ArcGIS Enterprise 11.0 は、更新、拡張機能、およびバグ修正を含んでいます。
11.0 で修正された問題の一覧は、「11.0 で修正された問題の一覧」をご参照ください。
注意:
ArcGIS Enterprise 11.0 へのアップグレードを実行する前に、このリリースに含まれるアップグレードに関する注意事項およびすべての廃止通知をご確認ください。各通知には、廃止された機能またはワークフローについて推奨される代替手段が記載されています。これには、アップグレード後に既存のサービス、SOE および SOI、またはアプリを再作成するための要件が含まれる場合があります。 さらに、「11.0 以降へのアップグレードに関する注意事項」をお読みください。
お使いのハードウェアおよびソフトウェア コンポーネントがバージョン 11.0 と互換性があるかどうかを確認するには、「製品リリース情報」を参照し、廃止された機能のリストを確認してください。 ArcGIS Enterprise 11.0 と互換性のある以前の ArcGIS 製品バージョンを確認するには、「以前のバージョンの ArcGIS とポータルの互換性」をご参照ください。
廃止通知
次の機能は廃止されました。
ArcGIS Dashboards Classic
ArcGIS Dashboards Classic が廃止され、アプリ ランチャーで使用できなくなりました。 すべてのダッシュボードが ArcGIS Dashboards で開くようになりました。 ArcGIS Dashboards Classic で作成された多くのダッシュボードは、ArcGIS Dashboards で引き続き機能します。
詳細については、ブログの「Collector Classic は廃止されています」と廃止通知をご参照ください。
従来の Esri Story Maps
従来の Esri Story Maps テンプレートは廃止され、このリリースの ArcGIS Enterprise で利用できなくなりました。 ArcGIS Enterprise 11.0 にアップグレードする前に、従来のテンプレートから作成された既存のストーリーを ArcGIS StoryMaps に移行することをお勧めします。
テンプレート | 推奨の代替 |
---|---|
ストーリー マップ - 基本 | Instant Apps (基本) |
ストーリー マップ シリーズ | Instant Apps (ポートフォリオ)、ArcGIS StoryMaps (コレクション)、Experience Builder |
ストーリー マップ スワイプおよびスパイグラス | ArcGIS StoryMaps (スワイプ ブロック) |
ストーリー マップ ツアー | ArcGIS StoryMaps (ツアー テンプレート) |
ストーリー マップ ジャーナル | ArcGIS StoryMaps (サイドカー) |
ストーリー マップ ショートリスト | ArcGIS StoryMaps (ツアー テンプレート) |
ストーリー マップ カスケード | ArcGIS StoryMaps |
詳細については、「Why a New StoryMaps? (新しい StoryMaps がリリースされた理由)」と廃止通知をご参照ください。
ArcGIS Configurable Apps
廃止または開発終了ステータスのすべての構成可能なアプリ テンプレートは、このリリースでは使用できなくなります。 これらのテンプレートから作成された既存のアプリも、ArcGIS Enterprise で表示できなくなります。 このリリースで廃止されたテンプレート リストは、「ArcGIS テンプレート」の新機能をご参照ください。 詳細については、廃止通知をご参照ください。
11.0 以降へのアップグレードを実行する前に、ArcGIS Instant Apps の推奨テンプレートのいずれかを使用して、影響を受けるアプリを再作成する必要があります。 また、ArcGIS Configurable Apps テンプレートでは、アプリのソース コードをダウンロードするオプションは選択できなくなります。
Presentation for Map Viewer Classic
Presentation for Map Viewer Classic は、このリリースの ArcGIS Enterprise で利用できなくなりました。 ArcGIS Enterprise 11.0 にアップグレードする前に既存のすべてのプレゼンテーションを廃止することをお勧めします。 代わりに、ArcGIS Enterprise 11.0 で入手できる新しい ArcGIS Instant Apps テンプレートである Exhibit を使用できます。
