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分散コラボレーションに関するよくあるご質問 (FAQ)

このトピックでは、分散コラボレーションを使用する際に発生する可能性のある不明点または問題と考えられる解決策を示します。探している問題が見つからない場合は、Esri Support Center の Web サイトでも記事を検索してみてください。

よくあるご質問 (FAQ)

ArcGIS EnterpriseArcGIS Enterprise のコラボレーション

レイヤーをライブ参照として共有するだけでなく、コラボレーション内でフィーチャ レイヤーをコピーとして共有したいとも思っています。このオプションは用意されていますか?

今回のリリースでは、ホスト ポータルとゲスト ポータルがどちらも ArcGIS Enterprise の場合に、分散コラボレーションでフィーチャ レイヤーをコピーとして共有することができません。

ArcGIS OnlineArcGIS Enterprise のコラボレーション

ArcGIS EnterpriseArcGIS Online の両方を使っています。これら 2 つの間で分散コラボレーションを設定できますか?

ArcGIS Enterprise 10.5.1 は、ArcGIS Online との分散コラボレーションに対応しています。このコラボレーションを実現するには、ArcGIS Online をホストとして設定し、ArcGIS Enterprise をゲストとして設定する必要があります。

ArcGIS Enterprise は複数の ArcGIS Online 組織とコラボレーションできますか?

いいえ。ArcGIS Enterprise 10.5.1 は、1 つの ArcGIS Online 組織のみとコラボレーションする機能をサポートします。

ArcGIS Online 組織の URL キーを変更しました。どのような手順を実行すれば、組織をコラボレーション参加者として再確立できますか?

  • コラボレーション ホストでは、コラボレーションを削除してから、新しい URL キーを使用して再確立することができます。
  • コラボレーション ゲストでは、コラボレーションを脱退し、新しい URL でホストから再招待されるようにリクエストすることができます。

ArcGIS Online 組織が ArcGIS Enterprise 10.5 ポータルからの招待を受理していません。どのような状況になっていますか?

ArcGIS Enterprise 10.5 ポータルは、ArcGIS Online 組織との分散コラボレーションに対応していません。

フィーチャ レイヤー データをコピーとして共有し、編集内容を同期させる

共有フィーチャ レイヤーのシンボルを編集したのですが、更新したシンボルが受信側の参加者で複製されません。それはなぜですか。

フィーチャ レイヤーをコピーとして共有している場合は、元のシンボルが維持されます。後から編集したシンボルは複製されません。ただし、フィーチャ レイヤーを Web マップ内で共有している場合は、シンボルが Web マップに格納されるため、そのシンボルに加えた更新が維持されます。

1 つのコラボレーション、もしくは複数のコラボレーションに含まれる複数のコラボレーション ワークスペースで、ホスト フィーチャ サービスを共有すると、どのようになりますか?

最初に共有したホスト フィーチャ サービス アイテムが複製されます。それ以降に共有する場合、そのアイテムが複製されることはなく、代わりに既存のアイテムが共有されます。

ArcGIS Enterprise 10.5 ポータルでフィーチャ レイヤーに対して同期を有効にした後、タイムアウト エラーになります。どのような状況になっていますか?

レイヤーに大量のデータが含まれている場合に同期を構成すると、アイテム ページがタイムアウトになることがあります。ただし、サーバーはデータの構成を続行します。しばらくすると、構成が完了し、アイテム ページに対して同期を有効にする処理が正常に実行されます。

ArcGIS Online 組織でフィーチャ レイヤーに対して同期を有効にした後、タイムアウト エラーになります。どのような状況になっていますか?

レイヤーに大量のデータが含まれている場合に同期を構成すると、アイテム ページがタイムアウトになることがあります。この問題が発生した場合は、REST 管理 API を使用して該当するレイヤーに対して updateDefinition 操作を async モードで実行すると、解決することができます。Update Definition (フィーチャ サービス) REST API に関するトピックの例 3 をご参照ください。

フィーチャ レイヤー データをコピーとして共有しようとすると、次のエラーがログに記録されます。「レプリカを作成できませんでした。複数のレイヤーがサポート対象外のデータセットを参照しています。」 このエラーの原因は何ですか?

このエラーは、データベース内の 1 つのデータセットを参照している複数のレイヤーがマップ サービスに含まれている場合に発生します (たとえば、道路フィーチャクラスが異なる 2 つのレイヤー (主要幹線道路と生活道路) としてマップ内で参照されている場合など)。コラボレーション内でコピーとして共有するマップを公開する場合は、作成したマップに、1 つのデータセットへの複数の参照が含まれていないことを確認してください。

コピーとして共有されているホスト フィーチャ サービスの所有者を変更すると、どのようになりますか?

