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Portal for ArcGIS のサイレント インストール

Windows インストーラーのコマンド ライン パラメーターを使用してセットアップを実行すると、ユーザー インターフェイスを使わずに Portal for ArcGIS をインストールすることができます。

備考:

10.7.1 にアップグレードしますか? 詳細については、「Portal for ArcGIS のアップグレードについて」をご参照ください。

Portal for ArcGIS をインストールするための準備

  1. インストール環境が最小システム要件を満たしていることを確認します。
  2. 管理者権限を持つユーザーとしてコンピューターにログインします。
  3. Portal for ArcGIS で使用されるポート」の説明に従って、ポートを開きます。
  4. サーバー上の重要でないアプリケーションをすべて終了します。
  5. 以下で説明するインストール コマンドを実行します。

Portal for ArcGIS のサイレント インストール

Portal for ArcGIS のサイレント インストールに使用する Windows インストーラーのコマンド ライン パラメーターは、次のとおりです。これらのコマンドを使用して、Portal for ArcGIS のインストール場所やポータルのコンテンツ ディレクトリを指定します。

  • INSTALLDIR=<installation location>

    このプロパティを使用すると、Portal for ArcGIS のインストール先をコマンド ラインで指定できます。このプロパティを設定しないと、C:\Program Files\ArcGIS\Portal のデフォルトのインストール先が使用されます。

  • CONTENTDIR=<installation location content>

    このプロパティで、ポータルのコンテンツ ディレクトリを指定できます。指定する場所は、ローカル ディレクトリである必要があります。共有ネットワーク ディレクトリを選択することはできません。これは、Portal for ArcGIS サービスが、デフォルトでは Windows 固有のローカル システム アカウントで実行されるように構成されているためです。ローカル システム アカウントは、ネットワーク ロケーションにアクセスできません。詳細については、「Portal for ArcGIS アカウント」をご参照ください。このプロパティを設定しないと、C:\arcgisportal のデフォルトのインストール先が使用されます。

インストール先の例を以下に示します。

<path to the Portal for ArcGIS setup download>\setup.exe /qb INSTALLDIR=C:\myportal CONTENTDIR=C:\arcgisportal

コマンド ライン パラメーターを使用した Portal for ArcGIS アカウントの構成

Portal for ArcGIS のサイレント インストールを実行する場合は、Portal for ArcGIS アカウントを構成する必要があります。運用システムの場合は、ドメインまたは Active Directory に既存のアカウントを指定したうえで、組織のセキュリティ ポリシーに従うことを推奨します。サイレント インストール中にコマンド ライン パラメーターで Portal for ArcGIS アカウントを構成しなかった場合は、アカウントがローカル システム アカウントに設定されます。これは、主に Portal for ArcGIS のインストール時間を短縮するためです。

Portal for ArcGIS アカウントの構成には、次のコマンド ライン パラメーターを使用します。

Portal for ArcGIS アカウントの認証情報を直接渡す

注意:

サイレント (/qb) インストール中に Portal for ArcGIS アカウントを定義しなかった場合や認証情報が無効な場合は、インストール中に Portal for ArcGIS セットアップに警告メッセージが表示されます。このメッセージは、[OK] をクリックすると閉じることができます。この場合、Portal for ArcGIS アカウントはローカル システムアカウントに設定されます。

  • USER_NAME=<オペレーティング システム アカウント>

    このアカウントは、ドメイン アカウントでもローカル アカウントでもかまいません。ドメイン アカウントを使用する場合は、既存のアカウントから選択する必要があります。ローカル アカウントを使用するときに既存のローカル アカウントがない場合は、自動的に作成されます。無効なアカウントである場合は、アカウントまたはパスワードが無効であることを示すメッセージがインストール中に表示されます。

  • PASSWORD=<アカウントのパスワード>

    [USER_NAME] パラメーターに指定したアカウントのパスワードです。無効なパスワードである場合は、アカウントまたはパスワードが無効であることを示すメッセージがインストール中に表示されます。

