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スタイルの変更

データをさまざまな方法で視覚化するという点において、マップは強力なツールです。たとえば、各国の人口データを、連続した色 (薄い色から濃い色に変化するなど) で表示したり、比例シンボルの円 (大きさの異なる円など) で表示したりできます。このように柔軟に変更できるため、ユーザーは、データの表現方法に基づき、いろいろなストーリーを伝えたり、隠れたパターンを検出したりできます。しかし、マップを非常に柔軟に作成できることは、最適な解が複数ある場合でも意思決定が求められることを意味します。

幸いにも、ユーザーは、Map Viewer でスマート マッピングのデフォルトを使用して各種のスタイル設定オプションを検討してみることができます。[スタイルの変更] を使用する場合、デフォルトで表示されるスタイル設定の選択肢は、データの性質によって決まります。レイヤーの表現方法 (人口を表示するための円や色など) を決定した後、そのレイヤーの外観に変更を加えることができます。これらの変更は直ちにマップに反映されます。Map Viewer では、カラー ランプ、ライン幅、透過表示、シンボルなどのグラフィック エレメントを制御できます。[スタイルの変更] は、さまざまなレイヤー タイプで利用できます。

スマート マッピングの詳細については、次のリソースをご参照ください。

スタイルの変更のワークフロー

スタイルの変更のワークフロー

レイヤー用に提供されるスタイル設定オプションは、マッピングしているデータのタイプによって決まります。レイヤーがポイント フィーチャ、ライン フィーチャ、またはポリゴン フィーチャのいずれで構成されているかに応じて、異なる選択肢が表示されます。たとえば、レイヤーがポイントで構成されている場合は、ヒート マップ スタイル設定オプションが表示されますが、ライン レイヤーやポリゴン レイヤーの場合、それらのオプションは表示されません。提供されるオプションは、フィーチャに関連付けられているデータのタイプの影響も受けます。たとえば、ポイント フィーチャには、地理座標などの位置情報しか含まれないこともあれば、樹木の種類などのカテゴリ情報や気温などの数値情報も含まれる場合があります。すべてのデータのタイプに対してすべてのスタイル設定オプションを使用できるわけではありません。Map Viewer では、データのタイプとその他の特性を分析した上で、最も適切なスタイル設定オプションが表示されます。

備考:

レイヤーの明示的な属性を使用してフィーチャ レイヤーをスタイル設定する代わりに、Arcade スクリプト言語で記述されたカスタム条件式を作成してスタイル設定に使用できます。これは、ほとんどのスタイルで使用できます。たとえば、Arcade 条件式を作成して、月別売上高フィールドの値を合計することで、個々の販売テリトリーにおける年間売上金額を取得することができます。そして、年間売上金額をさまざまなサイズのシンボルでマップ上に表現することができます。また、新しい Arcade 条件式を作成したり、Map Viewer で Arcade 条件式を直接編集したりすることもできます。Arcade 条件式は、フィーチャの透過表示またはシンボルの回転角度を設定する際にも使用できます。

スタイルを適用しないでレイヤーを追加した場合 (たとえば、CSV ファイルまたはシェープファイルをインポートしたり、ホスト フィーチャ レイヤーを公開直後に詳細ページから追加した場合)、Map Viewer[スタイルの変更] ウィンドウが表示され、そのレイヤーのデフォルトのスタイル設定が候補として示されます。[OK] をクリックして候補を受け入れるか、そのスタイルを適用しない場合は [キャンセル] をクリックします。すでにスタイルが適用されているレイヤーを追加した場合、Map Viewer ではそのスタイルが優先されます。候補を表示してレイヤーのスタイルを変更する場合は、[スタイルの変更] ウィンドウを開く必要があります。

レイヤーのスタイルは、[スタイルの変更] ウィンドウで、いつでも変更できます。行ったスタイルの変更に不満がある場合、変更を適用した後に、レイヤーのデフォルト スタイルに戻すことができます。

フィーチャ レイヤーのスタイルを変更するには、次の手順に従います。

  1. サイン インしていることを確認します。変更を保存する場合は、コンテンツを作成する権限を持っていることを確認します。
  2. Map Viewerでマップを開きます。
  3. [詳細] をクリックし、[コンテンツ] をクリックします。
  4. 変更するスタイルが含まれているフィーチャ レイヤーに移動し、マウス ポインターを合わせて [スタイルの変更] スタイルの変更 をクリックします。
  5. [表示する属性を選択] の場合、次のいずれかを実行します。
    • レイヤーの属性をスタイル設定するには、表示する属性を選択します。
    • そのレイヤー用に以前に作成されたカスタム Arcade 条件式を使用するには、ドロップダウン メニューの下部でその条件式を選択します。条件式またはその名前を編集する場合、[条件式の編集] ボタンをクリックし、エディター ウィンドウを使用して式を編集します。
    • 新しい Arcade 条件式を作成する場合は、ドロップダウン メニューから [新しい条件式] を選択し、エディター ウィンドウを使用して条件式を作成し名前を付けます。新しい条件式を作成するために既存の条件式を使用できますが、特定の変数がプロファイル全体にわたって有効ではない場合があることに注意してください。既存の条件式を使用するには、エディター ウィンドウの [既存の条件式] タブから条件式を選択します。

