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ホスト フィーチャ レイヤーの公開

次のいずれかからフィーチャ レイヤーを公開して、ポータルでホストすることができます。

また、組織サイトのメンバーがフィーチャを追加できる新規のフィーチャ レイヤーを公開することもできます。

フィーチャ レイヤーは、ベクター データを表示、検索、編集するために組織サイト内の他のメンバーに公開する必要がある場合に便利です。Portal for ArcGIS 上でフィーチャ レイヤーをホストすることで、マップ、アプリ、およびデスクトップ マップ ビューアーを使用して、共同作業者とデータを簡単に共有できるようになります。

フィーチャ レイヤーは、ベースマップなどの参照レイヤーの上に表示される操作レイヤーに最も適しています。たとえば、フィーチャ レイヤーに近隣の道路標識を含めることができます。各フィーチャ (道路標識) には、標識名、設置日、および地域の道路管理部門に問題を報告するための Web サイトの URL を含めることができます。

新規ホスト フィーチャ レイヤーを作成したり、ファイルまたはマップから公開したりするには、コンテンツを作成しホスト フィーチャ レイヤーを公開する権限が必要です。

CSV ファイルの公開

ポータル Web サイトにログインし、コンピューターに保存している CSV ファイルからフィーチャやテーブルを公開できます。このフィーチャ レイヤーは、ポータルのホスティング サーバーでサービスとして公開されます。これらのサービスは、ホスト フィーチャ レイヤーと呼ばれます。

次の手順は、CSV ファイルを使用して、フィーチャをポータル Web サイトから公開する方法の概要です。フィーチャは、WGS 1984 Web メルカトル (球体補正) の座標系で公開されます。 2 GB を超えるアップロードはサポートされていないため、エラーになります。

注意:

読み込みと公開の処理速度を上げるために、Portal for ArcGIS では、CSV ファイルから最初の 10 行の値を読み取って、ホスト フィーチャ レイヤーの各フィールドで使用するデータ タイプと最大長を決定します。Portal for ArcGIS では、テキスト フィールドが 256 文字に設定されています。 それ以降の行でフィールドのデータ タイプと最大長の値が最初の 10 行の値と一致しない場合、その行はホスト フィーチャ レイヤーから除外されます。

次の例では、公開された CSV ファイルの最初の 10 行に、下記の表に示されたプロパティが設定されているため、ホスト フィーチャ レイヤー内の各フィールドのデータ タイプと最大長が同じプロパティで作成されます。

フィールド名データ タイプ最大長

address_num

整数

3

番地

テキスト

256

都市

テキスト

256

状態

テキスト

256

コメント

テキスト

256

217 行目の [address_num] フィールドに値「1009 Apt B」が入力されている場合、この値は [address_num] フィールドで設定されたデータ タイプと一致しないため、ホスト フィーチャ レイヤーから除外されます。同様に、460 行目の [コメント] フィールドに 256 文字を超える文字数が入力されている場合、この値は [コメント] フィールドで設定された最大長を上回っているため、ホスト フィーチャ レイヤーから除外されます。

公開する前に CSV ファイルを確認し、フィールド長が最も長いレコードをファイルの先頭に移してから公開する必要があります。同様に、ファイル内の同じフィールドにテキスト データ タイプの値と整数データ タイプの値が両方とも含まれている場合は、1 つ以上のテキスト フィールドをファイルの先頭に移してから公開する必要があります。これにより、Portal for ArcGIS でホスト フィーチャ レイヤー内にテキスト フィールドが作成されます。 テキスト フィールドに数値を挿入できるため、データ タイプが一致していなくても、CSV ファイル内のどのレコードもホスト フィーチャ レイヤーから除外されません。

