可用性の高いポータルの構成
このトピックの内容
- 可用性の高いポータルを構成するための前提条件
- 可用性の高いポータルの構成
- 可用性の高いポータルのステータスの確認
- 可用性の高いポータルの削除
- 可用性の高いポータルのアップグレード
- トラブルシューティング
- エラー メッセージ
ダウンタイムを最小限に抑える必要がある組織では、可用性の高い方法で Portal for ArcGIS を構成する必要があります。そのためには、2 台のコンピューターにソフトウェアをインストールし、インストールされたユーティリティを使用して構成します。
高可用性の構成は、ポータル管理、スクリプト処理、およびネットワークについての十分な理解を必要とする高度なタスクです。Portal for ArcGIS をインストールして構成する前に、リクエストをポータル ソフトウェアに転送するように、組織のロード バランサーを構成する必要があります。また、ポータルのコンテンツ ディレクトリを含むようにファイル サーバーを設定する必要もあります。高可用性ポータルの構成要件を理解している組織の情報テクノロジ スタッフと協力することをお勧めします。
このアーキテクチャでは、ネットワーク ロード バランサーまたはリバース プロキシ サーバーは、両方のポータル コンピューターを使用するように構成され、組織へのゲートウェイとして動作します。Web 層認証を使用する場合は、ArcGIS Web Adaptor が必要です。ArcGIS Web Adaptor はロード バランサーの前に配置するか、両方のポータル コンピューターにインストールできます。Web 層認証を使用しない場合、ArcGIS Web Adaptor は必要ありません。
どちらのポータル コンピューターにも、コンテンツに関する情報を格納するデータベースが含まれます。1 つ目のコンピューター上のデータベースは、変更内容を 2 つ目のコンピューターのデータベースに複製します。インデックス サービスにより、両方のコンピューターでユーザーとアイテム検索の同期が維持されます。
ArcGIS Server を可用性の高いポータルで使用する場合は、ネットワーク ロード バランサーを使用して、リクエストを 2 つのコンポーネントに負荷分散させることをお勧めします。これにより、ArcGIS Server からのリクエストは可用性の高い方法でポータルに送信されます。使用中のネットワーク ロード バランサーを ArcGIS Server との内部通信に使用できない場合は、別のネットワーク ロード バランサーを追加して内部通信専用に使用します。または、ネットワーク ロード バランサーの前に 2 つ以上の ArcGIS Web Adaptor を配置することもできます。この方法では、すべてのパブリック トラフィックが ArcGIS Web Adaptor で処理され、内部トラフィックはすべてロード バランサーで処理されます。
可用性の高いポータルを構成するための前提条件
可用性の高いポータルを構成するには、次のコンポーネントが必要です。
ネットワーク ロード バランサー (NLB) - 分散アルゴリズムを使用して、両方のポータル コンピューターの間でネットワーク トラフィックの負荷を分散するサードパーティ製コンポーネント。ポータルのスケーラビリティと可用性を向上させるのに役立ちます。NLB は、コンピューターの障害を検出し、利用可能なポータル コンピューターにトラフィックを自動的に再分散することで、高可用性を実現する必要があります。NLB のコンテキスト名は arcgis (たとえば、https://nlb.domain.com/arcgis) に設定する必要があります。
可用性の高いファイル サーバー - ポータルのコンテンツ ディレクトリを格納および共有するサードパーティ製のコンポーネント。選択するファイル ディレクトリには、両方のコンピューターと、ポータルの実行に使用するアカウント (Portal for ArcGIS アカウント) からアクセス可能でなければなりません。このアカウントには、ローカル アカウントまたはドメイン アカウントのどちらかを使用できます。ローカル アカウントを使用する場合は、そのアカウントが両方のポータル コンピューターに存在している必要があります。
2 台の Portal for ArcGIS コンピューター - 高可用性を構成するには、Portal for ArcGIS がインストールされた 2 台の独立したコンピューターが必要です。これらのコンピューターは、最小オペレーティング システム要件を満たしており、同じ Portal for ArcGIS アカウントが構成されている必要があります。
次のコンポーネントは、必要に応じて使用します。
ArcGIS Web Adaptor - Portal for ArcGIS に含まれるオプション コンポーネント。Web 層認証の提供に使用できます。ArcGIS Web Adaptor はロード バランサーの前に配置するか、両方のポータル コンピューターにインストールできます。Web 層認証を使用しない場合、ArcGIS Web Adaptor は必要ありません。詳細については、「ArcGIS Web Adaptor について」をご参照ください。
注意:
Web 層認証に ArcGIS Web Adaptor (IIS) を使用する予定がある場合は、ArcGIS Web Adaptor が可用性の高いポータル配置で正しく動作するように、IIS で複雑な構成手順をいくつか実行する必要があります。ステップ 9 の構成手順を参照して、組織サイトが IIS で Web 層認証をサポートできることを確認することをお勧めします。
ArcGIS Server - 組織内の他のユーザーが GIS Web サービスを使用できるようにするオプション コンポーネント。ポータルで ArcGIS Server を使用すると、「Portal for ArcGIS でのサーバーの使用」に記載されているように、さまざまな利点があります。ArcGIS Server サイトをポータルとフェデレートする場合は、次に示すように追加の手順が必要です。
可用性の高いポータルの構成
可用性の高いポータルを構成するには、次の手順に従います。
注意:
可用性の高いポータルを 10.3.1 にアップグレードするには、下記の「アップグレード」セクションの手順に従います。
ヒント:
高可用性構成のステータスの取得や高可用性構成の削除は、コマンド ライン ユーティリティを使用して、いつでも実行できます。高可用性の構成中に発生する可能性のある問題については、下記の「トラブルシューティング」セクションをご参照ください。
ステップ 1: ネットワーク ロード バランサーの構成
- NLB コンテキスト名を arcgis (たとえば、https://nlb.domain.com/arcgis) に設定します。arcgis 以外のコンテキストを使用すると、可用性の高いポータルでエラーが発生します。
