このトピックでは、ポータル Web サイトでのシーン、ホスト シーン レイヤー、または 3D データの操作中に発生する可能性のある問題のトラブルシューティング方法を説明します。
シーン ビューアー
ホスト シーン レイヤー
シーン キャッシュの管理
標高サーフェスが階段状に表示される場合は、キャッシュされた標高イメージ サービスから作成された標高レイヤーで、標高データの解像度に一致するように、公開時のサービスの圧縮値と最大誤差を小さくする必要があります。これらの設定は ArcGIS 10.3 for Desktop 以降から構成できます。
シーン ビューアーには、レイヤーの順序を設定するための組み込みの階層があります。ビューアーは、レイヤーを次の順で表示します。各グループ内で、シーンでのレイヤーの順序を変更できます。
- 3D 対応のレイヤー - Z 値を含む 3D データと、[標高モード] が [地面を基準] または [絶対高度] の 2D データがあります。
- ダイナミック マップ サービスと、[標高モード] が [地面] である 2D フィーチャ レイヤー。
- ホスト タイル レイヤーとキャッシュ マップ サービス。
たとえば、米国のハリケーンを表すダイナミック レイヤーは、ハリケーン レイヤーが [コンテンツ] の一番下にある場合でも、常にタイル レイヤーまたは米国の人口密度のキャッシュ マップ サービスの上に表示されます。
マルチパッチ データを公開する際に、ジオメトリの Z 値から取得した絶対標高値を使用する必要があります。この問題を修正するには、ArcMap の [3D レイヤー → マルチパッチ フィーチャクラス (Layer 3D to Feature Class)] ジオプロセシング ツールで、絶対高度を使用するマルチパッチ フィーチャクラスを新規に作成し、新しいマルチパッチ データからシーン レイヤーをもう一度公開します。
ホスト シーン レイヤーに使用されるデータは量が多くて複雑であるため、このデータのキャッシュの公開と作成に長時間を要することがあります。ポータルへのシーンの公開にかかる時間が、ポータルのホスティング サーバーに対して設定された最大使用時間よりも長いことが判明した場合は、最大使用時間の値を大きくします。デフォルトの時間は 60 分です。
ArcGIS Data Store のバックアップには、管理されたデータベースとすべてのシーン レイヤー キャッシュ データベースが含まれています。「データ ストアを作成した後に実行するタスク」と「データ ストアのバックアップの管理」に記載されているように、ArcGIS Data Store がインストールされているコンピューターとは別のコンピューターにバックアップ ファイルを出力します。バックアップのサイズは、レイヤー内で使用しているデータの量と、公開したホスト フィーチャ レイヤーおよびシーン レイヤーの数に伴って増加します。ArcGIS Data Store バックアップ コンピューター上の空き容量が不足していることが判明した場合は、バックアップ間隔または保持期間 (あるいは両方) を調整します。
シーン キャッシュ データベースは変化しない点に注意してください。ホスト シーン レイヤーを頻繁に公開しない場合は、自動バックアップを無効にして、管理されたデータベースだけのバックアップを手動で作成することができます。完全バックアップと増分バックアップの自動作成を無効にするには updatebackupschedule ユーティリティを使用し、ホスト フィーチャ レイヤーのデータ ストアの完全バックアップを手動で作成するには backupdatastore ユーティリティを使用します。ただし、自動バックアップを無効にすると、ホスト フィーチャ レイヤーのデータ ストアを特定の時点まで復元できなくなります。
ホスト シーン レイヤーのタイル キャッシュが ArcGIS Data Store コンピューター上の場所を取り過ぎていることが判明した場合は、シーンのタイル キャッシュの場所を別のサーバー上の共有場所に変更します。共有ディレクトリを指定するには、changenosqldatalocation ユーティリティを使用します。出力ディレクトリを変更した後で公開したホスト シーン レイヤーのキャッシュは新しい場所に格納されます。