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構成可能なアプリケーション テンプレート

アプリ テンプレートを使用すると、コードを記述することなく作成した Web マップおよびグループからアプリを構築することができます。Esri は、テンプレートからアプリを構築するための次のようなオプションを提供しています。

  • Map Viewerからテンプレートを使用して、マップを埋め込み、アプリを構築します。
  • テンプレートをポータルからダウンロードして、Web サーバーに配置します。このオプションは、テンプレートをカスタマイズした後に、そのテンプレートからアプリケーションを配置する場合に実行します。

ヒント:

Web アプリを作成するもう 1 つのオプションは、対話型の Web AppBuilder for ArcGIS の使用です。

どのテンプレートを使用するかを決定する際に考慮すべき事項を以下に示します。

  • 目的 - 最も重要な考慮事項はアプリの目的です。この目的には、対象ユーザーが含まれます。誰がアプリを使用するのか、ユーザーに経験から学んでほしい重要ポイントは何かということです。
  • 機能 - その目的のために必要な必須機能は何か。
  • 美的価値 - どのようなアプリのレイアウトや配色が、自身のブランドやメッセージに合うのか。

以下のセクションでは、ArcGIS Enterprise ポータルで使用されるテンプレートを、それぞれの使用用途に基づくカテゴリに分類します。一部のテンプレートは複数の目的に対応しているため、2 つ以上のカテゴリに含まれます。

このトピックの最後のセクションでは、これらのテンプレートのダウンロードとカスタマイズの方法を説明します。

ストーリー マップの構築

ストーリー マップは、信頼できるマップに注釈のテキスト、画像、およびマルチメディア コンテンツを組み合わせることでストーリーを伝えるテンプレートです。

  • ストーリー マップ - 基本 - 必要最低限のユーザー インターフェイスでマップを表示します。タイトル バーとオプションの凡例を除けば、マップが画面全体を占めます。マップを見せることがアプリの主な目的である場合に適しています。
  • ストーリー マップ ジャーナル - 記事の各見出しを構成し、説得力のあるマップベースのアプリを作成します。特に大量のテキストや豊富な多数のコンテンツがある場合に、テキスト、マップ、画像、およびビデオを組み合わせたマルチメディア ストーリーの作成に適しています。
  • ストーリー マップ シリーズ - さまざまなマップまたはメディアを提供します。タブ、番号付き箇条書き、または展開できるサイド アコーディオンを使用できるようアプリを構成できます。ストーリーを伝えやすくするために、画像、ビデオ、および Web コンテンツをサイド パネルに含めることもできます。
  • ストーリー マップ スワイプおよびスパイグラス - 2 つのマップを比較したり、1 つのマップ内で 2 つのレイヤーを比較したりします。変更前と変更後の画像や、時間の経過に伴うその他の変化を表示する場合に適しています。
  • ストーリー マップ ツアー - 動的なマップと連動し、ジオタグが付いた各写真と説明の構成で、その場所を説明するアプリを作成できます。徒歩旅行またはユーザーに順番に辿らせたい場所の表示に適しています。

データの収集と編集

このカテゴリのアプリは主にデータ収集に使用されます。データ ソースは、特定の専門家から提供される場合もあれば、一般ユーザーから提供される場合もあります。これらのアプリは、クラウドソーシングと一般的な編集の 2 つのサブカテゴリに分類されます。

クラウドソーシング

  • Crowdsource Manager - クラウドソーシングされた情報を確認し、ステータスや割り当てなどの属性を更新する機能を提供します。Crowdsource Reporter や Survey123 for ArcGIS などのアプリを使用してデータが収集されるため、複数のレイヤーおよびマップでクラウドソーシングされたデータを収集するのに適しています。編集可能なフィーチャ レイヤーを含む 1 つ以上のマップで構成されるグループが必要です。 Crowdsource Manager アプリはグループを使用して作成されるため、Map Viewer では使用できません。
  • Crowdsource Polling - 一連の提案、計画、またはイベントに関する意見を収集し、それらに関する世論を評価する機能を提供します。添付ドキュメントなど、各提案、計画、イベントの詳細を含むフィーチャのリストとマップがユーザーに提供されます。これらのユーザーは、投票およびコメントの形式で意見を送信できます。
  • Crowdsource Reporter - 1 つのアプリ内のクラウドソーシングされたさまざまな問題または観測を収集する機能を提供します。複数のレイヤーおよびマップでクラウドソーシングされたデータを収集するのに適しています。編集可能なフィーチャ レイヤーを含む 1 つ以上のマップで構成されるグループが必要です。Crowdsource Reporter アプリはグループを使用して作成されるため、Map Viewer では使用できません。
  • GeoForm - マップのポップアップではなく、フォームを使用してデータを入力する形式を提供します。データを入力する際に、ポップアップよりもフォームの方が直感的でやりやすいと思うユーザーに適しています。
  • 情報ルックアップ - ポイント レイヤーに各検索の位置を保存する機能を提供します。ユーザーのコミュニティに情報を提供するだけでなく、マーケティングなどの目的でユーザーの位置を収集したい場合に適しています。

