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ArcGIS Enterprise 10.9 ポータルの新機能

ArcGIS Enterprise 10.9 は、更新、拡張機能、およびバグ修正を含んでいます。 10.9 で修正された問題の一覧については、「10.9 で修正された問題の一覧」をご参照ください。

10.8.1 以前から 10.9 にアップグレードする場合、またはこのリリースで ArcGIS Enterprise にとっては新規となるアプリの使用を許諾したい場合、ソフトウェアを再認証する必要があります。 My Esri から新しいライセンス ファイルを入手できます。

Portal for ArcGIS バージョン 10.3.1 以前から 10.9 に直接アップグレードする操作はサポートされていません。 Portal for ArcGIS 10.3.1 以前をアップグレードするには、まず中間バージョン (10.4 ~ 10.8.1) にアップグレードします。 次に、そのバージョンを 10.9 にアップグレードします。

お使いのハードウェアおよびソフトウェア コンポーネントがバージョン 10.9 と互換性があるかどうかを確認するには、「製品リリース情報」を参照し、廃止された機能のリストを確認してください。 ArcGIS Enterprise 10.9 と互換性のある以前の ArcGIS 製品バージョンを確認するには、「以前のバージョンの ArcGIS とポータルの互換性」をご参照ください。

組織サイトの管理

このリリースでは、組織管理者は以下の新しい機能およびオプションを利用できます。

  • 組織は、新しいコンポーネント ベースのホーム ページ エディターを使用して、ArcGIS Enterprise Web サイト用の最新で応答性の高いランディング ページを設計および構築できます。 ブランドとミッションを確立し、組織に有用な情報を提供して、ユーザー コミュニティにとって最も重要なマップ、シーン、アプリ、およびレイヤーを表示するカスタム ホーム ページを構成します。 前のバージョンから 10.9 にアップグレードした組織は、準備ができ次第、現在のホーム ページ構成から新しい環境にスムーズに移行することができます。
  • 管理者は、ArcGIS Enterprise 組織サイトのメンバーとアイテムの詳細なレポートを作成することができます。 これらの非同期レポートは、詳細な分析を行うためにエクスポートでき、今後の参照用に組織サイトのアイテムとして保存されます。
  • 1 人以上の組織メンバーが所有しているアイテムを、新しい所有者に一括で移動できるようになりました。 この処理は、メンバーを組織から削除する必要があるが、そのメンバーのコンテンツは組織内に維持しておきたい場合に便利です。
  • 管理者が OpenID Connect ログインを設定することで、メンバーは組織の OpenID Connect ベースのログイン システムにサイン インする際に使用するのと同じユーザー名とパスワードを使用して ArcGIS Enterprise にサイン インできるようになりました。
  • 管理者が組織の多要素認証を有効にできるようになり、メンバーは自分のアカウントの多要素認証をセットアップできます。 2 段階認証では、ユーザー名とパスワードに加えて確認コードを要求することで、認証のセキュリティ レベルを向上できます。
  • 管理者は、ポータルの組織設定内で組織の SMTP サーバーと統合することで、電子メールを送信するよう組織を構成できます。 10.9 では、パスワードをリセットするために電子メールを受信したり、管理者が必要に応じて多要素認証を無効にしたりするなど、新しい電子メール ドリブンなワークフローが可能になりました。
  • 組織は、サイトの上部にあるナビゲーション バーから、主要な Web サイトのページ (ギャラリー、グループなど) にアクセスできるユーザーを指定できます。 たとえば、管理者は新しいページの表示設定を使用して、[グループ] タブを組織のメンバーのみ、またはサイトを訪問したすべての人に表示できます。
  • 管理者は、それぞれのログイン方法が組織のサイン イン ページに表示される順序をカスタマイズできるようになりました。