- ネットワーク ロード バランサーで HTTPS を構成します。Portal for ArcGIS では一部の通信に HTTPS が必要となるため、この構成を行わなければなりません。HTTPS を設定する方法については、NLB の製品ドキュメントをご参照ください。
- リクエストを両方のポータル コンピューター (p1.domain.com と p2.domain.com) に負荷分散するように、NLB を構成します。
- Web 層認証を使用しない場合は、リクエストをポート 7080 (HTTP) と 7443 (HTTPS) に負荷分散するように NLB を構成します。Portal for ArcGIS は、デフォルトでこれらのポートを使用して通信を行うため、これらのポートを構成の一部として含める必要があります。たとえば、Apache の場合は、httpd.conf および httpd-ssl.conf の構成ファイルでポートを指定します。詳細については、「Portal for ArcGIS で使用されるポート」をご参照ください。
- Web 層認証を使用する場合 (および各ポータル コンピューターに ArcGIS Web Adaptor をインストールする場合)、リクエストをポート 80 (HTTP) とポート 443 (HTTPS) に負荷分散するように NLB を構成します。ArcGIS Web Adaptor では、Web サーバーのポート 80 および 443 しか使用できません。別のポートの使用はサポートされていません。
- NLB の構成で、X-Forwarded-Host ヘッダーを設定します。Portal for ArcGIS は、NLB から送信されるヘッダー内に設定されているこのプロパティを確認して、NLB の URL に一致するリクエストを NLB に返します。たとえば、ArcGIS Portal Directory (https://nlb.domain.com/arcgis/sharing/rest) に対するリクエストは、同じ URL としてクライアントに返されます。このプロパティが設定されていない場合、Portal for ArcGIS は、リクエストが転送された内部コンピューターの URL (たとえば、https://nlb.domain.com/arcgis/sharing/rest ではなく https://p1.domain.com/arcgis/sharing/rest) を返すことがあります。このような場合は、クライアントがこの URL にアクセスできなくなる (一般的に、ブラウザーの 404 エラーとして知られている) ため、問題が起こりがちになります。また、クライアントはその内部コンピューターについての知識を一部入手することにもなります。
ステップ 2: ファイル サーバーでのポータル コンテンツ ディレクトリの設定
可用性の高い構成では、ポータルのコンテンツ ディレクトリを両方のコンピューターで共有します。コンテンツ ディレクトリは、両方のコンピューターと、ポータルの実行に使用するアカウント (Portal for ArcGIS アカウント) からアクセスできるように設定する必要があります。このアカウントには、ローカル アカウントまたはドメイン アカウントのどちらかを使用できます。ローカル アカウントを使用する場合は、そのアカウントが両方のポータル コンピューターに存在している必要があります。
- ファイル サーバーで、ポータルのコンテンツ ディレクトリに使用するディレクトリを作成し、両方のポータル コンピューターからアクセスできるように、このディレクトリを共有します。たとえば、\\share\portal\content。
- Portal for ArcGIS アカウントに、フォルダーに対する [フル コントロール] レベルのファイル権限を付与します。
- 両方のコンピューターで、Portal for ArcGIS アカウントからディレクトリにアクセスできることを確認します。
ステップ 3: 1 つ目のポータル コンピューターのインストールと構成
- 1 つ目のポータル コンピューターで、「Portal for ArcGIS で使用されるポート」に記載されているポートを開きます。さらに、ポート 57800、57900、57950、および 57975 を開きます。これらのポートは、両方のポータル コンピューターでユーザーとアイテム検索の同期を維持するために、インデックス サービスによって使用されます。
- 1 つ目のコンピューターに Portal for ArcGIS をインストールします。詳細な手順については、「Portal for ArcGIS のインストール」をご参照ください。
- インストールとソフトウェア認証が完了した後、Portal for ArcGIS を停止します。[コントロール パネル] > [管理ツール] > [サービス] の順に選択して、[Portal for ArcGIS] サービスを停止します。
- ポータル コンテンツ ディレクトリを設定するときに指定したアカウントに、次のディレクトリに対する [フル コントロール] 権限を付与します。
- Portal for ArcGIS インストール ディレクトリ (たとえば、C:\Program Files\ArcGIS\Portal)。
- ArcGIS Portal ディレクトリ (たとえば、C:\arcgisportal)。
- [サービス] パネルで、[Portal for ArcGIS] サービスを右クリックして [プロパティ] を選択します。
- [ログオン] タブをクリックし、ログオンのオプションで [アカウント] を選択します。
- ファイル サーバーでポータル コンテンツ ディレクトリを設定するときに指定したアカウントの名前と認証情報を指定します。[参照] をクリックして、[ユーザーの選択] ダイアログ ボックスでアカウントを指定することもできます。アカウント名とパスワードを指定したら、[適用] をクリックします。
- [全般] タブをクリックして、[開始] をクリックします。これで、Portal for ArcGIS サービスが開始され、指定したアカウントで実行されるようになりました。
- [OK] をクリックします。
- ポータル Web サイトを開き、初期管理者アカウントを作成します。Web サイトに対応する URL の形式は、https://p1.domain.com:7443/arcgis/home です。初期管理者アカウントはオペレーティング システム アカウントではないため、Portal for ArcGIS アカウントとの関連性がありません。
- アカウントを作成するときに、ポータルが再起動されることを示すメッセージが表示されます。[OK] をクリックします。
- ローカルのコンテンツ ディレクトリにあるすべてのコンテンツを、ファイル サーバー上の指定したディレクトリにコピーします。たとえば、C:\arcgisportal\content を開き、そのコンテンツを \\share\portal\content にコピーします。
ステップ 4: ArcGIS Web Adaptor のインストールと構成
