注意:
現在、この機能は Map Viewer Classic (旧名称 Map Viewer) でのみサポートされています。 新しい Map Viewer の今後のリリースで提供される予定です。
最適な施設の選択 は、周辺地域の需要に最も応える施設を検索します。
注意:
最適な施設の選択 ツールが Map Viewer Classic に表示されない場合は、ポータル管理者に問い合わせてください。 お使いのポータルがルート検索に対応していないか、ユーザーに [ルートの計画] ツールを実行する権限がないことが考えられます。 最適な施設の選択 は、次のルート案内およびルート サービスを必要とします。
- ロケーション-アロケーション (非同期)
- ルート検索ユーティリティ
詳細については、「ユーティリティ サービスの構成」をご参照ください。
ワークフロー図
用語
例
- ある郡の図書館システムは、地域に働き掛ける計画を請け負っています。 [既存の施設に割り当て] を使用して、近隣住民を最も近い図書館の分館に割り当て、各分館がサービスを提供する潜在的な利用者の数を特定します。
- ある全国的な食料雑貨店チェーンは、昨年倒産した別のチェーンから郡内の 18 店舗を引き継いだばかりであり、各店舗を空のままにしています。 この食料雑貨店チェーンは、各店舗にサービスを提供する 2 つの新しい流通センターを設置する必要があり、一部を変更してニーズを満たす 7 つの倉庫を識別しました。 この場合、配達用トラックが毎日道路上で費やす合計時間を最小化するように、2 つの店舗を選択する必要があります。 [移動の最小化] を使用して、食料雑貨店のチェーンに配達するための移動時間 (つまり、コスト) 全体を最小化するように、流通センターに最適な場所を見つけます。
- ある都市は、近隣住民の多くが利用できる緑地として新しい公園の建設を予定しています。 [カバーエリアの最大化] を使用して、公園まで歩いて 5 分以内に居住しているその都市の住民の数が最大になるようにします。
- 竜巻のシーズンに、郡の危機管理機関は、過去に災害救助センターとして使用されたことのある学校のホールを識別しました。 ところが、ここ数年、災害救助センターの容量を超えそうになっているため、危機管理機関は今年、3 つのセンターを追加する必要があると考えています。 利用可能な多数のコミュニティ センターおよび教会のホールが識別されました。 面積に基づいて、各センターが提供できるベッド数が推定されました。 危機管理機関は、住民を最も近いセンターに割り当て、センターがカバーする住民数を特定し、大部分が農村部の郡にベッド数が不足している場所があるかどうかを判定して、さらにセンターを追加できるようにします。 [容量を考慮したカバーエリアの最大化] を使用して、災害救助センターから半マイル以内に居住している住民の数が最大になるように、災害救助センターに最適な場所を特定します。
- ある全国的なペット ショップ チェーンは新しい市場 (大きい郊外の郡) に参入しようとしており、店舗に使用できる多数の空の建物を識別しました。 目的は、郡のペット所有者の 40% が店舗から車で 10 分以内の範囲に住んでいるようにする、店舗の場所を見つけることです。 この目的を満たすために開店する必要のある店舗の数を特定し、それらの店舗の場所を見つける必要があります。 [需要の割合のカバー] を使用して、ペット ショップに最適な場所を特定します。
使用上の注意
[最適な施設の選択] ツールでは、需要地点と施設を表す入力ポイント フィーチャが必要となります。 このツールを開くには、マップ上に少なくとも 1 つのポイント レイヤーが必要です。
[最適な施設の選択] ツールを使用すると、解こうとする問題の種類を表す目的を指定できます。 ツールは、その特定の目的に対する解決策を提供するように最適化されます。 目的にかかわらず、本質的に同じ基本的な方法を使用して解決策を導きます。特定の需要場所からのニーズは、最も近い施設に割り当てられます。 目的によって、距離 (または時間) および需要間の相互作用を処理する方法が変わります。 このツールは、移動距離/時間と需要量を考慮し、場合によっては施設の容量も考慮します。 目的を選択する方法の詳細については、「最適な施設の選択 の詳細」をご参照ください。
