく必要があります。
- ホスト フィーチャ レイヤーからホスト フィーチャ レイヤー ビューを作成した場合、ホスト フィーチャ レイヤーを削除するには、フィーチャ レイヤー ビューを削除する必要があります。
- ホスト フィーチャ レイヤー ビューからホスト タイル レイヤーを公開した場合、ホスト フィーチャ レイヤー ビューを削除するには、ホスト タイル レイヤーを削除しておく必要があります。
ヒント:
依存するすべてのレイヤーが [マイ コンテンツ] の同じフォルダーに保存されている場合、依存する各レイヤーの横にあるチェックボックスをオンにし、[削除] をクリックすることで、依存するすべてのレイヤーを一度に削除できます。依存するレイヤーを先に削除します。プライマリ ホスト フィーチャ レイヤーの横にあるチェックボックスもオンにした場合、この方法を使用した際に削除されるアイテムの順序を制御できないため、削除操作は失敗します。
依存するレイヤーとソース ファイルの所有権の管理
組織の管理者であり、所有権を再割り当てする権限がある場合、ポータル内のアイテムの所有権を変更する責任があります。
ホスト レイヤーとその公開元のファイル (シェープファイル、タイル パッケージ、シーン レイヤー パッケージ ファイルなど) の所有者は同一である必要があります。ファイルの所有権を変更するには、そのファイルから公開したホスト レイヤーの所有権を変更します。ファイル アイテムは自動的に再割り当てされます。
同様に、依存するレイヤーとその作成元のホスト フィーチャ レイヤーの所有者も同一である必要があります。これらのレイヤーの所有権を変更するには、プライマリ ホスト フィーチャ レイヤーの所有権を変更します。プライマリ ホスト フィーチャ レイヤーの作成に使用した、依存するすべてのレイヤーとアイテム (サービス定義ファイル、CSV ファイルなど) の所有権も自動的に変更されます。
所有権を変更する手順については、「コンテンツの管理」をご参照ください。
メタデータとホスト レイヤー
他のアイテムと同様に、ポータル管理者がメタデータを有効化している場合、ホスト レイヤーにアイテムレベルの規格準拠のメタデータを作成できます。ArcGIS Enterprise 10.6.1 以降、アイテムレベルのメタデータは、ArcMap から公開したマップまたはサービス定義ファイルにメタデータがある場合に取り込まれます。公開後に、ホスト レイヤー アイテムのメタデータを追加または編集することもできます。
メタデータを持つシェープファイル、メタデータを持つフィーチャクラスを含むファイル ジオデータベース、またはメタデータを持つフィーチャクラスを含む ArcGIS Pro または ArcMap 内のマップからホスト フィーチャ レイヤーを公開すると、各レイヤーのメタデータも公開され、ホスト フィーチャ レイヤー アイテムの詳細ページでレイヤーごとに表示できます。
ホスト フィーチャ レイヤーのメタデータには、以下のことが言えます。
- レイヤーレベルのメタデータは、現時点では読み取り専用です。
- メタデータを持つ各レイヤーには、メタデータ リンクが表示されます。ホスト フィーチャ レイヤーにアクセスできるユーザーは、レイヤーのメタデータを表示できます。
- レイヤーのメタデータは、ポータル管理者がポータルに構成しているメタデータ スタイルで表示されます。
- ホスト フィーチャ レイヤー ビューを作成する場合や、ホスト フィーチャ レイヤーから WFS レイヤーを公開する場合、プライマリ ホスト フィーチャ レイヤーから依存するレイヤーにアイテムレベルのメタデータがコピーされます。
- レイヤーレベルのメタデータを含むホスト フィーチャ レイヤーからホスト フィーチャ レイヤー ビューを作成する場合、ビューはレイヤーのメタデータを継承します。
- メタデータを持つレイヤーをファイル ジオデータベースまたはシェープファイルにエクスポートする場合、メタデータもエクスポートされます。フィーチャ レイヤー全体をエクスポートする場合、メタデータを含むすべてのレイヤーについて、レイヤーのメタデータがエクスポートされます。
- このリリースでレイヤーレベルのメタデータを更新するには、ホスト フィーチャ レイヤーを上書きする必要があります。