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Portal for ArcGIS 10.6.1 および 10.6 の新機能

注意:

このトピックでは、10.6.1 および 10.6 リリースにおける Portal for ArcGIS の新機能、改良機能、および変更点を簡単に説明します。

Portal for ArcGIS 10.6.1 は、ArcGIS Enterprise ポータル全体の更新、拡張機能、およびバグ修正を含んでいます。10.6.1 で修正された問題の一覧については、「10.6.1 で修正された問題の一覧」をご参照ください。

バージョン 10.5.1 以前から 10.6.1 にアップグレードする場合、10.6.1 の新しい認証ファイルを使用してソフトウェアを再認証する必要があります。My Esri で新しい認証ファイルにアクセスできます。バージョン 10.6 からアップグレードする場合は、再認証する必要はありません。

お使いのハードウェアおよびソフトウェア コンポーネントがバージョン 10.6.1 と互換性があるかどうかを確認するには、「製品リリース情報」を参照し、廃止された機能のリストを確認してください。Portal for ArcGIS 10.6.1 と互換性のある以前の ArcGIS 製品バージョンを確認するには、「以前のバージョンの ArcGIS とポータルの互換性」をご参照ください。

ホスティング サーバーの要件

ArcGIS Enterprise 10.6.1 以降、新しく作成されたポータルおよびアップグレードされたポータルは、ArcGIS Data Store を使用して作成されたリレーショナル データ ストアを含んでいるフェデレートされたホスティング サーバーのみをサポートします。エンタープライズ ジオデータベースは、このリレーショナル データ ストアと一緒にホスティング サーバーに登録できますが、ホスティング サーバー用の単独の管理されたデータベースになることはできません。この要件は、ホスティング サーバー以外の ArcGIS Server サイトには適用されません。詳細については、「ArcGIS Data Store リレーショナル データ ストアへの移行」をご参照ください。

ArcGIS Enterprise ポータルでのサイトの作成

10.6.1 以降、ArcGIS Enterprise Sites を使用して、ユーザーに合わせて調整された Web ページ操作を作成し、信頼済みの GIS データを、自分の GIS での作業に使用されていない場合でも、さらに簡単に他の部署で共有できるようになりました。ArcGIS Enterprise Sites を使用して作成された Web ページは、GIS ユーザー以外のユーザーによって使用されるように構築されますが、ユーザーがデータの操作、ダウンロード、またはデータからのアプリの作成を行うことができるほど十分に強力です。組み込みの Web ページ デザイナーは、ドラッグ アンド ドロップ操作を HTML マークアップと統合し、ユーザーは Web ページのデザインを制御することができます。

詳細については、ArcGIS Enterprise で ArcGIS Enterprise Sites を構成する手順に従ってください。

10.6.1 でのポータル Web サイトの拡張機能

ポータル Web サイトでは、次の拡張機能が導入されました。

新しいギャラリー ページ

組織サイトのギャラリー ページが、新しいレイアウトを使用して再設計されました。さまざまな方法でアイテムの検索、並べ替え、フィルター処理、および表示を行うオプションを利用できます。Esri によって管理されたコンテンツを、[コンテンツ] ページの新しい Living Atlas タブで利用できます。

コンテンツのカテゴリ

カスタム カテゴリまたは定義済みカテゴリを使用するようにポータルを構成できます。ポータル メンバーは、これらのカテゴリを使用して、グループおよび組織で共有するコンテンツを整理できます。これによって、すべてのポータル メンバーは、これらのカテゴリに基づいてコンテンツをフィルター処理し、マップ、シーン、アプリ、およびレイヤーをすばやく見つけることができます。

信頼済みおよび非推奨のコンテンツのラベル

信頼済みまたは非推奨のいずれかとしてアイテムをマークできるようになりました。これを行うと、他のユーザーは、信頼済みアイテムを簡単に見つけることができる一方で、最新の状態ではないアイテムの使用を避けることができます。信頼済みとして指定されたアイテムは、アイテム ページで [信頼済み] バッジが付与され、組織のメンバーに識別されます。非推奨としてマークされたものは、[非推奨] バッジですべてのユーザーに識別されます。メンバーは、組織内のコンテンツを参照または検索する際、新しい [ステータス] フィルターを使用することで、信頼済みまたは非推奨としてマークされたコンテンツを探すことができます。また、組織のメンバーは、Map Viewer[レイヤーの検索] オプションを使用してレイヤーを追加する際、信頼済みとしてマークされたレイヤーへの検索を制限することもできます。

アイテムのステータス

アイテム ページに新たに追加されたステータス バーと対話型チェックリストは、アイテムの所有者およびポータル管理者がアイテム情報を追跡および改善して、他のユーザーがポータル内のアイテムを容易に検索、理解、使用できるようにするのに役立ちます。

改善された並べ替え

[コンテンツ] ページを検索するときに、検索結果をテーブル ビューまたはリスト ビューに表示できます。更新日、関連性、タイトル、ビュー数、および所有者で、コンテンツを並べ替えることもできます。

フィーチャ レイヤーの拡張

2 つの新しい編集の設定オプションが、ホスト フィーチャ レイヤーおよびホスト フィーチャ レイヤー ビューで使用可能になったため、ホスト フィーチャ レイヤーを使用してどの操作を編集者が実行できるかを、より細かく制御できるようになりました。

