Web GIS のバックアップを作成し、障害または破損時に 最新のバックアップから復元できます。この操作により、バックアップ作成時のポータル アイテム、サービス、データを復旧することができます。
ユーザーがある程度のダウンタイムやデータ損失に対応でき、組織において可用性の高い配置にインフラストラクチャやリソースを投じることができない場合は、バックアップを復元して配置を復旧することをお勧めします。
他の障害復旧戦略を取り入れている場合でも、バックアップを作成しておくことができます。主要な戦略に問題が起きても、配置を復旧する方法を確保しておくことができます。たとえば、複製された配置を保持しており、プライマリ配置と複製された配置に同時に障害が発生しても (両方が同じ建物内のサーバーで実行されており、建物が停電したり、電気サージが生じて両方のサーバーのデータが消去されたりした場合など)、バックアップから復旧することが可能です。
バックアップされる情報
webgisdr ユーティリティを使用し、Web GIS の次のコンポーネントのバックアップ ファイルをエクスポートします。
- ポータルのアイテムと設定
- GIS サービスと設定
- ArcGIS Data Store を使用する場合は、管理されたデータベース (リレーショナル データ ストア) とホスト シーン レイヤー キャッシュ データベース (タイル キャッシュ データ ストア)
Web GIS のバックアップを作成する頻度
バックアップの作成頻度が多ければ多いほど、プライマリ配置に障害が発生した場合でも、失われるデータは少なくなります。ただし、継続的なバックアップ作成は現実的ではありません (不可能であることも珍しくありません)。Web GIS のバックアップの作成頻度を決定する場合は、以下の点を考慮してください。
- バックアップの作成には時間がかかります。コンテンツの量やサイズが大きくなればなるほど、バックアップ作成の時間も長くなります。
- バックアップ作成はネットワークに高い負荷をかける処理なので、ネットワークのパフォーマンスにも影響を及ぼすことがあります。
- バックアップ ファイルは圧縮されていますが、多くの保存容量が必要です。Web GIS バックアップを保存するには、安全なバックアップ場所に十分な容量を確保しておく必要があります。