詳細については、廃止通知をご参照ください。
ラスター ベースマップ
一部の Esri ラスター ベースマップは、開発終了バージョン サポートになっており、今後は更新されません。 Esri ベクター ベースマップを使って、追加のマップ スタイルと最新のデータ更新を利用ことをお勧めします。
詳細については、ブログの「ベースマップ ギャラリーの更新」をご参照ください。
インストールとアップグレード
- 10.9.1 以降の Portal for ArcGIS インストーラーが強化され、インストール時間の短縮とパフォーマンスの向上を期待できます。
- 以前のバージョンから 11.0 にアップグレードする場合、またはこのリリースで ArcGIS Enterprise にとっては新規となるアプリの使用を許諾したい場合、ソフトウェアを再認証する必要があります。 My Esri から新しいライセンス ファイルを入手できます。
- バージョン 10.6.1 以前から Portal for ArcGIS 11.0 に直接アップグレードする操作はサポートされていません。 Portal for ArcGIS 10.6.1 以前をアップグレードするには、まず中間バージョン (10.7.x ~ 10.9.x) にアップグレードしてから、そのバージョンを 11.0 にアップグレードします。
- 今回のリリースで提供されている新しい Map Viewer は、10.8.1 と 10.9 では個別のインストーラーを使用したベータ版としてこれまで提供されていました。 10.8.1 か 10.9 のポータルにベータ版をインストールしている場合、11.0 にアップグレードする前にベータ版ソフトウェアをアンインストールする必要はありません。
組織サイトの管理
- ArcGIS Portal Directory (共有 API) を介して高度なポータル オプションを構成できます。 以前のバージョンでは、これらのオプションは構成ファイルを使用して構成されていましたが、これは現在サポートされていません。
- 組織のセキュリティの向上のため、メンバー アクセスが承認済みの外部アプリのみに制限されています。
- 各種のアプリでルート案内を取得し、解析を実行するようにルート検索サービスを構成できます。
- ルート検索サービスの追加の設定は、プロパティ ファイルを使用して指定します。 サービス インスタンスの最小数と最大数やサービス パラメーターのデフォルト値などの設定を構成できます。
- 組織のホーム ページに、リンク付きの画像を含めることができます。
- 階層カテゴリを設定し、部門、場所、専門分野などの特性に応じて組織のメンバーを整理できます。 管理者と適切な権限を持つメンバーは、メンバー カテゴリでメンバーのリストをフィルタリングできます。 メンバー カテゴリは、メンバーのユーザー設定ページにも表示されます。
- 自動的に実行されるように管理レポートをスケジューリングできます。 レポートは、毎日、毎週、または毎月実行されるようにスケジューリングできます。
- 付属の Python スクリプトを使用して、操作に正常性の問題がないかポータルをスキャンできます。
ユーザー エクスペリエンス
ブルガリア語が、ArcGIS Enterprise ポータルを表示する言語オプションとして新しく追加されました。
データ管理
- ArcGIS Pro で作成したナレッジ グラフを格納するために、空の Neo4j データベースを参照する NoSQL データ ストア アイテムをポータルに追加しました。 独自の Neo4j インスタンスを使用する場合は、必要に応じてインスタンスを拡大/縮小して、必要とされるデータベースとグラフの数に対応できます。
- ホスト フィーチャ レイヤーからデータをエクスポートする場合、Open Geospatial Consortium (OGC) GeoPackage ファイルへエクスポートできます。
- OGC GeoPackage ファイルのコンテンツからホスト フィーチャ レイヤーを公開します。
- Map Viewer で編集用のフォームを作成および構成できます。 マップのユーザーがフィールド値を編集しやすくなるように、フォームを定義できます。
- ホスト フィーチャ レイヤーを作成して空のレイヤーに含めるレイヤーとテーブルを定義するときに、新しいオプションが利用できます。 ホスト フィーチャ レイヤーを作成したら、フィールドをレイヤーに追加します。
