計画とは、ステークホルダー間のコラボレーションのプロセスです。計画プロジェクトの間、提案された計画に対立が生じることはよくあります。計画の 1 つの目標は、対立を解決し、決定を下すためのコンセンサスに到達することです。GeoPlanner アプリケーションでは、複数の計画またはシナリオ間の土地利用のコンセンサスの度合いを視覚化するために。[コンセンサス] ツールが提供されています。
同意および不同意のエリアの検索
GeoPlanner の [コンセンサス] ツールは、計画のコンセンサスと不同意のエリアを識別します。[コンセンサス] ツールは、コンセンサスと変更のスコアを含む出力レイヤーを作成します。このレイヤーとそのスコアは、プランナーやデザイナーがプロジェクト エリア内の変更に対する同意と関心の度合いを理解するために役立ちます。コンセンサスの出力レイヤーでは、カラー ランプでコンセンサス スコアがレンダリングされます。濃い赤色ほど不同意の度合いが高く、緑色が濃いほどコンセンサスと同意の度合いが高い状態を示しています。
変更スコア
変更スコアは、エリアのフィーチャ数を、参加するシナリオの総数で割ることで計算されます。結果は 1 ~ 9 のスケールでマッピングされます。たとえば、コンセンサス プロセスに 10 のシナリオが参加しており、10 のうち 6 つのシナリオが関連エリアに対応しているとします。この場合、変更スコアは 6 ÷ 10 = 0.6 で算出されます。次にこのスコアは 1 ~ 9 のスケールでマッピングされ、最終的な変更スコアは 6 になります。
変更スコアは相対基準で解釈する必要があります。高いスコアはそのエリアの変更に対する関心が高いことを示し、低いスコアは、提案されたすべての計画やシナリオ間で変更に対する関心が低いことを示します。
コンセンサス スコア
コンセンサス スコアを計算する場合、[コンセンサス] ツールではフィーチャ タイプを示す属性を使用します。たとえば、土地利用タイプ フィールドを使用して、住宅地、商業地、工業地帯、農地のいずれであるかを示します。フィーチャ サービスを公開する前に、さまざまなフィーチャ タイプのシンボルが同じフィールドに基づいて割り当てられます。[コンセンサス] ツールはこのフィールドを使用して、コンセンサス スコアを計算します。
- フィーチャ タイプ フィールドがテキスト フィールドの場合、コンセンサス スコアは、最も発生数の多いフィーチャ タイプの数を、そのジオメトリのフィーチャの総数で割り、その結果を 1 ~ 9 のスケールでマッピングすることで求められます。たとえば、コンセンサス プロセスの検索に 10 のシナリオが参加しており、10 のうち 6 つのシナリオが関連エリアに対応していて、その 6 つのシナリオのフィーチャ タイプがそれぞれ農地、農地、住宅地、公園、商業地、農地であるとします。この場合、農地が最も発生数の多いフィーチャ タイプで、その数は 3 です。さらに、関連エリアのフィーチャの総数は 6 になります。その他の 4 つのシナリオはこのエリアに対応していないからです。コンセンサス スコアはまず、3 ÷ 6 = 0.5 で算出され、次に 1 ~ 9 のスケールでマッピングされて、最終的なコンセンサス スコアは 5 になります。
- フィーチャ タイプ フィールドが数値フィールドの場合、ジオメトリのコンセンサス スコアは別の方法で計算されます。通常、数値のフィーチャ タイプ フィールドは、シナリオ レイヤーとしても使用できる適合性レイヤーで使用されます。GeoPlanner アプリケーションでは、こうした適合性レイヤーを事前に分類し、数値フィールドを使用して適合性のランクを示す必要があります。フィールド値の範囲は 1 〜 9 にする必要があります。この場合、コンセンサス スコアはフィールド値の合計を、そのジオメトリのフィーチャ数の合計で割ることで算出し、結果を 1 ~ 9 のスケールにマッピングします。たとえば、コンセンサス プロセスの検索に 10 のシナリオが参加しており、10 のうち 6 つのシナリオが関連エリアに対応していて、そのフィールド値がそれぞれ 6、7、7、8、7、9 であるとします。コンセンサス スコアはまず、(6、7、7、8、7、9 の合計) ÷ 6 = 7.3 で算出され、次に 1 ~ 9 のスケールでマッピングされて、最終的なコンセンサス スコアは 7 になります。
コンセンサス スコアは相対基準で解釈する必要があります。スコアが高いほど同意度が高く、スコアが低いほど同意度が低いことを示します。
[コンセンサス] ツール
- アプリケーション ツールバーの [評価] をクリックします。
- [コンセンサス] をクリックして、[コンセンサス] ツールを表示します。
- フィーチャ レイヤーのドロップダウン リストから、1 つのポリゴン フィーチャ レイヤーを選択します。ポリゴン レイヤーのみがリストされます。
- オプションで、[フィーチャ タイプ フィルター] ボタンをクリックして、1 つ以上のサブタイプを選択します。
- 参加するシナリオのチェックボックスをオンまたはオフにします。
- 出力レイヤーの名前を指定します。
- 現在のマップ範囲を使用するオプションのチェックボックスをオンまたはオフにします。
- [分析の実行] をクリックします。
処理が完了すると、結果レイヤーが現在のプロジェクト マップに自動的に追加されます。これはプロジェクト チームにも自動的に共有され、将来的にデータ検索できるように適切にタグ付けされます。このプロセスのステータスは、[コンテンツ] ウィンドウの [ジョブ] タブで追跡されます。コンセンサス フィーチャを特定して、コンセンサス スコア、変更スコア、シナリオ数、フィーチャ タイプ、その他の情報を属性ポップアップに表示することもできます。