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Portal for ArcGIS 10.6.x のシステム要件

Portal for ArcGIS の実行に必要なシステム要件とハードウェア要件を次に示します。 以前のバージョンについては、Esri Support でご確認ください。また、Portal for ArcGIS 組織が ArcGIS ProDrone2Map for ArcGIS などのプレミアム アプリを利用する場合、ArcGIS License Manager 2018.0 でプレミアム アプリのライセンスを構成し、ソフトウェアを使用できるメンバーを指定する必要があります。詳細については、「Portal for ArcGIS 管理者ガイド」、「License Manager リファレンス ガイド」、および「License Manager のシステム要件」をご参照ください。

製品リリース情報を参照して、お使いのハードウェア コンポーネントやソフトウェア コンポーネントにバージョン 10.6.1 との互換性があるかどうかを確認することをお勧めします。

オペレーティング システム要件

以下の 64 ビット オペレーティング システムは、最低限必要なオペレーティング システム要件を満たしています。32 ビット オペレーティング システムはサポートされていないため、セットアップが実行されるのは、オペレーティング システムが 64 ビットの場合のみです。

アンダースコア (_) が含まれているコンピューター名はサポートされていません。いくつかの一般的に普及しているインターネット ホスト名に関する仕様では、アンダースコア文字を規格外と定めています。Windows ではコンピューター名にアンダースコアを使用できますが、他のサーバーやプラットフォームを操作するときに問題が生じる可能性があります。このため、ホスト名にアンダースコアが含まれるサーバーでは Portal for ArcGIS のインストールは実行されません。

Portal for ArcGIS はドメイン コントローラー上ではサポートされません。Portal for ArcGIS をドメイン コントローラー上にインストールすると、機能に悪影響が出る可能性があります。

注意:

Portal for ArcGIS には、Microsoft Visual C++ 2017 (アップデート 5 以降) Redistributable (x64) が必要です。Visual C++ 2017 (アップデート 5 以降) Redistributable がまだインストールされていない場合、setup.exe を実行すると setup.msi が起動される前にインストールされます。Microsoft Visual C++ 2017 (アップデート 5 以降) Redistributable (x64) がまだインストールされていない場合、Setup.msi はインストールを行いません。

サポートされているオペレーティング システム検証済みの最新アップデートまたはサービス パック

Windows Server 2019 Standard and Datacenter (64 bit [EM64T])

2018 年 11 月リリース

Windows Server 2016 Standard、Datacenter (64 ビット (EM64T))

バージョン 1607 (2018 年 5 月 8 日公開のパッチ適用)

Windows Server 2012 R2 Standard および Datacenter (64 ビット (EM64T))

2018 年 5 月 8 日公開のパッチ適用

Windows Server 2012 Standard、Datacenter (64 ビット (EM64T))

2018 年 5 月 8 日公開のパッチ適用

Windows Server 2008 R2 Standard、Enterprise、Datacenter (64 ビット (EM64T))

SP1 (2018 年 5 月 8 日公開のパッチ適用)

特に指定がない限り、これらのオペレーティング システムの過去のアップデートと今後のアップデートまたはサービス パックはサポートされます。また、オペレーティング システムのバージョンとアップデートはオペレーティング システムのプロバイダーでもサポートされている必要があります。

注意:

Windows 10、8.1、および 7 は、基本的なテストやアプリケーション開発での使用のみでサポートされています。運用環境への配置は推奨されません。

サポートされているオペレーティング システム検証済みの最新アップデートまたはサービス パック

Windows 10 Pro および Enterprise (64 ビット (EM64T))

バージョン 1803 (2018 年 5 月 8 日公開のパッチ適用)

Windows 8.1 Pro および Enterprise (64 ビット (EM64T))

2018 年 5 月 8 日公開のパッチ適用

Windows 7 Ultimate、Professional、および Enterprise (64 ビット (EM64T))

SP1 (2018 年 5 月 8 日公開のパッチ適用)

注意:

Windows 8 は、Microsoft でのサポートが終了しています。Windows 8.1 以降にアップグレードしてください。

ハードウェア要件

  • プロセッサ: 100 人の同時実行ユーザーごとに 4 つのコア
  • メモリ/RAM: 8 GB
  • ディスク容量: 10 GB

ユーザーが作成したコンテンツもすべてディスクに格納されます。ユーザーがデータをアップロードする方法と作成する方法を十分に考慮し、それに応じて容量を割り当てます。必要な場合は、ソフトウェアのインストールが終了した後で、コンテンツが格納されるポータル内の場所を変更します

ファイアウォールの設定

Portal for ArcGIS は、ポート 7080、7443、7005、7099、および 7654 で通信します。ソフトウェアをインストールする前に、ファイアウォール上でこれらのポートを開く必要があります。詳細については、「Portal for ArcGIS で使用されるポート」をご参照ください。

ドメイン ネーム サービス (DNS) と完全修飾ドメイン名 (FQDN) に関する要件

組織のドメイン ネーム サービス (DNS) には、Portal for ArcGIS をホストしているコンピューターの完全修飾ドメイン名 (FQDN) のエントリを含める必要があります。同様に、ArcGIS Server をポータルで使用する場合にも、Portal for ArcGIS とフェデレートする予定の各サイトの FQDN エントリを含めることをお勧めします。