一般的な編集

  • 基本ビューアー - 一般的な目的で使用するマッピング アプリにおける編集機能を提供します。ユーザーの編集作業をサポートするために、ユーザーがマップに関する別のツールや情報を必要としている場合に適しています。
  • 編集 - 編集に特化した機能を提供します。ユーザーがフィーチャおよび属性を編集できるようにすることが主な目的である場合に適しています。

マップとレイヤーの比較

これらのアプリは、地理的現象の比較に使用します。どの現象を比較対象として選択するかは、目的によります。

  • 比較 - 2 つのマップ、2 つのシーン、またはマップとシーンを横または縦に並べて比較します。たとえば、このアプリを使用して、さまざまな異なる分析方法から得られた結果、複数の場所における世帯収入の違い、1 つの場所における世帯収入と不動産価値の違いなどを表示できます。また、このアプリは、価値を比較できるよう、各マップまたはシーンで同じフィーチャに対して複数のポップアップを開く機能も提供します。
  • 地域の概要表示 - 住所またはポイントのバッファーの距離内のレイヤーを比較します。レイヤーのコレクションをスクロールすると、現在のバッファー内のレイヤーの違いが把握できます。学校、警察署、消防署、病院などのリソースの利用可否を比較するデータを表示したり、ある住所の近くで発生した犯罪のタイプを比較したりする場合に適しています。
  • 一般情報 - スワイプ ツールを使用して、マップ内のレイヤーの表示/非表示を切り替えます。2 つのシナリオの違いを調べる場合に適しています。たとえば、現在の海面と予測される上昇海面の差を表示したり、あるエリアの竜巻発生の前後の状況の違いをマップ ビューで大縮尺で詳しく調べたりするのに適しています。ここでは、1 つのスワイプ レイヤーの構成がサポートされており、必要に応じて、Twitter、Instagram、および Flickr からジオタグ付きのコンテンツをオーバーレイすることができます。
  • ストーリー マップ シリーズ - 表示するマップまたは位置が多数ある場合や各マップにテキストなどのコンテンツを含めたい場合に適しています。
  • ストーリー マップ スワイプおよびスパイグラス - 2 つのマップの違い、または 1 つのマップ内の 2 つのレイヤーの違いを表示します。たとえば、現在の海面と予測される上昇海面の差を表示したり、あるエリアの竜巻発生の前後の状況の違いをマップ ビューで大縮尺で詳しく調べたりするのに適しています。ここでは、スワイプまたはスパイグラス オプションの使用がサポートされています。1 つのマップでスワイプ レイヤーを構成するか、比較用に 2 つのマップを設定します。

シーンの表示

これらのアプリを使用すると、Scene Viewer を使用せずにシーンを対話的に操作できます。

  • 3D データの視覚化 - シーンをベースに数値データを視覚化します。1 つ以上の数値フィールドが含まれるフィーチャ レイヤーを含んでいるシーンで使用します。
  • シンプル シーン ビューアー - 独自のテーマ色と、Scene Viewer が提供するよりも多くのコンテキスト (タイトルやサブタイトルなど) を使用してシーンを表示します。
  • シーン スタイラー- 複数のオプション ツールでシーンを表示します。このアプリでは、シーンを押し下げるか検索ポップアップを使用して、場所を検索することができます。
  • シーンとインセント マップ - スライドや検索など、シーンをナビゲートするためのオプションのツールで、対象エリアをデュアル表示します。

データの調査と集計

このカテゴリ内のアプリを使用すると、ユーザーは、属性 (場合によってはその他のサービスも含む) を操作し、マップのコンテンツをより詳しく調べることで、表示が対話的で視覚化されたデータを作成することができます。

