ArcGIS Enterprise に関するよくある質問を、以下に示します。ArcGIS Enterprise を操作しているときに問題が発生した場合は、「トラブルシューティング」を参照して推奨される解決策を確認できます。
全般
マップ
- マップに追加できるレイヤーのタイプは何ですか?
- マップに保存されているフィーチャとフィーチャ サービス レイヤーに保存されているフィーチャの違いは何ですか?
- マップにフィーチャを追加する最適な方法は何ですか?
- 個々のフィーチャ レイヤーをアイテムとして保存するには、どうすればよいですか?
- どうすればマップが時間対応レイヤーを利用していることがわかりますか?
- [保存] と [名前を付けて保存] の違いは何ですか?
- ArcGIS API を使用したマップの構築と、Map Viewer を使用したマップの構築の違いは何ですか?
- 組織サイトのベースマップ ギャラリーのベースマップとしてレイヤーを使用できるようにするにはどうしたらよいですか?
シーン
アプリ
コンテンツ
Esri 注目のコンテンツ
共有
全般
ArcGIS Companion は、ArcGIS 組織、コンテンツ、およびプロフィールへのアクセスを提供する iOS および Android 用ネイティブのモバイル アプリです。アプリを使用して、ArcGIS コンテンツ、メンバー、およびグループを検索、参照、管理したり、他のユーザーと共有しコラボレーションしたりすることができます。Companion では、マップ、シーン、アプリ、レイヤーなどのアイテムを開く場所を選択できます。 たとえば、Explorer for ArcGIS で Web マップを開くことができます。 組織内で最も人気がある最新のコンテンツを調べたり、最新の Esri ニュース、ブログ、ツイートを常に入手したりできます。管理者は、メンバーのパスワードのリセット、メンバーの有効化および無効化、ユーザー プロフィールの更新、ポータルへのメンバーの追加、メンバーへのグループの割り当て、ロールの変更などの、一般的なタスクを実行できます。
Companion は、ArcGIS 組織のすべてのメンバーおよび ArcGIS Developer Program に参加している開発者が利用できます。これは、ポータル Web サイトで サポートされている すべての言語で利用できます。
開始するには、ArcGIS Companion を次の場所からモバイル デバイスにインストールします。
- Android の場合は Google Play または Amazon Appstore
- App Store および iPad の場合は iPhone
分散コラボレーションは、バージョン 10.5 以降のすべての ArcGIS Enterprise 配置で利用できます。コラボレーションを使用するには、最低でも組織に ArcGIS Enterprise 基本配置が必要です。
HTTPS を使用する最大の理由は、機密情報を暗号化することです。HTTPS は、トランスポート レイヤー セキュリティ (TLS) またはセキュア ソケット レイヤー (SSL) 暗号化プロトコルによって、ネットワーク間の安全な通信を実現しています。ArcGIS プラットフォームは、SSL よりも新しく、安全性の高い暗号化プロトコルである TLS を採用しています。HTTPS を使用すると、情報を URL アドレスに入れてインターネット上で送信した場合に、対象となる受信者だけがその情報を理解できます。通常、インターネット上で送信した情報は、宛先のサーバーに到着するまで、複数のコンピューターを通過するため、このように暗号化することが必要不可欠となります。有効な TLS または SSL 証明書で情報が暗号化されていない場合は、ユーザーとサーバーの間にあるどのコンピューターにも、パスワードなどの機密情報が公開される可能性があります。有効な TLS または SSL 証明書を使用すると、情報の送信先となるサーバーを除いて、誰もその情報を解読できなくなります。これにより、個人情報の盗難など、悪質な活動を防止することができます。
デフォルトでは、ArcGIS Enterprise ですべての通信に HTTPS が適用されますが、セキュリティ設定を使用して組織の要件に合ったセキュリティ プロトコルに変更することができます。 すべてのオンプレミス サービスで TLS を有効化することもお勧めします。レイヤーをマップに追加する場合やアイテムとして追加する場合は、HTTPS の URL を使用することをお勧めします。HTTPS を使用した場合、データを保護できるだけでなく、ブラウザーでのコンテンツの混合の問題を軽減することもできます。現在は、HTTPS 経由でしかアクセスできない Web サイトが数多く存在しています。HTTPS を使用すると、ブラウザーと ArcGIS Enterprise の間で行われるデータ通信とその他すべてのやり取りが確実に暗号化されます。
TLS、SSL、HTTPS、およびインターネット セキュリティの詳細については、Trust ArcGIS でご確認ください。Esri では、ArcGIS プラットフォームに関するセキュリティ、プライバシー、およびコンプライアンス情報のリソースとして Trust ArcGIS を立ち上げました。Trust ArcGIS では、製品のセキュリティ、セキュリティ警告、セキュリティ コンプライアンス、組織のセキュリティに関するベスト プラクティスなどの情報を提供しています。
