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データのアペンド

注意:

現在、この機能は Map Viewer Classic (旧名称 Map Viewer) でのみサポートされています。 新しい Map Viewer の今後のリリースで提供される予定です。

[データのアペンド] ツールを使用すると、ArcGIS Enterprise 組織の既存のホスティング レイヤーにフィーチャを追加することができます。 [データのアペンド] では、既存のデータセットの更新または修正ができます。

ワークフロー図

のワークフロー図

解析での使用 GeoAnalytics Tools

GeoAnalytics Tools を使用した解析は、複数の ArcGIS GeoAnalytics Server コンピューターやコアにまたがる分散型処理を使用して実施されます。GeoAnalytics ToolsArcGIS Enterprise の標準的なフィーチャ解析ツールは、異なるパラメーターと機能を持ちます。これらの相違点については、「フィーチャ解析ツールの相違点」をご参照ください。

ある大型チェーン レストランが、各店舗の毎月の売上記録を収集しています。 会社は、店舗ごとの毎月のデータセットを管理するのではなく、店舗ごとの年間売上レイヤーを使用したいと考えています。 会社は、[データのアペンド] ツールを使用することで、新しく収集された販売記録が入手される毎月末に、データをプライマリ データセットに追加することができます。

時間経過に伴う大西洋の海底パターンをより詳細に把握するために、Ecological Marine Unit による研究が行われています。 この研究は、過去に大西洋から集められた情報を持つさまざまな環境組織から収集されたデータを使用して行われます。 各組織が独自にデータセットを管理しているため、[データのアペンド] ツールを使用すると、複数の海底データセットを 1 つのレイヤーに追加することができます。

解析での使用 GeoAnalytics Tools

GeoAnalytics Tools を使用した解析は、複数の ArcGIS GeoAnalytics Server コンピューターやコアにまたがる分散型処理を使用して実施されます。GeoAnalytics ToolsArcGIS Enterprise の標準的なフィーチャ解析ツールは、異なるパラメーターと機能を持ちます。これらの相違点については、「フィーチャ解析ツールの相違点」をご参照ください。

使用上の注意

入力レイヤーは、[追加先のレイヤーを選択] ドロップダウン メニューを使用して定義されます。 入力レイヤーは、ホスト ポイント、ライン、エリア、またはテーブル フィーチャ レイヤーである必要があります。

追加レイヤーは、[追加するレイヤーを選択] ドロップダウン メニューを使用して定義されます。 追加レイヤーは、ポイント、ライン、エリア、またはテーブル ビッグ データ ファイル共有データセットまたはフィーチャ レイヤーです。

入力レイヤーと追加レイヤーのジオメトリ タイプが同じである必要があります。

入力レイヤーで時間が有効化されている場合、これらの 2 つのレイヤーの時間タイプが同じである必要があります。 フィーチャ レイヤーの時間設定の詳細については、「時間設定の構成」をご参照ください。 ビッグ データ ファイル共有の時間設定の詳細については、「ビッグ データ ファイル共有のマニフェストについて」の「時間」をご参照ください。

必要に応じて、[クエリ] ボタン クエリ をクリックして、[すべてのフィーチャを追加するかサブセットを定義] フィルターを使用できます。 条件に一致するフィーチャのみが追加されます。 たとえば、temperature という名前のフィールドがある場合、条件 temperature is greater than 10 を指定すると、10 より大きい気温値を持つすべてのフィーチャを追加できます。

入力レイヤーと追加レイヤーを選択すると、[フィールドの追加方法を選択] フィールド マッピング テーブルが表示されます。 入力レイヤー フィールドと、追加レイヤーの一致する値が自動的に入力されます。

デフォルトでは、追加レイヤーに一致するフィールドがない場合は、null 値が追加されます。 必要に応じて、[フィールドの追加方法を選択] フィールド マッピング テーブルを使用して、次の 2 つのタイプのカスタム値を追加できます。

  • フィールドの追加 - 名前は異なるがタイプが同じである追加レイヤー フィールドと入力レイヤー フィールドを照合します。
  • 条件式 - 追加フィーチャに対する入力レイヤー フィールド値を計算します。 Arcade 条件式および [データのアペンド] の使用の詳細については、「[データのアペンド (Append Data)] での Arcade 条件式の使用」をご参照ください。

たとえば、人の移動の研究員が、以下に示す入力レイヤーおよび追加レイヤー スキーマをデータセットに追加するとします。 両方のレイヤーには、タイプが textCountry という名前の共通するフィールドが 1 つあり、データ タイプは同じであるが名前は異なるフィールドが 2 つあります。 入力レイヤーには、Pop_ フィールドと Pop_Density フィールドがあり、追加レイヤーには、Population フィールドと area_km2 フィールドがあります。 研究員は、Country フィールドと Country フィールドを照合し、Population フィールドを Pop_ フィールドに追加し、演算を使用して Pop_Density フィールドの人口密度を計算します。