Web 層認証を使用する場合は、ArcGIS Web Adaptor をインストールして構成する必要があります。ArcGIS Web Adaptor はロード バランサーの前に配置するか、両方のポータル コンピューターにインストールできます。ArcGIS Web Adaptor は、Web サーバーのポート 80 および 443 のみで使用できます。別のポートの使用はサポートされていません。Web 層認証を使用しない場合、ArcGIS Web Adaptor は必要ありません。
ArcGIS Web Adaptor を NLB の前にインストールする場合
ArcGIS Web Adaptor を NLB の前にインストールする場合は、可用性の高い Web サーバーに配置することをお勧めします。このソフトウェア コンポーネントが、ポータル配置の単一障害点になります。
- ArcGIS Web Adaptor を、ネットワーク ロード バランサーの前に配置された Web サーバー コンピューターにインストールします。詳細な手順については、IIS、Java (Windows)、または Java (Linux)のインストールに関するトピックをご参照ください。
- ArcGIS Web Adaptor を構成します。[ポータルの URL] を指定するときに、ネットワーク ロード バランサーの URL を入力します (たとえば、https://nlb.domain.com/arcgis)。手順については、IIS、Java (Windows)、または Java (Linux)の構成に関するトピックをご参照ください。
ArcGIS Web Adaptor を NLB の背後にインストールする場合
ArcGIS Web Adaptor を NLB の背後にインストールする場合は、両方のポータル コンピューターに ArcGIS Web Adaptor を配置する必要があります。この方法により、可用性の高い ArcGIS Web Adaptor の配置が可能になります。
- 1 つ目のポータル コンピューターに ArcGIS Web Adaptorをインストールします。詳細な手順については、IIS、Java (Windows)、または Java (Linux)のインストールに関するトピックをご参照ください。
- 1 つ目のポータル コンピューターで ArcGIS Web Adaptor を構成します。[ポータルの URL] を指定するときに、1 つ目のポータル コンピューターの URL を入力します (たとえば、https://p1.domain.com:7443/arcgis)。手順については、IIS、Java (Windows)、または Java (Linux)の構成に関するトピックをご参照ください。
- 1 つ目のポータル コンピューターで、ArcGIS Portal Directory (https://p1.domain.com:7443/arcgis/portaladmin) を開き、初期管理者アカウントを使用してログインします。
- [System] > [Web Adaptor] > [Configuration] の順にクリックして、[Shared key] (たとえば、LLjb9UMC3tdqdAZGa+107ckUe9dfeONJJLjQ/CA9ERA=) をコピーおよび保存します。
- 2 つ目のポータル コンピューターにある既存の共有鍵を、1 つ目のポータル コンピューターから保存した鍵に置き換えます。詳細な手順は、ステップ 6 で説明します。
- 2 つ目のポータル コンピューターに ArcGIS Web Adaptor をインストールして構成します。詳細な手順は、ステップ 6 で説明します。
ステップ 5: 1 つ目のポータル コンピューターでの高可用性ユーティリティの実行
可用性の高いポータル コンピューターを構成するためのコマンド ライン ユーティリティが用意されています。ユーティリティを実行するには、配置に関する情報を指定する必要があります。
- 1 つ目のポータル コンピューターに、Portal for ArcGIS アカウント (ステップ 2 で選択したアカウント) を使用してログインします。
- 管理者としてコマンド プロンプトを開き ([管理者として実行])、<Portal for ArcGIS installation directory>\tools\portalha に移動し、-c コマンド (たとえば、portalha.bat -c) で portalha.bat ツールを実行します。
- コマンド ラインに次の情報を指定します。
- [共有コンテンツ フォルダー] - ファイル サーバーに設定したコンテンツ ディレクトリ (たとえば、\\fileserver.domain.com\share\portal\content)。
- ポータルのパブリック URL - クライアントが組織にアクセスする際に使用するパブリック URL。高可用性ポータルを構成した方法に応じて、NLB、ArcGIS Web Adaptor、または組織へのゲートウェイとして機能する別のコンピューターのいずれかを指定します。たとえば、ArcGIS Web Adaptor を NLB の前にインストールしている場合は、ArcGIS Web Adaptor をホストしているコンピューターの URL (https://webadaptor.domain.com/arcgis) がポータルのパブリック URL になります。
- ポータルのプライベート URL - 組織にローカルでアクセスする際のプライベート URL。通常これは、ポータル コンピューターの前にインストールされた NLB です (https://nlb.domain.com/arcgis)。2 つ目の NLB を構成して、可用性の高いポータルと ArcGIS Server 間の内部通信を処理している場合は、内部 NLB の URL を指定します (https://internalnlb.domain.com/arcgis)。
- その他のポータル コンピューター名 - 高可用性配置における他のポータル コンピューターの名前 (たとえば、p2.domain.com)。
- 「Y」と入力して Enter キーを押し、ユーティリティを実行します。
ステップ 6: 2 つ目のポータル コンピューターのインストールと構成
- 2 つ目のポータル コンピューターで、「Portal for ArcGIS で使用されるポート」に記載されているポートを開きます。さらに、ポート 57800、57900、57950、および 57975 を開きます。これらのポートは、両方のポータル コンピューターでユーザーとアイテム検索の同期を維持するために、インデックス サービスによって使用されます。
- 2 つ目のコンピューターに Portal for ArcGIS をインストールします。インストールする際に、1 つ目のコンピューターで選択したのと同じインストールおよびコンテンツ ディレクトリの場所を指定します。詳細な手順については、「Portal for ArcGIS のインストール」をご参照ください。