例を以下に示します。

ドメイン アカウントの使用

<path to the Portal for ArcGIS setup download>\setup.exe /qb USER_NAME=mydomain\mydomainaccount PASSWORD=my.password

新しいまたは既存のローカル アカウントの使用

<path to the Portal for ArcGIS setup download>\setup.exe /qb USER_NAME=myaccount PASSWORD=my.password

注意:

コマンド ライン パラメーターでは、大文字と小文字が区別されます。コマンド ラインでのインストールが正常に機能しない場合は、大文字と小文字の使い方が例に示されたプロパティと同じになっていることを確認してください。

ポータル構成ファイルを使用して Portal for ArcGIS アカウントの認証情報をインポート

ポータル構成ファイルを使用して Portal for ArcGIS アカウントの認証情報をインポートする場合は、次の 2 つのコマンド ライン パラメーターを両方とも指定する必要があります。

  • ACCOUNT=UseConfigFile

    上記に示されたとおりに ACCOUNT コマンド ライン パラメーターを使用します。このプロパティで有効な値と見なされるのは、これだけです。

  • CONFIGPATH=<ポータル構成ファイルの絶対パスと名前>

    このプロパティを ACCOUNT=UseConfigFile と組み合わせて使用すると、Portal for ArcGIS アカウントの構成に使用するポータル構成ファイルを指定できます。ポータル構成ファイルは、Portal for ArcGIS のインストール (以前のインストールまたは別のコンピューターからのインストール) 時にエクスポートすることで作成されます。

例を以下に示します。

<path to the Portal for ArcGIS setup download>\setup.exe /qb ACCOUNT=UseConfigFile CONFIGPATH=\\networkmachine\portalconfigs\standardaccount.xml

注意:

コマンド ライン パラメーターでは、大文字と小文字が区別されます。コマンド ラインでのインストールが正常に機能しない場合は、大文字と小文字の使い方が例に示されたプロパティと同じになっていることを確認してください。

Portal for ArcGIS アカウントの認証情報をポータル構成ファイルにエクスポート

備考:

ポータル構成ファイルをネットワーク共有にエクスポートする場合は、Portal for ArcGIS がインストールされているコンピューター上のローカル システム アカウントに、そのネットワーク共有への書き込み権限を割り当てる必要があります。たとえば、Quick という名前のコンピューターに Portal for ArcGIS をインストールする場合、Quick のローカル システム アカウントにはネットワーク共有への書き込み権限が必要です。権限が設定されていないと、ポータル構成ファイルが正常にエクスポートされない場合があります。ネットワーク共有に対する権限を正しく設定する方法がわからない場合は、システム管理者に問い合わせるか、ポータル構成ファイルをローカルにエクスポートしてネットワーク共有にコピーします。

ポータル構成ファイルに Portal for ArcGIS アカウントの認証情報をエクスポートする場合は、次の 2 つのコマンド ライン パラメーターを両方とも指定する必要があります。

  • EXPORTCONFIG=Yes

    このプロパティは、USER_NAME コマンド ライン パラメーターと PASSWORD コマンド ライン パラメーターで入力したアカウント情報を出力する場合に使用します。このアカウント情報は、ポータル構成ファイルとして、暗号化された XML ファイルに保存されます。デフォルトでは、このプロパティは「No」に設定されています。

  • CONFIGPATH=<ポータル構成ファイルの絶対パスと名前>

    このプロパティを EXPORTCONFIG=Yes と一緒に使用すると、ポータル構成ファイルの名前と保存先を定義できます。ファイル名の拡張子は .xml でなければなりません。また、すでに存在するフォルダーを指定する必要があります。ファイルの拡張子が .xml になっておらず、指定したディレクトリが存在しない場合は、ポータル構成ファイルを作成できないことがあります。

例を以下に示します。

<path to the Portal for ArcGIS setup download>\setup.exe /qb EXPORTCONFIG=Yes CONFIGPATH=\\networkmachine\portalconfigs\standardaccount.xml

