Operations Dashboard for ArcGIS を Portal for ArcGIS に配置して、ポータルのメンバーがポータルから Operations Dashboard をダウンロードし、オペレーション ビューを作成して使用できるようにします。
注意:
ポータルから Operations Dashboard をインストールすると、ポータル上のオペレーション ビューにアクセスするユーザーを制限できます。ただし、ArcGIS Online、Portal for ArcGIS、ArcGIS for Server から取得したデータなど、ユーザーは自分のマップに配置できる任意のデータをポータルに取り込むこともできます。
最初に Operations Dashboard for ArcGIS Deployment Utility をダウンロードし、このユーティリティを使用して、ポータルに配置する必要のあるファイルを生成し、これらのファイルをポータルにコピーし、最後に Operations Dashboard のコピーを参照するアイテムをポータル内に作成します。
配置ユーティリティのダウンロード
Operations Dashboard for ArcGIS Deployment Utility をダウンロードして、Operations Dashboard をポータルに配置します。
- 顧客 ID に紐付けられている Esri アカウントを使用して My Esri サイトにログインします。
- [組織] に移動し、[製品] を選択して、[ダウンロード] をクリックします。
利用できるすべてのソフトウェア ダウンロード (お客様番号に基づく) が表示されます。
- Operations Dashboard の配置先となる ArcGIS for Server のプロダクトとバージョンを確認し、[ダウンロードの表示] をクリックします (例: ArcGIS for Server Enterprise [Windows] バージョン 10.3.1)。
- [その他のプロダクト] セクションを展開します。
- Operations Dashboard for ArcGIS Deployment Utility の [ダウンロード] をクリックして、OperationsDashboardUtility_<バージョン>_<Customer Care 番号>.exe (例: OperationsDashboardUtility_1031_138405.exe) をコンピューターに保存します。
Operations Dashboard ファイルの作成
ポータルで使用するために、Operations Dashboard を構成する必要があります。Operations Dashboard for ArcGIS Deployment Utility を実行して Operations Dashboard のインストールをカスタマイズし、ポータルのユーザーが Operations Dashboard をインストールしてポータル内にある自分のデータにアクセスできるようにします。
注意:
このユーティリティは、どのコンピューターでも実行できます。Portal for ArcGIS が動作しているコンピューターで実行する必要はありません。
- ダウンロードした *.exe をダブルクリックし、ユーティリティのファイルを展開する場所のパスを指定します。[OK] をクリックし、ファイルを展開します。
- [ユーティリティの起動] チェックボックスがオンになっていることを確認して [閉じる] をクリックします。
後でユーティリティを実行するには、[ユーティリティの起動] チェックボックスをオフにして、[閉じる] をクリックします。ユーティリティを実行する準備ができたら、前のステップで指定したファイルの配置場所を参照し、OperationsDashboardUtility フォルダーを開き、OperationsDashboardUtility.exe をダブルクリックして、配置ユーティリティを実行します。
- プロンプトが表示されたら、配置ユーティリティを使用する前提条件を満たしていることを確認します。
注意:
Microsoft .NET Framework 4.5 が必要です。
- [次へ] をクリックして、ユーティリティのインストールを続けます。
- 生成される Operations Dashboard ファイルを保存する場所を指定し、[次へ] をクリックします。
- ポータルの URL を指定し、[次へ] をクリックします。この URL には、「web adaptor」という文字を含める必要があります。例: https://host.domain.com/webadaptor
- 自社のコード署名証明書 (*.pfx ファイル) とパスワードを指定して、[次へ] をクリックします。
- 設定が正しいことを確認した後、[次へ] をクリックして配置パッケージを生成します。
パッケージが生成されるのを待ちます。実行の過程で、いくつかのウィンドウが開き、閉じます。完了すると、ユーティリティによって、配置パッケージに関する情報が表示されます。
注意:
新しい秘密署名キーをインポートしようとしていると表示された場合は、[OK] をクリックして続行します。
- Operations Dashboard に対応する自己インストーラーの配置パッケージおよびヘルプ ファイルが、このユーティリティで先に指定した場所に作成されます。ユーティリティで表示されているように、ファイルをポータルにコピーします。次のセクションの手順を実行してください。
- [完了] をクリックしてユーティリティを終了します。
ポータルへのファイルのコピー
ここまでで、ポータルに Operations Dashboard をインストールするために必要なファイルを生成しました。今度は、それらのファイルをポータルにコピーします。これを行うには、コンピューターの管理者である必要があります。
- Operations Dashboard for ArcGIS Deployment Utility を実行したコンピューターで、(このユーティリティですでに指定した) ファイルの作成場所を参照します。
- dashboard-win フォルダーをコピーします。