目的 | 説明 |
---|---|
既存の施設に割り当て | 施設の容量および周辺地域の需要量に基づいて需要を施設に割り当てます。 |
移動の最小化 | すべての需要地点からそれらが割り当てられた施設までの移動時間または移動距離全体が最小になるように施設を選択します。 |
カバーエリアの最大化 | 各需要地点のすべての需要を、その位置に最も近い 1 つの施設に割り当て、最大の需要量が割り当てられるように施設を選択します。 |
容量を考慮したカバーエリアの最大化 | どの施設の容量も超えることなく、最大の需要量が割り当てられるように、施設を選択します。 |
需要の割合のカバー | 指定された割合の需要を満たすために必要な最小の施設数を選択します。 |
[最適な施設の選択] の [計測] は移動モードに基づいています。 一部の移動モードには、交通量を使用するためのオプションがあります。 交通量を使用する際、リアルタイムの交通量または指定した曜日および時間の一般的な交通量を使用することができます。 リアルタイムの交通量は、現在時刻から最大 12 時間をオフセットすることができます。 一般的な交通量の時間は、丸一日を 15 分間隔で設定することができます。
移動モードは、組織の管理者が構成することができます。 また、管理者は、新しい移動モードを追加したり、組織に必要のない移動モードを削除したりすることができます。 デフォルトの距離計測単位は、マイルまたはキロメートルです。これは、プロファイルの [単位] 設定によって異なります。
移動モード | 説明 | 仕様 |
---|---|---|
徒歩時間 | 歩行者の通行を許可する通路および道路に従い、移動時間を最適化する方法を見つけます。 歩行速度は、時速 5 キロに設定されます。 | 歩行速度は、時速 5 キロ (3.1 マイル) に設定されます。 歩行速度は、組織の管理者が構成することができます。 |
運転距離 (地方) | 自動車およびピックアップ トラックやその他類似する小さな自動車の動きをモデル化して、移動距離を最適化する方法を見つけます。 移動は、一方通行や転回禁止など、自動車に特有のルールに従いますが、未舗装道路の移動については従いません。 | なし |
運転時間 | 自動車およびピックアップ トラックやその他類似する小さな自動車の動きをモデル化して、移動時間を最適化する方法を見つけます。 移動は、一方通行や転回禁止など、自動車の特有のルールに従います。 交通データを使用できる場合、出発時刻を指定すると、交通量に応じた動的な移動速度が使用されます。 | デフォルトでは、[交通量の使用] はオフになっています。 運転速度は、履歴およびリアルタイムの交通量データに基づきます。 交通量は、リアルタイムの交通量または指定した曜日および時間の一般的な交通量を使用することができます。 ツール ウィンドウで [利用可能かを確認します。] リンクをクリックして、ご自分の地域で交通量データを利用できるか確認します。 |
運転距離 | 自動車およびピックアップ トラックやその他類似する小さな自動車の動きをモデル化して、移動距離を最適化する方法を見つけます。 移動は、一方通行や転回禁止など、自動車の特有のルールに従います。 | なし |
徒歩距離 | 歩行者の通行を許可する通路および道路に従い、移動距離を最適化する方法を見つけます。 | なし |
運転時間 (未舗装道路使用) | 自動車およびピックアップ トラックやその他類似する小さな自動車の動きをモデル化して、移動時間を最適化する方法を見つけます。 移動は、一方通行や転回禁止など、自動車に特有のルールに従いますが、未舗装道路の移動については従いません。 交通量を使用できる場合、出発時刻を指定すると、交通量に応じた動的な移動速度が使用されます。 | デフォルトでは、[交通量の使用] はオフになっています。 地方の運転速度は、履歴およびリアルタイムの交通量データに基づきます。 交通量は、リアルタイムの交通量または指定した曜日および時間の一般的な交通量を使用することができます。 ツール ウィンドウで [利用可能かを確認します。] リンクをクリックして、ご自分の地域で交通量データを利用できるか確認します。 |
