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Portal for ArcGIS のアップグレード

Portal for ArcGIS 10.5.1 セットアップは、Portal for ArcGIS の既存のインストールを検出してアップグレードするように設計されています。

Portal for ArcGIS をアップグレードする前の注意事項

アップグレードを実行する前に、次の情報をよく確認してください。

Portal for ArcGIS 10.5.1 に直接アップグレードできますか?

はい。たとえば、バージョン 10.2.1 がインストールされている場合は、10.5.1 セットアップを実行すると、自動的に 10.5.1 にアップグレードされます。10.5.1 にアップグレードするために、リリースされている各バージョンを取得してインストールする必要はありません。ダイレクト アップグレードが 10.2 以降でサポートされています。Esri Professional Services にて 10.2 以前でポータルを配置した場合、10.5.1 にアップグレードする前に、Esri Professional Services を利用してポータルを 10.2 にアップグレードする必要があります。

Portal for ArcGIS 10.5.1 をインストールする前に、以前のバージョンの Portal for ArcGIS をアンインストールする必要がありますか?

必要ありませんが、アンインストールしてもかまいません。以前のバージョンの Portal for ArcGIS がインストールされている場合は、セットアップにより 10.5.1 へのアップグレードが自動的に開始されます。インストールの実行が終了したら、初期管理者アカウントを作成してアップグレードを完了します。以前のバージョンをアンインストールしてから 10.5.1 をインストールした場合も、同じ動作になります。

ArcGIS Enterprise の配置を 10.5.1 にアップグレードする手順は?

インプレース アップグレードを実行するのか、それとも旧バージョンをアンインストールして新しいソフトウェアをインストールするのかにかかわらず10.5.1 の配置をアップグレードするために推奨される順序は、次のとおりです。

  1. Portal for ArcGIS
  2. ArcGIS Web Adaptor (ポータル用)
  3. ArcGIS Server
  4. ArcGIS Web Adaptor (サーバー用)
  5. ArcGIS Data Store (最初にプライマリをアップグレードし、次にスタンバイをアップグレードします)

注意が必要な点は、アップグレード中にポータルがオフラインになることです。フェデレートされた ArcGIS Server サイトが配置に含まれている場合、ポータルとフェデレーション サイトはアップグレード中にオフラインになります。

フェデレートされていない ArcGIS Server サイトのアイテムをポータルに登録している場合は、ポータルでサイトのサービスを使用するためにそのサーバーを 10.5.1 にアップグレードする必要はありません。以前のバージョンの ArcGIS Server から提供されているサービスは、Portal for ArcGIS 10.5.1 でも使用できます。

10.5.1 にアップグレードするときに再認証する必要がありますか?

10.5 から 10.5.1 にアップグレードする場合は、ソフトウェアを再認証する必要はありません。ただし、10.5 以前のバージョンからアップグレードする場合は、10.5.1 の認証ファイルを使用してソフトウェアを認証する必要があります。My Esri で新しい認証ファイルにアクセスできます。

アップグレードが完了するまでに、どれくらいの時間がかかりますか?

アップグレードが完了するまでの時間は、ポータルに含まれるコンテンツの量と、登録されているアカウントの数によって異なります。たとえば、Portal for ArcGIS を 8 コアのコンピューターで実行している小規模な組織 (数百のユーザーとコンテンツ アイテム) の場合は、アップグレードに 50 分程度かかります。一方、Portal for ArcGIS を 8 コアのコンピューターで実行している大規模な組織 (数万のユーザーとコンテンツ アイテム) の場合は、アップグレードに 3 時間以上かかります。

完了するまでの時間は、配置しているコンポーネントとカスタマイズの数によっても異なります。たとえば、ArcGIS Pro ライセンスを組織で構成しており、複数のフェデレートされた ArcGIS Server サイトと ArcGIS Data Store が配置されている場合やポータルが高度にカスタマイズされている場合は、Portal for ArcGIS と 1 つのフェデレートされた ArcGIS Server が配置されている場合に比べて、アップグレードに時間がかかります。

アップグレードを実行する前に情報をバックアップする必要がありますか?

