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AWS における単一コンピューターの ArcGIS Enterprise の配置の更新

AWS (アマゾン ウェブ サービス) における単一コンピューターの ArcGIS Enterprise の配置でのソフトウェアの更新は、オンプレミスでのソフトウェアの更新に似ています。ソフトウェア アップデートを My Esri から EC2 インスタンス上にダウンロードして、既存の配置にアップデートを直接適用します。すべての ArcGIS Enterprise コンポーネントは、同じソフトウェア バージョンで実行されている必要があります。AWS における更新の際の主な相違点は、既存の配置のバックアップを作成する方法にあります。

  1. AWS マネジメント コンソールにログインして、既存のインスタンスから AMI (Amazon Machine Image) を作成します。これが、アップグレード時に問題が起きた場合の再配置に使用できるバックアップになります。再配置する必要がある場合は、同じポータルの URL を使用して配置する必要があります。
  2. 10.4.1 以前のバージョンからアップグレードしている場合は、Esri から Portal for ArcGIS および ArcGIS GIS Server の新しいライセンスを取得します。
  3. 新しいバージョンの Portal for ArcGISArcGIS Web AdaptorArcGIS Server、および ArcGIS Data StoreMy Esri からダウンロードします。
  4. AWS 上のコンピューターへのリモート デスクトップ接続 (Windows) または SSH (Linux) 接続を作成します。arcgis ユーザーとして接続します。すべてのソフトウェア ダウンロードをこのコンピューターに配置します。

    Windows AWS インスタンス上で初めて配置をアップグレードする場合は、arcgis ユーザーのパスワードを変更します。

    AWS マネジメント コンソールを使用して ArcGIS Enterprise をこのコンピューター上に配置した場合、Portal for ArcGIS のアップグレード手順でコンテンツ ディレクトリの一時的な格納に Amazon S3 バケットが作成されるため、このコンピューターで S3 バケットを AWS アカウントに作成できることを確認します。Esri が提供する CloudFormation テンプレートを使用して配置した場合、これはテンプレートによってすでに構成されています。

  5. Portal for ArcGIS のアップグレード」の手順に従って、ポータルとその Web Adaptor を更新し、Portal for ArcGIS ライセンスを更新します。
  6. ArcGIS Server のアップグレード」の単一コンピューター サイトの手順に従って ArcGIS Server およびその Web Adaptor を更新し、ArcGIS Server ライセンスを使用して ArcGIS GIS Server サイトを更新します。
  7. 注意:

    ArcGIS Server は、ArcGIS Data Store のアップグレード前にアップグレードする必要があります。

  8. 配置が AWS 上の Windows コンピューターに存在する場合、「ArcGIS Data Store のアップグレード」の手順に従ってデータ ストアを更新します。
  9. 配置が AWS 上の Linux コンピューターに存在する場合、以下の手順に従って ArcGIS Data Store をアップグレードします。
    1. ArcGIS Data Store の新しいバージョンをインストールしますが、データ ストア構成ウィザードは実行しません。
    2. stopdatastore.sh コマンドを実行して ArcGIS Data Store を停止します。

      このコマンドは <ArcGIS Data Store installation directory>/arcgis/datastore にあります。

    3. ディレクトリを <ArcGIS Data Store installation directory>/arcgis/datastore/framework/etc に変更します。
    4. hostidentfier.properties ファイルのコピーを作成し、そのコピーを別のディレクトリに配置します。
    5. 元の hostidentfier.properties ファイル (コピーではない) をテキスト エディターで開きます。
    6. preferredidentifier=ip の行のコメントを解除します。
    7. hostidentfier.properties ファイルを保存して閉じます。
    8. startdatastore.sh コマンドを実行して ArcGIS Data Store を開始します。

      このコマンドは <ArcGIS Data Store installation directory>/arcgis/datastore にあります。

    9. データ ストアを再構成するには、データ ストア構成ウィザードを開くか、configuredatastore コマンド ユーティリティを実行します。
  10. アップグレードが完了し、更新された配置のテストが完了したら、バックアップ AMI を削除できます。