トラック輸送時間 | 指定されたトラック ルートを優先して使用することで、基本的なトラック移動をモデル化し、移動時間を最適化する方法を見つけます。 ルートは、一方通行や転回禁止などに従う必要があります。 大型トラックに適用されるルールに従ってください。 | トラック輸送の速度は、自動車の履歴平均速度または定められているトラックの制限速度のいずれか遅いほうに基づきます。 デフォルトでは、[交通量の使用] はオフになっています。 トラック輸送の速度は、履歴およびリアルタイムの交通量データに基づき、トラックの規制速度を超過しません。 交通量は、リアルタイムの交通量または指定した曜日および時間の一般的な交通量を使用することができます。 |
トラック輸送距離 | 指定されたトラック ルートを優先して使用することで、基本的なトラック移動をモデル化し、移動距離を最適化する方法を見つけます。 ルートは、一方通行や転回禁止などに従う必要があります。 大型トラックに適用されるルールに従ってください。 | なし |
[移動方向] も指定する必要があります。 [施設から需要地点へ] と [需要地点から施設へ] という 2 つのオプションがあります。 [最適な施設の選択] では、一方通行や特定の交差点での左折禁止などの道路交通法を表すために、[移動方向] が使用されます。
選択した目的とシナリオの仕様に応じて、入力ポイント レイヤーを 3 つまで使用できます。 目的ごとに [需要地点レイヤー] が必要となります。 [必須施設レイヤー] は、すべての目的でオプションですが、[既存の施設に割り当て] の場合に限り必須です。 [候補施設レイヤー] は、[既存の施設に割り当て] を除くすべての目的で必須です。 施設と需要地点の詳細については、「[最適な施設の選択] の詳細」セクションをご参照ください。
各目的で使用できるオプションの概要を次の表に示します。 多くのパラメーターのオプションとして、[制限なし] 、[定数] 、および [フィールド] があります。
目的 | 各場所の需要量 | 最大移動範囲 | カバーする需要の割合 | 容量 (必須施設レイヤー) | 容量 (候補施設レイヤー) | 選択する候補数 |
---|---|---|---|---|---|---|
既存の施設に割り当て |
|
| 該当なし |
| 該当なし | 該当なし |
移動の最小化 |
|
| 該当なし | 該当なし | 該当なし | 最大 1,000 |
カバーエリアの最大化 |
|
| 該当なし | 該当なし | 該当なし | 最大 1,000 |
容量を考慮したカバーエリアの最大化 |
|
| 該当なし |
|
| 最大 1,000 |
需要の割合のカバー |
|
| 0 ~ 100 | 該当なし | 該当なし | 該当なし |
[バリア レイヤーの選択] パラメーターを使用すると、対象の道路を移動するときに一時的な規制として機能する 1 つ以上のフィーチャを指定できます。
出力には、需要が割り当てられた施設、施設に割り当てられた需要地点、および需要地点とそれらが割り当てられた施設を接続する割り当てラインという 3 つのレイヤーがあります。 割り当てラインは、施設と需要地点の接続に使用される移動モードに関係なく、直線で描画されます。
制限事項
- 需要地点レイヤー内の最大フィーチャ数は 10,000 です。
- 施設レイヤー内の最大フィーチャ数は 100 です。
- ツールの実行に 60 分以上かかると、エラーが発生します。 このエラーが発生した場合、入力フィーチャの数を減らして解析を再実行してみてください。
- ポイント バリアとして機能する最大で 250 のフィーチャを指定できます。
- すべてのライン バリアと交差する道路フィーチャの数が 500 を超えると、ツールはエラーを返します。