入力レイヤーと追加レイヤーのスキーマ
[データのアペンド] ツールで使用される入力レイヤーおよび追加レイヤーのスキーマ例を示します。

デフォルトでは、フィールド マッピング テーブルで、フィールド名とフィールド タイプに基づいて、Country フィールドが照合されます。 Pop_ フィールドと Pop_Density フィールドに追加レイヤーでの一致がない場合、Null 値が追加されます。

のデフォルトのフィールド割り当て
[フィールドの追加方法を選択] テーブルのデフォルトのフィールドの割り当てを示します。

[フィールドの追加方法を選択] フィールド マッピング テーブルを使用して、[値の追加] の下の [Pop_] の横にあるドロップダウン リストから [Population] を選択することによって、入力レイヤーの Pop_ フィールドを追加レイヤーの Population フィールドと照合します。 [Pop_Density] の横にあるドロップダウン リストの [式] オプションを使用し、追加レイヤーのフィールド Population および area_km2 を使用することによって、追加するフィーチャの値を計算し、Arcade$feature["Population"]/$feature["area_km2"] を構築します。

で定義されたフィールドの割り当て
[フィールドの追加方法を選択] テーブルに対して定義されたフィールドの割り当てを示します。

入力レイヤーのフィールドは変更されません。 [フィールドの追加方法を選択] フィールド マッピング テーブルで一致しない追加レイヤー フィールドは、追加される結果から除外されます。

制限事項

次の制限が適用されます。

  • 追加するフィーチャのジオメトリ タイプは、追加先のフィーチャ レイヤーと同じである必要があります。
  • 追加先のレイヤーは、ホスティング サーバー上の既存のレイヤーである必要があります。 他のレイヤーに追加する場合は、まずそのデータセットのホスト レイヤーを作成する必要があります。 作成するには、[データ ストアにコピー] ツールを使用して、レイヤーをポータルで共有します。 レイヤーの共有の詳細については、「Web レイヤーの共有の概要」をご参照ください。 データセットのホスト レイヤーを作成したら、[データのアペンド] ツールを実行して、フィーチャを追加します。
  • [フィールドの追加方法を選択] フィールド マッピング テーブルでは、入力レイヤーのフィールドの追加、削除、名前変更はできません。

ArcGIS API for Python の例

[データのアペンド] ツールは ArcGIS API for Python で使用できます。

この例では、大西洋の地震を表すビッグ データ ファイル共有を地震を表すフィーチャ レイヤーに追加します。


# Import the required ArcGIS API for Python modules
import arcgis
from arcgis.gis import GIS
from arcgis.geoanalytics import manage_data

# Connect to your ArcGIS Enterprise portal and confirm that GeoAnalytics is supported
portal = GIS("https://myportal.domain.com/portal", "gis_publisher", "my_password", verify_cert=False)
if not portal.geoanalytics.is_supported():
    print("Quitting, GeoAnalytics is not supported")
    exit(1)   

# Find the big data file share dataset you'll use for analysis
search_result = portal.content.search("", "Big Data File Share")

# Look through the search results for a big data file share with the matching name
bdfs_search = next(x for x in search_result if x.title == "bigDataFileShares_NaturalDisaters")

# Look through the big data file share for Earthquakes_atlantic
eq_atlantic = next(x for x in bdfs_search.layers if x.properties.name == "Earthquakes_atlantic")

# Find a feature layer named "Earthquakes" in your ArcGIS Enterprise portal
earthquakes_search = portal.content.search("Earthquakes", "Feature Layer")
earthquakes_layer = earthquakes_search[0].layers[0]

# Set the tool environment settings 
arcgis.env.process_spatial_reference = 32618
arcgis.env.verbose = False

append_data_result = manage_data.append_data(earthquakes_layer, eq_atlantic) 

# Visualize the tool results if you are running Python in a Jupyter Notebook
processed_map = portal.map('World', 1)
processed_map.add_layer(append_data_result)

類似のツール

ArcGIS GeoAnalytics Server[データのアペンド (Append Data)] ツールを使用して、ホスティング サーバーのレイヤーにフィーチャを追加します。 その他のツールは、類似した少し異なる問題を解決するのに効果的です。

Map Viewer Classic の解析ツール

ArcGIS GeoAnalytics Server[データ ストアにコピー (Copy To Data Store)] ツールを使用して、データを選択してポータルの新しいフィーチャ レイヤーにコピーします。

ArcGIS GeoAnalytics Server[フィールド演算] ツールを使用して、新しいフィールドまたは既存のフィールドのフィーチャの値を計算します。

ArcGIS Desktop の解析ツール

ArcGIS Pro からこのツールを実行するには、アクティブなポータルが Enterprise 10.6 1 以降である必要があります。GeoAnalytics フィーチャ解析を実行できる権限を持つアカウントでサイン インする必要があります。

ArcGIS Pro[アペンド (Append)] ジオプロセシング ツールを使用して同様の追加操作を実行します。