必要に応じて、ポータルにわかりやすい名前を使用するように DNS を構成することができます (たとえば、friendly.domain.com ではなく portal.domain.com)。この場合はまず、ソフトウェアをインストールする前に、ポータル コンピューターに名前を割り当てます。次に、ポータルをセットアップする際に、わかりやすい名前を使用します。わかりやすい名前の使用が必要なセットアップ操作の例を次に示します。

注意:

ポータルをセットアップした後でわかりやすい DNS 名を構成した場合は、ポータル内の既存のアイテムが使用できなくなることがあります。これは、わかりやすい名前がこれらのアイテムに反映されないからです。この場合には、各アイテムを手動で作成し直して、もう一度使用できるようにしなければなりません。

SSL 証明書

Portal for ArcGIS には、事前に構成された自己署名サーバー証明書が付属しています。これを使用してポータルで初期テストを行い、インストールが成功したことをすばやく確認できます。信頼された認証機関 (CA) からの証明書を要求し、それを使用するようにポータルを構成する必要があります。証明書は、社内または商用の CA で署名できます。

社内または商用の CA から取得した証明書を使用して、組織内の該当する各 ArcGIS コンポーネントを構成する必要があります。一般的なコンポーネントの例として、ArcGIS Web Adaptor や ArcGIS Server などがあります。たとえば、ArcGIS Server にも構成済みの自己署名証明書が付属しています。ArcGIS Server サイトをポータルとフェデレートする予定である場合、CA 署名証明書を要求し、それを使用してArcGIS Server と ArcGIS Web Adaptor を構成することが極めて重要になります。

詳細については、「セキュリティのベスト プラクティス」をご参照ください。

ArcGIS Web Adaptor

ArcGIS Web Adaptor は、Portal for ArcGIS と既存の Web サーバーおよび組織のセキュリティ メカニズムとの統合を可能にする Portal for ArcGIS に必要なコンポーネントです。ArcGIS Web Adaptor を使用しないで Portal for ArcGIS を組織に配置することはできません。

ArcGIS Web Adaptor は、ポート 80 または 443 でのみ使用できます。別のポートの使用はサポートされていません。詳細については、「ArcGIS Web Adaptor について」をご参照ください。

サポートされる Web ブラウザー

ポータルの Web サイトを最適なパフォーマンスで使用するには、次に示す最新バージョンのブラウザーを使用してください。Scene Viewerには独自のブラウザーおよびハードウェアの要件がありますPortal for ArcGIS の一般的なクライアントの一部では、要件が異なります。詳細については、それぞれのドキュメントをご参照ください。

  • Internet Explorer 11 ポータル Web サイトが正常に動作するには、アクティブ スクリプトを有効にする必要があります。
  • Edge
  • Firefox
  • Chrome
  • Safari
  • Android ブラウザー
  • Android 版 Chrome

外部アクセス

ArcGIS Online のベースマップやデータなど、Esri が提供しているサービスを使用する場合、Portal for ArcGIS をホストしているコンピューターでは、インターネット接続が必要となります。使用しているポータルがインターネットにアクセスできない場合、そのポータルがローカル リソースをポイントするように、追加の構成手順を実行する必要があります。その手順については、「オフラインでの配置の構成」をご参照ください。

クラウド プラットフォーム上の ArcGIS Enterprise

多くのクラウド プラットフォーム上で ArcGIS Enterprise を配置できます。仮想コンピューターを提供するクラウド プラットフォームはどれも、仮想コンピューターがオペレーティング システムとシステムの仕様に対する基本的なシステム要件を満たす場合、ArcGIS Enterprise での使用がサポートされています。

Esri では、基本的なサポートに加えて、一般的な 2 つのクラウド プラットフォームのアマゾン ウェブ サービスと Microsoft Azure で、配置ツールとあらかじめ作成された仮想コンピューター画像を提供しています。これら 2 つのクラウド プラットフォーム上に配置する場合は、これらの特殊なツールと画像を使用して、配置およびテクニカル サポートを簡略化することをお勧めします。

Esri は、ArcGIS Enterprise 配置ツールがその通常動作の一環として作成および管理するもの以外については、クラウド インフラストラクチャのプロビジョニングおよび構成のテクニカル サポートを提供しません。Esri が特殊な配置ツールを提供しないクラウド プラットフォームでは、サポートはソフトウェア固有の問題のトラブルシューティングに限られます。

ArcGIS Enterprise は、いくつかのクラウド プラットフォーム上のストレージやデータベースなど、さまざまなクラウド ネイティブ機能もサポートします。たとえば、Amazon Simple Storage Service (S3) や Microsoft Azure SQL Database などです。サポートされているネイティブ クラウド機能については、各 ArcGIS コンポーネントのドキュメントをご参照ください。

サポートされている仮想化環境

ArcGIS Enterprise のすべてのコンポーネントは、サポート対象のプラットフォームで実行されている限り、仮想化環境で完全にサポートされます。 ArcGIS Enterprise と一緒に、リレーショナル データベースなどのサードパーティ アプリケーションを実行する場合、そのアプリケーションが仮想環境でもサポートされている必要があります。仮想化のサポートについては、サードパーティ ベンダーに確認してください。

次の仮想化環境は、ArcGIS Enterprise で正常に機能することが確認されています。

  • VMware vSphere 5.5、6.0、および 6.5
  • Microsoft Hyper-V

詳細については、「仮想化と ArcGIS Server」をご参照ください。