- ホスト フィーチャ レイヤー ビューを作成するためのワークフローが改善され、ビュー定義がビューの作成プロセスの一部として設定されました。 今まで通り、ビュー定義はホスト フィーチャ レイヤー ビューの詳細ページから後で変更することができますが、ホスト フィーチャ レイヤー ビューを作成すると、すぐに適切なコンテンツが含まれるようになりました。
- ホスト シーン レイヤーにフィーチャ レイヤーが関連付けられている場合、再構築されるようにシーン レイヤー キャッシュをスケジューリングして、フィーチャ レイヤーに対する編集内容を反映することができます。
- レイヤーの作成時に、すぐに利用できるベクター、タイル、またはシーン コンテンツをクラウドまたはフォルダー データ ストアにアップロードして、それらのコンテンツを参照できるようにする新しいワークフローを使用できます。 このワークフローは、シーン レイヤー、ラスター タイル レイヤー、およびベクター タイル レイヤーでサポートされます。 この機能により、データのコピーを回避して、キャッシュ作成にかかる時間を節約でき、維持しているデータ ストアを参照するシーン レイヤー、タイル レイヤー、ベクター タイル レイヤーを生成できます。
マッピングとビジュアライゼーション
- Map Viewer のフロー スマート マッピング スタイルを使用すると、アニメーション表示された流線と wavefront で方向と強度を表すことで、画像レイヤーのベクター フィールド データを表示できます。
- レイヤー全体またはレイヤー内のフィーチャのサブセットに効果を適用することで、マップの外観を変更できます。 たとえば、火山の噴火を表示するレイヤーにブルーム効果を適用したり、地震レイヤーにブルーム + 透過表示効果を適用したりして、所定のマグニチュードよりも大きい地震に注目を集めることができます。
- スケッチが、スナップのサポートなどの改善により機能強化されました。
- Map Viewer で新規または既存のスケッチ レイヤーに検索結果を追加できます。 検索結果はマップとともに保存され、位置やフィーチャのスタイルとポップアップはスケッチ レイヤーで構成できます。
- 新しいアイテムとして [マイ コンテンツ] にレイヤーを保存します。 レイヤー構成を維持して他のマップで再使用したい場合は、[新しいレイヤーとして保存] を使用できます。 サポートされているレイヤー タイプは、ホスト フィーチャ レイヤーと ArcGIS Server フィーチャ サービスです。
- フィーチャの表示順序を設定して、レイヤー内で重なっているフィーチャの表示を制御します。
- Map Viewer で画像レイヤーのポップアップを構成できます。
- Map Viewer でフィーチャ レイヤーを複製して、ソース レイヤーの構成に影響を及ぼすことなく、同じマップ内の複数の値に基づいてスタイル、ポップアップ、フィルターを構成できるようになりました。
- Map Viewer で URL から GeoJSON レイヤーを追加できます。
- Map Viewer でフロア対応マップを構成できます。
- ポップアップのソース HTML の編集サポートが改善され、カスタムの構成と表示のために、既存の HTML をポップアップにシームレスかつ安全に組み込むことができるようになりました。
- ポップアップに Arcade エレメントを追加できるようになりました。 Arcade エレメントを使用すると、複数の属性式を扱う際のロジックの重複が抑えられ、ポップアップ内のデータやコンテンツを詳細に制御できます。
- Map Viewer で OGC WFS、WMTS、および WMS レイヤーを追加および構成できます。
- 一般的なワークフローを完了するための、キーボード ショートカットを使用できるようになりました。 Map Viewer のキーボード ショートカットの全リストを表示するには、Windows では Alt + ? キー、Mac では Option + ? キーを押します。
- Map Viewer で、ベースマップ ギャラリーでの投影法の変更がサポートされるようになりました。
- Map Viewer でデータのパターン、傾向、関係の検出に役立つチャートを作成できます。 対応できるチャート タイプには、バー チャート、ライン チャート、ヒストグラム、散布図があります。
3D GIS
- Web メルカトルのローカル シーンで WGS 1984 シーン レイヤーを使用して、数千の ArcGIS Online シーン レイヤーを活用することができます。
- Scene Viewer では、WGS 1984 でローカル シーンを作成できるようになりました。