  • フィーチャの追加および更新
  • フィーチャの更新

レイヤーのアイテム ページから、ホスト フィーチャ レイヤーのレイヤーレベルのメタデータを表示できるようになりました。メタデータは、ポータル管理者によってポータルで構成されているスタイルで表示されます。また、ホスト フィーチャ レイヤーをファイル ジオデータベースまたはシェープファイルとしてエクスポートするとき、レイヤーレベルのメタデータは、エクスポートされるファイルに取り込まれます。

フィーチャ レイヤーを ArcGIS Pro 2.2 から ArcGIS Enterprise 10.6.1 ポータルまたはフェデレートされた ArcGIS Server 10.6.1 サイトに公開するときに、複数フィールドに適用される比例シンボルおよび個別値シンボルを使用できます。ArcGIS Pro からフィーチャ レイヤーを公開するときに、すべてのシンボル タイプがサポートされるようになりました。

時空間フィーチャ レイヤーに関する次の拡張が追加されました。

  • ホスト時空間フィーチャ レイヤーからホスト フィーチャ レイヤー ビューを作成できます (ホスト時空間フィーチャ レイヤーは、ほとんどの GeoAnalytics ツールを実行するときに作成されます)。
  • ホスト時空間フィーチャ レイヤーに対して、編集情報の記録およびアクセス制御を有効化できます。
  • ホスト時空間フィーチャ レイヤーにフィールドを追加できます。
  • [コンテンツ] ページでは、時空間フィーチャ レイヤーは、それらの識別に役立つ新しいアイコン 時空間フィーチャ を持っています。

ベクター タイルの拡張

ポータル Web サイトでの新しい [レイヤーの置換] 機能を使用して、元のアイテム ID および URL を維持したまま、あるホスト ベクター タイル レイヤーのコンテンツを別のホスト ベクター タイル レイヤーのコンテンツに置き換えることができます。この機能は、ダウンタイムまたはコンテンツのリンク切れを最小限に抑えながら、プロダクト ワークフローを改善します。

10.6.1 では、ホスト ベクター タイル レイヤーをオフライン マップで使用することを有効化することもできます。

言語のサポート

ArcGIS Enterprise ポータルがスロベニア語をサポートするようになりました。詳細については、「Portal for ArcGIS のローカライズ」をご参照ください。

10.6.1 での Map Viewer および Scene Viewer

複数の新しい機能およびオプションを、ArcGIS Enterprise ポータルの Map Viewer および Scene Viewer で利用できるようになりました。

Map Viewer

以下の機能が Map Viewer に追加されました。

  • レイヤーをマップに追加するときの操作性が改善されました。レイヤーを検索するときや Living Atlas レイヤーを参照するときに、検索結果をテーブル ビューまたはリスト ビューで表示したり、結果の並べ替えやフィルター処理を実行したり、結果を [お気に入り] リストに追加したりできます。
  • イメージ サービス内の複数の画像をフィルター処理するために、属性を使用して、表示される画像をフィルター処理できます。イメージ レイヤーのフィルタリングは、レイヤーの [フィルター] ボタン、[画像フィルター] オプション、またはその両方を使用して設定できます。

  • GIS サーバーからレイヤーを追加するオプションは、[レイヤーの検索] から [Web からレイヤーを追加] に移動されました。
  • GeoJSON ファイルを Map Viewer に追加できます。
  • Web マップのタイトルを Map Viewer で編集できます。
  • Map Viewerでレイヤーのシンボル設定を行うときに、[凡例での表示] チェックボックスを使用して、凡例内の色、サイズ、透過表示ランプの表示/非表示を選択できるようになりました。
  • スマート マッピング スタイルラベリング、およびポップアップに対して定義された Arcade 条件式でのジオメトリ演算のサポートが追加されました。面積で正規化したり、空間リレーションシップをテストしたり、定義エリア間の距離を計算したりするための高度な関数を使用できます。
  • ライン フィーチャのスタイル設定時に方向を示すために、矢印を使用できます。
  • [主要カテゴリ] スタイルおよび [主要カテゴリおよびサイズ] スタイルを使用するときに、最大 10 個の属性を表示できるようになりました。これによって、収入グループや教育レベルなどの関連する数値データとのさらに多くの比較が可能になりました。
  • 新しい [ホタル] シンボル セットを、ポイント フィーチャのシンボル表示に使用できます。
  • [アメリカ国立公園] シンボル セットに、すべての最新シンボルが含まれるようになりました。完全なシンボル セットを NPS Web サイトで表示できます

Scene Viewer

以下の機能が Scene Viewer に追加されました。

  • Scene Viewer で、3D の距離と面積を計測できるようになりました。この新しい対話型ツールを使用して、直線距離および垂直距離の計算、さまざまな単位の選択、およびレーザー線を利用した測定のガイドを行うことができます。都市、地方、世界を対象にして、建物の外壁や屋根、都市の公園や湖、あるいは集水域や野生動物保護地区などの大きな地理的フィーチャの水平および垂直サーフェスの面積と周長を計算できます。
  • 本リリースでは、シーン レイヤーのパフォーマンスが大幅に向上しています。建物レイヤーおよび 3D メッシュ シーン レイヤーの読み込み速度が最大 50% 速くなり、前後の表示順にも追従します。
  • Scene Viewer がモバイル デバイス対応になりました。アプリをインストールしなくても、新しいスマートフォンやタブレットのブラウザーで 3D コンテンツを視覚化できます。詳細については、「モバイル要件」をご参照ください。
  • エッジ レンダリングは、外壁、バルコニー、屋根の構造など、3D 建物の外観を強調する機能です。さらに、建物シーン レイヤーで [エッジ] オプションを有効にすることで、シーンにコントラストと奥行を与えることができます。
  • Scene Viewer では、品質設定に応じてレイヤー全体のメモリの使用量を監視、制御することで安定性を向上します。また、シーン レイヤーでは格段に少ないメモリ量でより多くのデータを表示し、シーンを操作しながらデータを読み込むことができます。