注意:

コマンド ライン パラメーターでは、大文字と小文字が区別されます。コマンド ラインでのインストールが正常に機能しない場合は、大文字と小文字の使い方が例に示されたプロパティと同じになっていることを確認してください。

createportal コマンド ライン ユーティリティを使用したポータルの作成

Portal for ArcGIS をインストールすると、createportal コマンド ライン ユーティリティを使用してポータルを作成できます。createportal ユーティリティは、次の方法で使用できます。

  • コマンド プロンプトから管理者として createportal ユーティリティを実行し、氏名、ユーザー名、パスワード、電子メール、秘密の質問と答え、コンテンツ ディレクトリ パラメーターを指定します。
  • 指定したパラメーターを含む createportal.properties ファイルを指定します。

createportal コマンド ライン ユーティリティを使用するには、次のように createportal.bat スクリプトに -h または -help を付加して実行します。

<Portal for ArcGIS Installation Directory>\tools\createportal\createportal.bat -help

ユーティリティでの使用例: createportal.bat [-fn <arg>] [-ln <arg>] [-u <arg>] [-p <arg>] [-e <arg>] [-qi <arg>] [-qa <arg>] [-d <arg>] [-lf <arg>] [-ut <arg>]

ファイルでの使用例: createportal.bat [-f <FILE>]

備考:

createportal.properties ファイル内のパスを参照するときは、C:\\arcgisportal\\\\<Absolute path to>\\<portal arcgisportal> のように、バックスラッシュをエスケープする必要があります。

オプション説明

-fn; --firstname

ポータルの構成に使用する初期管理者アカウントのファースト ネーム (名)。

複数語を入力する場合は引用符で囲みます。

-ln; --lastname

ポータルの構成に使用する初期管理者アカウントのラスト ネーム (姓)。

複数語を入力する場合は引用符で囲みます。

-u; --username

ポータルの構成に使用する初期管理者アカウントのユーザー名。

ユーザー名に使用できるのは、0 ~ 9 までの数字、a ~ z および A ~ Z までの ASCII 文字、ドット文字 (.) です。

-p; --password

ポータルの構成に使用する初期管理者アカウントのパスワード。

パスワードに使用できるのは、0 ~ 9 までの数字、a ~ z および A ~ Z までの ASCII 文字、ドット文字 (.) です。

-e; --email

ポータルの構成に使用する初期管理者アカウントの電子メール アドレス。

-qi; --question

パスワードを忘れたときに使用する秘密の質問のインデックス。個別にインデックス番号が付けられた次のような質問が使用できます。

  • 1, 生まれた都市はどこですか?
  • 2, 高校のマスコットは何でしたか?
  • 3, 母親の旧姓は何ですか?
  • 4, 初めて所有した車のメーカーは何ですか?
  • 5, 出身高校の名前は何ですか?
  • 6, 親友の姓は何ですか?
  • 7, 一番下の兄弟の名前は何ですか?
  • 8, 出身地はどこですか?
  • 9, 好きなキャラクターの名前は何ですか?
  • 10, 好きなペットの名前は何ですか?
  • 11, お気に入りのレストランの名前は何ですか?
  • 12, 好きな本のタイトルは何ですか?
  • 13, 理想の仕事は何ですか?
  • 14, 初めてのデートではどこに行きましたか?

-qa; --answer

パラメーター -qi に選択した秘密の質問の答え。

複数語を入力する場合は引用符で囲みます。

-d; --contentDirectory

ポータルでホストされるデータの保存に使用するコンテンツ ディレクトリの絶対パスと名前。

デフォルトでは、ポータル コンテンツ ディレクトリは次の場所にローカルに作成されます。

C:\arcgisportal

もしくは

\\<Absolute path to>\<Content Directory>

-lf; --licenseFile

ポータル ライセンス ファイルのパス。

-ut; --userTypeId

初期管理者としてのユーザー タイプの ID。

このパラメーターはオプションです。組織で -ut パラメーターとして使用できる互換性のあるユーザー タイプのリストを生成するには、listadministratorusertypes ユーティリティを実行します。ユーザー タイプ ID が指定されておらず、互換性のあるユーザー タイプがポータル ライセンス ファイルに 1 つ含まれている場合は、そのユーザー タイプが割り当てられます。互換性のあるユーザー タイプがライセンス ファイルに複数含まれている場合は、テンポラリ ユーザー タイプが割り当てられるので、初期管理者は、ログイン後にユーザー タイプを選択する必要があります。