- Scene Viewer は、シーンに WFS レイヤーを追加できるようにすることで、OGC レイヤー タイプのサポートを拡張しています。
- デフォルトでは、シーンは WebGL2 を使用して 3D グラフィックスをレンダリングするようになりました。これは、今後のパフォーマンスと視覚化の強化の基礎となります。
- Scene Viewer のデザイナーからシーンベースのアプリを作成できます。 Instant Apps、Experience Builder、または ArcGIS StoryMaps のテンプレートを選択して、カスタム機能を備えたアプリを作成できます。
- Scene Viewer で、多次元の 3D または 4D データを表示するボクセル シーン レイヤーをローカル シーンに追加できます。 ボクセル シーン レイヤーを使用して、大気データや海洋データ、地質地下モデル、または時空間キューブを視覚化できます。
共有およびコラボレーション
- グループ ページの [概要] タブで注目のコンテンツ ギャラリーを管理することで、グループ内の重要なコンテンツをハイライト表示できます。 管理者は、管理された注目のコンテンツを組織のホーム ページに含めることもできます。
- [コンテンツの再割り当て] および [コンテンツの受信] の 2 つの権限により、組織のメンバー間でコンテンツを移動できます。 組織のメンバーは、管理者に変更を依頼することなく、自分が所有するコンテンツを他のメンバーに再割り当てできます。
- 分散コラボレーションにおける ArcGIS Enterprise と ArcGIS Enterprise 間のコラボレーションおよび ArcGIS Enterprise と ArcGIS Online 間のコラボレーションで、コラボレーション参加者での ArcGIS StoryMaps の共有がサポートされるようになりました。 ArcGIS StoryMaps の受信者がストーリーを表示できます。
分析
- 「GeoAnalytics Server の新機能」をご参照ください。
- 「ArcGIS Image Server の新機能」をご参照ください。
アプリ
ポータルでは、アプリの新機能と機能拡張を利用できます。
ArcGIS Configurable Apps テンプレート
次の ArcGIS Configurable Apps テンプレートはこのリリースで廃止され、ArcGIS Enterprise でのアプリの作成に使用できなくなりました。 既存のアプリを置き換える代替案を使用できます。
テンプレート | 推奨の代替 |
---|---|
標高断面 | Instant Apps (メディア マップ、3D ビューアー、近傍) |
レイヤー ショーケース | Instant Apps (カテゴリ ギャラリー) |
ミニマル ギャラリー | Instant Apps (カテゴリ ギャラリー) |
さらに、次に示すテンプレートが 10.9 および 10.9.1 の新しい構成環境に移行される前に、そのいずれかのテンプレートを使用してアプリを作成した場合は、ArcGIS Instant Apps 代替テンプレートを使用して同じ名前でそのアプリを再作成する必要があります。
- 添付ファイル ビューアー
- カテゴリ ギャラリー
- イメージ ビューアー
- 対話形式の凡例
- メディア マップ
- ミニマリスト
- 近傍
- ゾーン ルックアップ
その他のアプリ
- 「ArcGIS Dashboards の新機能」をご参照ください。
- 「ArcGIS Enterprise サイトの新機能」をご参照ください。
- 「ArcGIS Excalibur の新機能」をご参照ください。
- 「ArcGIS Experience Builder の新機能」をご参照ください。
- 「ArcGIS Field Maps の新機能」をご参照ください。
- 「ArcGIS Instant Apps の新機能」をご参照ください。
- 「ArcGIS Maps for Adobe Creative Cloud の新機能」をご参照ください。
- 「ArcGIS Mission の新機能」をご参照ください。
- 「ArcGIS QuickCapture の新機能」をご参照ください。
- 「ArcGIS Solutions の新機能」をご参照ください。
- 「ArcGIS StoryMaps の新機能」をご参照ください。
- 「ArcGIS Web AppBuilder の新機能」をご参照ください。
- 「ArcGIS Workforce の新機能」をご参照ください。