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ArcGIS GeoAnalytics Server の新機能

ArcGIS GeoAnalytics Server 10.9 は、更新、拡張機能、およびバグ修正を含んでいます。

ArcGIS GeoAnalytics Server 10.9 にアップグレードする場合、ソフトウェアを再認証する必要があります。 My Esri から新しいライセンス ファイルを入手できます。 10.9 では、GeoAnalytics Server で必要なポートが変更されました。 アップグレードする前に、必要なポートが開いていることを確認してください

新しい解析ツール

ArcGIS GeoAnalytics Server 10.9 リリースでは、3 つの新しいツールが追加されています。

モーションの統計情報を計算

[モーションの統計情報を計算] ツールは、速度、加速度、方位などの統計情報により時間対応ポイント データを強化します。

[モーションの統計情報を計算] ツールは、ArcGIS REST APIMap ViewerArcGIS ProArcGIS API for Python から実行できます

近接イベントのトレース

[近接イベントのトレース] ツールは、移動するエンティティを表す時間対応ポイント フィーチャを解析します。 ツールでは、対象エンティティを空間 (位置) および時間で追跡し、対象エンティティが相互作用した他のエンティティを確認します。 トレースはエンティティからエンティティへと行われ、元の対象エンティティからの離れ具合が構成可能な最大値になるまで続行します。

[近接イベントのトレース] の図

トレース イベント (オレンジ色の丸) とトラッキング (赤い丸) の例を示します。

たとえば、ある組織で、労働者が携帯する会社支給のデバイスを監視しているとします。 この企業は、新型コロナウイルス感染症 2019 (COVID-19) に罹患していることが判明している個人の近くにどの従業員がいたかを特定したいと考えています。 デバイスの位置と時間を表すポイント レイヤーを使用すると、感染者と感染の可能性のある他の従業員から 6 メートルおよび 5 分以内に位置していたデバイスを特定できます。

また、ある NGO は GPS を使ってサケの個体数を監視しており、逃げた養殖サケと野生の個体群の間でのサケジラミの広がりを追跡したいと考えています。 GPS でタグ付けされた養殖サケの一部が、タグ付けされた野生の個体群と近接しているかどうかを追跡して、野生の個体群がどのようにして病気をさらに広める可能性があるかを確認しています。

[近接イベントのトレース] ツールは、ArcGIS REST APIMap ViewerArcGIS ProArcGIS API for Python から実行できます

中心と分散の集計

[中心と分散の集計] ツールは、中心フィーチャと分布指向性を検出し、入力から平均値と中央値の位置を計算します。

[中心と分散の集計] ツールの図

標準偏差楕円の結果の例を示します。

[中心と分散の集計] ツールは、ArcGIS REST APIArcGIS ProArcGIS API for Python から実行できます。

ツールの拡張機能

トラッキングの速度、加速度、距離を計算する新しい Arcade 式が、次のツールで使用できるようになりました: [トラッキングの再構築][フィールド演算]、および [インシデントの検出]

[トラッキングの再構築] - Arcade の式を使用するためのオプションを含め、トラッキングの分割を表す方法のオプションが追加されました。 分割タイプ パラメーターを使用して、トラッキングの描画と要約の方法を決定できます。

[フィーチャの結合] - すべてのターゲット フィーチャを保持するオプションが追加されました (左外部結合)。

すべてのターゲット フィーチャを保持 (左結合) の図

デフォルトの結合 (左) とすべてのターゲット フィーチャの保持 (右) の比較結果を示します。

[属性の集計] - 集計結果に時間ステップを適用できるようになりました。