- インストールとソフトウェア認証が完了した後、Portal for ArcGIS を停止します。[コントロール パネル] > [管理ツール] > [サービス] の順に選択して、[Portal for ArcGIS] サービスを停止します。
- ポータル コンテンツ ディレクトリを設定するときに指定したアカウントに、次のディレクトリに対する [フル コントロール] 権限を付与します。
- Portal for ArcGIS インストール ディレクトリ (たとえば、C:\Program Files\ArcGIS\Portal)。
- ArcGIS Portal フォルダー (たとえば、C:\arcgisportal)。
- [サービス] パネルで、[Portal for ArcGIS] サービスを右クリックして [プロパティ] を選択します。
- [ログオン] タブをクリックし、ログオンのオプションで [アカウント] を選択します。
- ファイル サーバーでポータル コンテンツ ディレクトリを設定するときに指定したアカウントの名前と認証情報を指定します。[参照] をクリックして、[ユーザーの選択] ダイアログ ボックスでアカウントを指定することもできます。アカウント名とパスワードを指定したら、[適用] をクリックします。
- [全般] タブをクリックして、[開始] をクリックします。これで、Portal for ArcGIS サービスが開始され、指定したアカウントで実行されるようになりました。
- [OK] をクリックします。
- ポータル Web サイトを開き、初期管理者アカウントを作成します。1 つ目のコンピューターでアカウントを作成したときと同じユーザー情報を指定します。Web サイトに対応する URL の形式は、https://p2.domain.com:7443/arcgis/home です。初期管理者アカウントはオペレーティング システム アカウントではないため、Portal for ArcGIS アカウントとの関連性がありません。
- アカウントを作成すると、ポータルが再起動されることを示すメッセージが表示されます。[OK] をクリックします。
- Web 層認証を使用しており、NLB の背後に ArcGIS Web Adaptor をインストールしている場合は、2 つ目のポータル コンピューターに ArcGIS Web Adaptor をインストールして構成します。ArcGIS Web Adaptor は、Web サーバーのポート 80 および 443 のみで使用できます。別のポートの使用はサポートされていません。すでに NLB の前に ArcGIS Web Adaptor をインストールしている場合は、この手順を省略します。
- 2 つ目のポータル コンピューターに ArcGIS Web Adaptor をインストールします。インストールの際に、1 つ目の ArcGIS Web Adaptor と同じ名前を指定します。たとえば、1 つ目の ArcGIS Web Adaptor の名前が arcgis の場合は、2 つ目の ArcGIS Web Adaptor も arcgis という名前にします。詳細な手順については、IIS、Java (Windows)、または Java (Linux) のインストールに関するトピックをご参照ください。
- 2 つ目のポータル コンピューターで、ArcGIS Portal Directory (https://p2.domain.com:7443/arcgis/portaladmin) を開き、初期管理者アカウントを使用してログインします。
- [System] > [Web Adaptors] > [Configuration] > [Update Configuration] の順にクリックします。
- JSON の構成テキスト ボックスで、既存の共有鍵を (ステップ 4 の一部として) 1 つ目のポータル コンピューターから保存した鍵に置き換えます。次に例を示します。
{"sharedKey": "LLjb9UMC3tdqdAZGa+107ckUe9dfeONJJLjQ/CA9ERA="}
- [Update Web Adaptors Configuration] をクリックします。
- 2 つ目のポータル コンピューターで ArcGIS Web Adaptor を構成します。[ポータルの URL] を指定するときに、2 つ目のポータル コンピューターの URL を入力します (たとえば、https://p2.domain.com:7443/arcgis)。手順については、IIS、Java (Windows)、または Java (Linux)の構成に関するトピックをご参照ください。
ステップ 7: 2 つ目のポータル コンピューターでの高可用性ユーティリティの実行
可用性の高いポータル コンピューターを構成するためのコマンド ライン ユーティリティが用意されています。2 つ目のコンピューターでユーティリティを実行するときには、ファイル サーバー上のコンテンツ ディレクトリの場所を指定する必要があります。
- 2 つ目のポータル コンピューターに、Portal for ArcGIS アカウント (ステップ 2 で選択したアカウント) を使用してログインします。
- 管理者としてコマンド プロンプトを開き ([管理者として実行])、<Portal for ArcGIS installation directory>\tools\portalha に移動し、-j コマンド (たとえば、portalha.bat -j) で portalha.bat ツールを実行します。
- コマンド ラインに次の情報を指定します。
- [共有コンテンツ フォルダー] - ファイル サーバーに設定したコンテンツ ディレクトリ (たとえば、\\fileserver.domain.com\share\portal\content)。
- 「Y」と入力して Enter キーを押し、ユーティリティを実行します。
可用性の高いポータルが構成されました。「Portal for ArcGIS でのサーバーの使用について」に記載されているように、必要な場合は、ArcGIS Server サイトをポータルとフェデレートして追加機能や共有機能を提供できます。開始するには、次のセクションの手順に進みます。
ステップ 8: ArcGIS Server サイトとポータルのフェデレーション (オプション)
- ArcGIS Server と可用性の高いポータル配置をフェデレートするには、「ArcGIS Server サイトとポータルのフェデレーション」をご参照ください。
- フェデレーションが完了したら、Web ブラウザーを開いて ArcGIS Server Administrator Directory に管理者としてログインし、[security] > [config] > [update] の順にクリックします。URL は通常、https://webadaptor.domain.com/arcgis/admin です。