ArcGIS Data Store をポータルのホスティング サーバーと組み合わせて使用している場合は、アップグレードする前に、データ ストアの完全バックアップを作成しておく必要があります。

また、config.js で変更したプロパティなど、ポータルをカスタマイズした構成をバックアップする必要もあります。

レガシー:

これまでは、ポータルにインポートした証明書を含む証明書キーストア (portal.ks) をバックアップする必要がありました。これは 10.4.1 から必要なくなり、ポータル キーストアはアップグレード中に自動的に移行されるようになりました。

以前のバージョンのポータルを大幅にカスタマイズしている場合、別のコンピューターに 10.5.1 をインストールして、ポータルのアップグレードのプロトタイプを作成することをお勧めします。

Operations Dashboard または Web AppBuilder のエクステンションもバックアップする必要があります。これらのクライアント用に配置されたエクステンションはいずれも、アップグレード時に維持されません。アップグレードが完了したら、ユーザーがエクステンションを再配置する必要があります。

一方で、コンテンツ、サービス、サイト情報、およびセキュリティ設定は、アップグレード時にすべて自動的にバックアップされ、保存されます。ポータル Web サイトで編集した一般設定 (Web サイトへの組織サイトのロゴや名前の追加など) も、アップグレード時に維持されます。アップグレードの前にこれらの情報を手動でバックアップする必要はありません。

アップグレード中の自動バックアップに十分に対応できる空き容量があるかどうかを確認するには、ポータルの contentindexdb、および temp ディレクトリに割り当てられた空き容量を調べます。ディスクの空き領域が、この量の少なくとも 2.5 倍であることを確認します。不足している場合は、ディスク上に 2.5 倍以上の領域を割り当てます。ポータルのアップグレードでは、ポータルのコンテンツ、サイト情報、およびセキュリティ情報を正常にバックアップしてアップグレードするために、この空き領域が必要です。これらのディレクトリのデフォルトの場所は <Portal for ArcGIS installation directory>/arcgisportal です。 コンテンツ ディレクトリが別のコンピューターにある場合も、推奨事項は同じです。

アップグレードの完了時に、バックアップされた情報はディスクに保持されます。たとえば、この情報が含まれるディレクトリの末尾には、_10.<version number> が付加されます。この情報を別の場所に移動して、ディスク領域を節約することをお勧めします。

arcgisportal コンテンツ ディレクトリ フォルダーをバックアップしておくこともお勧めします。アップグレードで問題が発生し、以前にインストールしたバージョンに戻す必要がある場合、このフォルダーを適用して、ポータルのコンテンツを復元できます。

ArcGIS Web Adaptor と Portal for ArcGIS の製品バージョンは同じである必要がありますか?

はい。以前のバージョンの ArcGIS Web Adaptor を Portal for ArcGIS 10.5.1 で動作するように構成することはできません。ArcGIS Web Adaptor のバージョンは、インストールされている Portal for ArcGIS のバージョンと必ず一致しなければなりません。

現在の ArcGIS Web Adaptor を更新できない場合、代わりに、旧バージョンの ArcGIS Web Adaptor と同じコンピューター上にバージョン 10.5.1 の ArcGIS Web Adaptor をインストールできます。たとえば、バージョン 10.1 SP1 の ArcGIS Web Adaptor を保持したまま、同じ Web サーバー上に 10.5.1 をインストールできます。

アップグレードの際は、同じ ArcGIS Web Adaptor のコンテキストを維持する必要があります。これには、現在ポータルに構成されている ArcGIS Web Adaptor をアンインストールします。その後、以前使用していたのと同じ名前で 10.5.1 の ArcGIS Web Adaptor をインストールします。同じコンテキストを持つ 2 つの ArcGIS Web Adaptor を同一コンピューターにインストールすることはできません。

手順については、次のトピックをご参照ください。

ArcGIS Server をポータルとフェデレートしている場合、ポータルをアップグレードする際に ArcGIS Server もアップグレードする必要がありますか?

ポータルの配置を正しく機能させるには、ポータルとホスティング サーバーのバージョンを同じにする必要があります。ただし、10.5.1 以降のポータルは、ホスティング サーバー、GeoAnalytics サーバー、ラスター解析サーバーとして設定されていない 10.5 サーバーとフェデレートできます。

ポータルとフェデレートした ArcGIS Server サイトが複数のコンピューターで構成されている場合、GIS サーバーを連続してアップグレードしてください。 ArcGIS Server サイトで ArcGIS Web Adaptor (単一または複数) が構成されている場合は、その ArcGIS Web Adaptor も、ArcGIS Server と同じバージョンに更新する必要があります。

ArcGIS Server をポータルとフェデレートしている場合、アップグレードの前にフェデレーションを解除する必要がありますか?