- すべてのポリゴン バリアと交差する道路フィーチャの数が 2,000 を超えると、ツールはエラーを返します。
[最適な施設の選択] の詳細
適切な目的の選択
[最適な施設の選択] ツールでは、解こうとする問題の種類、つまり目的を指定できます。 ツールは、その特定の目的に対する解決策を提供するように最適化されます。 目的にかかわらず、本質的に同じ基本的な方法を使用して解決策を導きます。特定の需要場所からのニーズは、最も近い施設に割り当てられます。 目的によって、距離 (または時間) と需要間の相互作用を処理する方法が変わります。このツールは、移動距離/時間と需要量を考慮し、場合によっては施設の容量も考慮します。 たとえば、目的が移動時間の最小化を重視している場合、ツールは、二次的にさらに割り当てる需要を最大化しようとします。 同様に、目的が割り当てる需要の最大化である場合、ツールは、移動時間を最小化することによって (需要地点を任意の施設ではなく、最も近い施設に割り当てることによって) それを実行します。
使用するデータと設定によっては、異なる目的が同じまたは類似する結果を生成する場合があります。 いずれにしても、解析に最も適した目的を指定する必要があります。 指定できるさまざまな目的の概要を次に示します。 各目的の詳細については、下のセクションで説明しています。
- 需要に最も近い施設に基づいて需要を施設に割り当てる必要があり、各施設の容量が制限されているか、無制限である場合は、[既存の施設に割り当て] を使用します。
- 需要地点と施設間の全体の移動時間または移動距離を最小化する場合は、[移動の最小化] を使用します。
- 施設を選択する必要があり、必要な施設数がわかっており、施設の容量が無制限であり、各施設から特定の時間または距離でカバーされる需要量を最大化したい場合は、[カバーエリアの最大化] を使用します。
- 施設を選択する必要があり、必要な施設数がわかっており、各施設の容量が制限されている場合は、[容量を考慮したカバーエリアの最大化] を使用します。
- 特定の需要量をカバーするために必要な施設数を特定する必要があり、施設の容量が無制限である場合は、[需要の割合のカバー] を使用します。
各目的を使用すると、結果として、どの需要地点がどの施設に割り当てられたか、需要地点およびそれが割り当てられた施設間の移動時間と移動距離、各施設に割り当てられた合計需要量、および施設ごとの重み付けされた合計需要量 (すべての生徒が割り当てられた学校に通学する場合の合計距離または合計移動時間など) が表示されます。 複数の候補から位置を選択する場合、(選択した目的を前提にして、最も効率的な方法で需要を割り当てることに関して) 最適な解を提供する候補も表示されます。
既存の施設に割り当て
この目的は、施設の容量および周辺地域の需要量に基づいて需要を施設に割り当てます。 需要は、使用可能な容量が一杯になるまで、最も近い施設に割り当てられます。 最大移動範囲を指定した場合、すべての需要の割り当てが完了していない場合でも、この範囲を超える需要地点は施設に割り当てられません。
新しい施設の位置を選択しないので、候補施設レイヤーは指定しません。
容量は無制限にするか、すべての施設で同じにするか、施設間で変えることができます (その場合、容量値を含んでいる施設レイヤー テーブルのフィールドを指定します)。
容量が制限されていない場合、この目的は、需要地点および施設間の移動時間または移動距離全体が最小化されるように、需要を施設に割り当てます。 容量を指定した場合、この目的は、(移動時間または距離全体が増加したとしても) 最大の需要量が割り当てられるように、需要を施設に割り当てようとします。
移動の最小化
この目的は、すべての需要地点からそれらが割り当てられた施設までの移動時間または移動距離全体を最小化するように施設を選択します。 この目的は、施設およびすべての需要地点間で定期的に移動がある場合に、しばしば適用されます。
