Skip To Content

ArcGIS Notebook Server (Linux コンテナー) 用のコンテナ― エンジンのインストール

ArcGIS Notebook Server で必要な Docker コンテナー割り当てソフトウェアをダウンロード、インストール、構成する手順を次に示します。 Docker の概要と ArcGIS Notebook Server での使用方法については、「DockerArcGIS Notebook Server」をご参照ください。

Docker のダウンロードとインストール

Linux システムで使用できる Docker には、Docker Engine Community および Mirantis Container Runtime という 2 つのエディションがあります。ArcGIS Notebook Server は、Red Hat Enterprise Linux オペレーティング システムと Ubuntu オペレーティング システムの両方に対応しています。 使用すべき Docker のエディションは、コンピューター上で動作するオペレーティング システムによって異なります。

  • Red Hat Enterprise Linux を実行している場合は、ArcGIS Notebook Server Mirantis Container Runtime しか使用できません。
  • Ubuntu が動作している場合、Docker のどちらのエディションも使用できます。 お使いの配置に適切なエディションの詳細については、「DockerArcGIS Notebook Server」をご参照ください。

Docker のエディションオペレーティング システムノートブック ランタイム (コンテナー) イメージ タイプ

Docker Engine Community edition 20.10.13 以降

Ubuntu Server LTS 18.04

Ubuntu Server LTS 20.04

Ubuntu Server LTS 22.04

Rocky Linux 8.6

Linux

Mirantis Container Runtime バージョン 20.10.13 以降

Ubuntu Server LTS 18.04

Ubuntu Server LTS 20.04

Ubuntu Server LTS 22.04

Red Hat Enterprise Linux Server 8.6

Oracle Linux 8.6

Rocky Linux 8.6

Linux

注意:

Docker は、サードパーティ製のソフトウェア コンポーネントであるため、このトピックは、Docker をインストールする詳細な手順は説明しません。 最新の情報については、Docker の Web サイトをご参照ください。

Mirantis Container Runtime を Red Hat Enterprise LinuxUbuntu、および Rocky Linux にインストール

Mirantis Container Runtime をインストールするには、ソフトウェアのトライアルまたはサブスクリプションを取得する必要があります。

  1. コンピューター上の以前のバージョンの Docker をアンインストールします。

    アンインストールの詳細な手順については、そのバージョンの Docker のドキュメントをご参照ください。

  2. Linux ディストリビューションの Mirantis Container Runtime インストール ガイドの手順を実行します。
    注意:

    現在まだ、Mirantis で Rocky Linux に専用のインストール ガイドが用意されていませんが、Red Hat Enterprise Linux のインストール ガイドに従って Rocky Linux にインストールすることができます。

    注意:

    これらのドキュメントは、ソフトウェアのインストールに使用できる 2 つの方法について簡単に説明しています (Docker リポジトリから行う方法と RPM パッケージを使用して行う方法)。

  3. Docker はインストールおよび構成後に自動的には開始しないため、次のコマンドを実行して Docker デーモンを開始します。
    $ sudo systemctl start docker
  4. 次のコマンドを実行して、Docker が適切にインストールされていて、コンテナー イメージにアクセスできることを確認します。
    $ sudo docker run hello-world

以下の「Docker の設定と環境の構成」セクションに進みます。

Ubuntu での Docker Engine Community のインストール

Docker Engine Community エディションは無料でダウンロードできますが、Docker アカウントを持っている必要があります。

  1. コンピューター上の以前のバージョンの Docker をアンインストールします。

    アンインストールの詳細な手順については、そのバージョンの Docker のドキュメントをご参照ください。

  2. Get Docker CE for Ubuntu」の手順に従います。

    このドキュメントは、ソフトウェアのインストールに使用できる 2 つの方法について簡単に説明しています (Docker リポジトリから行う方法と DEB パッケージを使用する方法)。

    Docker デーモンは、インストール後に自動的に開始します。

  3. 次のコマンドを実行して、Docker が適切にインストールされていて、コンテナー イメージにアクセスできることを確認します。
    $ sudo docker run hello-world

以下の「Docker の設定と環境の構成」セクションに進みます。

Rocky Linux での Docker Engine Community のインストール

Docker Engine Community エディションは無料でダウンロードできますが、Docker アカウントを持っている必要があります。

  1. コンピューター上の以前のバージョンの Docker をアンインストールします。

    アンインストールの詳細な手順については、そのバージョンの Docker のドキュメントをご参照ください。

  2. Rocky Linux Docker のガイドの手順を実行します。

    Docker デーモンは、インストール後に自動的に開始します。

  3. 次のコマンドを実行して、Docker が適切にインストールされていて、コンテナー イメージにアクセスできることを確認します。
    $ sudo docker run hello-world

以下の「Docker の設定と環境の構成」セクションに進みます。

Docker の設定と環境の構成

コンピューター上に適切な Docker エディションがインストールされたら、ArcGIS Notebook Server で使用する Docker を構成します。

  1. OS のユーザー アカウント (または ArcGIS Notebook Server のインストールに使用したアカウント) を docker という名前のグループに追加します。このグループは、インストール時に自動的に作成されます。

    $ sudo usermod -aG docker <ArcGIS Notebook Server install account>

  2. 変更を有効にするためにサイン アウトしてから OS ユーザー アカウントにサイン インし直して、このアカウントから Docker コマンドを実行できることを確認します。

    $ docker run hello-world

    Docker は、コンテナー イメージのローカル レジストリとして /var ディレクトリを使用します。 以降のリリースへのアップグレード プロセス中には、/var ディレクトリにも新しいイメージがコピーされます。

  3. 今後のアップグレード中にディスク容量が不足しないように、/var ディレクトリには少なくとも 50 GB のディスク容量があることを確認します。
  4. ルート アカウントに切り替えます。 Docker がコンテナー イメージを格納するために使用するディレクトリを /var/lib/docker から別のディレクトリに変更するには、ターミナルに以下のコマンドを入力します (このコマンドにより Docker が停止して再起動します)。

    次のコマンドでは、新しいターゲット ディレクトリは /data/docker です。

    1. systemctl stop docker.service
    2. mkdir /data/docker
    3. chmod 755 /var/lib/docker
    4. mv /var/lib/docker /data/docker
    5. ln -s /data/docker /var/lib/docker
    6. systemctl start docker.service

これで、コンピューター上に ArcGIS Notebook Server をインストールする準備ができました。