いいえ。ポータルの配置をアップグレードする際には、フェデレーションを解除しないことを強くお勧めします。フェデレーションの解除は、ポータルの配置に悪影響を与えます。たとえば、フェデレーションを解除すると、ホストされているサービス アイテムはすべてポータル内に残りますが、ArcGIS Server 内のサービスとの関連付けが切断されます。つまり、メンバーはポータルでこれらのサービスにアクセスすることも、これらのサービスを共有したり使用したりすることもできなくなります。また、フェデレーション プロセスの実行中にインポートされた既存の ArcGIS Server サービスがポータルから削除され、使用できなくなります。

ArcGIS Data Store を使用しているホスティング サーバーがある場合、ポータルをアップグレードする際にデータ ストアをアップグレードする必要がありますか?

はい。ポータル、ArcGIS Server、および ArcGIS Data Store のバージョンを同じにする必要があります。アップグレード プロセスでは、常に ArcGIS Server をアップグレードした後で、一緒に構成される ArcGIS Data Store をアップグレードしてください。

前述したように、ポータルとフェデレートした ArcGIS Server サイトが複数のコンピューターで構成されている場合、GIS サーバーを連続してアップグレードしてください。ArcGIS Server サイトで ArcGIS Web Adaptor (単一または複数) が構成されている場合は、その ArcGIS Web Adaptor も、ArcGIS Server と同じバージョンに更新する必要があります。

ArcGIS Pro ライセンスを組織で構成している場合、ポータルをアップグレードするときに ArcGIS Pro または ArcGIS License Server Administrator をアップグレードする必要がありますか?

いいえ。以前のバージョンの ArcGIS Pro と ArcGIS License Server Administrator は、10.5.1 と互換性があります。ただし、新しい機能を利用したりバグ修正を反映したりするために、ArcGIS Pro と ArcGIS License Server Administrator をアップグレードすることを強くお勧めします。

注意:

ArcGIS Pro 1.2 以降、ArcGIS License Server Administrator はバージョン 10.4 以降である必要があります。ArcGIS Pro 1.2 にアップグレードした場合は、ArcGIS License Server Administrator もバージョン 10.4 以降にアップグレードする必要があります。

Portal for ArcGIS、ArcGIS License Server Administrator、または ArcGIS Pro をアップグレードした後で、ArcGIS Pro ライセンスを再構成する必要はありません。

Portal for ArcGIS または ArcGIS License Server Administrator をアップグレードしている間、ArcGIS Pro ライセンスを持っているメンバーは、それぞれのアップグレード中に ArcGIS Pro にアクセスできなくなります。メンバーが現在 ArcGIS Pro にログインしている場合、ArcGIS Pro がライセンス ポータルに接続できないため、プログラムは 24 時間使用できないことを示すメッセージが表示されます。メンバーは、この期間内に作業を完了または保存できます。

可用性の高いポータルを構成しています。どのように構成をアップグレードしたらよいですか?

可用性の高いポータルを構成している場合、アップグレードを完了するには特定の手順に従う必要があります。これらの手順の概要については、「可用性の高いポータルの構成」をご参照ください。ポータルの構成をアップグレードしたら、以下の説明に従い、組織サイト内の残りの ArcGIS コンポーネントをアップグレードしてください。

Living Atlas of the World 登録者のコンテンツまたはプレミアム コンテンツをすでに構成しています。アップグレードの前に、注意する点はありますか?

アップグレードの前に、マップ ビューアー から登録者のコンテンツまたはプレミアム コンテンツにアクセスできるかどうかと、これらのアイテムへのアクセスに使用している認証情報が最新のものかどうかを確認してください。

ポータルをアップグレードする前に、他に注意する点はありますか?