それ以降も、現在共有されているコンテンツの複製と同期を実行できます。これらのコンテンツは引き続き正常に動作します。

グループでコピーとして共有されているホスト フィーチャ サービスを共有解除すると、どのようになりますか?

該当するホスト サービスが次回の定時同期で削除または共有解除されます。このサービスを同じグループでもう一度共有する場合または別のグループで共有する場合は、新しいコピーを作成して受信側の参加者と共有します。

フィーチャ サービスをコピーとしてコラボレーションで正常に共有しました。受信側の参加者が、受信側にあるホスト フィーチャ レイヤー内のデータを編集しました。受信側参加者は、それらの編集内容が同期してフィーチャ サービスに反映されることを期待しましたが、そうなりませんでした。なぜですか?

ソース所有者がフィーチャ サービスに対して行った編集は、一方向で受信側参加者と同期することができます。ただし、受信側参加者が受信側のホスト フィーチャ サービスを編集し、その編集内容をソース フィーチャ サービスに同期する機能 (双方向の編集の共有) は、サポートしていません。

データをコピーするオプションが選択されたコラボレーション ワークスペースにリンクされているグループでフィーチャ レイヤーを共有しています。参照として共有できるようにワークスペース設定を変更したいと思っています。どうすればよいですか?

グループからフィーチャ レイヤーを共有解除します。定時同期を使用している場合は、同期が実行されるまで待機します。デフォルトの同期間隔は 24 時間です。システム管理者は、ワークスペースを編集した後、フィーチャ レイヤーを参照として共有する操作に新しいグループを関連付ける必要があります。フィーチャ レイヤーを新しいグループで共有します。

データをコピーするオプションが選択されたコラボレーション ワークスペースにリンクされているグループで共有している場合でも、マップ レイヤーとタイル レイヤーがコピーされません。どのような状況になっていますか?

フィーチャ レイヤーだけがデータのコピーで複製されます。その他のレイヤー タイプ (マップやタイルなど) は、参照として共有されます。詳細については、コラボレーションでコンテンツを共有する方法の説明をご参照ください。

その他

マルチパッチ フィーチャ レイヤーをコラボレーション内で共有したいのですが、どうすればよいですか?

マルチパッチ フィーチャ レイヤーの同期が有効になっていない場合、そのレイヤーは参照として共有されます。マルチパッチ フィーチャ レイヤーの同期が有効になっており、コピーとして共有するようにコラボレーションが設定されている場合、そのレイヤーはコピーとして共有されます。ただし、それ以降に加えられた編集は、コピーとして共有されている場合でも同期されません。

フィーチャ レイヤーとそのフィーチャ レイヤーから公開された WFS レイヤーがあります。これらのアイテムのうち、コラボレーション グループで共有する必要があるのはどちらですか?

すべてのレイヤーとこれらのレイヤーから派生したレイヤー (WFS、タイルなど) をコラボレーション グループで明示的に共有する必要があります。これで、コラボレーションを介して複製された場合に、派生したレイヤーが破損リンクになりません。通常、コラボレーションを介して提供するアイテムはすべて、明示的に共有する必要があります。

URL に HTTP を使用して構成されたアイテムをコラボレーション グループが受信しましたが、開けませんでした。

HTTP と HTTPS を使用してポータルが構成されている場合、参照としてコピーされたサービスは URL に HTTP を使用して構成されます。ポータルでは混合コンテンツがブロックされるため、このアイテムを開くことができません。これを解決するには、HTTPS を使用するように手動で URL を変更します。HTTPS だけを使用してポータルにアクセスできるようにすることをお勧めします。

HTTP と HTTPS の両方を使用してアクセスできるようにポータルを構成しています。このポータルは、分散コラボレーションに参加できますか?

コラボレーションにゲストを招待するには、各ゲスト ポータルの URL を HTTPS として指定する必要があります。

トラブルシューティング

複数のアイテムを含むグループ内の 1 つのアイテムを共有できません。どのような状況になっていますか?

共有時にアイテムをグループに追加できない場合、そのアイテムがアイテム グループの一部であれば、処理が続行され、それ以外のアイテムは正常に移行されます。1 つのアイテムの共有に失敗したことを示すエラーが記録されます。詳細については、ポータル管理者にポータル ログの調査を依頼してください。

コラボレーションで送信側の組織からのコンテンツが受信されません。この原因は何ですか?

