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組織 URL の更新

ArcGIS 11.4 (Windows)  | |  ヘルプのアーカイブ

ArcGIS Enterprise のインストールと構成を行う前に、ArcGIS Enterprise 組織を表す組織 URL を決定し、クライアント アクセスを有効にします。

組織 URL を更新するには、ArcGIS Enterprise 組織のすべての URL も更新する必要があります。 ArcGIS Portal Directory で行える次の操作は、組織の URL を検索し、指定した新しい URL に置換します。

  • [Update Portal URL] - ポータル URL (組織 URL) を更新すると、ArcGIS Portal Directory、Portal Administrator Directory、組織のアイテム (マップ、レイヤー、アプリ、ツールなど) の URL が更新されます。

    URL の形式は https://organization.example.com/enterprise です。

  • [Update Federated Server URL] - 組織の各フェデレーション サーバーの URL を更新する必要があります。 そうすることで、組織のサービス、ArcGIS Server Manager、ArcGIS Server Administrator Directory、Services Directory の URL が更新されます。

    URL の形式は https://organization.example.com/server です。

ドメイン、サブドメイン、コンテキスト、またはこれらの URL コンポーネントの組み合わせを更新できます。

ArcGIS Enterprise 組織 URL のコンポーネント

この URL は、次のようなシナリオで更新が必要となります。

  • 組織が買収またはリブランドされたため、すべての URL を更新しなくてはならない場合。 たとえば、現在 https://organization.com/arcgis で使用されている組織を、新しいブランドを表す https://new.organization.com/portal に URL を更新する必要がある場合などです。
  • 現在、.com アドレスを使用している都市 (https://cityofsmalltown.com/enterprise など) を、https://cityofsmalltown.gov/enterprise などの .gov アドレスに移行する場合。
  • 開発、ステージング、本番環境を移動しており、それぞれの環境におけるコンテンツに変更を加える場合。 たとえば、組織 URL を https://dev.company.com/portalhttps://stg.company.com/portalhttps://company.com/portal へと変えます。

検討事項

URL を更新した後に必要となりうる追加の手順を理解するには、次の点を考慮します。

  • ArcGIS Pro ライセンス、ArcGIS Drone2Map ライセンス、または ArcGIS AllSource ライセンスが割り当てられたユーザーは、新しいライセンス ファイルを取得し、インポートしなければ、これらのアプリケーションにアクセスできません。
  • ArcGIS Pro ユーザーは、新しい URL にポータル接続を更新する必要があります。
  • 既存の分散コラボレーションはなくなるので、再作成する必要があります。
  • SAML または OpenID Connect を使用してログインを構成した組織では、更新を行う必要があります。
  • サーバー証明書を新しい URL で更新しなくてはならないことがあります。

詳細については、以下の「更新した後の注意事項」セクションをご参照ください。

次の URL は、提供されるワークフローでは更新されません。

  • Web サーバーに配置されたアプリケーションの URL
  • サードパーティ アプリケーションの URL
  • バイナリ ファイルまたは圧縮ファイルの URL

組織の準備

組織を準備するには、次の手順に従います。

  1. 組織でオフライン データを使用する場合、オフラインで行ったすべての編集内容がソース フィーチャ サービスに同期されていることを確認し、オフライン データを削除します。

    組織の URL を更新する前にオフラインで取得したデータは、フィーチャ サービスに同期されません。 更新後、データを再度オフラインで使用できるようになります。

  2. 組織にオフラインの Web マップがある場合は、オフライン マップ エリアを削除します。

    組織の URL を更新する前に作成されたオフライン マップ エリアは動作しなくなります。 更新後、オフライン マップ エリアを作成できるようになります。

  3. WebGISDR ツールを使用して、組織のバックアップを作成します。
  4. Web Adaptor またはそれをホストしているコンピューターの名前を変更する必要がある場合、ポータルとサーバー サイトで Web Adaptor を登録解除し、それぞれに新しい Web Adaptor インスタンスを構成します。
  5. 組織でリバース プロキシ サーバーを使用するよう構成されている場合は、新しい URL でリバースプロキシ サーバーを更新します。
  6. ポータル各フェデレーション サーバーWebContextURL プロパティを、新しい URL で設定または更新します。

URL の更新

組織の URL を更新するには、サーバー コンピューターがアクセス可能であることを確認し、サーバー ID を取得し、影響を受ける URL を確認および保存するオプションがあることを確認します。 その後、フェデレーション サーバーの URL を更新してから、ポータル URL を更新します。 ポータル URL を更新したら、ポータルが再起動します。

次の手順を実行します。

  1. プライマリ サイト管理者として、ポート 7443 から Portal Directory にサイン インします。

    URL の形式は https://organization.example.com:7443/arcgis/sharing/rest です。

    注意:

    プライマリ サイト管理者のアカウントが無効化されている場合、パスワード リセット ユーティリティを使用してアカウントを再有効化できます。

  2. [Home] > [Portals] > [Self] の順にクリックします。
  3. [Self] リソース ページの下部の [URLs] をクリックします。
  4. [Generate Organization URL Map] > [Generate Map] の順にクリックし、次の手順に従います。
    1. 各フェデレーション サーバーに対して ID が指定されており、エラーがないことを確認します。

      フェデレーション サーバーにエラーがある場合は、サーバー コンピューターはオフになっているか、使用できません。 このワークフローを続行するには、エラーに対処するか、サーバーを削除する必要があります。 詳細については、フェデレーション サーバーを検証するか、ログを確認します。

    2. 最初にリストされたサーバーの ID をコピーします。
  5. 必要に応じ、次の手順に従って、サーバー URL の更新時に影響を受けるアイテムを確認します。
    1. [URLs] ページに戻り、[Generate URL Report] をクリックします。
    2. [Server Id] テキスト ボックスに ID を貼り付けます。
    3. [Generate Report] をクリックします。
    4. レポートの出力を確認し、保存します。

      URL を更新した後も参照できるよう、レポートを保存しておくことをおすすめします。

  6. [URLs] ページに戻り、[Update Federated Server URL] をクリックして、次の手順に従います。
    1. [Server Id] テキスト ボックスに ID を貼り付けます。
    2. サーバー URL を指定します。

      URL は https:/new.organization.com/server 形式にする必要があります。

    3. [Update URL] をクリックします。
    4. jobs id ハイパーリンクをクリックし、ステータスが「完了」であることを確認してから、次の手順に進みます。
  7. 各フェデレーション サーバーについて、手順 4 ~ 6 を繰り返します。
  8. 必要に応じ、次の手順に従って、ポータル URL の更新時に影響を受けるアイテムを確認します。
    1. [URLs] ページに戻り、[Generate URL Report] をクリックします。
    2. レポート タイプとして [Portal] を選択します。
    3. [Generate Report] をクリックします。
    4. レポートの出力を確認し、保存します。

      URL を更新した後も参照できるよう、レポートを保存しておくことをおすすめします。

  9. [URLs] ページに戻り、[Update Portal URL] をクリックし、次の手順に従います。
    1. ポータル URL を指定します。

      URL は https://new.organization.com/enterprise 形式にする必要があります。

    2. [Update URL] をクリックします。
    3. jobs id ハイパーリンクをクリックし、ステータスが「完了」であることを確認します。

    ポータルが再起動します。

更新した後の注意事項

URL の更新後に組織が円滑に実行されるよう、次の事項を考慮し、組織に関連する手順を実行します。

  • 組織のメンバーが指定ユーザー ライセンスを使用して ArcGIS ProArcGIS Drone2MapArcGIS AllSource にアクセスする必要がある場合は、My Esri からポータルの新しいライセンス ファイルを取得します。 新しい組織 URL を指定し、ライセンス ファイルをインポートします。
  • ArcGIS Pro ユーザーに、新しい URL にポータル接続を更新する必要があることを知らせます。
  • 組織がコラボレーションの一部である場合、コラボレーションを再作成する必要があります。 ホストはコラボレーションからゲストを削除し、再度参加するよう招待できます。
  • 組織に OpenID Connect ログインが構成されている場合、セキュリティ設定から新しいログイン リダイレクト URL とログアウト リダイレクト URL をコピーし、OIDC IDP の構成に入力します。
  • 組織に SAML が構成されている場合、ポータル メタデータ ファイルは新しい URL で更新されているので、メタデータ ファイルをダウンロードし、SAML IDP 側に再インポートする必要があります。 詳細については、「SAML ID プロバイダーでのポータルの構成」の手順 5 をご参照ください。
  • 組織のサーバー証明書で指定されている URL が新しい URL と一致しない場合は、証明書を更新します。
  • オフライン データまたはオフライン マップ エリアを削除したら、オフラインで使用するフィーチャ サービスを準備して、オフライン マップ エリアを作成できます。
  • 組織のアイテムがバイナリ ファイルまたは圧縮ファイルで作成されている場合、それらのファイルの URL は更新されていません。 ファイルを更新し、組織にもう一度追加する必要があります。 次のファイル タイプが影響を受ける可能性があります。
    • ArcGIS Pro プロジェクト (.aprx)
    • ArcMap マップ ドキュメント (.mxd)
    • パッケージ
    • .zip ファイル
    • ArcGIS Pro アドイン (.esriaddinx)
    • コード添付

    ArcGIS Enterpriseサポートされているファイル タイプをご参照ください。