  • 次のアップグレード手順は、既存のコンテンツ ディレクトリを使用するようにアップグレード後のポータルを構成する方法を示しています。
  • テンプレートに基づいてアプリケーションを公開した場合は、そのテンプレートが廃止されているかどうかを確認してください。ポータルをアップグレードすると、廃止されたテンプレートは正常に動作しない場合や正しく表示されない場合があります。新しいアプリ テンプレートを使用して、これらのアプリを再作成する必要があります。ポータルが数リリース前のものである場合、各リリースで廃止されたテンプレートを確認する必要がありますので注意してください。たとえば、Portal for ArcGIS 10.2 からアップグレードする場合、10.2 から現在のリリースまでのすべてのリリースで廃止されたテンプレートのリストを確認します。

ポータルの配置をアップグレードするための手順

注意:

ポータルの配置、ポータルとフェデレートしているすべての ArcGIS Server サイト、ArcGIS Data Store (使用している場合)、および ArcGIS Pro (使用している場合) は、アップグレード中にオフラインになります。

  1. 次の情報をバックアップします。

    ヒント:
    以下の手順に従ってサイトを手動でバックアップするか、webgisdr ユーティリティを使用して ArcGIS Enterprise の配置のバックアップを作成することができます。これを実行するには、手順に従ってエクスポートArcGIS Enterpriseします。

    • ポータルで構成したすべてのカスタマイズ (config.js で変更したプロパティなど)。以前のバージョンのポータルを大幅にカスタマイズしている場合、別のコンピューターに 10.5.1 をインストールして、ポータルのアップグレードのプロトタイプを作成することをお勧めします。
    • ArcGIS Data Store の管理されたデータベースです。バックアップの実行の詳細については、「ArcGIS Data Store のアップグレード」をご参照ください。
    • Operations Dashboard または Web AppBuilder 用に配置したすべてのエクステンション。これらは、アップグレード時に維持されないため、アップグレードの完了後に再配置する必要があります。
    • ArcGIS Server サイトをバックアップしておけば、以前のバージョンにサイトを戻す必要がある場合に、サイトをインポートして復元できます。
  2. ポータルの contentindexdb、および temp ディレクトリに割り当てられた空き容量を確認します。ディスクの空き領域が、この量の少なくとも 2.5 倍であることを確認します。不足している場合は、ディスク上に 2.5 倍以上の領域を割り当てます。ポータルのアップグレードでは、ポータルのコンテンツ、サイト情報、およびセキュリティ情報を正常にバックアップしてアップグレードするために、この空き領域が必要です。これらのディレクトリのデフォルトの場所は <Portal for ArcGIS installation directory>/arcgisportal です。 コンテンツ ディレクトリが別のコンピューターにある場合も、推奨事項は同じです。
    注意:

    アップグレードの完了時に、バックアップされた情報はディスクに保持されます。たとえば、upgrade-backup というフォルダーが新規に作成され、バックアップ コンテンツを含むバージョン固有のフォルダーが格納されます。この情報を別の場所に移動して、ディスク領域を節約することをお勧めします。

  3. ポータルで使用している ArcGIS Web Adaptor をホストしているコンピューターにログインし、ArcGIS Web Adaptor をアンインストールします。詳細な手順については、IISJava (Windows)、または Java (Linux) のアンインストールに関するトピックをご参照ください。ArcGIS Web Adaptor をアンインストールする前に、そのコンテキストを必ずメモしてください。
  4. コマンド プロンプトから、既存のポータルをインストールしたときと同じユーザーで Portal for ArcGIS のセットアップ スクリプトを起動します (例: <CD ROOT or untar directory>/Setup など)。このスクリプトを起動する前に、Portal for ArcGIS を停止する必要はありません。
    ヒント:

    Portal for ArcGIS セットアップ メディアからセットアップ スクリプトを起動するには、セットアップ スクリプトをクリックして、[ターミナルで実行] ボタンを選択します。

  5. セットアップがインストール先のコンピューターで既存のバージョンの Portal for ArcGIS を検出すると、続行するかアップグレードを終了するかを確認するプロンプトが表示されます。以下の例をご参照ください。
    =========================================================================
    Portal for ArcGIS 10.5.1 (Linux)
    =========================================================================
    Your Portal for ArcGIS 10.3 is installed at:
    /home/ags/arcgis/portal
    Confirm Settings
    =========================================================================
    Product to upgrade:             Portal for ArcGIS 10.3 (Linux)
    Location to upgrade:            /home/ags/arcgis/portal
    Your Portal for ArcGIS 10.3 will be stopped when performing the 
    upgrade and Portal for ArcGIS 10.5.1 
    will be started after the upgrade completes.
      'y' to continue with these settings
      'q' to exit without upgrading this product
    Enter choice [y,q] (y):
  6. y」と入力して Enter キーを押し、検出された設定を適用してアップグレードを続行します。新しい認証ファイルでソフトウェアを認証する必要があります。ポータルのアップグレードが完了すると、ポータル Web サイトがブラウザー ウィンドウで開きます。
  7. ブラウザーのキャッシュを cookie を含めて消去します。以前のバージョンの Web サイトのキャッシュに残っている情報により、アップグレードした Web サイトが正しく表示されず、ログインできない場合があります。アップグレードしたポータル Web サイトを表示するすべてのブラウザーで、キャッシュを (cookie を含めて) 消去することをお勧めします。
  8. [ポータルのアップグレードの継続] を選択します。