- ポータル コンピューターで、<portal install directory>\arcgis\portal\apps を参照して選択し (<portal install directory> はポータルのインストール先のパス)、dashboard-win フォルダーを上書きします。例: c:\Program Files\ArcGIS\Portal\apps
- ArcGIS Web Adaptor (Java Platform) を使用して LDAP でセキュリティ保護されたポータルに配置する場合、ArcGIS Web Adaptor の web.xml ファイルのセキュリティ制約を更新します。詳細については、「LDAP でセキュリティ保護されたポータルのセキュリティ制約の更新」をご参照ください。
ポータル上でのアイテムの作成
ここまでで、ポータルに Operations Dashboard をインストールするために必要なファイルをコピーしました。今度は、ポータル上でアイテムを作成します。ユーザーがポータルで Operations Dashboard を検索すると、このアイテムが見つかり、このアイテムを使用してアプリをインストールします。
- Web ブラウザーを使用してポータルにログインします。
- [マイ コンテンツ] をクリックし、[アイテムの追加] をクリックします。
- アイテム ドロップダウン リストで [アプリケーション] を選択し、[モバイル] ラジオ ボタンを選択します。
- Operations Dashboard アプリの URL を入力します。例: https://host.domain.com/webadaptor/apps/dashboard-win/OperationsDashboard.application (ここで、host、domain、および webadaptor は、実際のポータルに関する情報に置き換えます)。
- タイトルとして、「Operations Dashboard for ArcGIS」と入力します。
- タグとして、「Operations Dashboard」と入力します。
- [アイテムの追加] をクリックします。
新しく追加した Operations Dashboard for ArcGIS アイテムに対応するアイテム詳細ページが表示されます。
- 新しいアイテムを共有するために、[共有] をクリックします。
- アクセスの割り当て先として、適切な共有オプションを選択します。
- [すべての人に公開] - 組織の Web サイトにアクセスできるすべてのユーザーが、ダウンロードにアクセスできます。
- [組織] - 組織のすべてのメンバーは、ダウンロードにアクセスできます。
- 1 つ以上のグループ - 選択したグループのメンバーはダウンロードにアクセスできます。
注意:
[フィーチャ マップとアプリ] グループとアイテムを共有します。その結果、アイテムは、組織の [フィーチャ コンテンツ ギャラリー] 内に含まれます。このグループ内のアイテムを共有する権限は、すべてのユーザーに付与されるわけではありません。
- [共有] ダイアログ ボックスで [OK] をクリックします。
- [編集] ボタンをクリックしてアイテムの詳細を編集します。
- [説明] フィールドに、次のように入力します。
組織内のグループを対象とする 1 つ以上の事象の監視、追跡、レポートに関する共通オペレーション画面を提供します。管理者にとって最も関連の強い事象または動作のさまざまな側面に注目します。サービス、配送、人員、車両など、世界中のあらゆるものを監視します。
主要な機能
- 対話型マップ、チャート、ゲージ、その他の業績評価指標を含むオペレーション ビューを作成および共有します。
- 複数のモニターまたは単一の表示デバイスで使用するオペレーション ビューを構築します。
- 新しいウィジェット、マップ ツール、およびフィーチャ アクションを使用して、Operations Dashboard の拡張とカスタマイズを行います。
Operations Dashboard の詳細については、ヘルプをご参照ください。
Operations Dashboard for ArcGIS をインストールします。
ここで、ヘルプ は https://host.domain.com/webadaptor/apps/dashboard-win/help にリンクされ、Operations Dashboard for ArcGIS のインストール は、https://host.domain.com/webadaptor/apps/dashboard-win/OperationsDashboard.application にリンクされています (ここで、host、domain、および webadaptor は、実際のポータルに関する情報で置き換えられます)。
- [アクセスと使用の制限] に、次のように入力します。
ArcGIS 組織アカウントが必要です。
Operations Dashboard は Windows 上で動作します。Microsoft .NET Framework 4.5 が必要です。このコンポーネントは、 Microsoft Download Center からダウンロードできます。Microsoft .NET 4.5 Framework をインストールするには、コンピューター (デスクトップまたはタブレット) に対する管理権限が必要です。
ここで、Microsoft Download Center は http://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=30653 にリンクされ、Operations Dashboard のシステム要件 は https://host.domain.com/webadaptor/apps/dashboard-win/help にリンクされています (ここで、host、domain、および webadaptor は、実際のポータルに関する情報で置き換えられます)。
- [保存] をクリックします。
これで、ポータルから Operations Dashboard をインストールできるようになりました。ユーザーは、Operations Dashboard アプリのアイテム ページで [開く] をクリックして、自分のコンピューターにアプリをインストールします。ユーザーは、自分の組織アカウントを使用してサイン インするよう求められます。Operations Dashboard を使用すると、ユーザーはオペレーション ビューを作成して使用することができます。