  1. サイン インしていることと、コンテンツを作成したりホスト フィーチャ レイヤーを公開する権限を持っていることを確認します。公開するファイルが大きい場合、サイン イン時に [サイン インを保持する] をオンにしてください。これは、フィーチャ レイヤーが作成される前に Web サイトがタイムアウトになるのを防ぐのに役立ちます。
  2. [マイ コンテンツ] から [アイテムの追加] をクリックし、[コンピューター上] をクリックします。
  3. [ファイルの選択] をクリックし、コンピューター上のファイルを参照します。
  4. ファイルを選択して、[開く] をクリックします。
  5. CSV ファイルには、住所情報または 10 進度の緯度/経度情報が必要です。CSV ファイルは、形式を整えてから、*.csv として保存する必要があります。これら以外のテキストベースのファイル タイプは公開できません。

  6. [このファイルをホスト レイヤーとして公開] の横にあるチェックボックスをオンにします。

    このチェックボックスをオフのままにした場合、データ ファイルは [マイ コンテンツ] に追加されますが、ホスト フィーチャ レイヤーは公開されません。このフィーチャ レイヤーは、必要に応じて後で公開できます。詳細については、「アイテムの追加」をご参照ください。

  7. タイトルを入力します。
  8. タグの項目をカンマで区切って入力します。

    タグは、アイテムを説明し、ユーザーによるアイテムの検索を容易にする単語または短いフレーズです。「Federal land」は 1 つのタグと見なされますが、「Federal,land」は 2 つのタグと見なされます。

  9. 緯度/経度または住所を使用してフィーチャを特定するように選択するか、非空間テーブルを作成するように選択します。
  10. 住所を検索することを選択した場合、[国] ドロップダウン リストから、住所のジオコーディングに使用される国を選択します。ファイルに複数の国の住所や、リストにない国の住所が含まれている場合は、[世界] を選択します。
    注意:

    住所を含む CSV ファイルを公開するには、バッチ ジオコーディングを実行できるジオコード ユーティリティ サービスを使用するように、ポータルを構成する必要があります。ファイルの追加時に公開するためのオプションが使用できない場合は、ポータル管理者に連絡してください。

  11. フィールド タイプと場所フィールドを確認します。これらの値は必要に応じて変更することができます。
    1. 別のタイプを選択するには、[フィールド タイプ] セルをクリックします。
    2. 別のフィールドを選択するには、[場所フィールド] セルをクリックします。
  12. [アイテムの追加] をクリックします。

ファイルがホスト フィーチャ レイヤーとして公開されます。ファイルのアップロードには、多少時間がかかることがあります。新しいフィーチャ レイヤーをテストする 1 つの方法は、それをマップ ビューアーで表示することです。

データ ファイルとフィーチャ レイヤーは別々に [マイ コンテンツ] に追加されます。 アイテムの詳細を編集したり、アイテムを共有したりできます。 これらのアイテムは独立しているため、たとえば、フィーチャ レイヤーのアイテム詳細でサムネイルを変更しても、ファイルのアイテム詳細でサムネイルは更新されません。

住所を含む CSV ファイルを公開した場合、マップ上に配置されていなかった、または間違って配置された記録を確認して修正するよう求められます。マップ ビューアーですぐに住所を確認するか、または後で住所を確認することができます。詳細は、「住所の確認」をご参照ください。

デフォルトでは、ホスト フィーチャ レイヤーにアクセスできるのは公開者だけです。ホスト フィーチャ レイヤーとファイルは、組織内のすべてのユーザーや特定グループのメンバーと共有することができます。

デフォルトでは、フィーチャ レイヤーを描画や検索する際に、一度に返されるレコードは 2,000 のみです。返されるレコード数を変更するには、ArcGIS Server Manager のサービスのパラメーターの [サーバーから返される最大レコード数] を編集します。

シェープファイルまたは GeoJSON ファイルの公開

シェープファイル (.zip ファイルに圧縮済み) または GeoJSON ファイル (.geojson または .json) のフィーチャ レイヤーを Web 対応にするには、これらのファイルをポータルに追加してホスト フィーチャ レイヤーを公開します。このフィーチャ レイヤーは、ポータルのホスティング サーバーでサービスとして公開されます。これらのサービスは、ホスト フィーチャ レイヤーと呼ばれます。