ArcGIS Server フィーチャ レイヤー、印刷サービス、ジオコーディング サービスなど、認証情報が埋め込まれたセキュアなサービスを管理する権限がある場合は、セキュアなサービス アイテムのアイテム ページの [設定] タブでデータ ソースの URL プロトコルとして http を https に置き換えることができます。HTTPS のみを使用してすべてのサービスにアクセスできるようにすることをお勧めします。HTTPS は、サービスがインターネット上で送信される際にそのサービス内の情報を暗号化します。詳細については、「組織サイトで HTTPS だけが使用される理由は何ですか?」をご参照ください。
テンプレートは、代わりとなる改良型のアプリが導入された時点で開発終了ステータスに移行します。テンプレートが開発終了ステータスに移行しても、そのテンプレートで作成した既存のアプリは引き続き動作し、ユーザーがアクセス可能であり、アプリの編集と更新もできます。開発終了ステータスのテンプレートを使用して新しいアプリを作成することもできますが、Esri では、開発終了ステータスのテンプレートでの新しいフィーチャの追加と問題の解決を行っていないので、この操作を推奨していません。たとえば、アプリの機能に影響を与えるブラウザーの変更または ArcGIS の変更に対応するために、開発終了ステータスのテンプレートが更新されません。ただし、開発終了ステータスのテンプレートに基づいてアプリを作成する必要がある場合は、開発終了ステータスのテンプレートのアイテム ページで [Web アプリの作成] ボタンをクリックすると、この操作を実行できます。
ポータルについての問い合わせ先としてリストに表示される管理者を選択できます。追加すると、[組織] ページで、指定した管理者の詳細が管理者以外のすべての組織メンバーに表示されます。
マップ
完全なリストについては、「追加できるレイヤー」をご参照ください。
場合によって異なります。大量のデータを保有している場合は、フィーチャ サービスを作成してマップにレイヤーとして追加する方法が効果的です。 他の利用者にフィーチャおよび属性情報を編集してもらいたい場合は、フィーチャ レイヤーを追加する必要もあります。デフォルトでは、フィーチャはマップを表示するすべてのユーザーが編集可能です。
少量のフィーチャだけ追加する場合は、Map Viewerでマップ メモ レイヤーを追加します。 Map Viewer では、形状およびシンボルを選択できる数個のテンプレートを提供しています。ただし、大量のフィーチャを Map Viewer で 1 つずつ作成するのは現実的ではありません。たとえば、事前に定義されたフィーチャのファイルをアップロードすることができません。これらのレイヤーは読み取り専用のため、他の利用者はフィーチャを変更したり、関連する属性情報を編集したりできません。
区切りテキスト ファイル (*.txt または *.csv) または GPS Exchange Format ファイル (*.gpx) にフィーチャが存在する場合は、これらのフィーチャをマップにインポートすることができます。この方法で、コンピューター上のファイルに格納されたフィーチャを簡単に追加できます。フィーチャをマップに追加した後、シンボルを変更してポップアップを構成できます。
ファイルに多くのフィーチャが含まれている場合は、マップに直接ファイルをインポートするのではなく、Web サーバーに配置し、[Web からレイヤーを追加] を使用して URL 経由で参照します。
Map Viewer のベースマップ ギャラリーでは、デフォルトで ArcGIS Online から取得したベースマップが使用されますが、ポータル管理者は、別のグループを使用してベースマップ ギャラリーを取り込むように Map Viewer を構成することができます。ポータルでカスタム ベースマップ ギャラリーを使用している場合、ポータル管理者は、他のユーザーがそのギャラリーにコンテンツを提供することを許可します。また、コンテンツを作成して共有する権限のあるロールのメンバーである場合は、ベースマップを作成してベースマップ ギャラリーに追加することができます。レイヤーをカスタム ベースマップ ギャラリーで利用できるようにするには、次の手順を実行します。
- ポータル管理者に連絡して、メンバーがコンテンツを提供できるカスタム グループがベースマップ ギャラリーで使用されているかどうかを確認します。使用されている場合は、そのグループに加入するか、そのグループに自分を追加するように管理者に依頼します。
- 組織サイトにサイン インして、Map Viewer を開きます。
- ベースマップとしてレイヤーをマップに追加します。追加できるのは、ArcGIS Server Web サービス、OGC レイヤー、タイル レイヤーのいずれかです。このレイヤーは、ベースマップ ギャラリー グループおよび組織で共有する必要があります。
- マップを保存します。仲間のポータル メンバーが内容を把握できるわかりやすい名前をマップに割り当てます。
