Web GIS に障害が発生した場合は、webgisdr ユーティリティと、過去にエクスポートしたバックアップ ファイルを使用して配置を復元できます。なお、最後にエクスポートされた後に作成されたアイテムやサービスは失われるので注意が必要です。また、マップ サービスのキャッシュは、webgisdr ユーティリティを使用して作成されたバックアップには含まれないので注意してください。これらのキャッシュ フォルダーは、手動でコピーする必要があります。
設定を変更する必要がない場合は、Web GIS エクスポート向けに作成したプロパティ ファイルを参照できます。ただし、バックアップ ファイルの場所を変更したり、特定のバックアップ ファイルを指定したり、別のポータル管理者認証情報を指定したりする必要がある場合は、新しいプロパティ ファイルを作成します。
バックアップ ファイルの作成元コンピューター (または同じ完全修飾名を持つコンピューター) と同じコンピューターに Web GIS 配置を復元するには、以下の手順に従います。
- バックアップ ファイルを別の場所に移動した場合や、最新のバックアップ ファイルよりも前のファイルを復元する場合は、プロパティ ファイルの SHARED_LOCATION の値を更新する必要があります。
レガシー:
Portal for ArcGIS 10.4 では、このプロパティは SHARED_FOLDER という名前でした。
バックアップ ファイルの作成で使用されたのと同じプロパティ ファイルを編集できますが、この場合は、次のバックアップを作成する前に、必ずこのファイルの SHARED_LOCATION 値をバックアップの保存場所に変更しなければなりません。このような手間を省くには、インポート操作専用にプロパティ ファイルのコピーを作成しておきます。この例においては、ファイルのコピーが toimport.properties という名前で作成および変更されます。
デフォルトでは、最近作成されたほとんどのバックアップ ファイルは復元されます。以前のファイルを復元するには、SHARED_LOCATION パスに同じファイル名を指定します。たとえば、Sep-08-2015_17-10-44.webgissite からバックアップ ファイル C:\temp を復元する場合は、SHARED_LOCATION = C:\temp\Sep-08-2015_17-10-44.webgissite に指定します。
ArcGIS for Server、Portal for ArcGIS、ArcGIS Data Store を実行するドメイン アカウントに、バックアップ ファイルの保存先フォルダーの読み取りアクセス権があることを確認します。
- Portal for ArcGIS コンピューター上でコマンド ウィンドウを開き、webgisdr ユーティリティがある場所にディレクトリを変更し、インポート オプションを指定した webgisdr ユーティリティを実行します。
webgisdr ユーティリティのデフォルトの場所は、C:\Program Files\Portal\tools\webgisdr です。
webgisdr の構文は、次のとおりです。
webgisdr --{export | import} --file <location and name of properties file>
この例では、プロパティ ファイル (toimport.properties) は、ユーザーが作成したフォルダー C:\propfiles に保存されました。
webgisdr --import --file C:\propfiles\toimport.properties
なお、プロパティ ファイルは、最初に保存したのと同じフォルダーになくてもかまいません。プロパティ ファイルを移動した場合は、--file パラメーターを使用して新しいフォルダーの場所を指定します。
- Web GIS にマップ サービスまたはホスト タイル レイヤーのキャッシュが含まれている場合、作成したバックアップ コピーを手動で移動し、元の arcgiscache ディレクトリにファイルを配置します。