-f; --file

createportal ユーティリティのプロパティ ファイル。

デフォルトでは、createportal.properties ファイルは次の場所にあります。

<Portal for ArcGIS Installation Directory>/tools/createportal

-h; --help

コマンド ライン ヘルプを表示して、終了します。

次に、createportal.properties ファイルの例を示します。

#
# Portal for ArcGIS site creation properties
#
# First name for initial administrator account
PORTAL_ADMIN_FIRSTNAME = 
# Last name for initial administrator account
PORTAL_ADMIN_LASTNAME =
# User name for initial administrator account
# Can only have the numbers 0-9, the ASCII letters a-z, A-Z and the dot character (.)
PORTAL_ADMIN_USERNAME =
# Password for primary site administrator.
# Can only have the numbers 0-9, the ASCII letters a-z, A-Z and the dot character (.)
PORTAL_ADMIN_PASSWORD = 
# Initially, leave PORTAL_ADMIN_PASSWORD_ENCRYPTED set to false.
# When you run the tool the first time, the password will be
# encrypted and PORTAL_ADMIN_PASSWORD_ENCRYPTED will change to true
PORTAL_ADMIN_PASSWORD_ENCRYPTED = false
# E-mail address for initial administrator account
# e.g username@domain.com
PORTAL_ADMIN_EMAIL =
#This is the index of the secret question to retrieve a forgotten password. 
#The list of questions with their respective index numbers is as follows:
#1, What city were you born in ?"
#2, What was your high school mascot?"
#3, What is your mother's maiden name?"
#4, What was the make of your first car?"
#5, What high school did you go to?"
#6, What is the last name of your best friend?"
#7, What is the middle name of your youngest sibling?"
#8, What is the name of the street on which you grew up?"
#9, What is the name of your favorite fictional character?"
#10, What is the name of your favorite pet?"
#11, What is the name of your favorite restaurant?"
#12, What is the title of your favorite book?"
#13, What is your dream job?"
#14, Where did you go on your first date?");
PORTAL_ADMIN_SECURITY_QUESTION_INDEX =
# Answer to the secret question
# e.g \"My Answer\"
PORTAL_ADMIN_SECURITY_QUESTION_ANSWER =
# Portal content directory where portal will store default and user-generated content.
# By default, the portal content directory will be created locally. 
# e.g. C:\\arcgisportal, or \\\\<Absolute path to>\\<portal arcgisportal>
PORTAL_CONTENT_DIRECTORY =
# The path to the portal license file
PORTAL_LICENSE_FILE =
# The ID of the user type for the Initial Administrator
PORTAL_USER_TYPE_ID =

ツールが終了する前にポータルが正常に作成されたというメッセージを受信します。

listadministratorusertypes コマンド ライン ユーティリティを使用した、互換性のあるユーザー タイプの確認

組織でライセンスされているユーザー タイプ ID のうち、管理者ロールと互換性のある ID のリストを確認するには、listadministratorusertypes コマンド ライン ユーティリティを実行します。これにより、createportal ツールの -ut パラメーターに対する入力のリストが表示されます。ポータル ライセンス ファイルを入力として使用して、次に示すように -la を付加してツールを実行します。

<Portal for ArcGIS Installation Directory>\tools\createportal\listadministratorusertypes.bat

ユーティリティでの使用例: listadministratorusertypes.bat [-la <arg>] または listadministratorusertypes.bat [--listadministratorusertypes <arg>]