10.6.1 での分散コラボレーション

以下の機能が分散コラボレーションに追加されました。

  • コラボレーション ワークスペースをオンデマンドで同期するオプションを使用できるようになりました。[ワークスペースの同期] オプションは、コラボレーション ワークスペースごとにゲスト参加者によって使用可能であり、グループのコンテンツをコラボレーションと同期します。構成された同期スケジュールとは別にコラボレーション ワークスペースと同期する必要がある場合に、この機能を使用できます。
  • 分散コラボレーションによって Web アプリを共有できるようになりました。このオプションは、ArcGIS Enterprise 10.6.1 を使用しているすべてのコラボレーション受信者によって使用可能であり、または ArcGIS Enterprise から ArcGIS Online へ共有するときに使用可能です。このリリースでは、Web アプリを ArcGIS Online から ArcGIS Enterprise へ共有することはできません。
  • ポータル管理者は、コラボレーションのコンテンツを受信するときに制限するように、コンテンツの閾値を構成できます。この機能を使用して、使用可能なディスク容量のデフォルト値 (10 GB) を、カスタムの絶対値で更新することができます。管理者は、Portal Administrator Directory で、1 GB の最小閾値が必要な場合、このプロパティを更新できます。詳細については、ArcGIS REST API のドキュメントをご参照ください。

10.6.1 での解析ツール

標準フィーチャ解析、GeoAnalytics フィーチャ解析、およびラスター解析で、複数の新しいツールを利用できるようになりました。

標準フィーチャ解析

ArcGIS Enterprise ポータル では、次の新しいツールを使用できます。

  • [中心と分散の集計] ツールは、中心またはコンパクト性、方向などの特性を計算して、フィーチャのセットの分布を計測します。このツールを使用して、時間の経過に伴う分布の変化を追跡したり、複数の異なるフィーチャの分布を比較したりできます。
  • [ポイント クラスターの検索 (Find Point Clusters)] ツールは、空間分布に基づき周辺ノイズ内でポイント フィーチャのクラスターを見つけます。このツールは、ポイントまたはイベントが集中しているエリアおよび空または疎なエリアによって分離されているエリアを検出します。
  • 新しい [重心の特定] ツールを使用すると、マルチポイント、ライン、またはエリア フィーチャの地理的中心を見つけることができます。
  • 入力エリア レイヤー内のデータを集約する代わりにカスタムの正方形または六角形のビンを生成するオプションが [ポイントの集約] および [エリア内での集計] に新たに追加されました。

次の既存のツールの機能が拡張されました。

  • [境界のディゾルブ] がシングルパート フィーチャの作成をサポートするようになりました。マルチパート フィーチャは、隣接しないパーツに分割される 1 つのフィーチャとして定義されます。たとえば、ハワイ州はマルチパート フィーチャとみなされることがあります。これは、個々のジオメトリック パートは 1 つの州として分類されているからです。シングルパート フィーチャとしてのハワイ州は、5 つの個別のポリゴン フィーチャとして表されます。

GeoAnalytics

ArcGIS Enterprise ポータル では、次の新しいツールを使用できます。

次の既存のツールの機能が拡張されました。

ラスター解析

ArcGIS Image Server でのラスター解析は、Enterprise ポータルを介して、Map Viewer で公開される次の 4 つの新しいツールを提供します。

  • [距離の計算] - 単一のソースまたは一群のソースから、ユークリッド距離を計算します。
  • [最適な移動コスト ネットワークの特定] - 最適なコスト ネットワークを、入力された一群の位置から計算します。
  • [ポリラインとしての移動コスト パスの決定] - コスト サーフェス上の複数の特定の位置を互いに接続します。
  • [集水域ラスターの作成] - 標高ラスター内の流出点のセットに対する集水域を決定します。

10.6.1 での Esri のアプリおよびコンテンツ

ポータルで使用される、Esri が提供する次のアプリおよびコンテンツが追加されました。

オルソ メーカー Web アプリおよびオルソマッピング標高サービス

ArcGIS オルソ メーカーは、ドローンからの画像を使用してオルソ画像モザイクおよびテレイン サーフェス プロダクトを作成するための新しい ArcGIS Enterprise Web アプリです。このアプリは、ArcGIS Enterprise および ArcGIS Image Server の分散処理および分散ストレージ機能を使用して、ドローンによって収集された数百または数千の画像をすばやく処理し、シームレスなオルソ画像モザイク、数値表層モデル (DSM)、および数値テレイン モデル (DTM) を作成します。付加価値の高いプロダクトには、植生の被覆および相対的健康状態を解析するための可視大気抵抗植生指数 (VARI) マップ、適合性解析のため、または開発および自然なフィーチャに対する地形の影響を評価するための傾斜角および傾斜方向サーフェス マップなどがあります。

オルソ メーカーの [プロダクト] ウィンドウおよび統合されたビューアー

完全なオルソ メーカーの機能を使用するには、ポータルで [オルソマッピング標高] ユーティリティ サービスを構成する必要があります。手順については、「ユーティリティ サービスの構成」をご参照ください。

