ArcGIS for Server の実行に必要なシステム要件とハードウェア要件を次に示します。 以前のバージョンについては、Esri Support でご確認ください。
製品リリース情報を参照して、お使いのハードウェア コンポーネントやソフトウェア コンポーネントにバージョン 10.4.1 との互換性があるかどうかを確認することをお勧めします。
オペレーティング システム要件
以下の 64 ビット オペレーティング システムは、最低限必要なオペレーティング システム要件を満たしています。32 ビット オペレーティング システムはサポートされていないため、セットアップが実行されるのは、オペレーティング システムが 64 ビットの場合のみです。
アンダースコア (_) が含まれているコンピューター名はサポートされていません。いくつかの一般的に普及しているインターネット ホスト名に関する仕様では、アンダースコア文字を規格外と定めています。Windows ではコンピューター名にアンダースコアを使用できますが、他のサーバーやプラットフォームを操作するときに問題が生じる可能性があります。このため、ホスト名にアンダースコアが含まれるサーバーでは ArcGIS for Server のインストールは実行されません。
ArcGIS for Server はドメイン コントローラー上ではサポートされません。ArcGIS for Server をドメイン コントローラー上にインストールすると、機能に悪影響が出る可能性があります。
オペレーティング システム | OS の最低バージョン | OS の最上位バージョン |
---|---|---|
Windows Server 2016 Standard および Datacenter* | ||
Windows Server 2012 R2 Standard および Datacenter | Update: 2014 年 4 月 | |
Windows Server 2012 Standard および Datacenter | ||
Windows Server 2008 R2 Standard、Enterprise、Datacenter | SP1 | |
Windows Server 2008 Standard、Enterprise、Datacenter | SP2 | SP2 |
Windows 10 Pro および Enterprise | ||
Windows 8.1 Pro および Enterprise | Update: 2014 年 4 月 | |
Windows 8 Pro および Enterprise | ||
Windows 7 Ultimate、Professional、Enterprise、Home Premium | SP1 |
* ArcGIS 10.4.1 以降でサポートされています。
注意:
Windows 10、8.1、8、および 7 は、基本的なテストとアプリケーション開発の用途でのみでサポートされています。運用環境への配置は推奨されません。
注意:
Microsoft の 2018 年 1 月のセキュリティ更新が原因で、ArcGIS Server が Windows Server 2008 R2 および Windows 7 上で実行されているときに、ジオプロセシング サービスが強制終了します。このバグを解決するために、Esri は ArcGIS Server 10.2.1 以降の各リリースに対してパッチをリリースしました。これらのオペレーティング システムは引き続きサポートされますが、これらの上で実行されている ArcGIS Server のインスタンスにパッチをインストールする必要があります。このバグのすべてのパッチは、Esri テクニカル サポートから入手できます。ハードウェア要件
最小 RAM 要件は 4 GB です。このソフトウェアを ArcGIS GeoEvent Extension for Server と併用する場合の最小 RAM 要件は 8 GB です。これらの要件は、次の環境を持つ代表的な開発サーバーに基づいています。
- 2 つのキャッシュを使用したマップ サービス
- 1 つのダイナミック マップ サービス
- 1 つのロケーター サービス
- 1 つのジオプロセシング サービス
- ジオメトリ サービス
- PrintingTools サービス
- SQL Server Express Edition
- ArcGIS Web Adaptor
運用環境では、このソフトウェアのユーザーおよびビジネス要件が異なる場合があるため、最小ハードウェア要件が記載されていません。これらの要件は、パフォーマンスとスケーラビリティの要求を満たすハードウェア要件を決定する際に検討する必要があります。ユーザー固有の要件に合った ArcGIS インフラストラクチャを設計する方法については、「システム設計ガイド」をご参照ください。
必要なディスク空き容量
ArcGIS for Server には、最低 5.5 GB の使用可能なディスク領域が必要です。この中の 350 MB は、システム ドライブである必要があります。
ファイアウォールの設定
ArcGIS for Server は、ポート 1098、4000 ~ 4004、6006、6080、6099、および 6443 上で通信します。ソフトウェアをインストールする前に、ファイアウォール上でこれらのポートを開く必要があります。詳細については、「ArcGIS for Server で使用されるポート」をご参照ください。
ドメイン ネーム サービス (DNS) と完全修飾ドメイン名 (FQDN) に関する推奨事項
サイトを Portal for ArcGIS とフェデレートする場合は、ポータルとフェデレートする予定の各サイトの完全修飾ドメイン名 (FQDN) エントリを含めるように組織のドメイン ネーム サービス (DNS) を構成することをお勧めします。Portal for ArcGIS は、フェデレートの際に各サイトの FQDN をリクエストします。
SSL 証明書
ArcGIS Server には、事前に構成された自己署名証明書が付属しています。これを使用してサーバーで初期テストを行い、インストールが成功したことをすばやく確認できます。ただし、ほとんどの場合、組織は、信頼された認証機関 (CA) からの証明書を要求し、それを使用するようにサーバーを構成しています。これには、組織が発行したドメイン証明書または CA 署名証明書を使用できます。