    Arcade 条件式は、ヒート マップ[主要カテゴリ][主要カテゴリおよびサイズ]、および [期間] スタイルを除く、すべてのスタイルでサポートされます。

    ヒント:

    Arcade の機能については、機能の横にある [情報] ボタンをクリックして、機能に関する参照情報を表示します。

  6. 複数のスタイルを適用するには、[属性の追加] をクリックし、2 番目の属性を選択して表示します。
  7. 表示する内容に基づいたスタイルを選択します。スタイルの変更に関するヘルプについては、「スタイルの変更のクイック リファレンス テーブル」をご参照ください。
    備考:

    ユーザーのデータに適用されるオプションのみが表示されます。たとえば、フィーチャの位置のみがわかっている場合、使用できるのは単一シンボルまたはヒート マップのみであり、サイズと色は使用できません。一方、それらの位置にカテゴリ情報または数値情報を追加している場合は、スマート マッピングにより、その他多くのスタイル設定の選択肢が表示されます。

  8. チェックマーク チェックマーク はレイヤーの現在のスタイルを示しています。別のスタイルを選択する場合は、[選択] をクリックします。
  9. レイヤーの表示をカスタマイズする場合は、[オプション] をクリックします。
    ヒント:

    [色とサイズ][タイプとサイズ][主要カテゴリとサイズ][タイプとサイズ (期間)]、および [色とサイズ (期間)] を選択した場合、スタイル設定オプションを各属性に適用します。たとえば、[タイプとサイズ] スタイルを選択した場合、[タイプ (個別値シンボル)] のオプションおよび [数と量 (サイズ)] のオプションを選択します。

  10. スタイルのカスタマイズが完了したら、[完了] をクリックします。選択内容を保存しないで [スタイルの変更] ウィンドウに戻る場合は、[キャンセル] をクリックします。
    ヒント:

    10.7.1 には、レイヤーのデフォルト スタイルに戻すオプションがあります。[完了] をクリックした後に、[スタイルの変更] ウィンドウを再び開き、[描画スタイルの選択] の下で [デフォルト スタイルの設定] をクリックします。

  11. コンテンツを作成する権限またはグループを介して共有されたコンテンツを更新する能力 (アイテムの更新機能) を持ち、アイテムがマップに表示されるときにスタイルを適用する場合は、保存するレイヤーを参照し、[その他のオプション] その他のオプション をクリックして、[レイヤーの保存] をクリックします。
  12. Map Viewer の上部にある [保存] をクリックして、スタイルの変更をマップに保存します。

スタイルの変更のクイック リファレンス

レイヤーのスタイルを設定する際に利用できるスタイルのオプションは、マッピングするフィーチャのタイプ (ポイント、ラインまたはポリゴン) や、データ属性のタイプ (数値、カテゴリ、日付など) および選択する属性の数によって異なります。それぞれのスタイルによって伝わるストーリーは若干異なり、データに関するさまざまな質問に答えることができます。

次のテーブルは、さまざまなデータ タイプで利用できるスタイル オプションおよび各スタイルを使用して答えることができるいくつかの主な質問のクイック リファレンスを示しています。

マッピングするデータのタイプ答えることができる質問次のいずれかのスタイルを選択

場所のみ

例: レストランの場所、コーヒー ショップの店舗分布

  • フィーチャはどこにあるか
  • それらは地理的にどのように分布しているか

1 つの数値属性

例: 使用中の農耕地、最大の都市エリア

  • フィーチャは数値に基づいて互いをどのように比較するか
  • 最大値および最小値はどこにあるか
  • どのフィーチャが特定の属性値より上または下にあるか

2 つの数値属性

例: 一人親世帯の数と割合、世界の人口の変化、喫煙と深酒

  • 最大値および最小値はどこにあるか
  • 数値属性にはどのような関係があるか
  • 合計数および割合の間にはどのような関係があるか
  • 範囲外の値はあるか
  • 両方の属性で高い値または低い値を持つフィーチャはどれか
  • 一方の属性の値が低く、他方の属性の値が低いフィーチャはどれか
  • 各属性の関係パターンが最も強力、または最も弱いのはどこか

3 つの数値属性

例: 肥満、糖尿病、運動不足

  • 数値属性にはどのような関係があるか
  • 両方の属性で高い値または低い値を持つフィーチャはどれか
  • 一方の属性の値が低く、他方の属性の値が低いフィーチャはどれか
  • 各属性の関係パターンが最も強力、または最も弱いのはどこか

2 つから 10 つの、同じ計測単位を持つ関連のある数値属性

例: 米国の郡ごとの主要な作物、および作物収穫高合計が最も高いまたは最も低い郡

  • どのフィーチャが、各フィーチャのその他の関連する属性と比較して最も高い値を持っているか 最も低い値を持つのはどれか
  • 最も高い属性値は、その他の関連する属性と比較してどれくらい高いか
  • 各フィーチャの属性の合計値および各フィーチャと他のフィーチャとの比較状況

* フィーチャ コレクションの場合、CSV ファイルまたは圧縮されたシェープファイルのみ

1 つのカテゴリ/タイプの属性

例: 都市の鉄道路線

  • データのカテゴリ別の分布または集約状況

1 つのカテゴリ/タイプおよび 1 つの数値属性

例: 国別の大学学位の保有者数と分布状況

  • 最大値および最小値はどこにあるか
  • データのカテゴリ別の分布状況