    初期管理者アカウントのユーザー名、パスワード、電子メール、および本人に関する質問と答えを指定します。[作成] をクリックします。アップグレードが起動し、ポータルのコンテンツ、サイト情報、およびセキュリティ設定のバックアップが作成されます。この手順は、完了するまでに数分かかります。

    注意:

    初期管理者アカウントに入力する情報は、以前のバージョンのポータルで指定したアカウント情報と一致する必要はありません。新しい情報を入力した場合、この手順により新しいアカウントが作成され、既存の初期管理者アカウントは維持されます。以前のバージョンと同じアカウント情報を入力した場合、既存のアカウントが初期管理者として使用されます。

  9. ArcGIS Portal Directory を開き、初期管理者アカウントでサイン インします。URL の形式は、https://portal.domain.com:7443/arcgis/portaladmin です。
  10. [System] > [Indexer] > [Reindex] の順にクリックします。
  11. [Mode] ドロップダウン リストをクリックして、[Full] を選択します。
  12. [Reindex] をクリックします。この手順で、ポータルのアップグレードが完了します。ポータルのユーザー数およびコンテンツのボリュームによって、インデックスの再構築が完了するまでにかかる時間は異なります。インデックスの再構築プロセスを中断しないでください。インデックスの状態を監視するには、新しいブラウザー ウィンドウ (またはタブ) を開き、[System] > [Indexer] > [Get Index Status] に移動して、そのページを更新します。[store][index] のカウントが同じであれば、インデックスの再構築とアップグレードは完了しています。
  13. ポータルで使用する ArcGIS Web Adaptor をインストールします。詳細な手順については、IISJava (Windows)、または Java (Linux) のインストールに関するトピックをご参照ください。以前のバージョンで使用した ArcGIS Web Adaptor のコンテキストを使用してください。
  14. ポータルに ArcGIS Web Adaptor を構成します。詳細な手順については、IISJava (Windows)、または Java (Linux) の構成に関するトピックをご参照ください。
  15. 組織サイトの管理者として ArcGIS Web Adaptor の URL を使用してポータル Web サイトにサイン インできることを確認します。URL の形式は、https://webadaptorhost.domain.com/webadaptorname/home です。
  16. 組織サイトの管理者としてサイン インしている間に、Living Atlas コンテンツをアップグレードします。[組織] タブから [サイト設定] を選択します。[ArcGIS Online] タブをクリックします。[Living Atlas コンテンツの構成] セクション内にある [コンテンツのアップグレード] をクリックします。ポータルで Living Atlas コンテンツのアップグレードが終了するまで、[ArcGIS Online] ページを閉じないでください。[保存] をクリックして、[組織] に戻ります。Living Atlas コンテンツがすでに無効になっている場合、この手順を行う必要はありません。
  17. ArcGIS Server サイトをポータルとフェデレートしていて、ArcGIS Server サイトで ArcGIS Web Adaptor を使用している場合は、ArcGIS Web Adaptor をホストしているコンピューターにログインして ArcGIS Web Adaptor をアンインストールします。ArcGIS Web Adaptor の名前を記録します。再インストールする際に、同じ名前を使用する必要があります。詳細な手順については、IISJava (Windows)、または Java (Linux) のアンインストールに関するトピックをご参照ください。
  18. ArcGIS Server サイトをポータルとフェデレートしている場合は、各 ArcGIS Server サイトを 10.5.1 にアップグレードします。アンインストールおよび再インストールする必要ありません。各 ArcGIS Server サイトの GIS サーバー コンピューターごとに、セットアップを実行する必要があります。GIS サーバーを連続してアップグレードします。詳細な手順については、「以前のバージョンの ArcGIS Server のアップグレード」をご参照ください。
  19. サーバーのアップグレードが完了したら、ArcGIS Server Services Directory のローカル URL にアクセスできることを確認します。URL の形式は、https://gisserver.domain.com:6443/arcgis/rest/services です。
  20. 以前に ArcGIS Web Adaptor と ArcGIS Server を使用していた場合は、ArcGIS Web Adaptor を再インストールします。以前のインストールで ArcGIS Web Adaptor に指定していたのと同じ名前を使用します。詳細な手順については、IISJava (Windows)、または Java (Linux) のインストールに関するトピックをご参照ください。
  21. サーバーに ArcGIS Web Adaptor を構成します。詳細な手順については、IISJava (Windows)、または Java (Linux) の構成に関するトピックをご参照ください。以前に ArcGIS Web Adaptor を介した ArcGIS Server への管理アクセスを有効化していた場合、再度有効化してください。これは、ポータルと ArcGIS Server サイトをフェデレートする際、ArcGIS Web Adaptor の URL を管理 URL に使用していた場合に特に重要です。
  22. ArcGIS Web Adaptor の URL を使用して ArcGIS Server Services Directory にアクセスできることを確認します。URL の形式は、https://webadaptorhost.domain.com/webadaptorname/rest/services です。
  23. ポータルのホスティング サーバーが ArcGIS Data Store を使用している場合は、データ ストアのバックアップを作成し、ArcGIS Data Store をアップグレードして、ArcGIS Server で動作するようにデータ ストアを再構成します。具体的な手順については、「ArcGIS Data Store のアップグレード」をご参照ください。
  24. ArcGIS Pro ライセンスを組織で構成している場合、必要に応じて、ArcGIS License Server Administrator をアップグレードします。ArcGIS License Server Administrator をアップグレードしている間、ArcGIS Pro ライセンスを持つメンバーは ArcGIS Pro にアクセスできなくなります。メンバーが現在 ArcGIS Pro にログインしている場合、プログラムは 24 時間使用できないことを示すメッセージが表示されます。メンバーは、この期間内に作業を完了または保存できます。ArcGIS License Server Administrator をアップグレードした後に、ArcGIS Pro ライセンスを再構成する必要はありません。
  25. 以前に構成したカスタマイズをポータルに復元します。ポータルのカスタマイズを 10.5.1 で復元するときに、以前のバージョンで変更したファイルを 10.5.1 のファイルと置き換えないようにしてください。置き換えると、10.5.1 の配置に影響が出るおそれがあります。各ファイルを 10.5.1 で開き、以前のバージョンのカスタム動作を手動でもう一度追加する必要があります。

