各リリースで、Esri Amazon Machine Images (AMI) の新しいバージョンが AWS Marketplace で入手できます。Esri CloudFormation サンプル テンプレートも改善されています。
「最新の製品リリース情報」では、お使いのハードウェアおよびソフトウェア コンポーネントに ArcGIS バージョン 10.5 および 10.5.1 との互換性があるかどうかを確認し、廃止された機能の一覧を参照することができます。
10.5.1 の新機能
ArcGIS Enterprise 10.5.1 on Amazon Web Services (AWS) の新機能を次に示します。
- webgisdr ツールで生成したバックアップ ファイルを Amazon S3 (Simple Storage Service) のバケットに格納できます。バックアップ ファイルを S3 に格納することで可用性が高まり、単一のローカル ファイル システムにバックアップ ファイルを格納した場合に発生する可能性がある損失から保護することができます。
- 10.5.1 で Esri が提供する CloudFormation テンプレートを使用して、ArcGIS Enterprise の配置のスタックを起動すると、スタックを停止または開始できる機能を使用できます。
- 10.5.1 で Esri が提供する CloudFormation テンプレートは、自分で定義したポストインストール スクリプトを指定する機能をサポートするようになりました。
- 10.5.1 の Esri Windows Amazon Machine Images (AMI) は Windows Server 2016 オペレーティング システムを使用し、SQL Server 2016 および IIS 10 が含まれています。
- 10.5.1 の Esri CloudFormation テンプレートを使用して起動した配置では、AWS System Manager Run Command を利用できます。これには、Windows オペレーティング システムの更新を適用する機能が含まれてています。
- ArcGIS GIS Server および ArcGIS GeoAnalytics Server サイトのアーキテクチャを単純化するために、これらのサイトを作成する、10.5.1 で Esri が提供する CloudFormation テンプレートは、ArcGIS Web Adaptor を配置しなくなりました。代わりに、すべての通信はロード バランサーを通じて行われます。
10.5 の新機能
10.5 では、ポータルのコンテンツ ディレクトリおよびマップ キャッシュとイメージ キャッシュを Amazon S3 のバケットに格納し、コンテンの可用性を高めることができます。
Esri は、AWS 上の追加の ArcGIS Server ロールを起動するために、新しい CloudFormation テンプレートも提供しています。
高可用性ポータルのコンテンツ ディレクトリでの Amazon S3 の使用
高可用性ポータルを AWS に配置する場合、バケットを Amazon S3 で作成し、それを使用して、ポータル コンピューターで共有されるコンテンツ ディレクトリを格納できます。それによって、ポータル メンバーによって保存およびアップロードされるコンテンツの可用性も高めることができます。
Amazon S3 へのキャッシュの格納
CompactV2 のマップ キャッシュまたはイメージ キャッシュを、AWS 上の ArcGIS Server サイトと同じリージョン内にある Amazon S3 バケットに格納することができます。
CloudFormation テンプレート
Esri が提供する Amazon CloudFormation テンプレートのほとんどの名前は、ArcGIS の新しい製品およびコンポーネントの名前と一致するように変更されました。
10.5 では、新しいテンプレートを使用して、次の ArcGIS Server の配置を構成できます。
- ArcGIS GeoEvent Server
- ArcGIS Image Server
- ArcGIS Enterprise の配置とフェデレートされる ArcGIS GeoAnalytics Server
製品名の変更
Esri Amazon Machine Images が ArcGIS Enterprise のコンポーネントを含んでいることを反映して、ArcGIS Server on Amazon Web Services の名前は、ArcGIS Enterprise on Amazon Web Services に変更されました。Amazon Machine Images の名前も、このことを反映するように変更されました。