- 入力ボックスで、ポータル プロパティ セクションの privatePortalURL プロパティを、ステップ 5 で指定したポータルのプライベート URL に一致するように更新します。
- ArcGIS Server サイト内のすべての GIS サーバー コンピューターを再起動します。
ステップ 9: IIS での Web 層認証の構成
ArcGIS Web Adaptor (IIS) を NLB の背後にインストールした場合は、Web 層認証が可用性の高いポータル配置で正しく動作するように、IIS で追加の構成手順をいくつか実行する必要があります。ArcGIS Web Adaptor を NLB の前にインストールした場合や、IIS で Web 層認証を使用していない場合は、このセクションをスキップしてください。
詳細な手順については、Esri Support Web サイトの「KB43943」をご参照ください。
可用性の高いポータルのステータスの確認
高可用性構成のステータスを確認するには、コマンド ライン ユーティリティを使用し、次の手順を実行します。
- 高可用性構成のコンピューターで、Portal for ArcGIS アカウント (ステップ 2 で選択したアカウント) を使用してログインします。
- 管理者としてコマンド プロンプトを開き ([管理者として実行])、<Portal for ArcGIS installation directory>\tools\portalha に移動し、-s コマンド (たとえば、portalha.bat -s) で portalha.bat ツールを実行します。
- ツールに表示されるメッセージを確認し、高可用性構成の現在のステータスを取得します。
可用性の高いポータルの削除
高可用性構成を削除するには、コマンド ライン ユーティリティを使用し、次の手順を実行します。
- 1 つ目のポータル コンピューターに、Portal for ArcGIS アカウント (ステップ 2 で選択したアカウント) を使用してログインします。
- 管理者としてコマンド プロンプトを開き ([管理者として実行])、<Portal for ArcGIS installation directory>\tools\portalha に移動し、-d コマンド (たとえば、portalha.bat -d) で portalha.bat ツールを実行します。
- 「Y」と入力して Enter キーを押し、構成を削除します。
可用性の高いポータルのアップグレード
可用性の高いポータルを 10.3.1 にアップグレードするには、以下のセクションに記述されている手順に従います。この手順は、構成内の 1 つ目と 2 つ目のコンピューターで異なります。可用性の高い構成を 10.3.1 にアップグレードするには、以下に示す手順どおりに実行する必要があります。
1 つ目のポータル コンピューターのアップグレード
- 上記の「可用性の高いポータルの削除」の説明に従い、高可用性構成を削除します。
- ステップ 2 で設定したポータル コンテンツ ディレクトリをバックアップします。
- ポータル コンテンツ ディレクトリのコピーを 1 つ目のポータル コンピューターのローカル ディレクトリ (たとえば、C:\portal\content) に配置します。
- Portal for ArcGIS アカウントに、ローカル ディレクトリに対する [フル コントロール] レベルのファイル権限を付与します。
- ローカル コンテンツ ディレクトリを使用するようにポータルを構成します。
- 組織の管理者として ArcGIS Portal Directory にサイン インします。URL の形式は https://webadaptor.domain.com/arcgis/portaladmin です。
- [System] > [Directories] > [content] > [Edit Directory] の順にクリックして、ディレクトリの場所を編集します。
- [Path] テキスト ボックスで、新しいコンテンツ ディレクトリの場所 (たとえば、C:\portal\content) を指定します。
- [Edit Directory] をクリックして、変更内容を適用します。
- [System] > [Directories] > [content] の順にクリックし、新しいディレクトリが使用されていることを確認します。
- 共有ディレクトリにあるポータル コンテンツを削除します。
- Portal for ArcGIS 10.3.1 をインストールします。最初にソフトウェアをアンインストールする必要はありません。ポータルをアップグレードするコンピューターで、10.3.1 のセットアップを実行します。詳細な手順については、「Portal for ArcGIS のインストール」をご参照ください。
- ポータル Web サイトを開き、初期管理者アカウントを作成します。Web サイトに対応する URL の形式は、https://p1.domain.com:7443/arcgis/home です。アップグレードが起動します。このプロセスを中断しないでください。初期管理者アカウントはオペレーティング システム アカウントではないため、Portal for ArcGIS アカウントとの関連性がありません。
- アップグレードが完了すると、ポータルが再起動されることを示すメッセージが表示されます。[OK] をクリックします。
- ポータルを再起動した後に、次の操作を実行します。
- Portal for ArcGIS を停止します。[コントロール パネル] > [管理ツール] > [サービス] の順に選択して、[Portal for ArcGIS] サービスを停止します。
- ポータル コンテンツ ディレクトリを設定するときに指定したアカウントに、次のディレクトリに対する [フル コントロール] 権限を付与します。
- Portal for ArcGIS インストール ディレクトリ (たとえば、C:\Program Files\ArcGIS\Portal)。
- ArcGIS Portal ディレクトリ (たとえば、C:\arcgisportal)。
- [サービス] パネルで、[Portal for ArcGIS] サービスを右クリックして [プロパティ] を選択します。
- [ログオン] タブをクリックし、ログオンのオプションで [アカウント] を選択します。
- ファイル サーバーでポータル コンテンツ ディレクトリを設定するときに指定したアカウントの名前と認証情報を指定します。[参照] をクリックして、[ユーザーの選択] ダイアログ ボックスでアカウントを指定することもできます。アカウント名とパスワードを指定したら、[適用] をクリックします。
- [全般] タブをクリックして、[開始] をクリックします。これで、Portal for ArcGIS サービスが開始され、指定したアカウントで実行されるようになりました。
- [OK] をクリックします。