次の手順は、シェープファイルまたは GeoJSON ファイルを使用して、フィーチャをポータル Web サイトから公開する方法の概要を説明しています。フィーチャは、WGS 1984 Web メルカトル (球体補正) の座標系で公開されます。 2 GB を超えるアップロードはサポートされていないため、エラーになります。

注意:

シェープファイル上に定義されたメタデータは、ポータル内のシェープファイル アイテムや公開されたホスト フィーチャ レイヤーに自動的に追加されませんが、アイテム詳細からアクセスできる Web エディター内のソース シェープファイルからメタデータ XML を開くことができます。

  1. サイン インしていることと、コンテンツを作成したりホスト フィーチャ レイヤーを公開する権限を持っていることを確認します。公開するファイルが大きい場合、サイン イン時に [サイン インを保持する] をオンにしてください。これは、フィーチャ レイヤーが作成される前に Web サイトがタイムアウトになるのを防ぐのに役立ちます。
  2. [マイ コンテンツ] から [アイテムの追加] をクリックし、[コンピューター上] をクリックします。
  3. [ファイルの選択] をクリックし、コンピューター上のファイルを参照します。
  4. ファイルを選択して、[開く] をクリックします。
  5. シェープファイルは、*.zip、*.shp、*.shx、および *.dbf ファイルを含む *.prj ファイルとして圧縮されている必要があります。

    *.zip ファイル内に複数のシェープファイルが存在する場合、それらはすべて単一のフィーチャ レイヤーに含まれます。

  6. [このファイルをホスト レイヤーとして公開] の横にあるチェックボックスをオンにします。

    このチェックボックスをオフのままにした場合、データ ファイルは [マイ コンテンツ] に追加されますが、ホスト フィーチャ レイヤーは公開されません。このフィーチャは、必要に応じて後で公開できます。詳細については、「アイテムの追加」をご参照ください。

  7. タイトルを入力します。
  8. タグの項目をカンマで区切って入力します。

    タグは、アイテムを説明し、ユーザーによるアイテムの検索を容易にする単語または短いフレーズです。「Federal land」は 1 つのタグと見なされますが、「Federal,land」は 2 つのタグと見なされます。

  9. [アイテムの追加] をクリックします。

ファイルがホスト フィーチャ レイヤーとして公開されます。ファイルのアップロードには、多少時間がかかることがあります。新しいホスト フィーチャ レイヤーをテストする 1 つの方法は、それをマップ ビューアーで表示することです。

データ ファイルとフィーチャ レイヤーは別々に [マイ コンテンツ] に追加されます。 アイテムの詳細を編集したり、アイテムを共有したりできます。 これらのアイテムは独立しているため、たとえば、フィーチャ レイヤーのアイテム詳細でサムネイルを変更しても、ファイルのアイテム詳細でサムネイルは更新されません。

デフォルトでは、ホスト フィーチャ レイヤーにアクセスできるのは公開者だけです。ホスト フィーチャ レイヤーとファイルは、組織内のすべてのユーザーや特定グループのメンバーと共有することができます。

デフォルトでは、フィーチャ レイヤーを描画や検索する際に、一度に返されるレコードは 2,000 のみです。返されるレコード数を変更するには、ArcGIS Server Manager のサービスのパラメーターの [サーバーから返される最大レコード数] を編集します。

フィーチャ コレクションの公開

データを複数のユーザーで編集する必要がある場合は、フィーチャ コレクションをホスト フィーチャ レイヤーとして公開し、そのレイヤーを共有して編集を有効化した後、マップ内でフィーチャ レイヤーを使用することができます。

注意:

フィーチャ コレクションで個々のポイントのシンボルを変更しても、そのシンボルの変更は、フィーチャ コレクションをホスト フィーチャ レイヤーとして公開するときに維持されません。

  1. ホスト フィーチャ レイヤーとして公開するフィーチャ コレクションのアイテム詳細を開きます。
  2. [公開] をクリックします。
  3. ホスト フィーチャ レイヤーのデフォルトのタイトルを使用するか、新しいタイトルを入力することができます。
  4. タグの項目をカンマで区切って入力します。