ユーザー エクスペリエンス

データ管理

ArcGIS Enterprise ポータルでのレイヤーの作成および管理のため、次の機能および改良された機能を利用できます。

  • レイヤーの所有者と管理者は、マルチレイヤー フィーチャ レイヤー内の個々のレイヤーの詳細を管理することができます。 レイヤーへのアクセス権のあるユーザーは誰でも、個々のレイヤーの詳細を表示することができます。 ホスト フィーチャ レイヤーの場合、レイヤーの所有者または管理者は、個々のレイヤーからホスト フィーチャ レイヤー ビューを作成できます。
  • Arcade 式を記述して実行し、新しいフィールド値を計算できるようになりました。
  • 編集可能なホスト フィーチャ レイヤーまたはフィーチャ レイヤー ビューをパブリックで共有するときは、新しい設定をオンにしてパブリック データ コレクションのレイヤーを指定することが必要になりました。 クラウドソーシングやパブリック ポーリング アプリなどで、すべての人と共有されているレイヤーの編集機能を有効にすると、アプリ内や汎用検索でレイヤーを見つけたユーザーを含む、そのレイヤーにアクセスできるすべてのユーザーがレイヤーを編集できます。 新しい設定は、編集可能なレイヤーの意図しないパブリックでの共有を防ぎます。意図しない共有は、データ損失とデータ整合性の問題を引き起こす可能性があります。
  • レイヤーの所有者と管理者は、ホスト フィーチャ レイヤーにデータを追加することができます。 追加する場合、フィーチャをレイヤーに追加する、または既存フィーチャを上書きすることができます。
  • ホスト フィーチャ レイヤーで属性の編集を有効化した場合は、個別のフィールドの編集を無効化して、編集をさらに細かく制御できます。 フィールドの編集を無効にすると、他のユーザーはもとより、レイヤーの所有者や組織管理者も、そのコンテンツを編集または計算できません。
  • ホスト タイル レイヤーおよびベクター タイル レイヤーの公開が改善され、公開に必要な時間およびディスク容量が削減されました。 公開時のパフォーマンス時間は最大で 6 倍向上するはずです。 また、ホスティング サーバーの arcgisserver\directories\arcgiscache ディレクトリとポータル コンテンツ ディレクトリに十分な空きディスク容量 (ベクター タイル パッケージ (*.vtpk) ファイルまたはタイル パッケージ (*.tpk) ファイルの約 2 倍のサイズ) があることを確認するだけです。
  • ArcGIS Pro (2.8 以降のリリース) からベクタータイル レイヤーを公開すると、関連付けられたフィーチャ レイヤーも同時に公開できます。 編集者は、フィーチャ レイヤーのデータを更新し、ベクター タイル キャッシュを再構築して、変更内容をベクター タイル レイヤーに組み込むことができます。
  • ホスト フィーチャ レイヤーまたはホスト テーブル レイヤーに添付されたすべてのファイルの合計ストレージ サイズは、レイヤーのアイテム ページにある [概要] タブの [詳細] セクションにレイヤー サイズとは別に表示されます。

マッピングとビジュアライゼーション

  • ArcGIS Living Atlas of the World で、5 つの USGS イメージ レイヤーと多数の人口統計アイテムおよび環境アイテムが廃止されました。 詳細については、「 コンテンツのライフ サイクルと更新」をご参照ください。