Operations Dashboard for ArcGIS

10.6.1 では、ポータルのアプリ ランチャーで、デフォルトで Operations Dashboard を利用できます。

シリアル チャートとパイ チャートをダッシュボード アクションのソースとして使用できるようになりました。また、新しい埋め込みコンテンツ エレメントを使用して、ドキュメント、画像、ビデオをダッシュボードに埋め込むことができるようになりました。マップ エレメントに縮尺記号と検索機能が追加されました。サブスクリプション コンテンツを含むダッシュボードに新しいオプションを指定できます。詳細については、「Operations Dashboard for ArcGIS の新機能」をご参照ください。

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Web AppBuilder for ArcGIS

次のウィジェットが追加または改善されました。詳細については、ヘルプの「Web AppBuilder for ArcGIS」セクションをご参照ください。

構成可能なアプリ テンプレート

新しい構成可能なアプリ、ミニマル ギャラリーを利用できます。

[マップおよびアプリケーション ギャラリー] テンプレートは非推奨になりました。このテンプレートは Portal for ArcGIS に引き続き存在するため、既存のアプリは機能しますが、新しいアプリを作成する場合は、このテンプレートを使用しないでください。

ArcGIS Living Atlas of the World コンテンツ

登録者およびプレミアム Living Atlas コンテンツを有効化または無効化するのにかかる時間、および Living Atlas コンテンツをアップグレードするのにかかる時間が飛躍的に削減されました。

以前の ArcGIS Enterprise ポータルのリリースでは [ギャラリー] の [Esri 注目コンテンツ] タブに表示されていた Living Atlas コンテンツが、[コンテンツ] ページの新しい [Living Atlas] タブに移動されました。

Living Atlas は定義済みのカテゴリを含んでおり、Map Viewer および [コンテンツ] ページの [Living Atlas] タブで、それらのカテゴリを使用して検索を絞り込み、必要な Living Atlas コンテンツを見つけることができます。

10.6.1 では、200 以上の新しい ArcGIS Living Atlas of the World アイテムを利用することができ、467 のアイテムが開発終了バージョン サポートになっています。

次の国の境界レイヤー ファイルを My Esri から利用できるようになりました。

  • カナダ (CAN)
  • エジプト (EGY)
  • グリーンランド (GRL)
  • プエルトリコ (PRI)
  • スーダン (SDN)
  • チュニジア (TUN)
加えて、多くの既存の境界の最新バージョンをダウンロードできます。

10.6.1 での管理機能の更新

このリリースでは、ポータル管理者は複数の新しい機能およびオプションを利用できます。

バックアップおよびアップグレードの改善

ArcGIS Enterprise 10.6.1 ポータルで、バックアップおよびアップグレードに関して、次の拡張が行われました。

  • コンテンツが Microsoft Azure クラウド環境に格納されているポータルの増分バックアップがサポートされるようになりました。
  • ArcGIS Enterprise ポータルのアップグレード後のインデックス再構築ステップが高速になりました。
  • 高可用性ポータル構成では、フェイルオーバー時間 (セカンダリ コンピューターがプライマリの役割を担う期間) が削減されました。
  • セカンダリ コンピューターを登録解除せずに、高可用性ポータルをアップグレードできるようになりました。詳細については、「可用性の高いポータルのアップグレード」をご参照ください。

カスタム ロール

カスタム ロールを構成するときに、新しい管理権限 [追加] を使用できます。この権限を持つメンバーは、他のメンバーをポータルに追加することができます。

別の新しい権限 [カテゴリの管理] を持つカスタム ロールをメンバーに割り当てた場合、そのメンバーは、ポータル内のコンテンツのカテゴリを構成できます。

これらの権限のいずれかを、カスタム ロールの一部として単独でメンバーに付与した場合、他の管理メンバー権限は付与されません。

複数の組織サイト間のフェデレーションへのエンタープライズ ログイン

ポータルは、複数の組織サイト間の SAML ベースのフェデレーションへのエンタープライズ ログインをサポートするようになりました。これによって、ある組織サイトのユーザーは、そのユーザー自身の SAML ベースの ID プロバイダーを使用して、フェデレーションのメンバーである他の組織サイトによってホストされているリソースにアクセスすることができます。

オフラインでの ArcGIS Pro 使用の無効化

ArcGIS Pro のオフライン使用に対する管理を強化する必要がある組織は、組織に含まれるすべての ArcGIS Pro ライセンスをオフラインで利用できないようにすることができます。自分の組織でこれを行うには、ライセンス付与権限を持つ管理者またはメンバーが、ポータルの [組織] タブの [ライセンスの管理] ページで [ArcGIS Pro のオフライン使用を無効化] オプションを選択します。

ArcGIS Image Server の機能

10.6.1 のポータルでは、ArcGIS Image Server サイトを、イメージ ホスティング サーバー ロールに指定できるようになりました。イメージ ホスティング サーバーは、ラスター データ ストアをホストし、ファイル共有格納およびクラウド格納を管理し、ポータル メンバーのリクエストに応じて結果を分散します。

Portal for ArcGIS 10.6 について

Portal for ArcGIS 10.6 では、ポータル Web サイトの変更と機能改善が図られています。10.6 で修正された問題の一覧については、「10.6 で修正された問題の一覧」をご参照ください。

10.6 にアップグレードしている場合は、10.6 の新しい認証ファイルを使用してソフトウェアを再認証する必要があります。My Esri で新しい認証ファイルにアクセスできます。