- [共有] をクリックして、ベースマップ ギャラリー グループおよび組織サイトでマップを共有します。
シーン
シーンは、レイヤーやスタイル、およびそれらの構成により 3D 表現されたもので、ユーザーは、シンボル表示された地理空間コンテンツをインターネットを経由して他のユーザーと共有することができます。ArcGIS Pro、または Scene Viewer ポータルに用意されている ArcGIS Enterprise を使用して、3D シーンを作成できます。
Scene Viewer は ArcGIS Enterprise Web サイトに組み込まれたアプリで、3D シーンの作成と操作に使用します。Scene Viewer は WebGL をサポートするデスクトップ Web ブラウザーで動作します。WebGL は、最新のブラウザーのほとんどに組み込まれている、3D グラフィックスをレンダリングするための Web 技術標準です。
Scene Viewer を使用して、ポータル Web サイトでシーンを表示するか、組織にサイン インしてシーンを作成します。また、ArcGIS Pro でシーンを開くこともできます。
組織サイトにサイン インしてポータルの Scene Viewer を使用してシーンを作成するか、ArcGIS Pro を使用して、シーンを作成して共有します。
Scene Viewer と CityEngine Web ビューアーは ArcGIS Enterprise で利用可能な 2 つの異なるアプリケーションです。各アプリケーションは、独自の機能と目的を持っています。
Scene Viewer では、次の操作を行うことができます。
- Scene Viewer または ArcGIS Pro によって作成されたシーンの表示。Scene Viewer は CityEngine Web シーンをサポートしていません。
- シーンの作成: たとえば、レイヤーの追加と削除、シンボルの変更、スライドのキャプチャを行うことができます。
- シーン レイヤー、フィーチャ レイヤー、イメージ レイヤー、タイル レイヤーなどのポータル レイヤーのコレクションを表示します。
- 球体ビュー (グローバル シーン) または平面ビュー (ローカル シーン) のベースマップを使用して世界全体にレンダリングされたシーンの表示。
- データの読み込みと画像/グラフィックスのレンダリングが段階的に行われるシーンの操作。
CityEngine Web ビューアーでは、次の操作を行うことができます。
- CityEngine または ArcScene からエクスポートされた静的な CityEngine Web シーン (.3ws) を表示します。CityEngine Web Viewer はシーンをサポートしていません。
- 直交座標系を使用して、小さいローカルな範囲でレンダリングされた CityEngine Web シーンを表示します。
- シナリオのコメント付けと比較: たとえば、スワイプ ツールを使用して、2 つのシナリオの違いを確認できます。
- CityEngine Web Viewer は CityEngine Web シーンを起動時の最初のダウンロードとして読み込み、その後ストリーミング データを読み込みません。
- CityEngine Web Viewer は表示用のツールで、ベースマップの追加、シンボルの変更、レイヤーの構成といった作成機能をサポートしていません。
はい。ArcGIS Server を使用してカスタム テレインを共有できます。ArcGIS Desktop 10.3 以降を使用すると、キャッシュされた標高イメージ サービスを作成し、ArcGIS Server を介して共有できます。また、ArcGIS Pro を使用して、標高データからタイル パッケージを構築し、ArcGIS Enterprise でホスト標高レイヤーを作成することもできます。 その後、これらの標高サービスとレイヤーをシーンに追加できます。
アプリ
ベクター ベースマップは、Map Viewer、Scene Viewer、ArcGIS Pro、Collector for ArcGIS、Workforce for ArcGIS、Explorer for ArcGIS、Web AppBuilder で作成されたアプリ、 Ortho Maker、 ベースマップ ギャラリーを含む構成可能なアプリで使用できます。ベクター ベースマップを特定の ArcGIS アプリで使用できるかどうかを確認するには、アプリのドキュメントをご参照ください。
ベクター ベースマップの詳細およびベクター ベースマップとラスター ベースマップの比較については、「タイル レイヤー」をご参照ください。
コンテンツ
Web ブラウザー経由で最大 200 GB のファイルを [マイ コンテンツ] にアップロードできます。
ヒント:
大きなタイル パッケージを公開するには、複数のプロセシング コアを利用できるジオプロセシング ツールの [パッケージの共有 (Share Package)] を使用することをお勧めします。
サポートされているタイプのマップ、アプリ、レイヤー、ツール、およびファイルを共有できます。
はい。URL によって、コンテンツ アイテム、検索結果、およびグループに直接アクセスできます。