    タグは、アイテムを説明し、ユーザーによるアイテムの検索を容易にする単語または短いフレーズです。「public buildings」は 1 つのタグと見なされますが、「public,buildings」は 2 つのタグと見なされます。

  5. [公開] をクリックして、ホスト フィーチャ レイヤーを作成します。

ホスト フィーチャ レイヤーが作成され、コンテンツに追加されます。

これで、ホスト レイヤーを共有し、編集を有効化して、マップにフィーチャ レイヤーを追加することができます。

ArcMap からの公開

ArcMap からフィーチャ レイヤーを公開して、ポータル上でホストできます。 ホスト フィーチャ レイヤーは、マップ ドキュメントに含まれるすべてのベクター データセットを公開します。

先に進む前に、ArcGIS for Desktopポータルに接続されていることを確認します。

デフォルトでは、ホスト フィーチャ レイヤーに対する編集は無効になっています。最初に公開するとき、または既存のフィーチャ レイヤーを上書きするときに、ArcMap で編集を有効にすることができます。あるいは、ポータル Web サイトでフィーチャ レイヤーのプロパティを編集して、編集可能にすることもできます。

マップ ドキュメントに含まれるメタデータは、ユーザーがポータルに公開したホスト フィーチャ レイヤーに取り込まれます。

注意:

ホスト フィーチャ レイヤーを ArcMap から再公開して上書きする場合は、既存のフィーチャ レイヤーのアイテムがポータルから削除され、同じ名前を使って新しいアイテムが作成されます。ただし、その新しいアイテムはルート フォルダーに作成され、新規 ID が割り当てられます。共有方法は、再構成する必要があります。また、必要に応じて、再公開前に配置されていたフォルダーにそのアイテムを再び移動します。さらに、そのアイテムについて以前に保存していたポップアップやシンボルも再構成する必要があります。

ArcMap でのマップ作成時に使用されていた複雑なカートグラフィック シンボルの中には、Web ブラウザーで表示できないものがあることに注意してください。ほとんどのシンボル タイプは利用できますが、公開時にシンボルがダウングレードされる場合があります。ArcGIS for Server ヘルプの「フィーチャ サービスの作成」で、サポートされるシンボルの種類の詳細について確認し、必要に応じて公開前にマップ シンボルに変更を加えてください。

  1. ArcMap を起動し、公開するマップを開きます。
  2. [ファイル] > [サイン イン] の順にクリックします。
  3. ポータルのユーザー名とパスワードを入力し、[サイン イン] をクリックします。
  4. [ファイル] > [共有] > [サービス] の順にクリックします。
  5. [サービスを公開] を選択し、[次へ] をクリックします。
  6. 接続タイプのドロップダウン リストで、[マイ ホスト サービス] を選択します。フィーチャ レイヤーの名前を入力して、[続行] をクリックします。
  7. [サービス エディター] の左側のウィンドウで、[ケーパビリティ] をクリックして、[フィーチャ アクセス] をオンにして、マップをフィーチャ レイヤーとして公開します。また、必要に応じて [タイル マッピング] をオンにすることもできます。ただし、通常、タイル レイヤーを公開する場合は、異なるレイヤー セットとマップ ドキュメントを使用します。

    [サービス エディター] の左側のウィンドウにあるサブアイテム [フィーチャ アクセス] をクリックすると、ホスト フィーチャ レイヤーに対してクライアントに許可する操作について、詳細なプロパティを設定できます。ホスト フィーチャ レイヤーに対してエンド ユーザーに許可する編集の種類を調整する方法については、「フィーチャ サービスのエディター権限」をご参照ください。

  8. ホスト フィーチャ レイヤーに対して必要なその他のプロパティを設定します。対象フィーチャ レイヤーの使用を許可するユーザーを選択し、それをサーバーでどのように公開するかを詳細に設定できます。

    ホスト フィーチャ レイヤーを配置するための最適な構成方法については、「サービスのチューニングと構成」をご参照ください。そこで参照されるプロパティの中には、ArcGIS for Server にのみ適用され、ポータルでホストされるフィーチャ レイヤーを操作する場合には使用しないものがあります

    ヒント:

    このセッション中に [サービス エディター] を閉じると、作業をドラフト サービスとして保存するかどうかを確認するメッセージが表示されます。ドラフト サービスを保存しておくと、後でサービス構成作業を再開することができます。デフォルトでは、ドラフト サービスは、[マイ ホスト サービス] への接続の [ドラフト] フォルダーに保存されます。詳細については、「ドラフト サービスについて」をご参照ください。

  9. ホスト フィーチャ レイヤー専用に設定する必要のあるプロパティもいくつかあります。これらについて、以下の手順で詳しく説明します。
  10. [サービス エディター] の左側のウィンドウで [アイテム説明] をクリックし、レイヤーのサマリーとタグを入力します。この情報は、公開する前に入力する必要があります。詳細については、「マップ サービス プロパティの設定」をご参照ください。
  11. [サービス エディター] の左側のウィンドウで、[共有] をクリックして、フィーチャ レイヤーを共有するユーザーを選択します。デフォルトでは、ホスト フィーチャ レイヤーは、[マイ コンテンツ] のみで共有されており、そのユーザーだけがアクセス可能になっています。ホスト フィーチャ レイヤーは [マイ コンテンツ] からいつでも表示できますが、すべてのユーザーや組織サイトのメンバー、または特定グループのメンバーと共有することもできます。
  12. [サービス エディター] で、統計情報の更新 [分析] をクリックします。

    マップを公開できるかどうかが検証されます。公開するには、[準備] ウィンドウで [エラー] エラー を修正する必要があります。さらに必要であれば、警告メッセージと情報メッセージに従って問題を修正し、ホスト フィーチャ レイヤーのパフォーマンスと外観を改善します。これらの問題の解決の詳細については、「GIS リソースの解析」をご参照ください。

  13. 必要に応じて、[サービス エディター]プレビュー [プレビュー] をクリックします。Web 上でフィーチャ レイヤーがどのように表示されるかを確認することができます。
  14. エラーを修正し、必要に応じて警告とメッセージを修正したら、公開 [公開] をクリックします。
    注意:

    データがこの時点でサーバーにコピーされます。公開に要する時間は、データのサイズ、ネットワークの速度と帯域幅によって変わります。

フィーチャ レイヤーを公開し、ポータルでホストしたら、[カタログ] ウィンドウの [マイ ホスト サービス] ノードを展開すると、そのフィーチャ レイヤーが表示されます。

デフォルトでは、ArcMap ドキュメントから公開されたフィーチャ レイヤーは、1,000 レコードだけを返します。この制限は、新しいフィーチャ レイヤーを公開するときや既存のホスト フィーチャ レイヤーを上書きするときに、公開者ダイアログ ボックスで構成可能です。また、既存のホスト フィーチャ レイヤーにおけるこの制限は、ArcGIS Server Manager のサービス プロパティから更新することもできます。[サーバーから返される最大レコード数] プロパティを目的の値に設定します。

ArcGIS Pro からの公開

ホスト フィーチャ レイヤーは、ArcGIS Pro からポータルで公開することもできます。この方法で公開する場合、ソースのフィーチャ データは、ポータルのホスティング サーバーに登録済みの管理されたデータベースまたはリレーショナル データ ストアにコピーされます。

デフォルトでは、ホスト フィーチャ レイヤーでの編集は無効です。ただし、フィーチャ レイヤーを最初に公開するとき、または既存のフィーチャ レイヤーを上書きするときに、ArcGIS Pro から編集を有効にすることができます。あるいは、ポータル Web サイトでフィーチャ レイヤーのプロパティを編集して、編集可能にすることもできます。

注意:

ホスト フィーチャ レイヤーを上書きする場合は、既存のフィーチャ レイヤーのアイテムがポータルから削除され、同じ名前を使って新しいアイテムが作成されます。ただし、その新しいアイテムはルート フォルダーに作成され、新規 ID が割り当てられます。共有方法は、再構成する必要があります。また、必要に応じて、再公開前に配置されていたフォルダーにそのアイテムを再び移動します。さらに、そのアイテムについて以前に保存していたポップアップやシンボルも再構成する必要があります。