- ローカルのコンテンツ ディレクトリにあるすべてのコンテンツを (ステップ 3 から) ファイル サーバー上の指定したディレクトリにコピーします。たとえば、C:\portal\content を開き、そのコンテンツをすべて \\share\portal\content にコピーします。
- (上記のステップ 5 で説明したように) 1 つ目のポータル コンピューターで高可用性ユーティリティを実行します。
- 1 つ目のポータル コンピューターで、ArcGIS Portal Directory を開き、初期管理者アカウントを使用してサイン インします。URL の形式は、https://p1.domain.com:7443/arcgis/portaladmin です。
- [System] > [Indexer] > [Reindex] の順にクリックします。
- [Mode] ドロップダウン リストをクリックして、[Full] を選択します。
- [Reindex] をクリックします。この手順で、ポータルのアップグレードが完了します。ポータルのユーザー数およびコンテンツのボリュームによって、インデックスの再構築が完了するまでにかかる時間は異なります。インデックスの再構築プロセスを中断しないでください。インデックスの状態を監視するには、新しいブラウザー ウィンドウ (またはタブ) を開き、[System] > [Indexer] > [Index Status] の順に移動して、そのページを更新します。[store] と [index] のカウントが同じであれば、インデックスの再構築とアップグレードは完了しています。
2 つ目のコンピューターでのポータルのアンインストールと再インストール
1 つ目のポータル コンピューターでアップグレードの手順を完了したら、次の手順に従い、2 つ目のポータル コンピューターをアップグレードします。
- Portal for ArcGIS をアンインストールします。詳細な手順については、「Portal for ArcGIS のアンインストール」をご参照ください。
- 次のディレクトリを削除します。
- Portal for ArcGIS インストール ディレクトリ (たとえば、C:\Program Files\ArcGIS\Portal)。
- ArcGIS Portal ディレクトリ (たとえば、C:\arcgisportal)。
- Portal for ArcGIS 10.3.1 をインストールします。詳細な手順については、「Portal for ArcGIS のインストール」をご参照ください。
- インストールとソフトウェア認証が完了した後、Portal for ArcGIS を停止します。[コントロール パネル] > [管理ツール] > [サービス] の順に選択して、[Portal for ArcGIS] サービスを停止します。
- ポータル コンテンツ ディレクトリを設定するときに指定したアカウントに、次のディレクトリに対する [フル コントロール] 権限を付与します。
- Portal for ArcGIS インストール ディレクトリ (たとえば、C:\Program Files\ArcGIS\Portal)。
- ArcGIS Portal フォルダー (たとえば、C:\arcgisportal)。
- [サービス] パネルで、[Portal for ArcGIS] サービスを右クリックして [プロパティ] を選択します。
- [ログオン] タブをクリックし、ログオンのオプションで [アカウント] を選択します。
- ファイル サーバーでポータル コンテンツ ディレクトリを設定するときに指定したアカウントの名前と認証情報を指定します。[参照] をクリックして、[ユーザーの選択] ダイアログ ボックスでアカウントを指定することもできます。アカウント名とパスワードを指定したら、[適用] をクリックします。
- [全般] タブをクリックして、[開始] をクリックします。これで、Portal for ArcGIS サービスが開始され、指定したアカウントで実行されるようになりました。
- [OK] をクリックします。
- ポータル Web サイトを開き、初期管理者アカウントを作成します。1 つ目のコンピューターでアカウントを作成したときと同じユーザー情報を指定します。Web サイトに対応する URL の形式は、https://p2.domain.com:7443/arcgis/home です。初期管理者アカウントはオペレーティング システム アカウントではないため、Portal for ArcGIS アカウントとの関連性がありません。
- アカウントを作成するときに、ポータルが再起動されることを示すメッセージが表示されます。[OK] をクリックします。
- (上記のステップ 7 で説明したように) 2 つ目のポータル コンピューターで高可用性ユーティリティを実行します。
- 2 つ目のポータル コンピューターで、ArcGIS Portal Directory を開き、初期管理者アカウントを使用してサイン インします。URL の形式は、https://p2.domain.com:7443/arcgis/portaladmin です。
- [System] > [Indexer] > [Reindex] の順にクリックします。
- [Mode] ドロップダウン リストをクリックして、[Full] を選択します。
- [Reindex] をクリックします。この手順で、ポータルのアップグレードが完了します。ポータルのユーザー数およびコンテンツのボリュームによって、インデックスの再構築が完了するまでにかかる時間は異なります。インデックスの再構築プロセスを中断しないでください。インデックスの状態を監視するには、新しいブラウザー ウィンドウ (またはタブ) を開き、[System] > [Indexer] > [Index Status] の順に移動して、そのページを更新します。[store] と [index] のカウントが同じであれば、インデックスの再構築とアップグレードは完了しています。
残りの ArcGIS コンポーネントのアップグレード
配置環境にある残りの ArcGIS コンポーネントを 10.3.1 にアップグレードします。これらのコンポーネントを高可用性構成で使用するには、10.3.1 にアップグレードする必要があります。例を次に示します。
- ArcGIS Web Adaptor (アンインストールおよび再インストールしてアップグレードする必要があります)
- ArcGIS Server (10.3.1 のセットアップを実行してアップグレードします)
- ArcGIS Data Store (10.3.1 のセットアップを実行してアップグレードします)
ヒント:
「Portal for ArcGIS のアップグレード」には、配置環境を 10.3.1 にアップグレードする際のその他の注意事項が記載されています。
トラブルシューティング
よくある問題と解決策
可用性の高いポータルのセキュリティ構成を更新しましたが、ポータル コンピューターの 1 つがユーザーまたはグループ ストアに接続できません。どうすればよいですか?