ホスト レイヤーの公開に使用されているソース アイテムを削除した場合、そのレイヤーは引き続き期待どおりに描画されます。ただし、ソース データへのアクセスを必要とする特定の機能が期待どおりに動作しない可能性があります。当該機能はレイヤーによって異なります。影響を受ける機能には、次のようなものが含まれます。
- サービス定義ファイルを削除した場合、ArcMap の [既存サービスを上書き] オプションは期待どおりに動作しないことがあります。
- シェープファイル、ファイル ジオデータベース、または CSV ファイルを削除した場合、ホスト フィーチャ レイヤーのアイテム ページにある [上書き] オプションは使用できなくなります。
- タイル パッケージ (*.tpk) を削除した場合、そのパッケージから公開されたホスト タイル レイヤーはオフラインで利用することができません。
ホスト レイヤーの公開に使用されているソース アイテムがホスト レイヤー自体である場合、ソース アイテムとして使用されているホスト レイヤーは、そのレイヤーから公開されたすべてのホスト レイヤーが削除されて初めて削除可能になります。
Web マップは、特定の地域を網羅した情報レイヤーおよびポップアップをまとめて表示することができます。マップはさまざまなデバイスで使用でき、ブラウザー、モバイル デバイス、またはデスクトップ アプリで表示できます。アプリ固有のツールを使用してマップの範囲を変更し、場所を検索し、場所に関する詳細データを表示することができます。
対象地域の定義、ベースマップの選択、データ レイヤーの追加、ポップアップの構成によって Web マップを構築できます。マップを保存して、すべての利用者または所属する特定のグループとマップを共有できます。
Web アプリは、用途を絞ってマップ、データ、およびツールを組み合わせた Web サイトです (選挙の投票所の検索など)。ブログに埋め込むアクセス可能なマップ イメージのように簡単なものもあれば、GPS ナビゲーションの視覚化のように複雑なものもあります。
Web アプリは、(ポータルに付属する) テンプレートを元に作成するか、ArcGIS API を利用してスクラッチで開発できます。どちらのタイプのアプリでも、ArcGIS マップにつなげることができます。通常、アプリはマップの情報を基に構築され、固有の構成を追加したりカスタマイズしたりすることによって補完されます。アプリは、ユーザーのコンテンツの一部としてシステムでホストするか、別々に管理してシステムに登録することができます。
Esri 注目のコンテンツ
共有
組織内の他のメンバーがマップ、アプリ、レイヤー、ファイル、およびこれらのアイテムの詳細を更新できるようにします。これには、アイテム更新機能が有効になっているグループ内でこれらのアイテムを共有します。アイテム更新機能が有効なグループ内でアイテムを共有すると、そのグループのメンバーは、グループ内で共有しているすべてのアイテムを更新できるようになります。これには、アイテムの詳細の変更またはコンテンツの更新が含まれます。
組織内の他のメンバーが共有コンテンツを更新できるようにすると、役立つ場合が多くあります。たとえば、この機能が有効である場合、交代制の作業員のチームが重要な Web マップの更新 (レイヤーの追加/削除、シンボルの変更、マップの説明の更新など) を行う際に責任の分担が容易になります。別の一般的な例として、すべてのユーザーを対象にレイヤーに対する編集を有効化せずに、一般ユーザーに表示されるホスト フィーチャ レイヤーを編集者のチームが編集できるようにする場合があります。
他のユーザーが共有アイテムを更新できるようにする方法は、次のとおりです。
- 次の手順に従って、アイテム更新機能が有効なグループを作成します。
- 更新機能を持つグループを作成する権限があることを確認します。
- 新しいグループを作成します。[グループのメンバーが更新できるアイテム] 設定で、[すべてのアイテム (グループ メンバーシップは組織に制限されます)] を選択します。
備考:
このオプションは、グループを新規作成する場合と、グループのメンバーシップが、招待されたユーザー、または要求して、加入を承認されたユーザーのみに開かれている場合のみ使用可能になります。
- ユーザー本人 (依頼人) と同僚 (そのユーザーと共同で作業する他のユーザー) を、作成したグループに追加します。
備考:
コンテンツを作成、更新、および削除する権限を持っている組織のメンバーのみを招待することができます。
- [アクセスおよび更新機能] オプションを使用して、そのグループ内でアイテムを共有します。
ユーザー本人は引き続きアイテムの所有者となり、グループ内の他のメンバーは、アイテムの詳細を変更すること、およびコンテンツを更新することを含めて、これらのアイテムを更新できるようになります。
備考:
アイテムの所有者 (または管理者) のみ、アイテムに対して、削除、共有、移動、所有者の変更、削除の防止の変更、公開、アプリの登録、ホスト フィーチャ レイヤー内のデータの上書き、およびホスト タイル レイヤー内のタイルの管理の操作を実行できます (すべてのアイテム タイプに、すべてのアクションを適用できるわけではありません)。