マップ作成時に使用されていた複雑なカートグラフィック シンボルの中には、Web ブラウザーで表示できないものがあることにも注意してください。ほとんどのシンボル タイプは利用できますが、公開時にシンボルがダウングレードされる場合があります。ArcGIS for Server ヘルプの「フィーチャ サービスの作成」で、サポートされるシンボルの種類の詳細について確認し、必要に応じて公開前にマップ シンボルに変更を加えてください。

  1. ArcGIS Pro を起動し、公開するデータが存在するマップまたはシーンを含むプロジェクトを開きます。
  2. ポータル接続がプロジェクトでアクティブな状態であることと、コンテンツを作成してホスト フィーチャ レイヤーを公開する権限を持つアカウントを使用してポータルにサイン インしていることを確認します。
  3. フィーチャ レイヤーを公開するには、次のいずれかを実行します。
    • [コンテンツ] ウィンドウでレイヤーを選択します。選択したレイヤーを右クリックして、[Web レイヤーとして共有] をクリックします。
    • マップ内のすべてのレイヤーを公開するには、[共有] タブの [共有] グループで [Web レイヤー] をクリックし、[Web レイヤーの公開] をクリックします。

    ヒント:

    [Web レイヤーとして共有] メニュー オプションがアクティブでない場合、次のいずれかの原因が考えられます。

    • サイン インに使用したアカウントに、ホスト フィーチャ レイヤーを公開する権限がない。
    • Web レイヤーをホストするのに必要なホスティング サーバーでポータルが構成されていない。
    • サポートされていないマルチパッチ レイヤーを公開しようとしている。

  4. フィーチャ レイヤーの名前を入力します。レイヤーは、デフォルトでは [マイ コンテンツ] に保存されます。[マイ コンテンツ] 内のフォルダーに保存するには、フォルダー名を入力するか、既存のフォルダーに移動します。
  5. [すべてのデータをコピー] を選択します。
  6. [レイヤー タイプ][フィーチャ] をオンにします。

    これにより、自動的に他の [レイヤー タイプ] オプションがオフに設定されます。データをコピーするときは一度に 1 つのレイヤー タイプしかオンにすることはできません。

  7. フィーチャ レイヤーのサマリーおよびタグを入力します。
  8. フィーチャ レイヤーの共有方法を指定します。公開するすべてのレイヤーが、組織のパーソナル ワークスペース ([マイ コンテンツ]) に自動的に共有されます。次のいずれかに共有するまで、他のユーザーはコンテンツにアクセスできません。
    • Portal for ArcGIS - このオプションを選択すると、レイヤーを組織内のすべての認証済みユーザーと共有できます。
    • すべてのユーザー - このオプションを選択すると、ポータルにアクセスできるすべてのユーザーがレイヤーを使用できるようになります。
    • グループ - 所属するグループのメンバーとレイヤーを共有できます。
  9. デフォルトでは、公開するフィーチャ レイヤーは編集不可で、かつオフラインで取得することができず、また、そこに含まれるデータはエクスポートできません。他のユーザーがフィーチャ レイヤーに対してこれらの操作を実行できるようにするには、[構成] タブをクリックし、[Web レイヤー プロパティの構成] をクリックして、許可する操作の横にあるチェックボックスをオンにします。
    • 編集の有効化 - この操作では、ホスト フィーチャ レイヤーにアクセスできるすべてのユーザーが、フィーチャの追加、更新、または削除を実行することができます。
    • 同期の有効化 - この操作では、ユーザーは、ホスト フィーチャ レイヤーを含むマップをダウンロードし、データを編集し、それらの変更内容をホスト フィーチャ レイヤーに同期することができます。
    • データのエクスポート - ホスト フィーチャ レイヤーの所有者および組織の管理者は、いつでもホスト フィーチャ レイヤーのデータをエクスポートすることができます。この操作を有効化すると、他のユーザーは、ホスト フィーチャ レイヤーのデータを CSV またはシェープファイルにエクスポートすることができます。ポータルのホスティング サーバーで ArcGIS Data Store を使用する場合、この操作を有効化すると、他のユーザーは、ホスト フィーチャ レイヤーのデータをファイル ジオデータベース、GeoJSON ファイル、またはフィーチャ コレクションにエクスポートすることができます。
  10. [コンテンツ] タブをクリックして、フィーチャ レイヤーに対象のデータ レイヤーが含まれていることを確認します。
  11. [分析] をクリックして、エラーや問題がないか確認します。

