Living Atlas of the World のコンテンツは ArcGIS Online 上でホストされていますが、Esri が管理する Living Atlas アイテムにアクセスできるようにポータルを構成できます。ポータルの外部のコンテンツにアクセスするため、そのコンテンツのライフ サイクルは、ArcGIS Enterprise のリリース サイクルとは完全には関連付けられていません。
開発終了バージョン サポート
Living Atlas のコンテンツの場合、開発終了バージョン サポート ステータスとは、コンテンツが静的で、今後更新が行われないことを意味します。アイテムが開発終了バージョン サポートに配置される最も一般的な理由は、似ているが大幅に改善されたアイテムが Living Atlas に追加され、それを代わりに使用する必要があるためです。ただし、Esri のデータ プロバイダーとの契約が期限切れ間近で、まもなくアイテムにアクセスできなくなるため、アイテムが開発終了バージョン サポートに配置される場合もあります。そのようなアイテムを開発終了バージョン サポート ステータスに配置することで、別のアイテムの使用を開始するまでの時間が与えられます。
開発終了バージョン サポートのコンテンツは、既存のマップやアプリで引き続き機能しますが、他のコンテンツを使用することを強くお勧めします。通常、アイテムは開発終了バージョン サポートに移動してから 3 か月で廃止されます。
開発終了バージョン サポートのコンテンツの識別
前述したように、Living Atlas のコンテンツのステータスは、ArcGIS Enterprise のリリース サイクルとほとんど無関係ですが、開発終了バージョン サポートになったコンテンツを識別する方法がいくつかあります。
- ポータル内の各アイテムの詳細ページには、ArcGIS Online 内のアイテムへのリンクが含まれています。ArcGIS Online のページは、アイテムの現在のステータスを反映しています。
- ポータルをアップグレードするとき、特定バージョンの ArcGIS Enterprise がリリースされる時点で開発終了バージョン サポートになっている Living Atlas のコンテンツの詳細ページは、それに従ってラベル付けされます。
- 各リリースの「新機能」には、特定バージョンの ArcGIS Enterprise がリリースされる時点で開発終了バージョン サポートになっている Living Atlas のコンテンツがリストされます。ArcGIS Enterprise をアップグレードしない場合でも、その時点で開発終了バージョン サポートになっている Esri が管理する Living Atlas アイテムのリストは、最新トピックで確認できます。
廃止されたコンテンツ
廃止されたほとんどのコンテンツは、既存のマップとアプリで引き続き動作します。ただし、ArcGIS Enterprise を次のリリースにアップグレードした後は、廃止されたコンテンツを含むマップやアプリを新規に作成することはできません。場合によっては、廃止されたアイテムに使用されるデータは配信できなくなったり、アクセスできません。このような場合、廃止されたアイテムは既存のマップやアプリで動作しなくなり、新しいマップやアプリで使用できません。
各リリースの「新機能」には、廃止された Living Atlas のコンテンツがリストされます。
開発終了バージョンまたは廃止されたコンテンツの置き換え
開発終了バージョンまたは廃止されたコンテンツを使用していることが判明したら、既存のマップやアプリ内で置き換えることができます。
開発終了バージョンまたは廃止されたコンテンツの ID を検索し、マップが別のレイヤーにアクセスしたりアプリが別のマップにアクセスするように更新するには、次の手順に従います。
- ポータルにサイン インして、アイテムの詳細ページを開きます。
- アイテムの説明には、代わりに使用するべきアイテムへのリンクがあります。[このレイヤーの新しいバージョン] リンクをクリックします。
ArcGIS Online の代替アイテムの詳細ページが開きます。
- ArcGIS Online の URL からアイテムの ID をコピーします。
たとえば、ArcGIS Online の URL が http://www.arcgis.com/home/item.html?id=986e0b86c8e447549aaecbed728538f0 の場合、986e0b86c8e447549aaecbed728538f0 をコピーします。
- ポータルにサイン インしたブラウザー タブまたはウィンドウに戻り、URL 内のアイテムの ID を ArcGIS Online からコピーした ID に置き換えます。
たとえば、ポータルの URL が https://myportalmachine.mydomain.com/gis/home/item.html?id=f720ceb965074b158df5963c5f2f59fb の場合、f720ceb965074b158df5963c5f2f59fb を ArcGIS Online からコピーした ID に置き換えます。
代替アイテムのポータル内の詳細ページが開きます。次の手順で使用できるように、このアイテムの名前を記録します。
- 開発終了バージョン サポートまたは廃止されたアイテムが含まれている各マップまたはアプリを開き、前の手順で特定したアイテムで置き換えます。マップまたはアプリを保存します。