Portal for ArcGIS をアップグレードした後の注意事項

アップグレードを実行した後は、次の情報をよく確認してください。

アップグレードの後、ポータル Web サイトが正しく表示されない、エラー メッセージが表示される、もしくはログインできません。何が悪いのですか?

ブラウザーのキャッシュを cookie を含めて消去します。一般的に、これらのエラーの原因は、ブラウザーにキャッシュされた以前のバージョンの Web サイトの情報が残っていることです。キャッシュを消去してもログインできない場合は、初期管理者アカウントまたはポータルの管理権限を持つアカウントを使用していることを確認してください。

アップグレードの後、ポータルにアイテム、グループ、およびユーザーが一部しか表示されません。どうすればよいでしょうか。

ソフトウェアをインストールして初期管理者アカウントを指定した後に、ポータルのインデックスを再構築する必要があります。この手順で、ポータルのアップグレードが完了します。初期状態ではインデックスの再構築が完了していないため、アイテム、グループ、およびユーザーの一部が表示されない場合があります。ポータルのユーザー数およびコンテンツのボリュームによって、インデックスの再構築が完了するまでにかかる時間は異なります。たとえば、Portal for ArcGIS を 8 コアのコンピューターで実行している小規模な組織 (数百のユーザーとコンテンツ アイテム) の場合は、インデックスの再構築に 15 分程度かかります。一方、Portal for ArcGIS を 8 コアのコンピューターで実行している大規模な組織 (数万のユーザーとコンテンツ アイテム) の場合は、インデックスの再構築に 3 時間以上かかります。

インデックスの再構築の状態は、次の手順で確認できます。[store][index] のカウントが同じであれば、インデックスの再構築とアップグレードは完了しています。

  1. ArcGIS Portal Directory を開き、初期管理者アカウントでサイン インします。URL の形式は、https://portal.domain.com:7443/arcgis/portaladmin です。
  2. [System] > [Indexer] > [Index Status] の順にクリックします。
  3. ページを更新して、最新の状態を確認します。