お使いのハードウェアおよびソフトウェア コンポーネントがバージョン 10.6 と互換性があるかどうかを確認するには、「製品リリース情報」を参照し、廃止された機能のリストを確認してください。Portal for ArcGIS 10.6 と互換性のある以前の ArcGIS 製品バージョンを確認するには、「以前のバージョンの ArcGIS とポータルの互換性」をご参照ください。

10.6 でのポータル Web サイトの拡張機能

ArcGIS Enterprise 10.6 のポータル Web サイトには、次の変更点があります。

  • [グループ] ページで、グループのメンバーとコンテンツを検索およびフィルター処理できるようになりました。
  • グループの所有者は、グループが間違って削除されることを防ぐために削除保護機能を追加できます。また、グループのメンバーをグループのマネージャーに昇格させ、グループの管理タスクを手伝ってもらうこともできます。管理者は、招待や承認がなくても組織のメンバーが参加できるようにグループを構成できます。
  • ポータル コンテンツへのアクセスが再設計され、アイテムを簡単に検索できるように改善されました。ポータルにサイン インすると、[コンテンツ] ページから、所有するアイテム、グループ メンバーシップを通じて利用可能になったコンテンツ、ポータルの組織サイトで共有されているすべてのアイテム、頻繁にアクセスする必要があるアイテムやお気に入りとしてマークしたアイテムにアクセスできます。これまでは、[お気に入り] タブは [ギャラリー] ページにあったので注意してください。
  • [コンテンツ] ページでの検索がより具体的になりました。たとえば、コンテンツ ページおよびグループ ページの特定のタブを検索できるようになりました。検索結果のレイアウト ページが改善され、フィルターがさらに正確になりました。
  • 検索結果とグループ ページに、関連するデスクトップ コンテンツが含まれるようになりました。ArcGIS Desktop のコンテンツを表示するオプションは削除されました。
  • アイテム ページのサムネイルおよびグループのサムネイルが改善され、自動スケーリング、より大きな画像サイズ、ドラッグアンドドロップ機能、画面移動とズームを使用したサムネイルの調整がサポートされるようになりました。
  • ホスト フィーチャ レイヤーのアイテム ページの [データ] タブで、レイヤーの所有者がフィールドを追加、計算、削除できるようになりました。この改善により、アイテム ページの属性テーブル機能がMap Viewerの属性テーブル機能と整合するようになります。
  • デフォルトの管理者ロールのメンバーは、[ベースマップ ギャラリー]ベクター ベースマップを使用できるようにポータルを構成できます。
  • [組織 (My Organization)] ページの名前が [組織 (Organization)] に変更されました。
  • アプリ ランチャーに Web アプリを追加すると、[アプリ] ボタンからすべてのポータル メンバーがそれらのアプリを利用できるようになります。
  • 2016 年 1 月 12 日に特定のオペレーティング システムに対して、マイクロソフトは古いバージョンの Internet Explorer のサポートを終了しました。このサポートの変更のため、ArcGIS Enterprise は Internet Explorer 9 および 10 をサポートしなくなりました。

ホスト レイヤー

ポータルのホスト レイヤーでは、次の新機能が使用できます。

ジオコーティング

対象の住所や場所に対するジオコーディングと検索結果を最適化するために、 ArcGIS World Geocoding Service からロケーター ビューを作成して、検索結果を特定の対象地域に限定したり、ジオコーディング結果に特定の精度を適用したりできます。

Web ツール

Map Viewer[解析] ウィンドウから、Web ツールを開いて実行できるようになりました。これにより、カスタム ワークフローを実行するためのフレームワークが提供されるため、ArcGIS Enterprise ポータルの解析機能を拡張できます。

言語のサポート

Portal for ArcGIS 10.6 のヘルプは、ルーマニア語にローカライズされなくなりました。

10.6 での Map Viewer および Scene Viewer

10.6 では、複数の新しい機能およびオプションを、ArcGIS Enterprise ポータルの Map Viewer および Scene Viewer で利用できるようになりました。

Map Viewer

Map Viewer では、次のフィーチャおよびオプションを利用できます。

  • マップのレイヤーに多数のポイントがある場合、クラスタリングを構成することで、データから有効な情報を視覚的に入手するのがより簡単になりました。クラスタリングを有効にすると、Map Viewerは、画面上の一定の相互距離内にあるポイント フィーチャを 1 つのシンボルにグループ化します。
  • 画像をポップアップに追加するときに、更新間隔を設定するオプションが表示されるようになりました。このオプションを使用すると、ポップアップで、頻繁に更新される画像を指定間隔 (分単位) で更新し表示することができます。たとえば、交通監視カメラによって記録された画像の更新にこのオプションを使用できます。
  • ポップアップで、Arcade で記述された属性条件式の定義および属性条件式の使用のサポートが強化されました。属性条件式により、フィーチャから新しい属性を動的に作成できるようになりました。フィートではなくメートルで値を表示する場合や、フィーチャの属性に基づいて URL を動的に作成する場合など、通常の属性を操作するときにいつでも、属性条件式を使用できます。
  • 複数のレイヤーから構成されるフィーチャ レイヤーを含むマップからプレゼンテーションを作成するとき、プレゼンテーションのスライドごとに、フィーチャ レイヤー内のどのレイヤーを表示するかを選択できます。
  • 画像を表示するユーザー エクスペリエンスが改善され、改善および強化されたレンダリング機能でレイヤーを作成できます。新しい分類の個別値レンダリングにより、データにわかりやすい色を付けることができます。さらに、ストレッチ レンダリングにより、Map Viewerからカスタムの統計情報を設定できます。
  • 危機管理、地方政府、州政府の業界に新しいシンボル セットが使用できます。