ポータルのセキュリティを構成しているとき、構成の更新を正しく適用するには、各ポータル コンピューターを再起動する必要があります。この問題を回避するには、各ポータル コンピューターを再起動します。詳細な手順については、「ポータルの停止と起動」をご参照ください。
エラー メッセージ
次の表に、コマンド ライン ユーティリティを使用して高可用性構成を設定する際に発生する可能性がある一般的なエラーを示します。ほとんどのメッセージはわかりやすい内容ですが、一部のエラー メッセージについては、トラブルシューティングの参考になるように説明を追加しています。
コンピューター名、ディレクトリ、URL などのメッセージ内の変数は、山括弧で囲んで (<変数> のように) 示しています。
メッセージ テキスト | 説明 |
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コンピューター <コンピューター> は、すでにピア コンピューターです。別のピア コンピューターを指定してください。 | 高可用性構成の作成または参加のために指定したコンピューターは、すでに構成の一部として使用されています。正しいコンピューターを指定していることを確認して、もう一度やり直してください。 |
高可用性アーキテクチャはすでに作成されています。高可用性構成の現在のステータスを取得するには、portalha -s を実行してください。 | 高可用性アーキテクチャが、指定したコンピューターにすでに作成されています。正しいコンピューターを指定していることを確認して、もう一度やり直してください。 |
共有コンテンツ ディレクトリは空にできません。1 つ目のポータル コンピューターにあるコンテンツのコピーを含んでいる必要があります。 | 1 つ目のコンピューターに Portal for ArcGIS をインストールして構成した後、ローカルのコンテンツ ディレクトリにあるすべてのコンテンツを、ファイル サーバー上の指定したディレクトリにコピーする必要があります。たとえば、C:\arcgisportal\content のコンテンツを \\share\portal\content にコピーする必要があります。 共有コンテンツ ディレクトリに、1 つ目のポータル コンピューターからコンテンツがコピーされていることを確認してください。 |
共有コンテンツ ディレクトリ <ディレクトリ> にアクセスできません。ファイル パスが正しいかどうかと、Portal for ArcGIS アカウントにディレクトリに対するフル コントロール レベルのファイル権限が付与されているかどうかを確認してください。 | 可用性の高い構成では、ポータルのコンテンツ ディレクトリを両方のコンピューターで共有します。コンテンツ ディレクトリは、両方のコンピューターと、ポータルの実行に使用するアカウント (Portal for ArcGIS アカウント) からアクセスできるように設定する必要があります。このアカウントには、ローカル アカウントまたはドメイン アカウントのどちらかを使用できます。ローカル アカウントを使用する場合は、そのアカウントが両方のポータル コンピューターに存在している必要があります。アカウントには、ディレクトリに対するフル コントロール レベルのファイル権限が必要です。 |
Portal for ArcGIS アカウントに、共有コンテンツ ディレクトリ <ディレクトリ> に対するフル コントロール レベルのファイル権限がありません。アカウントに、ディレクトリに対するフル コントロール レベルの権限を付与してください。 | |
共有コンテンツ ディレクトリ <ディレクトリ> 以下に、アイテム フォルダーが見つかりません。ディレクトリに、1 つ目のポータル コンピューターからアイテム フォルダーがコピーされていることを確認してください。 | 1 つ目のコンピューターに Portal for ArcGIS をインストールして構成した後、ローカルのコンテンツ ディレクトリにあるすべてのコンテンツを、ファイル サーバー上の指定したディレクトリにコピーする必要があります。たとえば、C:\arcgisportal\content のコンテンツを \\share\portal\content にコピーする必要があります。 共有コンテンツ ディレクトリに、1 つ目のポータル コンピューターからアイテム フォルダーがコピーされていることを確認してください。 |
ポータルのパブリック URL <URL> は無効です。指定した URL が正しいことを確認してください。 | パブリック URL は、クライアントが組織にアクセスするときに使用する URL です。高可用性ポータルを構成した方法に応じて、NLB、ArcGIS Web Adaptor、または組織へのゲートウェイとして機能する別のコンピューターのいずれかを指定します。たとえば、ArcGIS Web Adaptor を NLB の前にインストールしている場合は、ArcGIS Web Adaptor をホストしているコンピューターの URL (https://webadaptor.domain.com/arcgis) がポータルのパブリック URL になります。 |
ポータルのパブリック URL <URL> に到達できません。ポータルのパブリック URL がオンラインで、アクセス可能であることを確認してください。 | |
ポータルのプライベート URL <URL> が無効です。指定した URL が正しいことを確認してください。 | プライベート URL は、組織にローカルでアクセスするときに使用する URL です。通常これは、ポータル コンピューターの前にインストールされた NLB です (https://nlb.domain.com/arcgis)。2 つ目の NLB を構成して、可用性の高いポータルと ArcGIS Server 間の内部通信を処理している場合は、内部 NLB の URL を指定します (https://internalnlb.domain.com/arcgis)。 |
ポータルのプライベート URL <URL> に到達できません。ポータルのプライベート URL がオンラインで、アクセス可能であることを確認してください。 | |