    問題が見つかると、[メッセージ] タブに表示されます。各メッセージを右クリックすると、詳細情報を表示したり、エラーや警告に関するヘルプを確認したり、推奨される解決策を入手したりできます。公開する前に、エラーを修正する必要があります。さらに必要であれば、警告に従って問題を修正し、ホスト フィーチャ レイヤーのパフォーマンスと外観を改善します。

    ヒント:

    リボンの [共有] から [Web レイヤーの共有] ダイアログ ボックスを開いた場合、レイヤーのデータ ソースがサポートされないことを示す警告を受信します。これは、通常、公開できないベース マップ レイヤーのことを指しています。

  12. エラーを修正し、必要に応じて警告を修正したら、[公開] をクリックします。
    注意:

    データがこの時点でホスティング サーバーにコピーされます。公開に要する時間は、データのサイズ、ネットワークの速度と帯域幅によって変わります。

公開が完了したら、[Web レイヤーの管理] をクリックして、ポータル Web サイトを開くことができます。

ファイル ジオデータベースのコンテンツの公開

ポータル Web サイトにログインし、コンピューター上に保存したファイル ジオデータベース (*.zip ファイルに圧縮済み) からフィーチャ レイヤーを公開できます。このフィーチャ レイヤーは、ポータルのホスティング サーバーでサービスとして公開されます。これらのサービスは、ホスト フィーチャ レイヤーと呼ばれます。

ジオデータベースに含まれているデータセット数が少ない場合は、ファイル ジオデータベース コンテンツを公開する方法が便利です。

次のデータ タイプを、ファイル ジオデータベースからホスト フィーチャ レイヤーに公開できます。

  • フィーチャクラス (X および Y 座標。M および Z 座標は削除されます)
  • テーブル
  • アタッチメント
  • リレーションシップ クラス

その他のデータ タイプ (ラスター、ネットワーク、およびパーセル ファブリックなど) は、そのままジオデータベースに含まれますが、公開されるホスト フィーチャ レイヤーには含まれません。ドメインもジオデータベースにそのまま含まれますが、ホスト フィーチャ レイヤーからアクセスできません。

注意:

ジオデータベース内のフィーチャクラスに対して定義されたメタデータは、公開されたホスト フィーチャ レイヤーに自動的に追加されませんが、メタデータをファイル ジオデータベースから XML ファイルにエクスポートし、ホスト フィーチャ レイヤーのアイテム詳細からアクセスできる Web エディターでそのファイルを開くことができます。

次の手順に従ってファイル ジオデータベースをポータルに追加し、そのコンテンツをホスト フィーチャ レイヤーとして公開します。

  1. サイン インしていることと、コンテンツを作成してホスト フィーチャを公開する権限を持っていることを確認します。
  2. [マイ コンテンツ] から [アイテムの追加] をクリックし、[コンピューター上] をクリックします。
  3. [ファイルの選択] をクリックし、コンピューター上のファイルを参照します。

    ファイル ジオデータベースは、.zip ファイル内に格納されている必要があります。

  4. ファイルを選択して、[開く] をクリックします。
  5. [このファイルをホスト レイヤーとして公開] の横にあるチェックボックスをオンにします。

    このチェックボックスをオフのままにした場合、ファイル ジオデータベースは [マイ コンテンツ] に追加されますが、ホスト フィーチャ レイヤーは公開されません。このフィーチャは、必要に応じて後で公開できます。詳細については、「アイテムの追加」をご参照ください。