Scene Viewer

Scene Viewer では、次のフィーチャおよびオプションを利用できます。

  • Scene Viewerを使用して、都市シーンのポイント データをより効果的にスタイルを適用できます。新しい [シーンを基準] 標高モードにより、建物の上に表示されるようポイントを構成できるようになりました。吹出し遠近法の適用を使用して、ポイントとラベルの位置がわかりやすくなるよう視覚化を改善し、3D ビューの奥行感覚を改善します。重なりの回避オプションを設定して、シーン内を移動するときに重複するフィーチャを自動的になくすことができます。
  • テクスチャのカラー化、テクスチャのグレースケール化、または色の定義によってテクスチャを [色] スタイルで置換することで、建物をスタイル設定できるようになりました。建物レイヤーの建物属性を使用して、[数と量] スタイルでカラー ランプを操作できます。また、[タイプ] スタイルを使用して、属性の各値に異なるスタイル設定を定義できます (居住用建物を青色、商業用建物をオレンジ色に設定など)。
  • [2D タイプ] および [3D タイプ] スタイルを使用する属性の各値に、異なる 2D マーカーまたは 3D オブジェクト シンボルを割り当てることで、ポイント データを視覚化します。写実的な街路備品、交通および植生モデルなど、用意されたシンボルのギャラリーから選択します。
  • Scene Viewerポイント クラウド レイヤーにスタイルを直接適用できるようになりました。ポイント クラウドのデータ属性に基づいて、標高、強度、クラス コード、またはトゥルー カラーによって、レイヤーを視覚化します。
  • ArcGIS Pro で作成された Web スタイルからカスタム 3D シンボルを追加できるようになりました。
  • Scene Viewerを使用して、正確な 3D データ マッシュアップを作成します。シーンまたはイメージ レイヤーに正確な垂直方向の計測値が含まれる場合、シーンで鉛直座標系 (VCS) と鉛直単位のサポートを活用できるようになりました。
  • Scene Viewerで OGC Web Map Service (WMS) レイヤーがサポートされるようになりました。これは、ポータルの [コンテンツ] または [ギャラリー] ページからScene Viewerに追加できます。
  • デフォルトの管理者ロールのメンバーは、Scene Viewerシンボル ギャラリーを使用できるグループを指定できます。

10.6 での分散コラボレーション

ArcGIS Enterprise 10.6 での分散コラボレーションの更新は次のとおりです。

  • ArcGIS Enterprise から ArcGIS Enterpriseフィーチャ レイヤー データをコピーとして共有するオプションがサポートされるようになりました。

    データをコピーするオプションを使用して、ホスト フィーチャ レイヤー アイテムまたはサーバーベースのフィーチャ レイヤー アイテムを他の ArcGIS Enterprise ポータルと共有できます。データをコピーしてフィーチャ レイヤーを共有する場合は、コラボレーション参加者に対して新しいアイテムが作成され、コピーされたデータを使用してコラボレーション参加者のフィーチャ レイヤーが公開されます。詳細については、「フィーチャ レイヤー データをコピーとして共有する方法について」をご参照ください。

  • コラボレーションでコピーされたアイテムの同期状態のレポート

    分散型のコラボレーションの管理者は、それぞれのスケジュールされた同期状態を表示できます。たとえば、それぞれのスケジュールされた同期について、管理者は次の情報を表示できます。

    • 前回スケジュールされた同期の日時
    • 前回スケジュールされた同期の状態
    • 次回スケジュールされている同期の日時

    即座に共有されるコンテンツに対しては、管理者は、最終同期の状態を表示できます。

  • コラボレーションの管理者は、コンテンツ削除ポリシーを使用して、参加者がワークスペースまたはコラボレーションから脱退するときに、コラボレーションで共有されているコンテンツまたはコラボレーションから受信したコンテンツをどのように管理するかを決定できます。

10.6 での解析ツール

標準フィーチャ解析、GeoAnalytics フィーチャ解析、およびラスター解析で、複数の新しいツールを利用できるようになりました。

標準フィーチャ解析

標準フィーチャ解析ツールから生成された解析情報がレイヤーとともに保存されるようになりました。これにより、レイヤーで解析を再実行できます。

GeoAnalytics ツール

GeoAnalytics ツール から生成された解析情報がレイヤーとともに保存されるようになりました。これにより、レイヤーで解析を再実行できます。

ArcGIS Enterprise 10.6 では、次の新しいツールが使用できます。

[トラックの再構築] に新しいパラメーターが追加され、距離によってトラックを分割できるようになりました。

[属性の集計] に新しいオプションが追加され、すべてのフィーチャが 1 つのフィーチャに集計されるようになりました。

Arcade 条件式は、次の GeoAnalytics ツール でサポートされています。

ビッグ データ ファイル共有を持つ IAM ロールを使用する parquet ファイル、ORC ファイル、AWS クラウド ストアのサポートが追加されました。ビッグ データ ファイル共有の詳細については、「ビッグ データ ファイル共有とは」をご参照ください。

タイム ゾーン オフセットを持つビッグ データ ファイル共有データセットのサポートも追加されました (Z)。時間形式の詳細については、「ビッグ データ ファイル共有の時間形式」をご参照ください。

ラスター解析

ArcGIS Image Server のラスター解析に次の 6 つの水文解析関数が実装されたことで、サーフェスの水流をモデル化できるようになりました。

分散処理ワークフローでこれらの計算ツールを組み合わせて使用することで、地形が水量と水質に与える影響のモデル化、排水の把握、流出の特長の取得、河川ネットワークおよび集水域の構築が可能になります。