コンピューター <コンピューター> は、高可用性構成のリストにありません。正しいコンピューターを指定していることを確認してください。 | |
プライマリ データベースをホストしているコンピューター <コンピューター> に到達できません。コンピューター <コンピューター> が稼働していて、アクセス可能であることを確認してください。 | |
コンピューター <コンピューター> は、高可用性アーキテクチャに追加されていません。 | |
コンピューター <コンピューター> には、すでに高可用性アーキテクチャが構成されています。高可用性構成の現在のステータスを取得するには、portalha -s を実行してください。 | 高可用性アーキテクチャが、指定したコンピューターにすでに作成されています。正しいコンピューターを指定していることを確認して、もう一度やり直してください。 |
コンピューター <コンピューター> 上のデータベース管理者の認証情報が無効です。このコンピューターに指定した認証情報が、1 つ目のポータル コンピューターと一致することを確認してください。 | |
ピア コンピューター <コンピューター> に指定した構文が無効です。各ピア コンピューターをカンマで区切って指定する必要があります。 | 指定したピア コンピューターのリストに構文エラーがあります。リストの各ピア コンピューターが、カンマで区切られていることを確認してください。 |
ピア コンピューターが指定されていません。 | |
指定したコマンドを認識できません。ヘルプを確認するには、portalha -h を実行します。 | |
Portal for ArcGIS インストール ディレクトリが空です。Portal for ArcGIS がコンピューターに正しくインストールされていることを確認してください。 | 1 つ目のコンピューターに Portal for ArcGIS をインストールして構成すると、Portal for ArcGIS のインストール ディレクトリになるローカル フォルダーが作成されます。たとえば、C:\Program Files\ArcGIS\Portal。 インストール中に、このディレクトリにファイルとサブフォルダーが作成されます。インストールが完了していない場合、またはエラーが発生した場合は、ディレクトリが空になる可能性があります。Portal for ArcGIS がコンピューターに正しくインストールされていることを確認してください。 |
Portal for ArcGIS インストール ディレクトリ <ディレクトリ> にアクセスできません。Portal for ArcGIS アカウントにディレクトリへのアクセス権限があることを確認してください。 | 1 つ目のコンピューターに Portal for ArcGIS をインストールして構成する場合は、Portal for ArcGIS アカウントに Portal for ArcGIS インストール ディレクトリに対するフル コントロール レベルの権限を付与する必要があります。例: C:\Program Files\ArcGIS\Portal |
Portal for ArcGIS アカウントに、ポータルのインストール ディレクトリ <ディレクトリ> に対するフル コントロール レベルのファイル権限がありません。アカウントに、ディレクトリに対するフル コントロール レベルの権限を付与してください。 | |
arcgisportal ディレクトリが空です。Portal for ArcGIS がコンピューターに正しくインストールされていることを確認してください。 | 1 つ目のコンピューターに Portal for ArcGIS をインストールして構成すると、arcgisportal というローカル フォルダーが作成されます。たとえば、C:\arcgisportal\content。 インストール中に、このディレクトリにファイルとサブフォルダーが作成されます。インストールが完了していない場合、またはエラーが発生した場合は、ディレクトリが空になる可能性があります。Portal for ArcGIS がコンピューターに正しくインストールされていることを確認してください。 |
arcgisportal ディレクトリ <ディレクトリ> にアクセスできません。Portal for ArcGIS アカウントにディレクトリへのアクセス権限があることを確認してください。 | 1 つ目のコンピューターに Portal for ArcGIS をインストールして構成する場合は、Portal for ArcGIS アカウントに arcgisportal ディレクトリ (例: C:\arcgisportal\content) に対するフル コントロール レベルの権限を付与する必要があります。 |
Portal for ArcGIS アカウントに、arcgisportal ディレクトリ <ディレクトリ> に対するフル コントロール レベルの権限がありません。アカウントに、ディレクトリに対するフル コントロール レベルの権限を付与してください。 | |
コンピューター <コンピューター> には、高可用性アーキテクチャが構成されていません。 | 削除対象または高可用性構成のステータスの確認対象として指定したコンピューターは、構成の一部ではありません。正しいコンピューターを指定していることを確認して、もう一度やり直してください。 |
高可用性アーキテクチャが作成されていません。削除する前に、高可用性アーキテクチャを作成する必要があります。 | |
コンピューター <コンピューター> で Portal for ArcGIS が正しく実行されていません。Portal for ArcGIS を再起動した後、再試行してください。 | |
ファイル <ファイル> に必要なプロパティ <プロパティ> が見つかりません。 | 高可用性プロパティ ファイルが破損しているか、ファイルにアクセスできません。portalha -s コマンドを実行して、構成のステータスを確認してください。 |
ファイル <ファイル> が見つかりません。 | 高可用性プロパティ ファイルにアクセスできないか、ファイルが削除されています。portalha -s コマンドを実行して、構成のステータスを確認してください。 |