この目的は、人々が施設に到達するために必要な移動距離を均一にする傾向があり、コミュニティのすべての場所から平等にアクセスできるような図書館や医療施設などの公共施設の場所を見つけるために、しばしば使用されます。
注意:
他の目的タイプ (たとえば、割り当てられる需要全体を最大化する目的タイプなど) では、一部の人がある施設に移動するために必要な距離が、他の人が別の施設に移動するために必要な距離よりも非常に長くなる場合があります。
カバーエリアの最大化
この目的は、各需要地点のすべての需要を、その位置に最も近い 1 つの施設に割り当て、最大の需要量が割り当てられるように施設を選択します。
この目的には、有限な最大移動範囲が必要です。この範囲がないと、すべての需要が 1 つの施設に割り当てられる可能性があります。 すべて施設から特定の距離または時間の範囲外にある需要地点は、割り当てられません (そのような位置は、需要が満たされておらず、追加施設が必要である可能性のある場所を示します)。
施設を追加する場所を見つける場合は、既存の施設を必須施設レイヤーに含め、候補地を候補施設レイヤーとして含めます。 施設が存在しない地域内で新しい施設の場所を見つける場合は、必須施設レイヤーを含めずに、候補施設レイヤーのみを含めます。
容量を考慮したカバーエリアの最大化
この目的は、どの施設の容量も超えることなく最大の需要量を割り当てるように、施設を選択します。 各需要地点のすべての需要は、その位置に最も近く、容量に空きがある 1 つの施設に割り当てられます (つまり、ある需要地点をある施設に割り当てると、その施設で使用可能な容量を超える場合、需要の一部が割り当てられるのではなく、その需要地点自体が割り当てられません)。
この目的では、施設ごとに有限な容量が必要です。 容量は、すべての施設で同じにするか、施設間で変えることができます (その場合、容量値を含んでいる施設レイヤーのフィールドを指定します)。
制限された最大移動範囲を指定した場合、施設から一定の時間または距離の範囲内の需要地点のみが施設に割り当てられます。 どの施設からも距離または時間の範囲を超えている需要地点は、使用可能な容量が満たされていない場合でも、割り当てられません。
施設を追加する場所を見つける場合は、既存の施設を必須施設レイヤーに含め、候補地を候補施設レイヤーとして含めます。 施設が存在しない地域内で新しい施設の場所を見つける場合は、必須施設レイヤーを含めずに、候補施設レイヤーのみを含めます。
需要の割合のカバー
この目的は、指定された割合の需要を満たすために必要な最小の施設数を選択します。 2 つ以上の施設からの最大移動範囲内に存在する需要地点は、各施設からの距離に基づいて、施設間で比例的に分割されます。 この目的は、訪問する施設を選択することが可能であり、通常は最も近い施設が選択されると想定される (その他の条件は等しい) 場合に、よく使用されます。
選択する施設数をユーザーが指定し、それに従って施設が選択される他の目的とは異なり、この目的は、ユーザーが満たしたい需要の割合に基づいて、施設数を自動的に選択します。 施設の容量には制限がないと仮定されます。
施設を追加する場所を見つける場合は、既存の施設を必須施設レイヤーに含め、候補地を候補施設レイヤーとして含めます。 施設が存在しない地域内で新しい施設の場所を見つける場合は、必須施設レイヤーを含めずに、候補施設レイヤーのみを含めます。 既存の施設が存在し、現在満たされている需要の割合を低下させることなく、既存の施設のいずれかを閉鎖できるかどうか知りたい場合にも、候補レイヤーを単独で使用できます。
制限された最大移動範囲を指定した場合、施設から一定の時間または距離の範囲内の需要地点のみが施設に割り当てられます。 どの施設からも距離または時間の範囲を超えている需要地点は、指定した需要の割合が満たされていない場合でも、割り当てられません。
施設について
施設は、サービスを 1 つの形態または別の形態で周辺地域に提供します。 施設は、消防署、学校、診療所などの永続的な構造物であることもあれば、スクール バスのバス停や緊急対応班の集合地点など、一時的なこともあります。
