Esri は、新しい Amazon を公開するたびに、新しい ArcGIS AMI (CloudFormation マシン イメージ)、ArcGIS Enterprise Cloud Builder Command Line Interface for Amazon Web Services テンプレート、および更新された ArcGIS Enterprise をリリースします。配置を新規に構築するときは最新の AMI とツールを使用する必要があります。
既存の配置の場合、アップグレード方法は、アップグレードする配置の種類、最初に配置した ArcGIS のバージョン、配置の作成に使用したツールにより異なります。
アップグレードに使用できるものの詳細については、配置の作成に使用したツールのセクションをご参照ください。
Cloud Builder アプリで作成した配置
10.3 ~ 10.6.1 では、ArcGIS Server Cloud Builder on Amazon Web Services アプリを使用して、ArcGIS Server サイトと管理されたデータベースを作成できました。10.7.1 以降、新しい Cloud Builder アプリ (ArcGIS Enterprise Cloud Builder for Amazon Web Services) が利用可能になり、ArcGIS Enterprise 配置とスタンドアロンまたはフェデレートされた ArcGIS Server サイトを作成できるようになりました。
ツール | 元の ArcGIS バージョン | アップグレード方法 |
---|---|---|
ArcGIS Enterprise Cloud Builder for Amazon Web Services アプリ | 10.7.1 以降 | 作成後に配置のアーキテクチャを変更しなかった場合、ArcGIS Enterprise Cloud Builder for Amazon Web Services アプリを使用してアップグレードします。 作成後に配置のアーキテクチャを変更した場合は、オンプレミスのソフトウェアのアップグレードと同じ方法でアップグレードします。アップグレードするには、各コンポーネントのアップグレードに関するトピックをご参照ください。 |
ArcGIS Server Cloud Builder on Amazon Web Services | 10.6.1 以前 | オンプレミスのソフトウェアのアップグレードと同じ方法でサイトをアップグレードします。手順については、「ArcGIS Server のアップグレード」をご参照ください。 |
メモ:
Cloud Builder アプリを使用して ArcGIS GeoEvent Server サイトをアップグレードすることはできません。ArcGIS GeoEvent Server 上の AWS のフェデレーション サイトとスタンドアロン サイトは、オンプレミスのソフトウェアのアップグレードと同じ方法でアップグレードします。手順については、「GeoEvent Server のアップグレード」をご参照ください。
ArcGIS Enterprise Cloud Builder Command Line Interface for Amazon Web Services で作成した配置
ArcGIS Enterprise 10.7 で ArcGIS Enterprise Cloud Builder Command Line Interface for Amazon Web Services が導入されました。これを使用して、ArcGIS Enterprise 配置とスタンドアロンまたはフェデレートされた ArcGIS Server サイトを作成できます。
元の ArcGIS バージョン | アップグレード方法 |
---|---|
10.7.x | 作成後に配置のアーキテクチャを変更しなかった場合、Esri が提供する CloudFormation テンプレートを使用してアップグレードします。 |
10.8 | 作成後に配置のアーキテクチャを変更しなかった場合、ArcGIS Enterprise Cloud Builder for Amazon Web Services アプリまたは Esri の CloudFormation テンプレートを使用してアップグレードします。 |
CloudFormation テンプレートを使用して配置した後にアーキテクチャを変更した場合 (Elastic IP アドレスを変更、ロード バランサーを追加、Elastic Book Storage ボリュームを追加など) のバージョン。 | オンプレミスのソフトウェアのアップグレードと同じ方法でサイトをアップグレードします。アップグレードするには、各コンポーネントのアップグレードに関するトピックをご参照ください。 |
Esri CloudFormation サンプル テンプレートで作成した配置
Esri は、ArcGIS 10.3.1 から AWS CloudFormation サンプル テンプレートを提供し始めました。以降、多種多様な配置を作成できるテンプレートが追加されてきました。
元の ArcGIS バージョン | アップグレード方法 |
---|---|
10.7.x | 作成後に配置のアーキテクチャを変更しなかった場合、Esri が提供する 10.8 または 10.8.1 の CloudFormation テンプレートを使用してアップグレードします。 |
10.6.x | 作成後に配置のアーキテクチャを変更しなかった場合、Esri が提供する 10.8 の CloudFormation テンプレートを使用してアップグレードします。 10.8.1 にアップグレードするには、オンプレミスのソフトウェアのアップグレードと同じ方法でサイトをアップグレードする必要があります。アップグレードするには、各コンポーネントのアップグレードに関するトピックをご参照ください。 |
CloudFormation テンプレートを使用して配置した後にアーキテクチャを変更した場合 (Elastic IP アドレスを変更、ロード バランサーを追加、Elastic Book Storage ボリュームを追加など) のバージョン。 | オンプレミスのソフトウェアのアップグレードと同じ方法で配置をアップグレードします。アップグレードするには、各コンポーネントのアップグレードに関するトピックをご参照ください。 |
Amazon Web Services (AWS) Management Console で作成した配置
AWS Management Console を使用して配置を作成した場合は、オンプレミスのソフトウェアのアップグレードと同じ方法でソフトウェアをアップグレードします。それぞれのコンポーネントのアップグレードについては、アップグレードに関する次のトピックをご参照ください。
パッチの適用
パッチ通知ツール (patchnotification) は、ArcGIS ソフトウェア 10.3 以降に付属しています。各 ArcGIS コンポーネントのインストール ディレクトリのツール ディレクトリにあります。10.3 ~ 10.6 では、ツールは必要なパッチのリストを返し、そのパッチをダウンロードできるページへのリンクを提供します。10.6.1 以降のパッチ通知ツールは、パッチをリスト表示してインストールします。ただし、10.6.1、10.7.x、および 10.8 の配置では、パッチは 1 つずつインストールする必要があります。10.8.1 の配置では、コンポーネントが同じ Amazon Elastic Compute Cloud (EC2) インスタンスにインストールされる場合、パッチを一括で適用できます。
パッチを適用する前に、その説明を必ず読む必要があります。説明については、Esri Support Web サイトの [ダウンロード] ページをご参照ください。
アップグレード前のバック アップ
ArcGIS Enterprise 配置をアップグレードする前、またはパッチを適用する前に、Portal for ArcGIS とともにインストールされた webgisdr ツールを使用して、ArcGIS Enterprise コンポーネントのバックアップを作成します。問題が発生して古い配置に戻す必要がある場合、このバックアップを使用して、同じ URL を使用する配置を復元できます。
メモ:
配置にビッグ データ ストアが含まれている場合は、ArcGIS Data Store backupdatastore ユーティリティを使用して、ビッグ データ ストアのバックアップを作成してください。これは、ビッグ データ ストアが webgisdr ツールによって作成されたバックアップに含まれないためです。
スタンドアロン ArcGIS Server サイトをアップグレードする前に、サイトのバックアップを作成してください。