ArcGIS Server と同様に、Portal for ArcGIS にも事前に構成された自己署名証明書が付属しています。サイトを Portal for ArcGIS とフェデレートする場合は、信頼された CA に証明書を要求し、それを使用するようにポータルを構成する必要があります。
詳細については、「安全な環境を構成するためのベスト プラクティス」をご参照ください。
.NET Extension Support 機能に関する Microsoft .NET Framework 要件
.NET Extension Support 機能には、Microsoft .NET Framework 4.5 以降が必要です。Microsoft .NET Framework 4.5 がない場合、.NET Extension Support 機能のインストールはできません。
オペレーティング システムに Microsoft .NET Framework 4.5 がインストールされている場合は、Windows の機能を使用して有効化されていることを確認してください。オペレーティング システムに Microsoft .NET Framework 4.5 が含まれていない場合、インストール メディアからダウンロードして、Windows の機能を使用して有効化することができます。
レガシー:
以前のバージョンでは、ArcGIS Server セットアップで NET Extension Support 機能をインストールする際に、Microsoft .NET Framework 3.5 Service Pack 1 (SP1) が必要でした。
MSXML (Microsoft Core XML Services) 6
ArcGIS for Server には、Microsoft Core XML Services (MSXML) 6 が必要です。コンピューターに MSXML 6 がインストールされていない場合は、ArcGIS for Server のインストールが続行されません。GUI を使用して ArcGIS for Server をインストールする場合は、インストール プロセスで MSXML 6 が自動的にインストールされます。ArcGIS for Server をサイレント インストールする場合または特定の配置環境でインストールする場合は、MSXML 6 を個別にインストールする必要があります。MSXML 6 のセットアップは、ArcGIS for Server で提供されています。Installation folder>\Support\MSXML6\64-bit\msxml6_x64.msi
ジオプロセシング要件
コアとなるジオプロセシング ツールをサポートするには、Python 2.7.10、Numerical Python 1.9.2、および Matplotlib 1.4.3 が必要です。これらが検出されなかった場合、セットアップによって自動的にインストールされます (推奨)。
サポートされる Web ブラウザー
ArcGIS Server Manager を使用するためには、次のいずれかの Web ブラウザーをインストールする必要があります。
- Google Chrome (バージョン 10 以降)
- Mozilla Firefox (バージョン 10 以降)
- Microsoft Internet Explorer (バージョン 9、10、11)
- Microsoft Edge
クラウド プラットフォーム上の ArcGIS Server
クラウド内に ArcGIS for Server を配置できます。新しいハードウェアを購入および構成する必要がないため、多くの組織がこの方法を利用してパフォーマンスとキャパシティを増強しています。クラウド プラットフォームに ArcGIS for Server を配置すると、機能をさらに増やすことができます。たとえば、コンピューターの処理能力を変更したり、ユーザーが定義した条件に応じて自動的に容量を拡張/縮小したり、パフォーマンスを上げるために複数のインスタンス間にアプリケーション トラフィックを自動的に分散したりすることが可能になります。
Esri は一般的な 2 つのクラウド プラットフォームであるアマゾン ウェブ サービスと Microsoft Azure で ArcGIS for Server 仮想コンピューターのイメージを提供しています。
注意:
クラウド プラットフォーム上の Esri ソフトウェアに関しては、Esri テクニカル サポートをご利用いただけます。一方、Esri では、標準の Esri またはオペレーティング システムの更新に関係なく変更された Amazon Web Services および Microsoft Azure コンピューターのイメージのサポートを提供しない場合があります。Esri でリリースされたソフトウェアを変更しないことをお勧めします。
注意:
ArcGIS Server AMI for Linux は Ubuntu 上で使用することができます。Ubuntu での認証とサポートは、Esri から提供されている ArcGIS Server AMI だけが対象となります。Esri から提供されている AMI に加えた変更は、サポート対象外のシステムへの変更と見なされます。サポートされている仮想化環境
ArcGIS for Server のすべてのコンポーネントは、サポートされているプラットフォームで実行する限り、仮想化環境上の動作がサポートされています。 ArcGIS for Server と一緒に、リレーショナル データベースなどのサードパーティ アプリケーションを実行する場合、そのアプリケーションが仮想化環境でもサポートされている必要があります。仮想化のサポートについては、サードパーティ ベンダーに確認してください。
次の仮想化環境は、ArcGIS for Server で正常に機能することが確認されています。
- VMware vSphere 5.0、5.1、5.5、および 6
- Microsoft Hyper-V
詳細については、「仮想化と ArcGIS Server」をご参照ください。
サポートされているデータベース
ArcGIS for Server でサポートされているデータベースについては、以下のトピックをご参照ください。