3D GIS

  • Scene Viewer の設定で品質モードを選択した場合、水面に山や建物などの 3D オブジェクトの映り込みが表示されます。 トップダウン ビューで波が表示されるようになりました。 [水] スタイルで波のサイズと方向のオプションを使用して、波のアニメーションの外観を調整することができます。
  • 3D メッシュ シーン レイヤーで、ArcGIS Pro または ArcGIS API for JavaScript から公開された、平坦化やマスクなどの変更が表示されるようになりました。
  • ラベル吹出しを使用して、ポリゴン フィーチャ レイヤーと 3D オブジェクト シーン レイヤーのスタイルを設定できます。
  • 塗りつぶしパターンをポリゴンに適用して、テレインのエリアを 3D メッシュと同様にハイライト表示できるようになりました。 すべてのポリゴンのパターンのスタイルを選択するか、属性に基づいてさまざまなパターンでポリゴンを視覚化します。
  • ポイント シーン レイヤーが I3S バージョン 1.7 をサポートして、最大 2 倍高速に読み込み表示できるようになりました。 農村地区の数千の樹木を視覚化するなど、大量のポイントが含まれるシーンをより効率的にレンダリングできます。
  • 新しいコンテキスト対応のナビゲーションでは、対象地域の検出によってシーン内を移動することができます。 点群データから成る地下の地震や電線をより直感的に操作できます。
  • ビルディング シーン レイヤー内のフィーチャを検索できます。 Scene Viewer では、ビルディング シーン レイヤー内の関連付けられたフィーチャ レイヤーに対してクエリが実行されるため、BIM (Building Information Modeling) データの個別のフィーチャの検索が可能です。
  • 透明なオブジェクトが、カメラの位置に関係なくレンダリングされます。 新しく導入された OIT (Order Independent Transparency) によって、ガラスから成る複数のレイヤーや透明な建物と他の 3D シンボルの背面が識別されます。
  • ローカル シーンでは、WKT (Well-Known Text) 文字列で定義された追加のカスタム座標系がサポートされたことで、より多くのデータセットを読み込んで視覚化できるようになりました。

共有およびコラボレーション

新しい共有および共同作業は次のとおりです。

  • 自分が所有または管理するグループで、グループ ページからアイテムを直接ドラッグすることで、アイテムの共有を一括で実行できるようになりました。 検索、フィルター、並べ替えオプションを使用して、共有するアイテムを探すことができます。
  • 10.9 で、分散コラボレーションでの編集内容の双方向の共有がサポートされるようになりました。 フィーチャ レイヤーの所有者は、共有したレイヤーを、所有者と受信側の参加者の両方が双方向で編集できるよう設定できます。 以前のバージョンでは、フィーチャ レイヤーで行ったデータ編集は、所有者から受信者にのみ共有することができました。
  • 10.9 では、フィーチャ レイヤーをコラボレーション ワークスペースに送信する方法を設定する際、コラボレーション ゲストは、[コピーとして共有できない場合は参照として共有] を選択できます。 このオプションは、10.8.1 でコラボレーション ホストのために導入されました。 詳細については、「コラボレーションをゲストとして管理」をご参照ください。

解析

標準フィーチャ解析

ArcGIS Enterprise ポータルでは、次のツールの機能拡張を利用できます。

  • [フィーチャの結合] が更新され、次の新しいパラメーターが追加されて、ツールの機能が強化されています。
    • [すべてのターゲット フィーチャを保持する] は、ターゲット フィーチャが結合レイヤー (左外部結合) に一致しない場合でも、ターゲット レイヤーのすべてのフィーチャを出力に返すオプションを提供します。
    • [結果をホスト フィーチャ レイヤー ビューとして作成] は、出力をホスト フィーチャ レイヤー ビューとして保存し、ソース データの変更に応じて出力データを最新の状態に保つことができます。

GeoAnalytics ツール

新しいツール、機能などを含む GeoAnalytics Server の新機能を確認してください。

ラスター解析ツール

新しいラスター解析ツール、アプリ、機能などを含む ArcGIS Image Server新機能を確認してください。

アプリ

ポータルでは、アプリの新機能と機能拡張を利用できます。

ArcGIS Field Maps

ArcGIS Field Maps は、現場のワークフローを合理化し、どこでもマップを取得できるようにする新しいアプリです。 モバイル作業者は Field Maps を使用して、ArcGIS で作成したマップの操作やデータの収集と更新、自分の位置の追跡を 1 つのアプリから実行できます。Field Maps は、オフラインでも屋内でも場所を選ばずモバイル作業者がマップを持ち運べるようにし、単一の場所にマップとコンテンツを配置できます。 詳細については、「ArcGIS Field Maps の新機能」をご確認ください。

