タイル マップ サービスとしての画像の共有

ArcGIS Online または ArcGIS Enterprise ポータルで画像をタイル マップ サービスとしてキャッシュおよび共有できます。 画像の数が少なければ、ArcGIS Pro を使用してタイル パッケージを作成するか、ArcMap を使用してタイル パッケージを作成し、ポータルにアップロードできます。 一方、大量の画像からタイル マップ サービスを公開する場合は、以下のワークフローを推奨します。

1. 画像からモザイク データセットを作成します。
2. ArcGIS Desktop のタイル キャッシュ ツールセットを使用して、モザイク データセットからタイル キャッシュを生成します。
3. タイル キャッシュをパッケージ化します。
4. タイル パッケージをポータルにアップロードします。ここから、タイル パッケージをタイル マップ サービスとして公開できます。

この方法は、以下のようないくつかの点でメリットがあります。

• 元の画像をコピーすることを防ぎます。
• キャッシュ タイルを生成するジョブの負荷を ArcGIS Desktop に移動します。
• デスクトップ コンピューターの複数のコアを活用することによって、キャッシュ生成を高速化します。

[タイル キャッシュ] ツールによって作成されたタイル キャッシュは、定義済みのサイズとレベルで画像 (タイル) が格納される、特殊なラスター データセットです。 これは、高速アクセスのためにマップ サービスまたはイメージ サービス向けに作成されるキャッシュと同じです。 タイル キャッシュの生成に使用されるソースには、以下を選択できます。

• ラスター データセット (またはラスター レイヤー)
• モザイク データセット (またはモザイク レイヤー)
• マップ ドキュメント

タイル キャッシュを生成するための適切なレンダリング ルールがデータにあることを確認するには、ラスター レイヤーまたはモザイク レイヤーの使用をお勧めします。 これは、データが複数のバンドを持つ場合に特に役立ちます。レイヤーを使用することで、適切な RGB バンドの組み合せを定義できます。 これは、データが 8 ビットでない場合にも役立ちます。レイヤーを使用することで、データを正しく表示するための適切なストレッチを定義できます。

画像からのタイル マップ サービスの公開

1. [モザイク データセットの作成 (Create Mosaic Dataset)] ツールを使用して、画像のコレクションからモザイク データセットを作成します。
2. ポータルのデフォルト タイル スキーマ以外のタイル スキーマを使用する場合、[タイル キャッシュのタイル スキーマの生成 (Generate Tile Cache Tiling Scheme)] ツールを使用してタイル スキーマ ファイルを生成します。
3. [タイル キャッシュの管理 (Manage Tile Cache tool)] ツールを使用して、タイル キャッシュを生成します。

   必ず縮尺レベルを正しく定義し、最大ソース セル サイズを、最小セル サイズのレベルとその上のレベルの間の数になるように設定してください。

4. [TILE_PACKAGE] キーワードを選択して [タイル キャッシュのエクスポート (Export Tile Cache)] ツールを使用し、タイル キャッシュをタイル パッケージに変換します。
5. [パッケージの共有 (Share Package)] ツールを実行して、タイル パッケージをポータルにアップロードします。
6. アップロードしたパッケージを、タイル マップ サービスとしてポータルで共有します。
   1. ArcGIS アカウントを使用してポータルにログインします。
   2. 共有したばかりのタイル パッケージ アイテムをクリックします。
   3. [公開] ボタンをクリックして、タイル マップ サービスとしてタイル パッケージを共有します。

      サービスが稼働したら、タイル パッケージをポータルから削除してもかまいません。