[最適な施設の選択] ツールを使用して、必須施設と候補施設の両方を指定できます。 必須施設は、解析で使用する必要のある既存の施設の位置であり、候補施設は、新しい施設を配置できる位置を表します。 需要を既存の施設に割り当てる場合 (生徒を既存の学校に割り当てたり、世帯を既存の消防署に割り当てる場合など)、[必須施設レイヤー] を指定して、需要が既存の施設間で割り当てられるようにします。 施設がまだ構築されていない場合 (新たに計画されたコミュニティの小学校やバス停など)、[候補施設レイヤー] を指定し、一連の候補から選択する候補の数を設定します。
必須施設と候補施設の組み合わせを解析に含めることができます。 たとえば、ある市に複数の既存の消防署があり、その市では一連の候補位置から選択した位置に 2 つの新しい消防署を建設する必要があり、最も多くの世帯を担当することが目的であるとします。 この場合、既存の消防署を必須施設として含め、可能な位置を候補地として含め、選択する候補の数として 2 を指定します。 [最適な施設の選択] ツールは、既存の消防署と併せて最も多くの世帯をカバーする 2 つの新しい位置を識別します。
施設は、無制限の容量を持つ (つまり、それらに割り当てられたすべての需要を満たすことができる) 場合もあれば、制限された容量を持つ場合もあります。 すべての施設が同じ制限された容量を持つ場合 (消防署が担当できる世帯数など)、定数値を指定します。 容量が施設間で異なる場合 (各高校の新入生に割り当て可能な授業時間数など)、施設ごとの容量値を含んでいるフィールドを指定します。
需要地点について
需要は、施設が対応できるサービスのニーズを表します。 需要地点は、施設との間で移動が発生する個々のフィーチャの位置を表します。 たとえば、需要地点は、家の住所、生徒、顧客、または会社などのポイントである場合があります。 生徒は、家 (需要地点) から学校 (施設) に移動することがあります。 また、消防車は、消防署 (施設) からある住所 (需要地点) に移動することがあります。
需要地点は、各国勢調査ブロック内の世帯数など、地域ごとに集計されたデータを表すこともできます。 人口統計データは、多くの場合、国勢調査地域 (ブロック、区画、または郡) ごとに集計されたデータとしてのみ提供されます。そのため、需要地点はその地域全体を表すポイントになります。
注意:
集計されたデータでは、ポイントの位置が、特に地域が相対的に広い場合に、地域内の多くの個別の位置を正確に反映していない可能性があることに注意してください。 ポイントの位置は、地域に関連付けられた需要を割り当てるかどうか、および需要が割り当てられる施設を決定することがあります。
需要地点には、需要量が関連付けられます。 需要地点が、顧客や生徒などの単一事象を表す場合は、すべての需要地点に対して需要量を 1 とします。 ただし、需要量は、需要地点に関連付けられた数量であることもあります。 たとえば、労働者をバス停に割り当てる場合、各需要地点は個々の会社を表し、需要量は各会社の従業員数になります。 需要地点が集計されたデータを表している場合、需要量は、各位置に関連付けられた数量 (各国勢調査ブロック内の世帯数や各国勢調査地区の人口など) を常に表します。
需要量は、人や物の数以外の値を表すことができます。 需要量は、構造物の金銭的価値、消防署がカバーする道路の総マイル数、顧客ごとの毎年の消費金額などの量を表すこともできます。
類似のツール
[最適な施設の選択] は、周辺地域の需要に最も応える施設を検索します。 その他のツールは、類似した少し異なる問題を解決するのに効果的です。
Map Viewer Classic 解析ツール
クエリを使用して既存のフィーチャを選択する場合は、[既存フィーチャの検索] ツールを使用します。
クエリを使用して新しいフィーチャを作成する場合は、[新規フィーチャの作成] ツールを使用します。
ArcGIS Pro 解析ツール
[最適な施設の選択] ツールでは、ArcGIS Network Analyst extension のロケーション-アロケーション解析の機能が実行されます。