ArcGIS Maps for Adobe Creative Cloud

ArcGIS Maps for Adobe Creative Cloud 3.0 は ArcGIS Enterprise 10.9 をサポート しています。Maps for Adobe Creative Cloud は、Adobe Illustrator および Adobe Photoshop のエクステンションであり、カートグラファーやグラフィック デザイナーが ArcGIS のデータドリブン マップおよびレイヤーを使用して魅力的なビジュアルを設計することを可能にします。 地理コンテンツを検索、インポート、および作成して、編集可能なベクター レイヤーおよび高解像度の画像としてアートワークに追加できます。 エクステンションは、GIS ProfessionalCreatorEditor、および Viewer ユーザー タイプに含まれており、別々にダウンロードおよびインストールされます。

詳細については、ArcGIS Maps for Adobe Creative Cloud ヘルプをご参照ください。

ArcGIS Configurable Apps テンプレート

添付ファイル ビューアー、対話形式の凡例、メディア マップ、ミニマリスト、近傍、ゾーン ルックアップなどの ArcGIS Configurable Apps には、新しい構成操作が利用できるものがあります。 高速設定を用いてアプリをすばやく構築したり、完全な設定を用いてアプリを構成することができます。また、行った変更を即座に確認できます。

3D ビューアーの ArcGIS Configurable Apps テンプレートが追加され、シーンで使用できます。 ユーザーがシーンを調べるためのさまざまなツールが備えられ、下にリストされているその他の複数のシーン テンプレートを置き換えます。 また、前述の新しい構成を使用します。

次の ArcGIS Configurable Apps テンプレートは開発終了ステータスとなり、ArcGIS Enterprise でアプリを作成することはできなくなりました。 代わりに、推奨されている代替テンプレートまたはアプリを使用してください。

開発終了テンプレート代替アプリ テンプレート

3D データの可視化

ArcGIS Web AppBuilder 3D Fx ウィジェット

ルート案内

近傍

編集

ArcGIS Web AppBuilder 編集ウィジェット

フィルター

ArcGIS Web AppBuilder フィルター ウィジェット

影響サマリー

ArcGIS Dashboards

情報ルックアップ

ゾーン ルックアップ

地域の概要表示

近傍

マップ スタイラー

メディア マップまたはミニマリスト

一般情報

メディア マップ

シーン スタイラー

3D ビューアー

シーンとインセット マップ

3D ビューアー

シンプル シーン ビューアー

3D ビューアー

サマリー ビューアー

ArcGIS Dashboards

時間対応

メディア マップ

ArcGIS Dashboards

詳細については、「ArcGIS Dashboards の新機能」をご参照ください。

ArcGIS Enterprise Sites

詳細については、「ArcGIS Enterprise サイトの新機能」をご参照ください。

ArcGIS Excalibur

詳細については、「ArcGIS Excalibur の新機能」をご参照ください。

ArcGIS Experience Builder

詳細については、「ArcGIS Experience Builder の新機能」をご参照ください。

ArcGIS Mission

詳細については、ArcGIS Mission ヘルプをご参照ください。

10.9 の新機能については、「ArcGIS Mission の新機能」をご参照ください。

ArcGIS QuickCapture

ArcGIS Enterprise 10.9 には、ArcGIS QuickCapture 1.8 デザイナーが実装されています。

詳細については、ArcGIS QuickCapture ヘルプをご参照ください。

ArcGIS StoryMaps

詳細については、ArcGIS StoryMaps ヘルプをご参照ください。

ArcGIS Tracker

詳細については、ArcGIS Tracker ヘルプをご参照ください。

ArcGIS Web AppBuilder

詳細については、「ArcGIS Web AppBuilder の新機能」をご参照ください。

ArcGIS Workforce

詳細については、ArcGIS Workforce ヘルプをご参照ください。