ラスター解析は、距離および近接性を解析する次の 4 つの分散処理ツールを提供します。

  • 距離の計算 - 単一または一群のソースから、ユークリッド距離を計算します。
  • 移動コストの計算 - 水平コスト係数と垂直コスト係数とともにサーフェス距離を考慮に入れて、単一のソースまたは一群のソースからコスト距離を計算します。
  • 最適な移動コスト ネットワークの特定 - 最適な移動コスト ネットワークを計算します。
  • 目的地への移動コスト パスの決定 - 選択した位置から指定した目的地までの最小コスト パスを計算します。このツールを使用して、デジタル標高モデルで負荷が最小のパスを算出することもできます。

ArcGIS Enterprise の画像レイヤーにカスタムの画像処理チェーンを適用できるようになりました。Map Viewerから、組織で共有されているカスタム ラスター関数テンプレートを検索できます。選択後は、テンプレートのパラメーターを変更したり、ラスター解析を使用して結果を処理したりできます。

10.6 での Esri のアプリおよびコンテンツ

ポータルで使用される、Esri が提供する次のアプリおよびコンテンツが追加されました。

Living Atlas からの ArcGIS Online コンテンツ

ArcGIS Enterprise 10.6 では、ArcGIS Online から 600 を超える追加の Living Atlas レイヤー、マップ、アプリを提供しています。

Living Atlas コンテンツのライフ サイクルArcGIS Enterprise とは関係ありません。このため、Living Atlas コンテンツは、開発終了バージョン サポート ステータスになるか、まれなケースで、配置している ArcGIS Enterprise リリースに関係なく廃止される可能性があります。コンテンツが開発終了バージョン サポートの場合、そのコンテンツにまだアクセスできますが、開発終了バージョン サポートのコンテンツは更新されず、今後廃止される可能性があるため、代わりのコンテンツの使用を開始する必要があります。

ポータルが Living Atlas コンテンツにアクセスしていて Portal for ArcGIS 10.6 にアップグレードする場合、Portal for ArcGIS のアップグレード後にコンテンツをアップグレードする必要があります。ポータルと Portal for ArcGIS コンテンツをアップグレードする方法については、Portal for ArcGIS インストール ガイドの「Living Atlas のアップグレード」をご参照ください。

Esri 境界レイヤー

最新バージョンの ArcGIS Living Atlas of the World Esri 境界レイヤー ファイル (*.sd) は、My Esri からポータルに公開できます。

現在、日本の境界レイヤーの更新版が使用できます (JPN_Boundaries_2016)。更新されたファイルを My Esri からダウンロードして、updateboundarylayers ツールを使用してレイヤーを再公開できます。

公開後は、ポータル メンバーがシーン、マップ、アプリでこれらのレイヤーを使用できます。10.6 以降、ポータル メンバーは、[コンテンツ] ウィンドウで Living Atlas レイヤーを検索することによって [Living Atlas レイヤーの参照] ダイアログ ボックスから、およびフィーチャ解析ツールから、Map Viewerで境界レイヤーにアクセスできるようになりました。また、境界レイヤーをScene Viewerに追加することもできます。

Web AppBuilder for ArcGIS

次のウィジェットが 10.6 で追加または改善されました。詳細については、ヘルプの「Web AppBuilder for ArcGIS」セクションをご参照ください。

  • 新しいインフォグラフィックス ウィジェットが提供する 8 種類のグラフィックス テンプレートを使用すると、マップとその他のデータ ソース内のフィーチャ レイヤーにある属性と統計情報データを視覚化して監視できます。可視化グラフは、動的であり、マップ範囲またはデータ ソースが変更されると更新されます。また、マップとの対話処理が可能です。
  • 新しいパーセル ドラフター ウィジェットを利用すると、マッピング技術者は土地境界の説明を入力し、クロージャ エラーをチェックできます。これは、通常、税務調査会社や登記官が権利書および記録文書を検証する際に使用されますが、測量技師や権原会社が、登録前に測量情報を検証する際にも使用できます。
  • 新しいスクリーニング ウィジェットでは、構成済みレイヤーを解析して、対象の指定領域内に潜在的な影響がないかどうかを確認できます。交差するフィーチャの数と重複の長さまたは領域を集計することで、ウィジェットに解析結果がレポートされます。その後、印刷レポート、CSV ファイル、ファイル ジオデータベースまたはシェープファイルのダウンロードを通じて、解析結果を共有できます。
  • 新しい適合性モデラー ウィジェットは、アクティビティに最適な場所の検索、危険性の予測、事象が発生する可能性が高い場所の識別に役立ちます。このウィジェットを使用すると、さまざまなレイヤーを組み合わせて重み付けし、複数のファクターを一度に評価できます。
  • 新しい座標変換ウィジェットは、アナリストが座標を入力し、それらを UTM、Military MGRS、DDM、DMS、DD、および USNG といった一般的な形式の間で変換する際に利用できます。
  • 新しいグリッドのオーバーレイ ウィジェットでは、 クライアント側のリソースを使用して、U.S. MGRS (Military Grid Reference System) グリッドをすばやくレンダリングできます。
  • 新しい全画面ウィジェットを使用して、全画面モードでアプリを起動できます。
  • 新しいベースマップ ギャラリー (3D) には、組織から提供されるベースマップを表す画像のコレクション、またはユーザー定義の一連のマップ/イメージ サービスが表示されます。
  • スマート エディター ウィジェットでは、新しいフィーチャをすばやくデジタイズできるように、編集内容の自動保存がサポートされるようになりました。また、フィーチャの形状をすばやく修正できるように、ジオメトリの編集がデフォルトで可能になっています。
  • グループ フィルター ウィジェットに [ウィジェットを閉じた後に維持します] オプションが追加されました。
  • タイム スライダー ウィジェットでは、ユーザー インターフェイスとユーザー エクスペリエンスが改善されています。
  • 編集ウィジェットとスマート エディター ウィジェットでは、ポータル メンバーが、各自の編集権限に関係なく、パブリック フィーチャ サービスを編集できるようになりました。
  • 状況認識ウィジェットでは、印刷レポートによる解析結果の共有および選択したグループとのスナップショットの共有がサポートされるようになり、サブタイプの使用によって、レイヤーの表示設定とサービスの処理が改善されています。
  • 情報サマリー ウィジェットでは、範囲によるフィルタリングではなくすべてのフィーチャの表示、アルファベット順でのリスト コンテンツの表示、ウィジェットが最初にアクセスされたときのウィジェット内の最初のレイヤーの展開がサポートされるようになり、フィルタリングされたレイヤーの処理が改善されています。ウィジェット パネルをリスト コンテンツに合わせてサイズ変更できるようになりました。
  • 2D と 3D アプリのベースマップ ギャラリー ウィジェットではベクター タイル ベースマップがサポートされています。
  • 新しいダッシュボード テーマでは、アプリが起動すると、パネル内のすべてのウィジェットが同時に開きます。このテーマは、ウィジェットおよびウィジェット間の通信を直接的に視覚化するように設計されています。パネル内でグリッドを追加/削除したり、グリッドのサイズを変更したりして、定義済みのレイアウトを変更できます。必要に応じて、ヘッダー ウィジェットをオンにして、ロゴ、アプリ名、リンクを表示できます。