  • グループ内でコンテンツが受信されない原因として、いくつかのケースが考えられます。次に示します。
    • グループがコラボレーション ワークスペースに加入していない可能性があります。システム管理者に連絡して、コラボレーション ワークスペースが正しく構成されているかどうかと、正しく構成されている場合は、該当するグループがそのワークスペースに加入しているかどうかを確認してください。
    • 定時同期がまだ実行されていない可能性があります。システム管理者が構成している場合は、コラボレーションしているコンテンツが一定の間隔で同期されます。デフォルトの間隔は 24 時間です。送信側の組織のシステム管理者は、コラボレーションの REST API を使用して同期を強制的に実行することができます。詳細については、コラボレーションの REST API に関する説明をご参照ください。
    • 受信側の組織内のディスク空き容量が全体の 80% に達している可能性がある。この閾値に達すると、コンテンツが同期しなくなります。この旨を示す WARNING レベルのログ メッセージが記録されます。ディスク空き容量が確保されると、コンテンツが再び同期します。

データをコピーするオプションが選択されたコラボレーション ワークスペースに加入しているグループでフィーチャ レイヤーを共有しています。それにもかかわらず、コラボレーション内の受信側の組織がフィーチャ レイヤーを参照として受信しています。どのような状況になっていますか?

  • 次の条件下では、フィーチャ レイヤーが参照として複製されます。
    • フィーチャ レイヤーが同期機能に対応していないか、フィーチャ レイヤーに対して同期が有効になっていません。同期を有効にするには、フィーチャ レイヤー データをコピーとして共有する方法の説明をご参照ください。
    • フィーチャ レイヤー データのサイズがコラボレーション ホストの管理者によって設定された上限を上回っています。
    • 受信側の参加者の ArcGIS Enterprise のバージョンが 10.5 です。

フィーチャ レイヤーが編集内容を受信していません。どのような状況になっていますか?

受信側の組織にコピーされたフィーチャ レイヤーでは、コラボレーションが (ホストで) 削除された場合、コラボレーション ワークスペースが削除された場合、組織が (ホストで) コラボレーションから削除された場合、または組織の管理者がコラボレーションを脱退した場合、編集の同期が中止される可能性があります。送信側の組織でフィーチャ レイヤーに編集が加えられていないことも考えられます。

また、考えられる別の原因として、同期しようとした編集のサイズがコラボレーション ホストの管理者によって設定された上限を上回っています。

ArcGIS Enterprise を使用していて、フィーチャ レイヤーが ArcGIS Online 組織から編集内容を受信していません。次の重大なエラーがサーバー ログに表示されます。

"Initialization of Layer: failed."

このエラーに対処するには、どうすればよいですか?

関連レイヤーに、条件式に基づいたレンダラーがあるかどうかを確認してください。これを行うには、次の手順に従います。

  1. [マイ コンテンツ] を開き、[アイテム詳細の表示] を選択してフィーチャ レイヤーのアイテム詳細を表示します。
  2. [ビジュアライゼーション] タブをクリックします。
  3. リスト表示されたレイヤーごとに、[スタイルの変更] ボタンをクリックして、[表示する属性] に条件式に設定されているかどうかを確認します。設定されている場合、次のどちらかを実行します。
  • ArcGIS Enterprise で、[表示する属性] を条件式ではなくフィールドに変更して、[レイヤーの保存] をクリックします。この変更を適用可能なすべてのレイヤーに対して行ったら、次回の同期で編集内容が受信されるはずです。
    注意:

    [表示する属性] を変更してレイヤーを ArcGIS Enterprise に保存した後に、ArcGIS Online 組織内の対応するフィーチャ レイヤーを変更する必要はありません。

  • ArcGIS Online 組織で、[表示する属性] を条件式ではなくフィールドに変更します。次に、コラボレーション グループからアイテムを共有解除して、レイヤーを同期し、データを再コピーするオプションを使用して再び共有します。
  • ArcGIS Online 組織でビューを作成し、そのビュー内のレイヤーを、条件式を使用しないように調整し、そのビューをフィーチャ レイヤーではなくコラボレーションで共有します。

IIS 経由で PKI 認証を使用するように組織内のポータルが構成されている場合に、次のエラー メッセージが表示されました。

Response from 'https://sampleserver.domain.com/portal' was 413 Request Entity Too Large. 'https://sampleserver.domain.com/portal' must configure server to allow large request entities.

このエラーに対処するには、どうすればよいですか?

  • PKI を使用している IIS Web サーバーの管理者は、uploadReadAheadSize プロパティの値を 51,200,000 (50MB) まで大きくする必要があります。たとえば、PKI ポータルの ArcGIS Web Adaptor が IIS のデフォルト Web サイトで「portal」としてインストールされている場合は、uploadReadAheadSize プロパティの変更に次のコマンドを使用できます。

    %windir%\system32\inetsrv\appcmd.exe set config "Default Web Site/portal" -section:system.webServer/serverRuntime /uploadReadAheadSize:"51200000" /commit:apphost

  • uploadReadAheadSize プロパティの詳細は、こちらでご確認ください。