  6. タイトルを入力します。
  7. タグの項目をカンマで区切って入力します。

    タグは、アイテムを説明し、ユーザーによるアイテムの検索を容易にする単語または短いフレーズです。「Federal land」は 1 つのタグと見なされますが、「Federal,land」は 2 つのタグと見なされます。

  8. [アイテムの追加] をクリックします。

ファイル ジオデータベースでサポートされているデータは、ホスト フィーチャ レイヤーとして公開されます。ファイルのアップロードには、多少時間がかかることがあります。新しいフィーチャ レイヤーをテストする 1 つの方法は、それをマップ ビューアーで表示することです。

データ ファイルとフィーチャ レイヤーは別々に [マイ コンテンツ] に追加されます。 アイテムの詳細を編集したり、アイテムを共有したりできます。 これらのアイテムは独立しているため、たとえば、フィーチャ レイヤーのアイテム詳細でサムネイルを変更しても、ファイルのアイテム詳細でサムネイルは更新されません。

デフォルトでは、ホスト フィーチャ レイヤーにアクセスできるのは公開者だけです。ホスト フィーチャ レイヤーとファイルは、組織内のすべてのユーザーや特定グループのメンバーと共有することができます。

デフォルトでは、フィーチャ レイヤーを描画や検索する際に、一度に返されるレコードは 2,000 のみです。返されるレコード数を変更するには、ArcGIS Server Manager のサービスのパラメーターの [サーバーから返される最大レコード数] を編集します。

新規ホスト フィーチャ レイヤーの公開

ポータルのホスティング サーバーが ArcGIS Data Store を使用している場合、Web サイトで新規に空のホストフィーチャ レイヤーを編集用に作成できます。 このフィーチャ レイヤーは、既存のフィーチャ レイヤーの範囲とスキーマを利用して構成できます。たとえば、山火事の境界線を表示する既存のフィーチャ レイヤーがあるとします。山火事が新たに発生したとき、この既存のレイヤーから新規フィーチャ レイヤーを作成できます。その後、新しいレイヤーに、新たな山火事の境界と属性を設定できます。

新規ホスト フィーチャ レイヤーを作成するには、次の手順に従います。

  1. コンテンツを作成してホスト フィーチャ レイヤーを公開する権限があるアカウントでサイン インしていることを確認し、[マイ コンテンツ] を開きます。
  2. [作成] をクリックして、[フィーチャ レイヤー] を選択します。
  3. 新しいフィーチャ レイヤーに適用したいレイヤーが含まれる既存のホスト フィーチャ レイヤーを選択します。これには、複数の方法があります。
    • [テンプレートから] タブをクリックし、Esri が提供するテンプレート フィーチャ レイヤーのいずれかを選択して [次へ] をクリックします。
    • [既存のレイヤー] タブをクリックして、組織内のホスト フィーチャ レイヤーを使用します。使用する既存のホスト フィーチャ レイヤーを検索または参照して選択し、[次へ] をクリックします。
    • [URL から] タブをクリックし、既存のホスト フィーチャ レイヤーの URL を入力して [次へ] をクリックします。

    どの方法を選択した場合でも、新しいフィーチャ レイヤーに追加する各レイヤーの横にあるチェックボックスをオンにします。少なくとも 1 つのレイヤーを選択する必要があります。

    この手順では、実際には、フィーチャは新しいホスト フィーチャ レイヤーに追加またはコピーされません。ここでは、利用可能なレイヤー (と関連する属性フィールド) を定義しているだけです。

    レイヤーの選択が終了したら、[次へ] をクリックします。

  4. 新しいフィーチャ レイヤーのデフォルト範囲にする場所にテスト マップを移動させて [次へ] をクリックします。

    この手順は、最初に編集する際に、レイヤーの範囲を狭めるのに役立ちます。

  5. フィーチャ レイヤーのタイトル、タグ、サマリー、および保存場所を入力してから、[完了] をクリックします。新しいホスト フィーチャ レイヤーのアイテム詳細ページが表示されます。
  6. 注意:

    デフォルトでは、新しいホスト フィーチャ レイヤーに対する編集は有効になっています。ユーザーが直ちに編集できないようにするには、編集を無効化する必要があります。