  • 標高グラフ - マップ内の選択されたライン フィーチャ、または計測ツールを使用して描画されたラインに基づいて、標高グラフを生成します。山道またはルートに沿った標高の変化を表示するのに適しています。
  • フィルター - 1 つの属性の分布または複数の属性の関係性を調べるための対話型ダイアログ ボックスを表示します。レイヤー内の複数タイプのフィーチャの分布を把握したい場合や、複数の変数による相互作用が生成されるマップ コンテンツに与える影響をより詳しく把握したい場合に適しています。
  • 影響サマリー - 最大 4 つの異なるフィールドの数値データを集計します。このアプリにはデータをジオエンリッチメントする機能も含まれており、イベントまたは提案が地域の人口に与える影響を示すのに適しています。
  • 対話形式の凡例 (10.7.1 の新機能)- 凡例に定義されている目的のカテゴリまたは範囲をクリックして、マップ内に注目のフィーチャ レイヤー ビューを作成します。これにより、ユーザーは包括的にマップを探索したり、最も関連性の高いカテゴリに注目したりすることができるようになります。
  • サマリー ビューアー - 一連のフィールドの基本統計情報 (数、合計、平均値、最小値、最大値) を表示します。また、このアプリは、現在のマップ範囲内のフィーチャに関するデータを集計し、フィルター フィールドを構成してその基準に適合するフィーチャを集計します。
  • 時間対応 - タイム スライダーを使用した操作によって、時間経過によるデータの変化を視覚化する機能を提供します。マップを構成して、時間経過に伴ってデータ ポイントを集約したり、不連続な時間枠でデータを表示したりできます。たとえば、時間経過に伴う石油流出の状況変化をアニメ化したり、異なる時間における犯罪のばらつきを表示したりします。

画像の解釈

これらのアプリを使用し、検索、視覚化、解析、観測記録のためのツールを使用して、画像を解釈します。

  • Image Mask- 経時的な変化があった画像領域や、計算されたインデックスに対してユーザーが設定した閾値を満たす画像領域を特定します。
  • Image Visit- 事前設定された画像内の一連の位置の属性を確認します。
  • Imagery Viewer- 時間と空間を経て画像を視覚化し、探索します。

ギャラリーの作成

これらのアプリを使用すると、あらゆる地理コンテンツへの便利なアクセス ポイントとして使用できるマップ、アプリ、その他のコンテンツのギャラリーが作成できます。これらのアプリにはグループが必要です。

  • カテゴリ ギャラリー (10.7.1 の新機能)- アプリ、マップ、レイヤーのギャラリーを作成して、対話形式でギャラリー内のコンテンツをフィルタリングできます。アプリの作成者は、グループ コンテンツをテーマまたはトピックに分類してから、フィルタリング オプションとしてユーザーに公開することができます。
  • レイヤー ショーケース - レイヤーのコレクションを表示します。ユーザーは、グループからレイヤーベースのコンテンツを検索したり、マップまたはシーン内のレイヤーを表示したり、アプリでレイヤーに基づいてマップまたはシーンを作成したりすることができます。
  • ミニマル ギャラリー- 最小限のカードベースのギャラリーのグループから、アイテムを表示します。

ソーシャル メディア マップ

これらのアプリを使用してマップにソーシャル メディア コンテンツを含めると、テーマや場所に関連するコンテンツを使用してメッセージを補足することができます。

  • 一般情報 - テーマや場所を中心としたこれらのネットワークを通じてトレンドを把握できるよう、ジオタグ付きのソーシャル メディア提供者を表示します。サポートされているフィードには、Twitter、Instagram、Flickr、YouTube、Webcams.travel があります。
  • ストーリー マップ ツアー - 動的なマップと連動し、ジオタグが付いた各写真と説明の構成で、その場所を説明するアプリを作成できます。

ローカル情報の入力

これらのアプリを使用すると、その場所で使用できるリソースをハイライト表示できます。ある場所から一定距離内のすべてのフィーチャをハイライト表示する、ユーザーに自分の住所が特定の地理領域内に位置することを知らせる、といったオプションがあります。