10.5.1 にアップグレードすると、ポータルから Living Atlas コンテンツにアクセスできなくなります。

ポータルから Living Atlas レイヤーにアクセスできない場合は、そのアイテムが今回のリリースで廃止された可能性があります。「Portal for ArcGIS の新機能」で、廃止されたアイテムの最新のリストを確認してください。

アップグレード後に、登録者のコンテンツまたはプレミアム コンテンツのアイテムが開かない場合は、Living Atlas コンテンツのアップグレード手順が完了しているかどうかを確認してください。

10.5.1 へのアップグレード後、すべてのメンバーがメンバーシップ レベル 2 に属していることがわかりました。一部のメンバーをメンバーシップ レベル 1 に更新できますか?

デフォルトでは、アップグレードされたすべてのメンバーはメンバーシップ レベル 2 のロールに割り当てられます。ポータルの管理者は、メンバーが独自のコンテンツを保有しておらず、十分なメンバーシップを確認できた場合は、そのメンバーをメンバーシップ レベル 1 のロールに更新できます。メンバーが独自のコンテンツを保有している場合、ポータル管理者はメンバーシップ レベルを変更する前に、コンテンツを再度割り当てる必要があります。

10.5.1 をインストールしてからポータル Web サイトにアクセスすると、ポータルに登録されたメンバーの数が、そのポータルで許可されている最大数を超えていることを示すソフトウェア認証エラーが表示されます。どうすればこの問題を解決できますか?

Portal for ArcGIS 10.2.1 以降のバージョンで、ポータルの指定ユーザー ライセンス モデルが適用されています。現在ライセンス提供されている数よりも多くのメンバーをポータルに追加することができなくなります。10.5.1 で、ポータルにライセンスされているメンバー数を超えた場合、管理権限を持つアカウントを使用してポータル Web サイトにアクセスしたときに、ソフトウェア認証エラー メッセージが表示されます。さらに、ユーザーは新しいアカウントを作成できなくなり、管理者権限を持たないメンバーは、そのポータルにサイン インできなくなります。これらの問題の解決方法については、「指定ユーザー ライセンスの適用」をご参照ください。

ポータルをアップグレードするときに初期管理者アカウントを作成しようとすると、「最初の管理者アカウントの作成中にエラーが発生しました。」というメッセージが表示されます。アップグレードを完了するにはどうすればよいですか?

初期管理者アカウントの作成中にこのエラーが発生した場合は、ポータルのログに記録されている情報が問題の解決に役立ちます。一般的に、このエラーは、アカウントの作成時にネットワーク接続が一時的に失われた場合に発生します。ログにアクセスするには、ログ ディレクトリを参照して、最新のログ ファイル (たとえば、<Portal for ArcGIS installation directory>/arcgisportal/logs/<machine name>/portal/portal-20141201.095803-8596-0.0.log) を開きます。 必要な場合は、この情報を Esri Support と共有できます。

10.3.1 からアップグレードする際に、Survey123 for ArcGIS または Collector for ArcGIS がポータルに構成されている場合、アップグレードを継続するには Esri Support に連絡する必要があります。

以前の配置に戻す場合、以前のバージョンに戻す前にすべてのログ ファイルをコピーして、サポート インシデントのトラブルシューティングを容易にします。(ログにアクセスするには、ログ ディレクトリ (例: <Portal for ArcGIS installation directory>/arcgisportal/logs/) を参照します。

ポータルを使用して Operations Dashboard を有効にしています。アップグレードの後に更新が必要ですか?

はい。Operations Dashboard を参照するアイテムをすでに作成している場合またはアプリをポータルに配置している場合は、ポータルをアップグレードした後で、アイテムを更新してアプリを再配置する必要があります。詳細な手順については、「Operations Dashboard for ArcGIS のアップグレード」をご参照ください。

ArcGIS Online World ジオコード サービスを使用して、ポータルを構成しています。アップグレード後に再構成する必要がありますか?

バージョン 10.2.x からアップグレードした場合、ポータル内のプロキシ アイテムを ArcGIS Online World ジオコード サービスに合わせて再作成する必要があります。その後、アイテムをポータルのジオコーダーとして構成します。10.3.1 以降、プロキシ アイテムを ArcGIS Online World ジオコード サービスに合わせて更新する必要はありません。