構成可能なアプリテンプレート

次のアプリ テンプレートは廃止されました。代わりに、推奨されている代替アプリ テンプレートを使用してください。

サポート終了置換

パブリック ギャラリー

マップおよびアプリケーション ギャラリー

検索、編集、およびフィルター

Web AppBuilder for ArcGISグループ フィルター ウィジェットまたはスマート エディター ウィジェット

ファインダー

基本ビューアーマップ ツールMinimalist、または 一般情報、あるいは Web AppBuilder for ArcGIS検索ウィジェットを使用します

ヒント:

Esri は、廃止されたテンプレートのコードを保守していません。また、廃止されたテンプレートは、Map Viewer[コンテンツ] ウィンドウから使用できません。ただし、廃止されたテンプレートのソース コードと API をダウンロードして、独自の Web サーバー上でホストすることができます。手順は、ダウンロード ファイルに付属する readme ファイルに記載されています。

10.6 での管理機能の更新

このリリースでは、ポータル管理者は複数の新しい機能およびオプションを利用できます。

ArcGIS Enterprise Builder

Enterprise Builder の構成ウィザードを使用する代わりに、createwebgis コマンド ライン ユーティリティを使用して、インストールされている ArcGIS Enterprise コンポーネントを構成する方法もあります。詳細については、createwebgis コマンド ライン ユーティリティを使用する手順をご参照ください。

Portal for ArcGIS の createportal ユーティリティ

createportal コマンド ライン ユーティリティを使用して、新しい Portal for ArcGIS を作成することができます。このユーティリティは引数を取って、対話モードを通じて、またはプロパティ ファイルからポータルの作成を自動化できます。詳細については、Portal for ArcGIS のインストール ガイドで、サイレント インストールの手順をご参照ください。

Portal for ArcGIS をアップグレードするとき、upgradeportal コマンド ライン ユーティリティを使用して、サイレント アップグレードできるようになりました。

追加の権限

10.6 では、Enterprise ポータルで次の 2 つの公開権限を使用できます。

  • サーバーベース レイヤーの公開
  • Web ツールの公開

これらの権限は、デフォルトの公開者ロールに付与されます。ポータル管理者もこれらの権限を活用して、カスタム ロールを使用した公開機能を制御できます。これらの権限は、ホスト レイヤーの公開を制御する既存の権限とは独立しています。詳細については、「レベル、ロール、権限」をご参照ください。

10.6 以降では、パブリックまたはポータルで共有されるアイテムに対する権限が少し変更されました。すべてのポータル メンバーは、これらのアイテムにアクセスできるため、デフォルトの閲覧者、ユーザー、公開者ロールのメンバーと、[一般権限] > [共有] > [グループで共有] の権限を持つカスタム ロールのメンバーである非所有者は、自分が属しているグループでこれらのアイテムを共有できるようになりました。これにより、グループに関連するコンテンツをグループ メンバーが簡単に検索できるようになりました。

簡素化されたプレミアム アプリのライセンス

10.6 の ArcGIS Enterprise ポータルでは、GeoPlanner for ArcGISDrone2Map for ArcGIS などのプレミアム アプリのライセンスをインポートおよび管理する新しいワークフローが追加されました。[組織] ページの [ライセンスの管理] タブを使用します。詳細については、ライセンスの管理のドキュメント フォルダーをご参照ください。

外部コンテンツの無効化

一部の Esri コンテンツはインターネットへの外部アクセスが必要であるため、管理者は ArcGIS Online リソースへのリクエストを防ぐために、コンテンツを無効化することができます。詳細については、「外部コンテンツの無効化」の手順に従ってください。