  • Crowdsource Polling - ある地域の提案または問題に対する住民の意見を募集するためのフォーラムを提供します。
  • 影響サマリー - イベントまたは提案がその地域に与える影響を表示します。このアプリを使用すると、構成プロセスの一環として、データをジオエンリッチメントできます。
  • 情報ルックアップ - ユーザーが、自分の住所または位置が交差するポリゴンを特定できます。交点がある場合、各フィーチャからポップアップが表示されます。交点がない場合は、選択したメッセージを含むポップアップが表示されます。
  • 地域の概要表示 - ある住所またはポイントのバッファー内の環境設備、人口統計、ライフスタイル、気象情報を表示します。ある住所の近くで利用可能なレストラン、駐車場、映画館、美術館などのリソースについて説明するデータを表示する場合に適しています。
  • 一般情報 - マップにソーシャル メディアの注釈を表示します。現在のイベントに対する地域の意見を評価する場合に適しています。サポートされているフィードには、Twitter、Instagram、Flickr、YouTube、Webcams.travel があります。
  • ストーリー マップ ツアー - 対象のポイントを連続的な注釈の一部としてハイライト表示します。歴史的なランドマークのコレクションのハイライト表示、地方自治体の開発プロジェクトの表示、町の象徴的な川沿いの歩道の紹介などを行う場合に適しています。

ルート検索とルート案内

これらのアプリを使用すると、マップ内でユーザーが定義した始点から地理フィーチャまでのルート案内を提供できます。

  • ルート案内 - ユーザーが選択した住所または場所に最も近い目的地フィーチャを特定し、2 地点間のターンごとのルート案内を提供します。最も近い目的地までのルートの検索、利用可能なオプションが多数ある場合の店舗ロケーターの作成、単一のオフィスまたは場所へのルート案内の提供を行う場合に適しています。
  • 地域の概要表示 - ユーザーが選択したポイントの半径の範囲内でフィーチャまでのルート案内を提供します。ユーザーがある地域で目的のポイントまでのルート検索ができるようにしたい場合や、複数のフィーチャ レイヤーで目的地までのルート案内を取得したい場合に適しています。

マップの紹介

このカテゴリには、主題図または一般マップを表示するためのオプションが数多く含まれています。アプリには、ユーザーがマップのメッセージを理解しやすくするための凡例、説明、その他の基本ツールが含まれています。構成可能な検索機能もサポートされています。ストーリー マップ - 基本を除くすべてのアプリで、特定のフィーチャに対してマップを開くための URL パラメーターの使用がサポートされています。これらのアプリに要件はありません。そのまま使用することができ、マップやアプリの構成は不要です。マップを見せることがアプリの主な目的である場合に適しています。

アプリによって若干の機能の違いがありますが、主な違いは外観です。アプリを Map Viewer でプレビューして、さまざまな構成オプションを確認してみることをお勧めします。

  • 基本ビューアー - フローティング パネル内で通常使用されるツールのセットを表示します。マップに使用できる画面サイズを最大に保ちながら、ツールのコレクションのニーズのバランスをとる場合に適しています。アプリには、レイヤーの表示設定の切り替え、マップの印刷、フローティング パネルでのポップアップの表示といった機能が含まれています。
  • Minimalist - ズーム スライダーと縮尺記号だけを含むマップを表示します。マップに使用できる画面サイズを最大にします。アプリには、サイド パネルに凡例、説明、またはポップアップ情報を表示するオプションが含まれています。
  • ストーリー マップ - 基本 - タイトル バーを含むマップを表示します。マップに使用できる画面サイズを最大にすることができます。アプリには、凡例を表示するためのオプションが含まれています。
  • マップ スタイラー- 複数のオプション ツールでマップを表示します。このアプリでは、マップを押し下げるか検索ポップアップを使用して、場所を検索することができます。
  • メディア マップ- 基本的なツールとマップ ナビゲーションを限定するためのオプション セットを備えた対話形式のマップを表示します。このアプリは、Web ページまたはスタンドアロン アプリの小さなスペースに収まるように設計されています。

ダウンロードおよびカスタマイズ

テンプレートをポータルからダウンロードして変更し、Web サーバーに配置することができます。共有ホストをポータルに変更し、ポータルに対してローカルな JavaScript API コピーを指定するように JavaScript API リファレンスを変更する必要があります。次に、ダウンロードしたテンプレートごとにマップ ID を追加してから、自分の Web サーバーに配置してください。個々のアプリ テンプレートに応じて、追加の手順が必要になる場合があります。これらの手順は、ダウンロードした *.zip ファイルに付属する readme ファイルに記載されています。