セットアップ プログラムとして提供される ArcGIS Web Adaptor は、Setup.exe という名前のユーティリティを使用して実行できます。 ArcGIS Web Adaptor は、ここで説明する手順を使用してインストールするか、Windows Installer コマンド ライン パラメーターを使用してサイレント インストールを実行できます。
インストール要件
- ArcGIS Web Adaptor のバージョンは、サーバー サイトまたはポータルのバージョンと一致しなければなりません。
- ArcGIS Web Adaptor は他のバージョンと一緒にインストールできます。 新しいバージョンへアップグレードする場合を除き、ArcGIS Web Adaptor をアンインストールする必要はありません。
- それぞれの ArcGIS Web Adaptor の名前は、一意である必要があります。1 つの Web サーバー上に同じ名前を持つ 2 つの ArcGIS Web Adaptor をインストールすることはできません。 インストール中に名前の重複が検出された場合、警告メッセージが表示されます。 競合を解決するには、同じ名前の前のバージョンをアンインストールする必要があります。 あるいは、一方の ArcGIS Web Adaptor の名前を変更してインストールを続行できます。
ArcGIS Web Adaptor をインストールする前に
ArcGIS Web Adaptor をインストールする前に、次の手順を実行します。
- システムがすべてのシステム要件を満たしていることを確認します。 サーバー サイトまたはポータルで構成できる ArcGIS Web Adaptor は 1 つだけです。
- IIS と必要なコンポーネントを自動または手動で有効化します。
注意:
ArcGIS Web Adaptor を正常にインストールおよび構成するには、次のステップで指定された前提条件を満たす前に、IIS と必要なコンポーネントを有効化する必要があります。
- ArcGIS Web Adaptor をインストールするコンピューターで、以下の前提条件が満たされていることを確認します。
注意:
.NET Runtime および IIS のサポートを含む、ASP.NET Core ランタイム - Windows ホスティング バンドルをインストールする必要があります。
注意:
ASP.NET Core ランタイム - Windows ホスティング バンドルをインストールしてから IIS と必要なコンポーネントを有効化した場合、バンドル インストーラーを使用してバンドル インストールを修復する必要があります。
- 管理者権限を持つユーザーとしてサイン インします。
- Web サイトがポート 80 で稼働しており、HTTPS がポート 443 で有効化されていることを確認します。これは、ArcGIS Enterprise へのさまざまな暗号化された呼び出し、および暗号化されていない呼び出しに対応するためです。 Web サイトの作成手順については、IIS 製品のドキュメントをご参照ください。 HTTPS の設定と使用の詳細については、「Web サーバーで HTTPS を有効化」をご参照ください。
注意:
大多数のユーザーには、デフォルトの HTTPS ポート 443 を使用することが適切です。 まれに、組織特有の理由から、ArcGIS Web Adaptor インスタンスが Web サーバー上でポート 443 を使用できない場合があります。 組織がこれに該当する場合は、回避策を構成する追加手順の詳細について、「ポータルの ArcGIS Web Adaptor にデフォルト以外のポートを使用する」をご参照ください。
- すべてのアプリケーションを閉じます。
- ArcGIS Web Adaptor セットアップをダウンロードしたフォルダーに移動します。 適切なドライブに ArcGIS Server または Portal for ArcGIS のメディアを挿入して、自動的にセットアップを起動することもできます。
これで、ArcGIS Web Adaptor をインストールする準備が整いました。
注意:
URL に追加レベルを含めた ArcGIS Web Adaptor の構成はサポートされておらず、クライアント アプリケーションに問題が生じる原因になります。
ArcGIS Web Adaptor のインストール方法
ArcGIS Web Adaptor をインストールするには、次の手順に従います。
- ArcGIS Web Adaptor セットアップ プログラムのダウンロードが終了すると、セットアップ プログラムが自動的に起動します。 セットアップが自動的に起動されなかった場合は、セットアップ ファイルのダウンロード先を参照し、[Setup.exe] をダブルクリックします。
- マスター契約書の契約条件を確認します。 処理を続行するには、条件に同意する必要があります。
- ArcGIS Web Adaptor をポート 80 で稼働している Web サイトを選択してください。 使用可能な Web サイトは、<Web サイト名 (ポート)> という形式で表示されます。 [Web サイトの選択] ダイアログ ボックスが表示されない場合は、1 つしか Web サイトが存在しないということです。 コンピューター上に 1 つしか Web サイトが見つからなかった場合、ArcGIS Web Adaptor は自動的にその Web サイト上に配置され、[Web サイトの選択] ダイアログ ボックスは表示されません。
- ArcGIS Web Adaptor の名前を入力します。 デフォルト値は arcgis です。 このインスタンス名にスペースは使用できません。
注意:
選択された Web サイトに ArcGIS Web Adaptor と同じ名前の仮想ディレクトリがすでに存在する場合、メッセージが表示されます。 [OK] をクリックしてメッセージを閉じてから、ArcGIS Web Adaptor に別の名前を入力します。
- 画面上の指示に従って、インストールを完了します。
注意:
ArcGIS Web Adaptor のインストールごとに、デフォルトの命名規則 [ArcGISWebAdaptorAppPool<Web Adaptor 名>] でアプリケーション プールが作成されます。
インストールが完了すると、ArcGIS Web Adaptor の構成ページが開きます。 これで、サーバー サイトまたはポータルで使用するための ArcGIS Web Adaptor を構成する準備が整いました。 詳細については、次のトピックをご参照ください。